美の壺 「柔らかな境界 のれん」 <File661>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「柔らかな境界 のれん」。のれんをくぐると別世界?! 布から生まれる「のれんの美」がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、ゆらゆら のれんワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

風にそよぐ境界“のれん”現代の暮らしに息づく柔らかな美に注目▼江戸のにぎわいを再現する手仕事の技▼日本橋の商業施設を飾る紋章とは▼和太鼓劇場のロビーを飾る幅20mに及ぶ巨大のれん▼京都の老舗が守り伝える伝統▼ろうけつ染めの味わい深いひび模様が世界を魅了▼アートの島の街並みに溶け込む素朴なデザイン▼染織家が描き出すのは、島の人々の暮らしや記憶▼伝統から最先端まで“のれん”の美を堪能します。<File661>

出典:番組公式ホームページ

【出演】

中村 新…のれんディレクター 波戸場 承龍…紋章上絵師 滋賀 千尋…西陣織元 上林 博之…ろうけ染め工房二代目 加納 容子…染織家

草刈正雄(ナビゲーター) 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺:1つめのツボ「くぐりたくなる しかけ」

美の壺 中村 新(なかむら しん)さん のれんディレクター 東京・日本橋

東京・日本橋は、大規模な再開発が進み、新たな商業施設ができました。

モダンなエントランスには「のれん」がかけられています。

意外な組み合わせですが~。

なじんでいますね。

「日本橋大のれんプロジェクト」に参加された、のれんディレクターの中村新さんにお話しをうかがいました。

江戸時代、安藤広重作 ≪東都大伝馬街繁栄之図≫にもみられるように、屋号や家紋を染め上げたのれんが看板のように立ち並びます。

街の景観をつくっているのがのれんだという印象でした。

そんな江戸時代のにぎわいを現代に再現しようと、試みたのが、「日本橋大のれんプロジェクト」でした。

ゆらゆらと風になびいたのれんが、街中に並ぶなんて心を和らげてくれますね。

中村さんは、2014年に廃業した実家の家業「中むら」を再稼働させ、のれんを通じて日本各地の手工業や工芸の新たな関係性づくりに挑戦しています。

とらや・東京ミッドタウン店、日本橋室町三井タワー等の施設をはじめ、数々の店舗や 商業施設ののれんを製作しています。

(「Trailblazers~次なる日本の革新者たち~」番組公式@Trailblazers_bfさん、アップありがとうございます。)




美の壺 波戸場 承龍(はとば しょうりゅう)さん 紋章上絵師(もんしょううわえし)

現代の日本橋ののれんにも家紋が描かれています。

デザインしたのは、紋章上絵師の波戸場承龍さんです。紋章上絵師とは、手描きで家紋を描く専門の職人です。

「分まわし」と呼ばれる竹のコンパスでどんな家紋も自在に描きます。

いろんな種類の職人さんがいらっしゃるんですね~(*’▽’)

紋章上絵師の歴史は、平安時代にさかのぼり、江戸時代中期から後期にかけて専業化が進みました。

家紋の形の中には、子孫繁栄などの思いが込められています。

波戸場さんが考えた日本橋ののれんは、コレド室町にあります。五街道の中心から「5」をからめてデザインしました。

円の中心や半径を微妙にかえて街道を描き、東に向かう2本の街道と西に向かう3本の街道が、のれんになりました。

この他、5つのマスを重ねて「ますます繁盛」や、人がのれんをくぐり入った「千客万来」もデザインしました。

おもしろ~い(#^^#)

中村新さんは、のれんをくぐる所作で、向こう側とこちら側を行き来するには、日本にしかない文化で、おもしろいと語ってくださいました。

(HV@sakamohvさん、アップありがとうございます。)




