こんにちは~。着物大好き、らら子です。
今回の美の壺。一度は袖を通してみたい芭蕉布の特集と聞いてやってまいりました。
何度も再放送されている人気の回です。
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) November 28, 2020
芭蕉布というのは、バナナの一種。風を通すと、ざっくりとした肌触りが魅力だそうです。
風通しがよく 高温多湿な沖縄にぴったり。
涼しく過ごせるんでしょうねー( *´艸`)
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
着物愛好家憧れの芭蕉布(ばしょうふ)。およそ600年前の琉球王国の時代から、沖縄の気候に最適な布として愛されてきた。素材は、糸芭蕉(いとばしょう)。その茎の繊維を結んで糸を作るため、布の表面に結び目が残るのが特徴。織り手の間で伝えられてきた絣柄は、沖縄ならではの由来や歴史が。貴重な芭蕉布(ばしょうふ)から、王国時代の布の復元など、今に息づく魅力をたっぷりご紹介!。<File445>
出典:番組公式サイト
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
東京の芭蕉布ファン、会社員の戸屋好江さん登場
さて、たとう紙の包みをもって入ってきた草刈さん。
妻が涼しい着物が欲しいといったら、沖縄の友達が送ってきてくれたそうです。
「沖縄の布かな~?…バショウフ?」
貴重な芭蕉布の着物をポンと送ってくれるなんて、お友達「島袋(しまぶくろ)さん」、太っ腹。
芭蕉布の始まりは およそ600年前の琉球王国の時代。バナナの仲間の植物から取り出した繊維を糸を作るところから一枚の布に織り上がるまですべて手仕事です。
最初に登場するのは、東京の芭蕉布ファン、会社員の戸屋好江さんです。
週末に着物でお出かけするのが好き。なかでも芭蕉布は特別で、20年ほど前から集め始めて11着。春から秋口まで楽しむ沖縄をまとう感じだそうです。
美の壺・1つ目のつぼ:「自然をまとう 沖縄の糸」
糸芭蕉の産地、大宜味村(おおぎみそん)喜如嘉(きじょか)
沖縄県北部大宜味村(おおぎみそん)喜如嘉(きじょか)は人口400人の小さな町です。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉の産地。オクラレルカ畑でも有名てすね。
糸芭蕉の畑はこんな感じ。
糸芭蕉の畑を行く Yarn Basho’s field#喜如嘉 #大宜味村 #芭蕉布 #糸芭蕉 #平良敏子 pic.twitter.com/PrfXJ42GIx
— しかまファインアーツ (@naohitoshikama) November 17, 2016
糸が取れるようになるまで3年。布に使われるのは 茎の部分。
毎年10月から 3月の初めに刈り取り、直径10センチほどの茎から外側の皮を剥がして、中の繊維を より分け。
固い外側は テーブルクロスや帯、ネクタイなど、中心に近い白くて やわらかな2種類が着物にするそうです。
糸芭蕉が布になる工程
着物 1着分を織るために糸芭蕉が200本ほど必要だそうです。糸になるまでの工程は、
- 皮を灰汁(あく)で数時間炊きやわらかくする(強く炊き過ぎると繊維が切れるので、ベテランでも最後まで気を抜けない。)
- 炊き上がったものから竹製のハサミで不要部分をこそぎ落とすと、白い繊維が現れる(これで、丸2日。)
- 最後に「苧績み(おうみ)という工程で、取り出した繊維をつないで糸に。
糸の結び目は織上がりの布の表面に残り、芭蕉布ならではの味わいになるそうです。
苧績みの出来具合で芭蕉布の仕上がりが左右されます。
ということを知って、表面のぼこぼこを気にしていた草刈さんも一安心。
沖縄 阿嘉 修(あか おさむ)さん 琉球舞踊の踊り手。
那覇市の沖縄県立芸術大学准教授・阿嘉 修(あか おさむ)さんは琉球舞踊の踊り手です。
長い伝統を誇る琉球舞踊には芭蕉布の着物が欠かせないそうです。
染め分けた経糸と緯糸の両方で、全面に絣が織り上げられた名品の古い芭蕉布の着物を大切に使い続けています。
♬「むんじゅる平笠 ちゅらむぬや」
若い女性が主人公の「むんじゅる」という演目を踊る阿嘉さん。琉球舞踊では 着物の柄によって男女が演じ分けられてきたそうです。
美の壺・2つ目のつぼ: 「模様が伝える 島の心」:琉球藍による部分染が織りなす絣
名手、辺土名加代子(へんとな かよこ)さん
喜如嘉には織り手が現在 20人ほど。琉球藍による部分染が織りなす絣について。
芭蕉布の糸は、乾燥すると 張りが出て織りにくくなるので、湿度には気を使うそうです。琉球藍など天然染料で部分的に染め染められた糸でさまざまな模様を作ります。
模様を入れるところが来ると糸を持ち替えてずらしたり、経糸と緯糸で異なる模様を織る事も。経糸でハチジョーという矢の模様、緯糸でトゥイグヮーと呼ばれる小鳥の柄を出したり。 絣の柄は、代々受け継がれたり、世相を反映して変化したり。
沖縄県南部 浦添(うらそえ)市の美術館長・宮里正子さん
そして、沖縄県南部 浦添(うらそえ)市の美術館長・宮里正子さん登場です。 芭蕉布を 日常的に使いたいとボタンとループをつけて洋服として着ています。
そのままランウェイを歩いてもよさそう。
おしゃれー♪
美の壺・3つ目のつぼ: 「布の記憶を 未来に伝える」
紅花染めで琉球時代の古い芭蕉布を復元
およそ600年前の琉球王国の時代は王に仕える士族たちの正装。
その妻など女性たちは 彩り豊かな芭蕉布を身につけていました。
明治以降、王国が無くなっても受け継がれていた伝統は、第二次世界大戦と戦後の混乱で、中断。
戦闘終了後マラリアのまん延を防ぐ目的で糸芭蕉の畑はほとんど焼き払われました。喜如嘉の女性たちは、糸芭蕉の苗を植え、米軍統治下ではテーブルセンターなどの生活用品まで織り、技術の継承に努めましたが、途絶えました。
染織家 平良美恵子(たいらみえこ)さんと若手の織り手 加藤 泉(かとう いずみ)さん
2人を中心に、沖縄県立博物館に収められていた一枚の古い芭蕉布を復元させようと、喜如嘉に生きる職人全員で取り組み。
一番の課題は、現在、沖縄でほとんどやらない、紅花染めをどうするか。紅花染めは色あせやすいので、当時の色を復元するために試行錯誤。
高度な技が必要とされる復元作業を通じ、喜如嘉に伝わる技術の全てを加藤さんに伝えたそうです。新たな技術の1ページですね。
よいしょ… よいしょ。
草刈さん、とつぜん思い立って沖縄に遊びに行くことにしたようです。荷造りの途中で、とっておきのお酒を探しにいってしまいました。
いや、ほんとリッチですね(笑)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2018年05月18日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/