三林京子さん父も弟も人間国宝!甥も文楽人形遣い『スカーレット』女中の大久保さんで話題!朝ドラの常連・落語家や声優も

こんにちは~。らら子です。
NHKの朝ドラ『スカーレット』(2019年下半期)で大ブレークといえば、女中(じょちゅう)の大久保さん役の三林京子(みつばやしきょうこ)さん。

大坂に出てきたヒロイン川原喜美子(戸田恵梨子)は、荒木荘の女中になりますが、そこに現れたのが大ベテランの女中、大久保さん。関西弁でいうところの「いけず(いじわる)」を絵にかいたような表情。
「こない小さな子に無理や!」と拒絶しますが、女中業のノウハウをきびしく教えていきます。実はそのきびしさの裏には愛情に満ちていて……。
あまりのインパクトにテレビに登場すると同時に話題騒然今もブレーク中!



三林京子さん:子役の頃から大注目!文楽人形遣いの家に生まれる

三林さんは文楽人形遣いの家に生まれ、子どものころからNHK児童劇団などで活躍。1985年度後期の『いちばん太鼓』から[ふたりっこ』『だんだん』『カーネーション』『スカーレット』など、連続テレビ小説の出演歴8回の大ベテランです。

らら子が子どもの頃からドラマで活躍の美人女優さんでした。そのあと、新聞かなにかで三林京子さんのおとうさんは文楽の人間国宝だと聞いたことがあって、「へぇ、そうなんだ」と思ったものの、その時はだれかよくわかりませんでした。
文楽を観るようになって、誰がわかって「おお!確かに!」と分かってスッキリした記憶があります。

あらためて三林さんのプロフィールを見てみましょう。



三林京子さんのWiki的プロフ:落語家の「桂すずめ」さんとしても活躍!

こちらが三林さんの公式プロフィールです。

桂 すずめ(三林 京子)
本名 宮永 佳代子 (みやなが かよこ)
生年月日 1951/7/17
出身地 大阪府大阪市
特技 日本舞踊、清元、三味線、鳴物、笛、フラメンコ、狂言
出典:桂米朝事務所http://www.beicho.co.jp/profile

大阪府大阪市住吉大社の近くで生まれた浪速っ子です。ドラマにでてくる三林京子さんの大阪弁がとても気持ちがいいのもそのはず。

三林京子さんは、女優業と並行して3代目桂米朝に弟子入りし、桂米朝事務所に所属しています。桂すずめ(かつらすずめ)という高座名も持っています。

数年前にん膝をいためてからは正座ができないので高座からは遠ざかっているそうですが、舞台では活躍。

2020年2月は『喜劇 なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち』に出演。桂米朝夫人のお母さんの役だそうですが、これがまた超いけずなばあさんだそうで。これもスカーレット効果でしょうか??

日本の伝統芸能にも長けていて、フラメンコも得意!フラメンコカッコよさそうです。すごく納得します。



三林京子さんの父は人間国宝の二世・桐竹勘十郎さん

私が文楽を観るようになって、三林さんのおとうさまが文楽人形遣いの人間国宝・二世桐竹勘十郎(きりたけかんじゅうろう)さんだったとわかりました。二世勘十郎さんは、初代吉田玉男さんと並ぶ人形遣いの名人とうたわれた方です。

三林さんは、女中の大久保さんとして役作りについてもこのように語っています。

私が幼い頃は父の後援会長さんのお宅へ遊びに行っていたんです。そのお宅には家のことをすべて仕切る女中さんがいて、その家の奥さんをはじめ全員に頼りにされていました。料理も上手だし、礼儀作法にも厳しい女中のかがみのような方でした。

出典:オリコンニュース https://www.oricon.co.jp/news/2147198/

モデルが後援会長宅の女中さんって、いかにもスペシャリストって感じ。さぞすごい方たんでしょうね。こんなふうに大阪の伝統芸能にどっぷりとつかって育った三林さん。男に生まれていたら人形遣いか歌舞伎役者になりたかったそうです。



三林京子さん:山田五十鈴の付き人を経て菊田一夫に見いだされて女優デビュー

女性に生まれた三林さんは中学生の時から、大女優・山田五十鈴(やまだいすず)さんの内弟子として、学校のお休みごとに東京に通って付き人をすることになります。

その後、演劇の神様のような演出家・菊田一夫さんに見いだされて芸術座に入団。『女坂(おんなざか)』という舞台作品でいきなり女優デビューをしたそうです。

スケールの大きな話ですね。

芸名の名付け親も菊田一夫さんです。数字が入ってまんなかできれいに分かれる(左右対称)の名前がいいそうです。

『徹子の部屋』でお父様の二世・桐竹勘十郎さんが出演なさったときのビデオが流れましたが、三林さんが女優として活躍していることについて目を細めて語っていらっしゃいました。

三林さんが舞台で「人形振り」という人形のような動きの振り付けで演技した時には、お父様がその「人形」を扱う人形遣いの役で共演したそうです。

「これが最初で最後の共演だと思いますが」とうれしそうだったのが印象的です。





三林京子さん:弟は桐竹勘十郎さん、甥は吉田簑太郎さんという伝統芸能一家

三林さんはお父様だけでなく、弟や甥も文楽の人形遣いです。

弟は文楽のファンタジスタと異名をとる三世桐竹勘十郎さんです。勘十郎さんは、NHK『にほんごであそぼ』などにも出演にも出演しているので、おなじみでは?

こちらが勘十郎さんです。
これは阿古屋(あこや)という難しい役について話しているところだそうです。

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やっぱり似てますよね!弟の勘十郎さんも絵や字がうまく、文章も書くというマルチな才能を発揮しています。三世桐竹勘十郎さんのプロフィールについてはこちらもご覧くださいね。

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そして、桐竹勘十郎さんの息子、つまり三林さんの甥は、同じく文楽人形遣いの吉田簑太郎さんです。簑太郎さんについてはこちらもご覧くださいね。

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三林京子さんはお裁縫もお料理もばっちり!結婚は?