美の壺「DRUM TAO THEATER KYOTO」 京都市・南区

中村さんが手掛ける新しいのれんの試作品をみせいただきました。

1枚の幅が70センチ、高さが5メートルの布が何枚も連なり、和太鼓公演のロビーにかけられます。

家紋部分だけでも2メートル80センチ、従来にないサイズの家紋です。家紋がうまくつながり、ゆがみのない模様になるか、原寸大でイメージを検証します。

こんな大きなのれん、どんな風にできあがるのでしょうか。

前代未聞の大きな家紋も波戸場さんの竹の分まわしから誕生します。太鼓に描かれるのは「巴(ともえ)」なので、たたく音と共鳴する形として考えたそうです。

新たにデジタル技術も取り入れると、今までに見えない線が見え、図形を描く過程でできる線も含めて作品となりました。

軌跡がすごく美しく、マンダラのように見えたそうです。

伝統の技とテクノロジーを合体させた令和の時代の新たなのれんは、幅20メートルにもなり、「DRUM TAO THEATER KYOTO」にかかげられました。

DRUM TAO THEATER KYOTOは、京都の夜を楽しむ劇場として京都駅そばに2025年9月にオープンしました。のれんをくぐると、そこには和太鼓の世界が広がります。

(三交イン京都八条口〈雅〉~四季乃湯〜【公式】@sancoinn_Kyotoさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「守り伝える」

美の壺 滋賀 千尋さん 西陣織元 京都・上京区

西陣を代表する京町家は、京都の伝統的なたたずまいです。

織元の滋賀千尋さんの朝は、のれんを店先にかけて始まります。のれんは、碁盤の目にみたてた模様です。店の場所が染分けられています。

のれんは、昭和40年ごろに作られたのに、古さを感じさせない、むしろ新しく感じる風合いです。

こののれん、最初は「消し赤」の色でしたが、日に当たることで経年変化していきました。

「消し赤」……。日本語って美しいですね。ワタクシらら子、こういうネーミング大好きです。想像力が膨らみます。

あ~素敵な色ですね。

滋賀さんは、味わいがあって、育てている感じで、毎日大切に使っているそうです。そして、のれんをくぐると「うなぎの寝床」のような町家特有の空間が広がります。

店の事務所兼商いをする「店の間」があり、さらに奥に続く土間には、庭があり、その隣にものれんがあります。

「内のれん」と呼ばれるもので、店と家との仕切りをあらすものとして使われています。

一枚ののれんが、暗黙の了解を示し、この先はプライベートな空間になります。

のれんは、いろんな役割をあらわしているのですね。この柔らかい区切りがいい風情です。

明治時代に先祖がかけていたのれんをみせてくだいました。

たたむことなく、大切にされています。「のれんをたたむ」は、縁起が悪いからだそうです。

なるほど。のれんはお店のシンボル、これをたたむのはよくないですね。

のれんは、店にとって、歴史そのもので、代々先祖から受け継ぐ思いや、熱意、ものづくりへの心が詰まり、守っているのだと語ってくださいました。

(西陣岡本|Nishijin Okamoto@okamotoorimonoさん、アップありがとうございます。)




美の壺 上林 博之(かんばやし ひろゆき)さん ろうけ染め工房二代目 京都市・西京区

京都・上桂にある創業65年の染工房「勝美(しょうび)苑」。

代表で、2代目の上林博之さんがつくるのは、ろうけつ染めです。ろうけつ染めの一番の魅力は、ひび割れ模様が入るところが、一番美しいと言います。

染めずに白く残るところに、ろうをおいて染めます。ろうの細かいひびから染料が入り、味わい深い模様になります。

うわ~素敵。この風合いが染物の良さですよね~(*’▽’)

ろうけつ染めは、奈良時代、大陸から伝わった最古の染色技法だともいわれています。しかし、昔は、このひび割れが美しいと理解されないこともありました。

50年前、上林さんの父は、お得先から、「ひび割れのないろうけつ染めののれんを持ってこい。」と言われ、怒ったこともあったと話します。

え~そんなの、無茶ですよね。素人のワタクシにもわかります(>_<)

上林さんは、あえてのれん全面にひび割れの模様をほどこします。ろうでコーティングされたかたい布をつかんで、無数のひびを作ります。

力加減で微妙な違いがあり、ふたつと同じものはありません。

ひび割れが、千変万化の模様になり、その時々で表情を変えます。上林さんのつくるのれんは、海を渡ります。

自然のうつろいを染め上げた「ろう吹雪」の技法は、メキシコの邸宅にも飾られています。

誠心誠意、力をこめてのれんをつくり、日本の文化を海外へ伝えていきたいと語ってくださいました。

(中川政七商店@nakagawamasa7さん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「来し方行く末 染め上げて」

