美の壺 「日本の心を映す 松」<File659>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「日本の心を映す 松」。松は、おめでたい樹木のイメージですが、「松林図屏風」の風情もいいですね~。庭園や絵画、いけばなまで主役の松がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、松の絶景ワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

日本三景のひとつ「松島」。国内外で注目を集める写真家が、唯一無二の絶景に迫る!▽松が主役の名園・栗林公園。1400本もの松が織りなす圧巻の美と受け継がれる庭師の技▽近世水墨画の至高とも称される国宝「松林図屏風」。謎に包まれた名品が語りかけるものとは?▽歌川広重の浮世絵に松が多い理由をひもとく▽花によって日本の肖像を表す花人・川瀬敏郎さん。大徳寺孤篷庵にて、松の系譜を多様にいける<File659>

出典:番組公式ホームページ

【出演・キャスト】小関 一成…写真家 大久保 純一…国立歴史民俗博物館 名誉教授 松嶋 雅人…東京国立博物館 副館長 川瀬 敏郞…花人

草刈正雄(ナビゲーター) 木村多江(語り・ナレーション)




美の壺:1つめのツボ「悠久が形づくる立ち姿」

美の壺 小関 一成(こせき かずあき)さん 写真家 宮城県松島

日本三景のひとつ「松島」は、東北屈指の名所でもあります。

国内外で高い評価を受ける写真家の小関一成さんは、1977年山形生まれ、写真館で人物の撮影をしながら山形や東北の自然を撮影して山と森と川を撮影しています。

小関さんによると、現在の松島は、穏やかな景観として親しまれていますが、仏教の聖地として極楽浄土を願う人が、1000年以上に渡り、参拝に訪れる祈りの対象だったそうです。

小関さんお気に入りを紹介していただきました。松島湾の南東に位置する「奥松島」です。岬の岩のてっぺんに生えている松に感動した小関さんは、シャッターを切ります。

次は、岬の先端へやってきました。それは、まるで浄土のような風景、絶景です。江戸時代、松尾芭蕉が訪れた頃と大して変わらない風景が広がっているのかもしれないが、言葉を失うように心が軽くなる場所だと小関さんは語ります。

岩は波で削られ、松はゆっくりと成長しながら、世代交代をくりかえし、景観も変化し続けています。

長い時の中で、大小さまざまな島と松が関係を結びながら育まれてきたものが松島の美しさで魅力だと教えてくださいました。

(Kazuaki KOSEKI |小関一成@ps_kosekiさん、アップありがとうございます。)




美の壺 梶田 嘉宣さん 栗林公園造園課 香川県高松市

香川県高松市の「栗林公園(りつりんこうえん)」の庭園は、松が主役です。広いお庭ですね~。16世紀後半、地元の豪族の佐藤氏によって造営がはじまり、江戸前期の寛永年間に讃岐国の領主・生駒高俊が本格的に造園、現在の庭園の原型となりました。

生駒家が改易となると、跡を引き継いだ、高松藩主松平家の別邸「栗林荘」として整備され、およそ300年前の5代藩主 松平頼恭(まつだいら よりたか)の時代に完成しました。

園内に植えられた松は、およそ1400本に及びます。中でも風格のある「根上り五葉松(ねあがりごようまつ)」は、黒松の株に、参勤交代の際、9代藩主松平頼恕(よりたか)が11代将軍徳川家斉から譲られた盆栽を接ぎ木したと伝えられています。

複雑なかたちですこと。歴史と風格が備わっていますね。こちらの「鶴亀松」は、亀を模した組石の上に鶴が羽根を広げたような松の枝が印象的です。

栗林公園造園課長の梶田嘉宣さんによると、松は常緑なので緑を常にたたえ、繁栄や長寿を表すものとなっていて、当時の大名がお家の繁栄を願って松を植えたと伝えられているそうです。

(大沼知紀(ぬまっち)☆飯尾建設(ラーメン🍜系工務店)@OhnumaTomonoriさん、アップありがとうございます。)




美の壺 森川 茂仁さん 栗林公園 庭師

栗林公園内の約9割は、黒松です。力強い黒松を植えることで権力を誇示し、不老不死の象徴に家の永続の願いを込めました。現在、栗林公園では、15人の庭師が1年を通して松の手入れを行っています。

園内の松のほとんどが樹齢300年程度です。なかなかのお歳なんですね〜。お手入れも難しそうですね〜。その松の美しさは、代々の庭師によって受け継がれています。

庭師の森川茂さんにお話をうかがいました。松は、頂芽優勢なので小さい芽が出るように先を止める作業をされているそうです。2年越し、3年越しを計算して手入れをされているそうです。

手を入れることで、より美しさを出すところに魅力を感じるそうです。古い松なので思うようにはならないそうですが、意識して形になってきたときにやりがいがあると話してくださいました。

庭師のみなさんが守ってきた造形が息づいていますね。栗林公園は、昭和28年に国から特別名勝に指定されました。名勝の中でも最も価値のあるものです。「庭の国宝」と言われるゆえんです。

(いいだ/ゲームさんぽ@UraIidaさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「いにしえの思い 時を越えて」

美の壺 松嶋 雅人さん 東京国立博物館副館長 京都・東山区 京都国立博物館

松をモチーフに描いた狩野孝信作《賢聖障子絵(げんじょうのしょうじえ)》は、京都・仁和寺所蔵、京都国立博物館に寄託作品として管理されています。

御所で最も格の高い、紫宸殿の玉座の後ろに飾られていました。中央には獅子と駒犬、そして、一対の松が描かれています。東京国立博物館副館長の松嶋雅人さんにおたずねしました。

