こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「色と光の物語 ステンドグラス」。
陽の光が差し込んだステンドグラスは、素敵ですよね~。日本独自のステンドグラスの魅力がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、光とガラスのワールドへ。
【まもなく! #NHKBS #美の壺】#色と光の物語_ステンドグラス
東京・聖イグナチオ教会にある、イエスキリストの生涯を壮大に伝えるステンドグラス。昭和レトロな喫茶店で楽しむステンドグラスの名画や王宮。ステンドグラス界の巨匠 #小川三知 の名品も!
今夜9時15分 #NHKBS pic.twitter.com/VN4yeVMIKY— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) May 23, 2025
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
東京・聖イグナチオ教会にある、7枚のステンドグラス。イエスキリストの生涯を壮大に伝える!▽昭和30年代に開店したステンドグラスの喫茶店。あの名画や王宮が!▽学校から寺院、幼稚園までさまざまなステンドグラスを手がける人気の職人。こだわりのガラス選びと、住宅で楽しむステンドグラス▽ステンドグラス界の巨匠・小川三知。大正時代の洋館で、三知が極めた技術を堪能!国立科学博物館にある名品も!<File634>
出典:番組公式ホームページ
【出演】髙祖 敏明…カトリック麹町聖イグナチオ教会 主任司祭 / 五味 理…ステンドグラス職人 / 井村 馨…小川三知研究家 / 久保田 稔男…国立科学博物館研究主幹 / 松井 京子…喫茶店オーナー、松井 祥訓、草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「光が誘う異国文化」
美の壺 髙祖 敏明(こうそ としあき)さん 教会主任司祭 東京都千代田区
東京・千代田区にある「カトリック麹町聖イグナチオ教会」のらせん階段を上がると、たて4m20cm、よこ1mの7枚のステンドグラスにイエスキリストの生涯が描かれています。
白い板ガラスで聖母マリアやキリストの神々しさを表現した「キリストの降誕」、縦長のパネルにキリストと弟子12人が巧妙に配されている「最後の晩餐」など聖書で記されているキリストの物語です。
ステンドグラスが、作られた背景について、司祭の髙祖敏明さんに教えていただきました。18世紀ごろまでは、すべての人が聖書を読めるものではありませんでした。
そこで絵やステンドグラスといった視覚に訴えることで伝えていたそうです。昭和24年、周辺にあった聖堂が空襲で焼失、復興のためつくられました。
主聖堂にあったのが、ベルギーからの寄付を受けた7枚のステンドグラスで、平成11年、老朽化に伴い、現在のように納骨堂と主聖堂をつなぐ階段の上に移設されました。
神の世界へ誘われる感じですね。日中、窓から光がさしこみます。キリストは、自身のことを「光」だと言っていたそうで、人生を歩む光、明るいところへと導くあたたかさが、ステンドグラスと似通って私たちを見守ってくれています。
【ステンドグラス紹介~全13回】聖イグナチオ教会のステンドグラス「天と地」は聖書の世界の自然の風物がモチーフです。12枚が円形の聖堂を囲んで左右対に配列され、神の天地創造の技と歴史を貫く導きを象徴し、イエス・キリストの生涯をも暗示しています。 pic.twitter.com/TMZKRBSqe8
— カトリック麹町聖イグナチオ教会【公式】 (@signatius_tokyo) February 23, 2021
(カトリック麹町聖イグナチオ教会【公式】@signatius_tokyoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 松井 京子さん、祥訓さん 喫茶店オーナー 東京・台東区
ステンドグラスは、教会ばかりではありません。東京・上野にある昭和38年創業「喫茶 古城」は、店内に入るとシャンデリアとエル・グレコの絵が元になった白馬に乗った聖人のステンドグラスが迎えてくれます。
地下の階段をおりるとブーシェのベルジェ夫人の絵にならったステンドグラス、奥にある5枚の大きなステンドグラスは、外国の王宮建築を模してつくられたものです。