美の壺 加納 容子さん 染織家 香川県直島

瀬戸内海に浮かぶ直島は、アートの島としても有名です。のれんは、島の食堂、美術館、家の軒先にもかけられています。島の雰囲気が華やぎますね。

はじまりは、島の人々の暮らしや記憶をのれんで表現、まちなみに溶け込んだ「のれんプロジェクト」でした。

のれんが人々の交流を生み出し、2001年から始まって、25年も続きました。

のれんの制作に関わったのが、岡山県の染色家、加納容子さんです。時々、島に訪れ、のれんと対面をします。石川まり子さんは、現在ののれんが、4枚目です。

このお宅のシンボルだった松をデザインしました。

残念ながら、現在は枯れてしまいましたが、永遠に松の木が残ったようだと加納さんに話します。のれんは、心から島に溶け込んでいるようですね~。

神社の鳥居の脇に立つ谷洋子さんのお宅ののれんは、今回で3枚目です。赤い南天が映えてお気に入りです。秋になると家のそばに色づく南天をのれんで表現しました。

加納さんは、島の人々のくらしなどをていねいに聞き取り、のれんのデザインに刻み込んでいます。

(ことりっぷ@cotrip_twiさん、アップありがとうございます。)




美の壺 奥山 尚久(おくやま なおひさ)さん カフェ経営

今年、初めてのれんをつくったのは、直島でカフェを経営する奥山尚久さんです。18歳の時、島を出ましたが10年前に島に戻り、祖父の自宅を改装して店をはじめました。

当時のすりガラスの窓も残っています。最近では、あまり見かけなくなりました。なつかしいですね~。庭はテラス席、納屋だった場所は、今は焙煎所です。

納屋は、子どもの頃、怒られると入れられた場所でした。なつかしい思い出が残る場所が、現在の仕事場です。奥山さんが、初めてつくったのれんは、港の先に見える大槌島の風景です。

加納さんが、どんなデザインにしたいか尋ねられたとき、浮かんだ風景です。高校へフェリー通学していた時、ながめた風景でした。そして、今もずっと見守ってくれる存在です。

一時、島を離れましたが、開店10年をきっかけにつくりました。奥山さんの島への愛着が、描かれたのれんです。

直島に訪れた際には、奥山さんの経営するカフェ「アカイトコーヒー」へぜひ!

(髙橋広野|日光移住5年目@Koya0603さん、アップありがとうございます。)

美の壺 しぼり染め技法 岡山県真庭市

岡山県真庭市にある「ひのき草木染工房」が、加納容子さんの仕事場です。

作られるのれんは、絞り染め技法で、布を糸で縫い、染料がしみ込まないように防染して模様を生み出します。

細かい表現は、難しいとされている絞り染めですが、加納さんは、独自の手法でつくってきました。手掛けたのれんは、1000枚以上です。大量のデザインファイルが物語ります。

デザインを描いたものの、どのようにしてつくるればいいのだろうと思うこともあるそうで、デザインをおこすのは、一番大変で、勉強だと話します。

たとえば、そろばん珠をデザインしたのれんは、かどをくっきりだすのが至難の業でした。三角、四角、特にとがったものに対しては、かどを細かくぬって、くっきりでるよう、注意を払います。

ここで、加納さん手作りの道具「ボンタン」の登場です。

ワインのコルクにハギレをぐるぐる巻きにしたものです。大小それぞれのボンタンを布に巻きつけ、白く残したいところにビニール袋をかぶせ水を入れぬらします。

浸透圧の考えから着想しました。最後の糸を取る時のドキドキ感、ワクワクしますね~。できあがりは、大きなまる・さんかく・しかく、かどもきれいに出ました。

縫い跡も波のような印象です。布一枚に思いがこもっています。

(nicky@takahiro_nickyさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2022年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

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2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。