こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「九谷焼」。
九谷焼といえば緑や黄色が印象的ですが、世界を魅了した金と赤のゴージャスなクタニも。大胆なデザインの「古九谷」から現代の九谷までたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、多種多様な九谷ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
渋い色調に大胆なデザインの「古九谷」。奥行きを感じさせる濃厚な色の秘密とは!?▽明治時代、海外で一大ブームを巻き起こした、ゴージャスな“ジャパンクタニ”。きらびやかな金と、繊細な「赤」の技は圧巻!▽金のグラデーション、オーロラのような色彩、最高の輝きを追求したピラミッド…常に新しさを求め、先人を超えようと挑む現代作家の情熱と、生み出される作品の数々を紹介!<File415>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】四代徳田八十吉,中村元風
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「見る者の心をつかむ、深い色」
美の壺:東京・青山 古九谷が人気の明治5年創業の古美術店
一番人気が九谷焼という明治5年創業の古美術店、神通静玩堂 が登場します。
江戸時代前期に焼かれた古九谷(こくたに)。
青手(あおで)という手法は使われるのは 緑 黄 紫 紺青の4色です。
青手に赤を加えたものが五彩手(ごさいで)の特徴です。
店主の神通豊一さんは、”古九谷がほかの色絵磁器に比べて薬を 厚く盛っている事が多い”と語ります。
美の壺:石川県立九谷焼技術研修所
古九谷は 加賀前田家が主に徳川の幕閣をもてなす時に使いました。
番組内でその高い技術を九谷焼技術研修所で再現してくれたのが、こちらの研修所です。
石川県立九谷焼技術研修所ではたびたび制作展や生徒の作品のオンライン販売などをしていますよ。
https://twitter.com/info_shiinoki/status/1242271741159673856
美の壺:石川県立美術館・石川県九谷焼美術館・能美市九谷焼資料館・那谷寺・小松市立博物館
番組で紹介された九谷焼の名品や見本となった逸品が所蔵されている美術館や博物館をリストアップしました。県内各地にあるんですね。
金沢市 石川県立美術館
石川県立美術館は、さまざまな伝統芸能文化がある石川県ならではの幅広い収蔵品を誇る美術館です。
古美術から近現代のアートまでジャンル別に収蔵品を調べられるのがうれしいですね。
古九谷焼は「古美術」-「陶磁」のジャンルにあります。
加賀市 石川県九谷焼美術館
石川県九谷焼美術館は九谷焼を専門に、作品の展示紹介をする美術館です。
石川県加賀市「古九谷の杜親水公園」内にあります。丹下健三門下である株式会社象設計集団代表・富田玲子さん設計の建物も美しいですね。
『石川県九谷焼美術館』
設計:象設計集団
場所:石川県加賀市石川県の伝統工芸品である九谷焼を展示する美術館。
エントランスの柱に九谷焼、床に笏谷石を使用。地域性を反映したデザインとなっている。公園も含めた設計で、光と風を感じながら四季おりおりの美しい姿を楽しめる庭園ミュージアム。 pic.twitter.com/OqFBtJPpjI— カルツくん (@architect_ty) January 8, 2019
(カルツくんさんアップありがとうございます。)
能美市(旧寺井町) 能美市九谷焼資料館
能美(旧寺井)は九谷焼のふる里。
能美市九谷焼資料館 のサイトでは、番組で紹介された九谷の歴史がコンパクトに学べます。
番組でも紹介された金色を使った豪華なジャパンクタニを作った陶工・九谷庄三(くたに しょうざ)の出身地。
この一帯は、九谷焼の里 、 九谷陶芸村として人気のスポットです。 近くには石川県立九谷焼技術研修所もあります。
小松市 那谷寺(なたでら)
小松にある白山信仰の名刹・那谷寺が紹介されました。
加賀の支藩だった大聖寺藩の初代藩主・前田利治(まえだ・とし はる)公が所蔵していた、古九谷の見本となった壺や皿などが収められています。
加賀前田藩二代藩主の前田利常公のお気に入りで、江戸時代に手厚く保護されたそうです。
【仏ログ】那谷寺の美しい境内を歩いた時の既視感、なんだろうと考えた結果「白山曼荼羅」なんじゃなかろうかという思いがよぎる。憧れの風景が那谷寺を歩くだけで体感できる。昔の人々にとっての東武ワールドスクエアが那谷寺だったんじゃないかと。 pic.twitter.com/8DlG9FV8zI
— 仏像リンク (@butsuzolink) May 23, 2020
(仏像リンクさんアップありがとうございます)
小松市 小松市立博物館
小松市は徳田八十吉さんをはじめ、九谷焼の作家さんがたちが多く住んでいます。
小松市立博物館は、宮本三郎の収蔵品や企画展示などでも有名ですが、九谷焼に関する資料や作品が揃っています。
石川県立九谷焼技術研修所の研修生の作品の展示などもあります。
美の壺:2つ目のツボ「もっと光を、輝きを」
美の壺:栃木県・那須 九谷焼を2,000点集めている美術館
