こんにちは~。らら子です。
日本中を植物好きに変えてしまった、連続ドラマ小説『らんまん』。
撮影では本物の植物の他、レプリカも使われています。また植物採集のロケ地は意外なところも。
2023年8月2週で話題になったヤッコソウ、高さ数センチでかわいらしい姿ですね!あれもレプリカなんですって!
レプリカと標本、そしてロケ地。私たちを植物の世界につれていってくれる舞台裏を少し覗いてみましょう。
ヤッコソウの発見の史実と虎鉄少年のモデルが誰かについてはこちらをご覧くださいね。
山元虎鉄(やまもとこてつ)誰?らんまん朝ドラ:ヤッコソウ科は山本小鉄発見の植物?NHK連続テレビ小説
https://twitter.com/asadora_nhk/status/1689777646874353664
目次
らんまん珍奇植物はレプリカ!製作所はどこ?
実は、朝ドラ『らんまん』に出てくる植物は、レプリカが使われています。レプリカというのは複製品と言われますが、つまり作り物の模造品、本物じゃないってことですね。
食品サンプルもレプリカですね。
番組で取り上げられる植物たちは絶滅危惧種もふくまれますし、時季外れのものもあります。
レプリカなら撮影中に枯れてしまう心配もないですしね。
それにしても、細かいところまでよくできています。いったいどこで作られているのでしょう?
レプリカを制作しているのは、京都にある西尾製作所です。NHK番組公式サイトでは「京都のレプリカ製作所」と紹介されています。
創業は大正14年。初代の西尾惣次郎さんが京都島津製作所標本部を退職して独立、一貫して模型や学校標本をつくり続けています。
現在の代表者は西尾惣一さんで、4代目です。
番組で使われるレプリカは、制作主任の飛川恭代さん担当。制作の際は、牧野富太郎博士の植物図を参考にしているとのことです。
製作を担当した飛川さんがいつも参考にしているのが、牧野富太郎博士が描いた植物図。
葉の長さやしべの数などの情報がいちばん詳細に書かれているそうです。出典:NHK
らんまん珍奇植物ヤッコソウのロケ地はどこ?
さて、万太郎と山元虎鉄(やまもとこてつ)と出会うシーン。
四国の札所を旅するお遍路さん(おへんろ)さんが歩いていく細い山道です。
お遍路宿「角屋」の息子で客を案内してきた虎鉄に、万太郎はこの山で一番好きな植物を教えてと頼み、ヤッコソウを知ることになります。
ロケ場所は、高知の山の中ではなく東京のど真ん中です。
文京区にある小石川植物園内でロケされているんですね。こんなに緑が深く山奥に見えるなんて驚きです。
冬の始まりを告げる「ヤッコソウ」ですが、ロケ時期は春でしょうか。レプリカを一つずつ丁寧に並べています。
ちなみに小石川植物園は通称で、正式には東京大学大学院理学系研究科附属植物園といいます。
ヤッコソウのロケに使われた場所は園内の立ち入り禁止区域にあるそうです。
直接その場に行くことはできなくても、小石川植物園も訪ねて『らんまん』の世界に思いをはせたいですね。
今日放送された連続テレビ小説「らんまん」(NHK)。園内での撮影シーンです。#小石川植物園 #らんまん #牧野富太郎 pic.twitter.com/ExHuP7G8cA
— 【公式】東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園) (@bg_utokyo) August 9, 2023
ヤッコソウの標本はどこで見られる?
牧野博士が採集した「ヤッコソウ」の本物の標本は、東京都立大学の南大沢キャンパスにある牧野標本館にあります。
牧野標本館は、1958年に東京都立大学の一施設として設立されました。ここの標本は牧野博士の遺族から寄贈された貴重なコレクションです。
牧野標本館は、牧野富太郎博士が採集された植物標本を中心に、藻類・コケ・シダ・裸子・被子植物など約50万点の標本を所蔵しています。
出典:東京都立大学 牧野標本館
ダブりのある標本は、未収蔵の標本と交換に使うこともあるそうです。なるほど、そうやってコレクションの充実を図っているんですね。
ヤッコソウの標本も所蔵されています。
植物全体の姿をとらえるだけでなく、どのように生えていたかも再現しようという工夫があるんですね。
このように並んでいると、確かに人が行列して歩いているあるいは楽しそうに踊っているようにも見えますね。
この並べ方に、牧野博士の遊び心とセンスの良さを感じます(^^)
植物学雑誌で #牧野富太郎 博士が「奇植物ノ発見」と題して報告した #ヤッコソウ。実は #牧野標本館 のロゴマークはヤッコソウをデザインしたものなんだ!台紙の左下に凸凹のロゴマークがうーーーっすら入っているの、見えるかな?#都立大 #TMUトミタロー日記 #朝ドラらんまん #イラスト pic.twitter.com/YoIIttvIZW
— 東京都立大学 総合研究推進機構 (@miyacolons_tmu) August 6, 2023
ヤッコソウは牧野標本館のロゴマークのモチーフ!
牧野博士の代表的植物である「ヤッコソウ」は、牧野標本館のロゴマークのモチーフにもなっています。
上のツイート(現X)には、標本の台紙にも凹凸でロゴマークが入っていると書いてあります。
でも、ワタクシにはよくわかりませんでした。
実際にどうなのか、標本館を訪ねてみて実際の凹凸も確かめてみてはいかがでしょうか。
ふじのくに地球環境史ミュージアムのツイートでは、ヤッコソウを図案化したロゴマークをはっきり確認することができます。
まるまるとして左右対称、かわいらしい形ですね。
https://twitter.com/fujinokuni_NEM/status/1689922681586802689
まとめ:らんまん珍奇植物ヤッコソウはレプリカ!製作はドコ?標本はドコで見られる?ロケ地はドコ?NHK朝ドラ
まとめです。
朝ドラ『らんまん』番組に出てくる植物は、レプリカ、つまり複製品が使われている
レプリカを作成しているのは、大正時代創業で京都にある西尾製作所
番組で使われるレプリカは、制作主任の飛川恭代さん担当
制作の際は、牧野富太郎博士の植物図を参考にしている
ヤッコソウ発見のロケ地は小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)
園内の立ち入り禁止区域にレプリカを並べてロケを行った
ヤッコソウの標本は都立大学牧野標本館に収蔵されている
都立大学牧野標本館のロゴマークはヤッコソウをモチーフにしている
都立大学牧野標本館の台紙にもロゴマークが凹凸のデボス加工で入っている
ヤッコソウの発見の史実と虎鉄少年のモデルが誰かについてはこちらをご覧くださいね。
山元虎鉄(やまもとこてつ)誰?らんまん朝ドラ:ヤッコソウ科は山本小鉄発見の植物?NHK連続テレビ小説
ヤッコソウから広がる世界、ワタクシも楽しませてもらいました。