吉田玉男さんWiki的プロフ:人間国宝決定!立役の花形!玉女から玉男へ(よしだ たまお)

こんにちは! らら子です。

今回は、人形遣いの立役、吉田玉男さん(よしだ たまお)さんをご紹介します。男らしい芸風と丁寧な役作りで人気です。

2023年(令和5年)に重要無形文化財保持者、つまり人間国宝に認定されることが発表されました!

おめでとうございます。

2020年(令和2年)には、秋の褒章で学術研究や芸術、文化などへの功労者に贈られる紫綬褒章を受賞しています。

ではさっそくプロフィールを見ていきます。






吉田玉男さんのWiki的プロフィール、年齢や出身、芸歴は?

こちらが吉田玉男さんのプロフィールです。

誕生日:昭和28(1953)年10月6日
出身地:大阪府
本 名:大西彰

[芸 歴]

  • 昭和43(1968)年 吉田玉男に入門
    • 吉田玉女(よしだ たまめ)と名のる
  • 昭和44(1969)年 4月 朝日座で初舞台
    • 初役は『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』「寺子屋の段(てらこやのだん)」の菅秀才(かんしゅうさい)
  • 平成27 (2015)年4月 大阪・国立文楽劇場において、二代目吉田玉男を襲名披露
    • 「一谷嫰軍記・熊谷陣屋の段(いちのたにふたばぐんき・くまがいじんやのだん)」の熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)
  • 平成27(2015)年 5月 東京・国立劇場において二代目吉田玉男を襲名披露
    • 「一谷嫰軍記・熊谷陣屋の段」の熊谷次郎直実実(くまがいじろうなおざね)

吉田玉男さんは数年前に二代目を襲名されて、大きな話題になりました。話題の一つが、名前が女から男へ変わったこと!

15歳になる年に、初代・吉田玉男さんに入門。吉田玉女(よしだたまめ)と名のって初舞台です。

順調にキャリアを積み、平成27(2015)年に師匠の名跡を襲名。二代目・吉田玉男となりました。





吉田玉男さん入門のきっかけ「運命の出会い」とは?勘十郎さんとの関係は?息子はいる?

文楽の世界は実力主義なので、文楽のおうちの出身でない人もたくさん活躍しています。

吉田玉男さんは、文楽の本場、大阪府の生まれです。文楽のおうちの生まれではありませんが、「運命の出会い」によって文楽の道へ進みます。

「運命の出会い」は、中学校2年の時に大阪道頓堀の朝日座での「絵本太功記」が上演されたときのことです。

今は朝日座はありません。

当時の日本は好景気でしたが、文楽の出演者は人手不足でした。

「絵本太功記」この作品は登場人物が多くて、人形遣いの人手が足りなかったそうです。

それで、人形遣いの吉田玉昇さんという方が、近所に住んでいる中学生何人かにアルバイトしないかと声をかけました。

それが大西少年こと玉男さん。うどんで釣られたそうです。

衣裳も足りないので、学生服の黒いズボンに頭巾をかぶっていきなりデビュー(笑)

アルバイトで雑用と人形遣いの足遣いを手伝いをするうちに、自然と文楽に興味を持つようになったそうです。

人間て何がきっかけになるかわかりませんね。そして、その時にもう一つの運命の出会いが、同じく人手不足で駆り出されてきた同年代の桐竹勘十郎さん。

人形遣いの家に生まれた勘十郎さんは、玉男さんと並ぶ人気の花形の人形遣いです。お二人は同じ年で仲良し。

お二人はここで出会って意気投合して、ずっとともに芸を磨くことになります。

桐竹勘十郎さんの息子さんは、現在は吉田簑太郎さんとして同じ人形遣いの道を歩んでいます。

玉男さんに文楽の道に進んだ息子さんがいるのかは、調べてみてもわかりませんでした。





吉田玉男さん吉田玉女だった驚きの理由はなぜ?

さて、文楽の道にすすむ決心をした玉男さん。親の反対を押し切って高校には進学せず、初代・吉田玉男さんに入門します。

初代・玉男さんは、二十世紀最高の名人と言われた方です。

ち密な人物研究、端正な舞台姿で、多くのファンを引き付けました。

三世勘十郎さんの父・二世桐竹勘十郎さんとは、対照的な芸風で文楽をひっぱる2トップでもありライバル。

お互い「カンちゃん」「たまおくん」と呼び合う仲だったとか。

そんな玉男さんに弟子入りした15歳の大西少年。

芸名は、「玉男の弟子やから玉女でええやろ」ということで玉女(たまめ)なったという話はあちこちで読みます。

その吉田玉男さんの弟子だから玉女さん。

えーと。

らら子も初めてこの名前を見たときは衝撃でした!

