こんにちは~。らら子です。「ブギウギ!」も一段落。桃色争議も一段落。
スズ子たちレビューガールの待遇もよくなりました。スズ子は休暇中に母ツヤの故郷、香川に行くことになります。そこでスズ子の生い立ちが明らかになります!
史実はどうだったのか?ドラマと見比べながらさっそく出生の秘密をみていきましょう!
目次
ブギウギ!スズ子生い立ち!出生の秘密の伏線は?
ドラマでは、スズ子は双子の兄「たけいち」がいて、三歳の時に病死したことになっています。
スズ子が劇団で倒れて高熱に浮かされていた時も、心配する父・梅吉が「たけいちのようなことにならんやろか」と心配し、母・ツヤに「何をいうんや!あの子だけは死なしたらあかんのや、顔向けでけん」と意味深なことをいわれていました。
一方、弟の六郎は、あほのおっちゃんから二人が実の姉弟でないと吹き込まれました。
六郎は、もうろうとしているスズ子に「わいはカッパの子で、ねえやんはクジラの子やて」と、報告します。
もうひとつ、二話でのツヤの回想シーン。里帰り出産から戻って来たツヤを出迎えた梅吉はひとりの赤ん坊を背負い、もう1人を抱っこしていました。
梅吉は「なンや双子かいな」と驚いていましたが、すぐに「こっちは女の子か、ツヤちゃんによう似てる」と。
さすがに生まれた子の性別は知らせているでしょうから、梅吉にはわかっていたはず。
その後も、がんばりやのスズ子を見て、「誰に似たんや」「わしに似たんや」と目を細める梅吉とツヤ。
血縁関係がない子どもを「(親のどちらかに)似ている」といいあう事で、家族のきずなを確かめていたんでしょうね。
ブギウギ!スズ子生い立ち!実の親は誰?双子の兄?西野キヌ(中越典子)とは?
史実のシヅ子は養母・亀井ツヤの故郷である香川県の引田(ひけた)で生まれます。
この辺りはメリヤス編み産業が盛んです。
シヅ子の実の父である三谷陳平さんは、引田の山続きの相生(あいおい)の郵便局員でした。シヅ子が生まれた翌年秋に25歳で亡くなっています。
生母の谷口鳴尾さんは陳平さんより5歳年下。三谷家で家事見習いをしていました。
二人の結婚は三谷家から反対され、鳴尾さんは引田にもどり、そこで出産します。
産後の肥立ちが悪く、母乳の出が悪いので近所の女性から乳をもらって、子に飲ませてもらっていました。
ドラマのツヤの回想シーンで、座敷に暗い表情で座っていた西野キヌ(中越典子)です。
この近所の女性というのが、同じく里帰り出産していたツヤのモデルうめ。
1か月早く生まれたシヅ子は、ツヤの次男・正雄の分の乳をもらいます。
どういういきさつがあったかは知りませんが、うめは独断でシヅ子をもらい受けることを決めます。
「虫ひとつ食わせず、あんじょう育てるさかい、
心配せんとあんたの身を立てることに精を出しなはれ」
と鳴尾さんに言い聞かせて二人を連れて大阪に戻ります。
ドラマでは双子ということになっていましたが、戸籍上も1か月違いで養子にします。
実子は病死しますが、シヅ子は戸籍に記載された1ヶ月しか違わない弟の存在がずっと気にかかっていたといいます。
ブギウギ!スズ子生い立ち!香川へ!祖母大西トシ(三林京子)登場!
ドラマでは、桃色争議から1年。スズ子たち団員の待遇もよくなり、1週間の休暇がもらえることになりました。
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特に遊びに行く当てのないスズ子、休暇中は風呂屋の番台を手伝うつもりでいます。
花田家には、香川のツヤの妹タカから手紙が届いています。「白壁(しろかべ)」の家の次郎丸(じろまる)さんが、法事にスズ子に参列させてほしい、といってきたというのです。
白壁の家というのは、白壁が続く大きなお屋敷ということなのでしょう。「白壁」はツヤの実家の家業「大西手袋」の得意先なので、断れないというのです。
香川に行けば、出生の秘密がわかってしまうと戸惑う梅吉とツヤ。ツヤは「キヌに合わせる顔がない」と顔をくもらせています。
六郎は自分があほのおっちゃんに言われたことを思い出し、顔も似てないことから、本当の姉弟でないと思い込んでいます。
その話を聞いたスズ子も、寝込んでいた時の両親の話を思い出し、六郎がよそからもらわれてきた子だと確信しました。
両親はスズ子と六郎と二人で香川に行かせることにします。
スズ子には、「白壁」がUSKのファンだから行ってあげてほしいといい、スズ子もまんざらではない様子。
小学校1年か2年ぐらい以来、会っていないばあちゃんにも会うことに。おばあちゃんは朝ドラの女王三林京子さんです。
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スズ子が白壁の次郎丸家に行くと、出迎えた当主夫妻のテンションがおかしい。面喰うことばかり。ついにスズ子は、自分が次郎丸家の息子・菊三郎の娘であることを知ってしまいます。
ブギウギ!スズ子生い立ち!香川でのできごととは?
史実では、昭和6年、シヅ子が数えて18歳の時に、香川の法事に出るように言われて相生村の三谷家を訪ねます。
この法事は実父・三谷陳平さんの十七回忌でした。乞われるままにシヅ子は、少女歌劇の出し物を演じます。
その後の親戚の会話を偶然聞いてしまったシヅ子は、自分が亀井家の娘ではないことを知ります。
実母が生きていることを知ったシヅ子は、翌日、実母の鳴尾さんに会いに行きます。鳴尾さんには6歳ぐらいの男の子が生まれていました。
あの人は涙ひとつ見せず、私の前にきちんと座っていました。それが逆に私の心を切なくして……
出典:歌う自画像
二人は親子の名乗りをしませんでした。シヅ子はなぜ母が自分を手放したのかもわからないまま、大坂に戻ります。
養父母にも何も言わず、自分の心に秘めたままにしました。
後にシヅ子が未婚の母になった時、楽屋に連れて行ってまで自分の手で育てたかったのは、この切なさがあったからなんでしょうね。