後ろからライトが照らされ地下とは思えない空間です。ステンドグラスのある喫茶店なんて、時が優雅に流れてそう~。美術館に来たみたい。
先代のオーナー松井省三さんの発案です。西洋美術好きで展覧会へ行き、美術書も集めていました。現オーナーで娘の松井京子さんと松井祥訓さんにお話しをうかがいました。
省三さんは、モダンボーイでかっこよかったそうです。「ゆっくりしてもらえたら…」と思いつくりました。省三さんは、外国に行ったことはありませんでした。
自分が訪れたかった外国を店内に再現しました。異国情緒が漂う店内で、当時は、お見合いやデートが多かったそうです。
時が流れ、現在は、若者が珍しいと写真を撮って感動してくれるそうです。省三さんが見たら喜ぶだろうと語って下さいました。
【上野|喫茶 古城】
40年以上前に作られた、当時「高級喫茶」と呼ばれた喫茶店。
ヨーロッパ風の豪華なステンドグラスや大理石で埋め尽くされた空間で、モーニングや懐かしのクリームソーダはいかがですか?https://t.co/2uwAvxJdRL pic.twitter.com/tJvyUhTvzk— ことりっぷ (@cotrip_twi) April 9, 2024
(ことりっぷ@cotrip_twiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「暮らしの中で色を楽しむ」
美の壺 五味 理(ごみ おさむ)さん ステンドグラス職人 東京・渋谷区
東京・渋谷にある「璃房(りぼう)ステンドグラス」を営む五味理さんは、30年前に工房を立ち上げオーダーメイドでステンドグラスを制作しています。
個人宅や学校、寺院、幼稚園など300を超すステンドグラスを手掛けてきました。個人宅では、日常的なにぎわいが静かになるような空気感を出せるようにと心がけています。
ステンドグラスの制作は、イメージ図案から始まります。今回は、黄色いユリの花のデザインです。どうすればお客様が喜ばれるか意見を聞き、色鉛筆で図案を描きます。
図案が完成するとイメージに合うガラスを選びます。黄色といってもさまざま、レモンイエローの色にしぼりマーブル状の色ガラスに濃淡をつけてどこを使うかを定めます。
作品によっては2日間ずっと考えて1枚もガラスを切ってないこともあるそうです。産みの苦しみです。色のバランスってむつかしそう。平らなガラスに命をふきこむんですものね。
ガラスを切り取り、窓辺に置いて全体を確認、色が合わないものは、ガラスを差し替えます。金属のパーツを接合部分に固定してハンダ付けをします。
ものを作ることが好きで始めた五味さん、暮らしの中で明るい気持ちになったり、喜んでもらったり、毎日ながめてもらえたら嬉しいと感じています。
天窓ステンドグラス。デザイン。#ステンドグラス #図案 #天窓 #リフォーム #stainedglass #vitrail #https://e-ribo.com pic.twitter.com/1GGgP26WXR
— 璃房ステンドグラス (@ribo_stained) June 5, 2020
(璃房ステンドグラス@ribo_stainedさん、アップありがとうございます。)
美の壺 瀬部 玲子さん モスクのバラにつつまれたステンドグラス
五味さんのつくったステンドグラスは、個人のお宅にも使われています。瀬部玲子さんは、外国に訪れた際、イスラム圏の寺院に「バラのモスク」と呼ばれるステンドグラスありました。
そこのステンドグラスが、きれいで印象的だったことから、そんな光に包まれた所に自分もいたいと思い、家にステンドグラスがあってもいいなとオーダーをしたそうです。
素敵なきっかけですね。きっと、心が豊かになるのでしょうね。瀬部さんのお宅のステンドグラスは、ダイナミックに咲きほこる色とりどりの花が、配置されてています。
依頼した時、瀬部さんは、モスクのイメージとともに、自分の好きな花と色を伝えました。それを元に五味さんは、つくったのです。瀬部さんと五味さんの共同作品ですね。
縦長のパネルの上部は、モスクをイメージした柄で、下の淡いガラスは、幾何学模様を組み合わせています。色だけでなく質感にもこだわりました。まるで教会にいるみたいです。
瀬部さんは、アンバランスなものがうまくマッチングしているところに人生の世界観やおもしろさを感じるそうです。床や地面にうつりこむ光も四季折々、その時々でちがいを見せてくれます。
特に疲れている時には癒してくれる大切な存在だと語ってくださいました。
【#マスジェデ・ナスィーロル・モスク の詳細情報】
