こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「布に花咲く 絞り染め」。
しぼり染めのハンカチつくりましたよね~。しぼり染めの技法がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、染物ワールドへ。
【明日の #NHKBS #美の壺 】は #絞り染め
日本では千年を超える歴史があると言われる「絞り染め」。伝統の職人技から、武将も珍重した幻の絞り染め、最新のファッションブランドの取り組みまでたっぷりご紹介♬
14日(火)後5時30分 #BS #BS美の壺は火曜夕方にお引越し!https://t.co/d0uB5w8d6Y— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) May 13, 2024
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
京都で見つけたポップな現代の絞り染めアイテム▽職人が生み出す「雪花絞り」の技▽室町時代に一世を風靡し、武将も珍重した幻の絞り染め「辻ヶ花」とは?!▽染色家・久保田一竹が半生をかけ生み出した極上の世界▽大きな円柱で染める?!一度途絶えた「嵐絞り」を絞り染作家が復元!▽三宅一生のテキスタイルデザイナーが「蜘蛛絞り」の技法を使って生み出した洋服。その制作現場をテレビ初公開!!<File604>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「一期一会の味わい」
美の壺 若林 剛之(わかばやし たけし)さん プロデューサー 京都市中京区
京都を中心に店舗をかまえている「SOU SOU(そうそう)」は、伝統的な技法や素材を残していきたいと20年前に立ち上げたブランドです。
現代のライフスタイルに伝統的な素材や技法を融合させたモノを提案しています。店内には、豆しぼりのシャツや雪花絞りの羽織、ワンピースなど、しぼり染め技法を用いた品も多数取りそろえています。
ワクワクするお店ですね。
プロデューサーの若林剛之さんは、ポップなものや大胆な色や柄を今のライフスタイルに合うように心がけているそうです。
しぼり染めにもいろんな種類があって、布をつまんで色をとめる「帽子しぼり」や布をじゃばらにおって染める「縫いめしぼり」などさまざまなです。
若林さんは、全く同じものはでき上がらないおもしろさがあると言います。現代とは真逆で原始的な染め方を遊んでみるのもいいのでは語ってくださいました。
「SOU SOU」は、足袋や和服、和菓子や家具など、多岐にわたるアイテムを制作販売しています。
大好きな京都ブランド,SOUSOU に今年も来れた(*´∀`)♪相変わらず,スタッフさんのコーデがお洒落すぎ!#sousou #京都 #四条 #河原町 pic.twitter.com/pCqyn0NAGQ
— Ⓛⓤⓟⓘⓝ-Ⓓⓐ (@jwave813tk) January 31, 2020
美の壺 田端 和樹さん 絞り染め職人 京都市中京区
京都のしぼり染め工房「たばた絞り」の田端和樹さんは、京鹿子しぼり職人の父から技を学び20年になります。工房では、「帽子しぼり」の制作中です。
「雪花しぼり」でゆかたの反物を染める工程を見せていただきました。生地をタテに折った後、三角形にたたみ積み上げ木の板で生地をはさみ上下を糸でしめます。
糸のしめ方で模様が変わっていきます。紺の染料に3秒、紫の染料に1分入れた後、水洗いをして湯の中へ入れ干すとキレイな紺色の雪の結晶のもようができあがりました。
生地を干す風景は、花が咲いたみたいです。雪花しぼりは、江戸時代に愛知県などでつくられていました。田端さんは、反物をみて試行錯誤の末、現在の作り方を確立させたそうです。
人がつくるものは、完璧で同じなものはなく、ゆがんだり、いびつな形が個性で、唯一無二のものが生まれるのが魅力だと語ってくださいました。
田端さんの工房では、「SOU SOU」との共同で作品も展開しています。
「黄緑色の雪花絞り・日本の伝統・たばた絞り・高島縮・和木綿・リバーシブル・マフラー」https://t.co/X8RQdTpQtl
深い紫色の和木綿と、京都の伝統を継ぐたばた絞りの生地を合わせました。
Creemaに出品中です。 pic.twitter.com/PWqYd9Lkya— atk (@atk_Japan) October 23, 2023
(atk@atk_Japanさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「重ねの技が描き出す」
美の壺 二代 久保田 一竹(くぼた いっちく)さん 久保田一竹美術館 山梨県南都留(つる)郡
主に縫い締めしぼり染めの技法で多くの色や絵をほどこした「辻が花」は、桃山時代に花開き、戦国武将にも愛されました。
しかし、江戸中期に友禅染めが流行すると辻が花は、急速に衰退して幻の絞り染めと呼ばれるようになりました。山梨県南都留郡に現代の辻が花ともいえる美術館があります。
「久保田一竹美術館」では、生涯をかけて辻が花を研究し独自の辻が花を確立した久保田一竹(1917-2003)の作品が展示されています。
絵を描いたような繊細な着物が展示室にならび、すいこまれるような美しさです。息子の二代久保田一竹さんに赤富士を表現した作品≪御≫を見せていただきました。
着物全体が赤く染まり、中央に赤富士が立ち、草花や風景まで全てが絞り染めで作られ夏の朝を表現しています。