武将の役がよく似合うキリっとした品のある男前の舞台姿。
それなのに「女」が付くお名前とはびっくりでした。

少年時代から「たまめちゃん」と可愛がられていたそうですが、さすがに大人になると、他の名前にするという話もあったそうです。

しかしご自身は、師匠と同じく「玉」がついたお名前を大事にしてずっと「玉女」と名のっていたとか。

初代玉男さんが亡くなったのが平成18(2006)年。

平成27(2015)年に、二代目玉男を襲名されることになりました。

公演会による特設サイトもオープンしました。その名も「成男会(じょうなんかい)」。

玉女さんもやっと男になった」と冗談が広まりました。

(ayaさんアップありがとうございます)




吉田玉男さんの受賞歴:人間国宝、紫綬褒章などすごい

2吉田玉男さんは受賞歴はとても華やか!
昭和50(1975)年12月 国立劇場奨励賞を皮切りに、毎年のように20回以上受賞しています。

主なモノだけあげますね。この間に文楽協会賞や因会賞という業界団体から受ける賞もたくさんあります。

[受賞歴]
昭和50(1975)年12月 国立劇場奨励賞
平成 4(1992)年 2月 府民劇場賞(奨励賞)
平成 5(1993)年 1月 関西芸術大賞ゴールデン賞
平成17(2005)年 4月 第24回(平成16年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
平成20(2008)年 4月 第27回(平成19年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
平成24(2012)年10月 第32回伝統文化ポーラ賞優秀賞
平成26(2014)年 5月 平成25年度(第70回)日本芸術院賞
平成26(2014)年11月 八尾市文化賞
平成27(2015)年10月 第50回大阪市市民表彰
平成28(2016)年 1月 平成27年「関西元気文化圏賞」
平成28(2016)年 2月 平成27年度大阪文化祭賞
令和 2(2020)年 3月 令和元年度大阪文化祭賞<第一部門>
令和 2(2020)年 3月 第39回(令和元年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
令和 2(2020)年 11月 紫綬褒章受賞
令和  5(2020)年  2月    第44回松尾芸能賞優秀賞





吉田玉男さん人間国宝、紫綬褒章(しじゅほうしょう)喜びの声

人間国宝(重要無形文化財保持者)伝統的な芸能や工芸の分野で高い技術を持つ人が認定されます。

2023年に人間国宝に決まったのは、吉田玉男さんほか、古典落語の五街道雲助さんや歌舞伎脇役の中村歌六さんたち。

取材に答えて、吉田玉男さんは後進の指導や育成に努力したいと語りました。

 吉田さんは21日取材に応じ「これから自分もこういう立場になったので、これからもっともっと後進の指導・育成に力を入れてきたい」と話しました。

出典:ABCニュース

それに先立ち、2020年に吉田玉男さんが受賞した紫綬褒章は、学術研究や芸術、文化などへの功労者に贈られるものです。

紫綬褒章受賞者は17人(そのうち女性は4人)です。

他には、「うる星やつら」の作者で漫画家の高橋留美子さん、俳優の中井貴一さん、作家の多和田葉子さんなど。

玉男の名前を継ぎ、今年で5年。「やっと、慣れてきたかなという感じです」と言う。「師匠は品格と気品を大事にしていました。僕も、そこを目指したいと思います」
出典:朝日新聞デジタル

実力、人気とも誰もが納得の受賞と思いますが、意外にも吉田玉男さんにとっては、思わぬ受賞だったそう。

取材に対し笑顔で「本当にうれしい」と応じていました。

人形浄瑠璃文楽では、これに先立ち文楽三味線の鶴澤清治さんが文化功労賞に決定しました。コロナ禍の苦境を跳ね飛ばす嬉しいニュースが続きました。

ますますの発展をお祈りしています。




吉田玉男さんの特技や趣味は?インスタグラムやTwitterは?

さて、吉田玉男さんのプライベートですが、どんな趣味をお持ちなんでしょう??

趣味は、上方浮世絵と民芸陶器の収集ということです。物静かな玉男さんらしいご趣味ですね。

それから野球が好きで、数年前まで「パペッツ」というチームを作っていたそうです。文楽の大道具さんや、歌舞伎の役者さん、落語家さんなどと開演前に試合をして結構強かったのだとか。

玉男さんのチームで勘十郎さんの師匠である吉田蓑助(よしだ みのすけ)サマのチームと対戦して、先代の玉男師匠をしのぶ試合を大阪ドームでやったりもしたのだとか。

はー、なんつーゼイタクな。見てみたかったですね。

Twitterやインスタグラムでも情報発信をしている若い演者さんが増えていますが、吉田玉男さんはSNSはやってなさそう……。

吉田玉男さんクラスになるとインタビュー記事をいろいろ読む機会はありますけど、ご自身で情報発信されたらどんな風になるのか、想像すると楽しいです。





らら子的萌えポイント

玉男さんといえばいつも銀髪をきれいにオールバックにして端正な男前。イケメンでございます。舞台に登場すると「はーかっこいい!」と、人形よりもついつい玉男さんのお顔を見てしまいます(^^;

しばらくすると人形しか見えなくなりますけど。トークショーに出られても、穏やかで寡黙ですが、一言ひとことに重みがあります。

たぶん、玉男さんは自分がオトコマエでかっこいいことに気づいてないですよね。

あとは、なんといっても勘十郎さんとの2ショットが萌え萌え。
狭い舞台で、イケメンのお二人が人形をもってくんずほぐれつ…(*’▽’)
眼福なんでございますよ。





参考にさせていただいたサイト:

公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html
二代目吉田玉男襲名披露特設サイトhttps://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/h27/4bunraku.html
成男会 http://tamame-tamao.com/index.html
Premistサロン文楽人形遣い 二代目 吉田玉男「永遠の絆」https://www.daiwahouse.co.jp/mansion/premistclub/premist_salon/vol12_p2/





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