国:#イラン🇮🇷
都市:#シーラーズ
都市からのアクセス:街中心部から徒歩20分🚶
入場料:約5600円💰
遺産詳細:バラの街にあり、ローズモスクやピンクモスクの愛称で知られる。七色の光を放ち、万華鏡の中にいる錯覚を起こすステンドグラスは必見。 pic.twitter.com/2nGr5l0x0A— 【公式】旅らびcom|世界の絶景まとめ (@tabirabbi) April 7, 2019
(【公式】旅らびcom|世界の絶景まとめ@tabirabbiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「西洋と交わる 和の感性」
美の壺 井村 馨(いむら かおる)さん 小川三知(おがわさんち)研究家 東京・文京区 鳩山会館
内閣総理大臣をつとめた鳩山一郎の旧私邸「鳩山会館」が登場します。
大正13年に建てられた洋館で玄関に入って上を見上げると19羽の鳩のステンドグラスが迎えてくれます。やわらかな線にやさしい風合い、1羽1羽、異なるガラスで色や模様を表現しています。
個性的なハトたちですね~。1羽と同じハトはいないようです。手掛けたのは、明治から昭和初期にかけ活躍した小川三知です。東京美術学校で日本画を学び、卒業後渡米、ステンドグラスを学びました。
アーチ状の窓には、鳥が舞い、森と五重塔が配されています。小川三知の研究者、井村馨さんは、日本人の魂に訴える構図だといいます。
左端に五重塔、余白を残した空間表現は、日本画を学んだ三知ならではです。ガラスの使い方も巧みで、当時、アメリカで学んだ最新の技術で立体的にみえるように表現しました。
五重塔は2枚重ねのデザイン、屋根瓦の部分は、絵付けをしたガラスを焼き付けています。井村さんは、西洋と東洋の融合したアートをつくりたかったのだろうと考えています。
1階の応接室には、欄間のように花や鳥のステンドグラスがはめられ花鳥画の得意だった三知らしい心が晴れた作品です。
日本家屋にも洋館にもなじみやすいのが小川三知の最大の特徴だと語ってくださいました。
#鳩山会館 #ステンドグラス
鳩山会館は庭園の薔薇だけではなく、館内の小川三知のステンドグラスも大変素晴らしいです。画像以外に鳩のステンドグラス等もあり、洋館を堪能いたしました🕊️ pic.twitter.com/sfWgI4ZZTa— shimako (@shimako04985155) May 15, 2025
(shimako@shimako04985155さん、アップありがとうございます。)
美の壺 久保田 稔男(くぼた としお)さん 国立科学博物館研究主幹
東京・上野にある「国立科学博物館」は、日本館と地球館の2棟で構成されています。昭和6年に建てられた日本館にも各所にステンドグラスが散りばめられています。
その中でも見どころなのは、吹抜けホールにある、半円状に鳥や植物が配されているステンドグラスです。博物館の久保田稔男さんに「科博(カハク)」とステンドグラスのヒミツを教えていただきました。
この作品は、小川三知が依頼を受けたものの工事が始まる頃に亡くなってしまい、デザインは伊東忠太が行い、制作は小川三知が率いたステングラス工房の職人によってつくられました。
ドーム型の天井の東西南北にステンドグラスがあり、植物は、伝統的な日本のモチーフの唐草もようです。描かれている鳥は、鳳凰だという人もいるそうです。
建物を上空からみると飛行機の形をしています。当時の先端技術の飛行機をモチーフに要所要所になんらかの日本風のオリジナリティとしてステンドグラスが用いられているのだろうと久保田さんは考えています。
あら!ほんとに飛行機ですね~。目からウロコ!鳥にもみえます~。西洋から日本へ持ち込まれたステンドグラスは、日本の文化と融合して新たな文化を生み出しました。
ステンドグラス、ますます好きになりそうです。
上野「国立科学博物館」は日本の鉱物資源、動植物、科学技術のレアで充実の展示物‼️ 荘厳な屋内外、ステンドグラスやドームもビックリ❗️ ネオルネッサンス様式の建物は上からは飛行機✈️の形❣️ 関東大震災にも耐えられる建物は戦前にたった3年で完成した??🤔🧐 pic.twitter.com/XIxBmBjIVH
— どんぐりさん (@masahappystar) January 31, 2025
(どんぐりさん@masahappystarさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。