日本の絵画は、中国を手本に描かれていますが、中国で描かれていた松が常緑樹で長寿や繁栄の象徴だったそうです。そして、松は、人物の徳性を象徴する事物として使われていたそうです。天皇の最も近い場所に松が描かれ、永遠に続く天皇の象徴を表現していました。

松は、やまと絵において重要なテーマとなっていきます。松を中心に浜辺の風景を描いた≪浜松図屏風(室町時代)≫は、四季の移ろいが多くの松と共に描かれています。

松嶋さんによると、浜辺で人々が争いもなく平和に安寧に暮らしていることを松の風景を中心に描くことでより一層、絵画空間を寿いでいる役割があるそうです。

(美術展ナビ@art_ex_japanさん、アップありがとうございます。)




美の壺 東京国立博物館「国宝 松林図屏風」を読み解く

安土桃山時代に描かれた長谷川等伯作≪松林図屏風(国宝)≫は、墨の濃淡を巧みに、霞に浮かぶ松の姿を描きました。しみいる美しさですよね。うっとりとするたたずまいです〜。

六曲一双の墨で描かれた松の図で、美術史上、日本の水墨画を自立させてたと言われる水墨画の大傑作です。鎌倉時代、中国より禅宗がもたらされると、水墨画でも松をモチーフに描かれるようになりました。

松嶋さんは、この松林図屏風も元々は、四季を表したものだと考えています。雪山が描かれていることで、冬だということがわかり、四季の松の姿を描くことで、王朝や注文主の武将などの一族が、永続していく願いが込められていると読み解きます。

春夏秋冬、繰り返される松の風景が大きな意味を持つものだと考えられると語ってくださいました。「絵画は語る」ですね~。

国宝・松林図屏風は、東京国立博物館に所蔵され、毎年、正月に恒例公開されています。初詣に松を愛でるのもいいですね。

(東京国立博物館 広報室@TNM_PRさん、アップありがとうございます。)




美の壺 大久保 純一さん 美術史家 東京・台東区上野 「清水観音堂」

東京・上野にある、徳川家の菩提寺、寛永寺にある「清水観音堂」にも江戸時代から親しまれてきた松があります。「月の松」と呼ばれるもので、歌川広重≪名所江戸百景「上野山内月のまつ」≫で登場する松です。

美術史家で国立歴史民俗博物館名誉教授の大久保純一さんに解説いただきました。松の枝がくるりと円を描いた大胆な構図で印象的な松です。一度見たら忘れられない、そんな景色ですね~。

お堂の朱色が印象的で景色に彩りをそえます。大久保さんによると名所江戸百景は118枚ありますが、その内、特定の松の名がついた図は、6つもあるそうです。庶民に松が愛されていたのですね〜。

松を組み合わせることで、風景として魅力が高まったそうです。郊外や行楽地の特徴的な形をした松が名所として残り、その姿は、今も「月の松」のように不忍の池の風景がうかがえます。

かなさか@sakasession1さん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「聖の一枝 野の一景」

美の壺 川瀬 敏郎(かわせ としろう)さん 花人 京都市北区紫野 「孤蓬庵」

京都・大徳寺の塔頭「孤蓬庵(こほうあん)」は、江戸時代の茶人で作庭家の小堀遠州によって建立された寺です。花を通じて日本の肖像を表現し続ける、花人の川瀬敏郎さんが松を生けます。

華道家ではなく花人なんですね~。川瀬さんは、特定の流派を持たず独自の創作活動を繰り広げています。川瀬さんは、生け花において松は特別な存在で、日本人は、日々、身近なところで松を見続けていると言います。

「壇那間(だんなま)」という部屋に生けたのは「立花(りっか)」といういけばなの形式です。古銅の花器に、常盤の松の緑を中心に、梅と椿の取り合わせです。

凛としたたたずまいですね。

松は大きく枝を広げ、椿と梅が紅白の花で咲き誇る早春を表現、大自然に勝る世界観です。松は祝祭の花、多くの人々に祝福を与える花が「立花」なのだそうです。

孤蓬庵には、遠州好みの茶室「忘筌」や近江八景を表現した庭などもありますが、通常は公開されていません。

(工芸青花|sugano@kogei_seikaさん、アップありがとうございます。)




美の壺 京都・大徳寺 孤蓬庵 「たてはな」・「なげいれ」をいける

川瀬さんは、松の姿が入っているだけで、「花が花になる」と言います。古い時代、神(カミ)は山に住み、人間が祭りをするとき、1本の松を立てて、カミが降臨したそうです。

川瀬さんが、孤蓬庵の茶室「忘笙(ぼうせん)」で、雪焼けしたヒメゴヨウマツを室町時代に源流を持つ、いけばなの原型の様式「たてはな」で生けます。続いて「直入軒(じきにゅうけん)」と呼ばれる書院にも松を飾ります。

こちらは、利休が大成した自由な花「なげいれ」の形式です。花器は、岩のかたまりを連想させるようなユニークな常滑の花器です。地面をはうように生えていた荒々しい松を生け、足元にはフキノトウがのぞかせます。

最後に「山雲床(さんうんちょう)」と呼ばれる茶室に、天に伸びる松に白いユキワリイチゲの花を「なげいれ」で表現しました。力ある山のカミに清らかな乙女が寄り添ったイメージだそうです。

多様な松を生けることは、自然そのものをうつし取ることだと川瀬さんは考えます。メインディッシュのような「立花」、原野のような世界をめぐる「たてはな」、岩場の中に咲いている「なげいれ」まで、奥深い「松」の花です。

(山﨑嘉大@yoshihiro_ymzkさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

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2019年はこちらです。

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