久保田一竹は、もともとは、友禅作家でした。20歳の時に博物館で見た辻が花の小裂に心打たれ、40歳の時に本格的に研究を開始、20年の歳月をかけて独自の技法を確立させ、「一竹辻が花」と呼ばれるほどの作品を多数発表しました。
ITCHIKU – KUBOTA Art
久保田一竹さんの美術館
辻が花染めって凄く美しいね(^-^)
今度行ってみたい(´V`)♪ pic.twitter.com/TqlThA7CPm— cat_jovi (@cat_jovi) May 25, 2016
(cat_jovi@cat_joviさん、アップありがとうございます。)
美の壺 初代 久保田 一竹 染色家「光響(こうきょう)連作」
久保田一竹の代表作≪燦(さん)≫は、太平洋戦争でシベリアの抑留された時に見た夕日が題材となっています。生前、一竹は、夕日をみることで生きる糧になったと語っています。
エネルギーを感じる作品ですね。
当時の制作映像が残されていました。生地の上に下書きをせずに直接、墨で描きます。なんと大胆なのでしょう。驚きです。
一竹辻が花は、こまかな模様にひとつひとつに縫いじめしぼりをして色をさし、部分染めをします。染め、蒸し、水洗いの後、糸をとく工程を何十回とくり返してひとつの作品ができあがります。
ひとつの作品を完成するのに1年以上かかっているそうです。久保田一竹美術館には、一竹の最大の連作作品《光響》が残されています。四季や海、宇宙を表現しました。
展示室には、パノラマ写真のように広がっています。光響は、一竹が85歳で亡くなるまでライフワークとして作り続け39点が現存しています。
構想当時は80作品を目指したそうです。久保田一竹のパワーと情熱を感じますね。
河口湖にある「久保田一竹美術館」。辻が花染めを復活させた作品の数々は神としかいいようがない究極の日本の美。母親が亡くなった時、河口湖に龍が昇るのを見てこの地に美術館を建てたそうだ。「光響」27点の作品集 https://t.co/jHlUd3wV5L pic.twitter.com/zbVcNOWend
— plum (@plum0909) March 17, 2018
(plum@plum0909さん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「伝統に続く」
美の壺 早川 嘉英(はやかわ かえい)さん 絞り染め作家 愛知県名古屋市有松
愛知県名古屋市有松は、しぼり染めの名産地です。「東海道五十三次・鳴海」にも描かれています。旅人にしぼり染めの手ぬぐいを売ることで盛んになりました。
当時は100を超えるしぼり染め技法があったそうです。雨降りを連想させるような直線もように特徴のある「嵐絞り」は、直線を組み合わせるしぼり染めで多くのバリエーションがあります。
嵐絞りは、40年前、時代の流れとともにとだえていました。しぼり染作家の早川嘉英さんは、残された嵐しぼりを研究し復元をしました。
早川さんは、線で構成することがおもしろく一貫したものづくりができると思っています。早川さんのつくる嵐しぼりを見せていただきました。
ステンレスの円柱に布を巻きつけ木綿の糸をかけていきます。布を一気に寄せ生地がジャバラになることで直線の模様ができていきます。本藍で染めます。
藍に染めた色と直線もようがキリッとしています。有松しぼりのゆかたもいいですね。
有松にあるKONMASAビルに行ってきました
現代アート×伝統がコンセプトで、お茶と瞑想、嵐絞り藍染作家 早川嘉英さんの個展、オーナーであるKONMASAさんの光の作品と写真展と、超充実のスポットだったな pic.twitter.com/ksqlYEInWd— リーシャオ (@rishao_) October 17, 2021
( リーシャオ@rishao_さん、アップありがとうございます。)
美の壺 皆川 魔鬼子(みながわ まきこ)さん テキスタイルデザイナー 東京・南青山
「テキスタイルより発想する」をコンセプトにブランド展開する東京・南青山の「HaaT」の白いシャツは、有松のしぼり染め技法「蜘蛛しぼり」が使われています。
江戸時代からの伝統技法で、くもの巣のような模様ができることから名前の由来があります。すそやえり、そで口に突起があります。遊び心のあるシャツですね。
長年、イッセイ・ミヤケでテキスにタイルデザイナーをつとめていた皆川魔鬼子さんは、有松で蜘蛛しぼりをみたとき、染めの技術ではなく、くくっている姿に興味をひかれたそうです。
「服の部分がアクセントになり生活が楽しくなるのでは…」と思ったのがきっかけでした。皆川さんが有松に訪れました。
スパンポリエステルという綿のような風合いの合成繊維で美しい立体加工ができるか試します。針金に生地を引っかけると生地が引き込まれ糸でくくられます。
シワ加工をして生地全体を丸め、かまに入れ蒸気と圧力をかけて糸を解き、理想どおりのできばえに皆川さんは、満足気です。美しい立体感です。
最先端のファッションにも日本の伝統技法が息づき、今も昔もしぼり染めは愛され続けています。
インドの職人の刺繍シャツ素敵❣️
新触感の素材見つける イッセイミヤケのブランド「HaaT」を刷新 皆川魔鬼子さん : ライフ : ニュース : 読売新聞オンライン https://t.co/2hxfp2sgu9
— ✰ (@mew11x) January 27, 2022
(✰@mew11xさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。