『徹子の部屋』で語ったところによると、三林さんは現在は独身ということです。「一度したんですが、もうこりました。」とおっしゃってました。お母さまに「嫁はんほどしょうもない商売はない」と言われて育ったそうです。

お料理もお裁縫も得意なので、いい奥さんになると思う、いい人がいたらがんばりたいとおっしゃってました。

余談ですが、結婚については、今から15年ほど前の52歳のときに俳優の加納竜さんと話題というか騒動になったことがあります。というのは、三林さんが加納さんとの「結婚写真」を年賀状に使ったことから。

三林は現在出演中のTBS系ドラマ「幼稚園ゲーム3」(月~金曜・後1時30分)のロケで昨年末に加納とのウエディングシーンを撮影。
加納の了承を得て、年賀状の写真とした。
だが、何の説明もない年賀状だったため、突然の“結婚報告”と思った知人らから何十件もの問い合わせが相次いだという。
出典:http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jan/o20040104_100.htm

三林さんはシャレのつもりだったそうですが、本気にする人が続出!

三林さんは反省していますといいつつ、ドラマを見ていない人はバチがあったったとケロリとしていたそうです。さすが豪快ですね!



三林京子さんの若い頃の写真は?画像あり

今はすっかり貫禄のある女優さんですが(今でも十分おきれいですが)、らら子が子どものころは、大輪の花のような美人女優さんだったんですよねー。

三林さんのお若いころの写真を見つけました。

おきれいですー。内側から輝くようなパワフルな美しさですー。



三林京子さんのマルチな才能!声優や大学教授としても活躍!本も出版。『じゃリン子チエ』のヨシ江さん。

落語家としての面を持つ三林さん。当然のことながら声のお仕事も大の得意。
らら子の記憶する限り、一番好きな役は劇場版アニメ「じゃリン子チエ」のお母はんのヨシ江さんです。酸いも甘いもかみわけた大阪のおばちゃんがとてもよかった。

それから、 1984年にNHKで放送された『シャーロック・ホームズの冒険』の「ボヘミアの醜聞」の回では、ボヘミアの国王のスキャンダル(醜聞)の相手であるエレーナ・アドラー(原作ではアイリーン・アドラー)役も印象深いです。

シャーロック・ホームズが生涯にわたり敬愛する「あの女性」の上品で知的な語り口。ミステリアスで深い声。大阪のおばちゃんの雰囲気はまったくありませんでした。

教育者としては、以前は、大阪芸術大短期大学部の教授も務めていて、学生たちの卒業公演の指導を精力的にこなされていたそうです。『お先にどうぞ』という本も出版されています。



三林京子さんの個人サイト、SNSは愛にあふれている

三林さんは、ブログというかいわゆるホームページの個人サイト(http://3bayashi.com/)とFacebookをやっています。サイトははもう長いことやっているようです。ご自分のことだけでなく、弟の桐竹勘十郎さんの襲名のこと、蓑太郎さんら甥達の結婚式の様子、文楽に関することなど写真もたくさんたくさん載っています。
本当に家族思いで、みんなと仲良しなんだなぁというのが伝わってきます。記事や写真はあまりにたくさん載せすぎて、自分でも整理しないといけないと思っているようですよ。




それから、Facebookもあります。TKOの大木武宏さんとの2ショットも載ってますね。
https://www.facebook.com/3bayashi/photos/a.558891010903422/2060331577426017/?type=3&theater

その三林の素顔を、共演するお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(48)が明かす。
「今回、ちょうど衣装合わせの日に初めてお会いしたんですが、最初はやっぱり大御所なんで、ちょっと怖そうかなと思ってたんです。ところが会うなり、『ちょっと写真撮ろう』言うて、写真撮ってね。それで『これ載せていい?』って、すぐSNSに載せてくれて(笑)。

出典:文春オンラインhttps://bunshun.jp/articles/-/15083

大ベテランなのにちっとも偉ぶらないところがさすが大女優の貫禄ですね。ほれぼれします。

『スカーレット』では大久保さんの出番はもうおわってしまったのか、SNSでは「大久保さんロス」を嘆く声が多数です。この先、ファンの声にこたえて大久保さんの出演が増えることもあるかもしれませんね。

らら子でしたー。



桑田末子(絹子の母)役の三林京子さんはいじわるばあさん役?:『喜劇 なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち』

2020年2月松竹の話題作。『喜劇 なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち』略して『なにわ夫婦八景』。

落語家・桂すずめこと三林京子さんの師匠である、故・桂米朝さんの五年祭を前に、桂米朝夫妻の夫婦愛と弟子を立派に育て上げた夫婦のアナザーストーリーということです。

三林京子さんの役どころは、桑田末子(絹子の母)。いじわるそうな笑顔が貫禄たっぷりです。

米朝夫人の中川絹子さんは、当時宝塚歌劇と人気を二分していたOSSK(大阪松竹少女歌劇団)で「駒ひかる」として大人気のスターでした。

実は、絹子さんは大きな商家の跡取り娘。「裸踊りなどとんでもない!」と親は大反対。その反対を押し切って入団し、さらには落語家と結婚。

米朝さんたち落語家にはつらく当たるのが自然ななりゆきでしょうね(^^;

『徹子の部屋』では、三林さんの落語の兄弟子(あにでし)さんたちは、今でも「あの桑田のばばあ」と思い出話をしているとおっしゃってました。

どんな、いじわるばあさんぶりなんででしょうねえぇ(わくわく)。



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