九谷焼を2,000点集めている美術館が登場します。
鶏声磯ヶ谷美術館 です。
創立者は、館長の磯ヶ谷滋美さんの父、磯ヶ谷正道さん。
昭和23年より営んできた養鶏業によって得られたものであったことから「にわとり」にちなんで「鶏声磯ヶ谷美術館」と名付けたそうです。(出典:公式サイト)
ゴージャスな「ジャパンクタニ」の数々。パリ万博に出品された品も所蔵しています。
【企画展】現在「江沼九谷の開国 美術と産業のはざま」を開催しています。江戸時代末から明治30年代頃にかけて制作された九谷焼を展示しています。膨大な九谷焼コレクションを誇る鶏声磯ヶ谷美術館(栃木県)からお借りした作品も必見です。この機会にぜひご覧ください。5月7日(日)まで。 pic.twitter.com/QoSiHG5hzE
— 石川県九谷焼美術館 (@KUTANIYAKI_MUS) February 19, 2017
美の壺:山本芳岳(やまもと ほうがく)さん 九谷焼作家
江戸時代末期から明治にかけて九谷焼を牽引した九谷庄三(くたに しょうざ)は 図柄に金を施す彩色金襴手という手法を確立しました。
山本芳岳(やまもと ほうがく)さんは、庄三の技を継承する九谷焼の作家です。
プロフィールはこちら。
昭和61年一水会陶芸展初入選 以後連続入選 於いて東京渋谷西武デパート
平成元年日本工芸会石川支部会員平成4年一水会陶芸展佳作賞受賞
平成7年日本工芸会石川支部展入選
平成8年経済産業大臣認定九谷焼伝統工芸士
平成9年名古屋名鉄百貨店にて個展 以後、2年毎に個展開催
平成17年三越日本橋本店にて個展
出典:加賀九谷陶磁器協同組合
鮮やかな炎のような勢いを感じます。
【4階ギャラリー・特設会場】ただいま「第3回 現代加賀九谷焼作家展」を開催しています。最終日9月14日(火)は15:00閉場です。#丸善丸の内本店ギャラリー#九谷焼
【掲載作家】山本芳岳 pic.twitter.com/mS6XaZ4jud
— 丸善丸の内本店 (@maruzen_maruhon) September 9, 2021
美の壺:最後のツボ「挑戦が生むオリジナリティー」
美の壺:ゲスト 四代徳田八十吉(よんだい とくだ やそきち)
四代 徳田八十吉さんは、人間国宝の三代 徳田八十吉さんの長女。繊細で華やか、女性ならではの感性を生かした作品作りで好評を博しています。
九谷満月では、徳田八十吉さんやその他の作家の作品が購入できます。
プロフィールはこちら
1961年 小松市大文字町にて人間国宝・三代徳田八十吉の長女として生まれる。
1980年 小松高校卒業、米国ニューヨーク州ジェームスタウン高校へ留学。
1983年 青山学院女子短期大学卒業。
1984年
~1986年 NHK金沢放送局(ニュースキャスター)。
1986年
~1989年 父・三代徳田八十吉の秘書・着物ミッションとして世界各国を訪問。
1990年 石川県立九谷焼技術研修所卒業。
1991年 陶壁「動輪」製作(JR金沢駅)
金平工房完成。工房にて製作活動開始。出典:九谷満月
九谷焼 綺麗だ!
四代 徳田八十吉#九谷焼 #徳田八十吉 #四代 pic.twitter.com/dB7nsMoERE— なるお (@kashiwanaru) July 15, 2019
美の壺:ゲスト 中村元風(なかむら がんぷう)
中村元風さんは、三十年以上の研究の末理想の盛り上がりをもつ「グレイズ」という手法を編み出したモダンアートの九谷焼を生み出しました。
中村元風さんは、九谷焼開祖 大聖寺藩前田家の「今九谷窯」代表として作品を制作しています。
中村元風さんのプロフィールはこちら
昭和30年 石川県に生まれる。
九谷焼開祖加賀大聖寺藩主前田家御用窯、今九谷窯アーティスト。
金沢大学大学院理学研究科修了。生物学専攻。
祖父、中村翠恒(県指定無形文化財、日展参与)に師事。
祖父亡き後は、3代徳田八十吉先生(人間国宝)に師事。
平成4年 第39回日本伝統工芸展初入選。以後連続入選。
平成7年 日本工芸会正会員に推挙。
平成14年 加賀市文化財保護審議会委員に就任。
平成22年 中国上海市の国立上海美術館にて個展開催。外国人陶芸家初。
近年は国内のみならず海外においても積極的に活動を行っている。出典: 加賀九谷陶磁器協同組合
アートと科学の融合。すでに九谷とは別物の気がします。
アート×科学の広がる可能性、水滴を釉薬で永遠化!?中村元風の作品展が新宿伊勢丹で開催https://t.co/8qrhxS9srE#伊勢丹 #art #中村元風 #近衛忠大 pic.twitter.com/SCrjsxNeT9
— FASHION HEADLINE (@FASHIONHL) August 22, 2016
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
焼き物好きな方は、こちらもご参考に。
NHK美の壺まとめ【焼き物】リンク(陶器・磁器・陶磁器):窯元や陶芸家の情報もお見逃しなく
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2018年08月17日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/