こんにちは~。らら子です。
NHK朝ドラらんまん土佐の自由民権運動結社「声明社」のリーダー早川逸馬(はやかわいつま)。熱くて色っぽくてかっこいいですね。宮野真守さんが演じています。
歴史上実在の人物なのか?モデルは誰なのか?さっそく深掘りしていきましょう。
ドラマ再登場については後述します。ぜひ最後までお読みくださいね!
「租税を納める人民にこそ、政治に参加する権利がある!
そしてこの権利は、男に女、みな平等にある」政治結社「声明社」。
聴衆の前で自由を訴え演説しているのは、早川逸馬という男―――。#朝ドラらんまん#宮野真守 #箱田暁史 #篠原悠伸 pic.twitter.com/ESfamzQXdX— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) April 23, 2023
目次
早川逸馬は実在?何者?自由民権運動の結社「声明社」のメンバーは歴史上誰?
高知の町の一角で、早川逸馬たち自由民権運動の結社「声明社」のメンバーたちが、演説集会を開いています。
東京での博覧会からの帰り道、万太郎と奉公人の竹雄、迎えにきた姉の綾は、「自由」という言葉と考えを初めて知ります。
後日、家を飛び出した姉を探しに集会に紛れ込んだ万太郎は、早川逸馬の熱い演説に聞き入ります。
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空は晴れ、日は輝いちゅう。けんど、わしの心は暗い。
なんでか? 今日も自由が殺されちゅうきじゃ!
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土佐弁かっこいいですよね。
長髪に着流し。「キツネノカミソリ」の花のような、あかね色の長羽織をぞろりと着た姿も色っぽい。
しかし、無力な民衆を雑草に例える言葉に、万太郎は思わず「いや、それは違う!」と声を上げてしまいます。
皆の前につるし上げられた万太郎が雑草について熱く語ると、合いの手のように早川逸馬が自由民権運動におきかえて解説を加えていき、大盛り上がりに。
早川逸馬に見込まれた万太郎は、ジョン万次郎(宇崎竜童)にも紹介され、結社に入って仲間になるよう誘われます。
夜通し彼らと語り合ううち、植物学への道へ進む決心を明かす万太郎。
翌朝、万太郎は地元の佐川に戻る前に集会に顔を出し、壇上で植物の話を始めます。
そこへ取り締まりの警官が踏み込んできて、首謀者と疑われた万太郎は牢屋へ!
同じく掴まった早川逸馬はひどい拷問を受けながら、万太郎をかばって「仲間じゃないき!そんな奴」と言い捨てます。
らんまんファン号泣!
かっこよすぎる早川逸馬は、歴史上実在のモデルがいるのでしょうか?
早川逸馬の実在モデルWikiプロフ植木枝盛?板垣退助?どんな人?牧野博士との交流は?
ネットでは、早川逸馬のモデルは土佐藩出身の板垣退助とも言われています。
板垣退助は岐阜で刺客に襲われたときに「板垣死すとも自由は死せず」といったとして有名です。(余談ですが、実際は「吾死スルトモ自由ハ死セン」だそう。出典:国立公文書館アジア歴史資料センター)
しかし、ネットの高知新聞によると、早川逸馬のモデルは立志社の植木枝盛(うえきえもり:1857〜1892年)とのこと。
植木の枝が盛んとは植物学のドラマにピッタリのお名前!
確かに、植木枝盛の肖像写真を見ると、長髪でイケメン、早川逸馬のイメージによく似ています。
植木枝盛は、板垣退助らとともに国会開設運動や自由党結成に尽力しました。
ドラマでも歌われる『民権数え歌』を作詞しています。
高知市立自由民権記念館の筒井秀一館長によると、あれほど情熱的に熱弁をふるっていたわけではなさそう。
「自由民権運動の弁士でもあった植木枝盛の雰囲気を参考にしているように思いますね。枝盛も演説が上手でした。ただ、拳を振り上げるなど、あれほど激烈だったかはどうか(笑)。枝盛は知的な研究者でもあったから、もっと理路整然とやっていたのではないでしょうか」
出典:高知新聞プラス
史実の牧野博士も、二度目の上京前、20歳の頃に自由民権運動にたずさわっています。
枝盛と直接の交流があったかどうかはわかりませんが、土佐は自由民権運動が盛んな土地柄だったのですね。
早川逸馬の死因は?植木枝盛は毒殺?その主張は?
さて、早川逸馬はこの先ドラマに登場することはあるのでしょうか?もしかしたら獄中で拷問死??ということも考えられますが……。
史実の植木枝盛はその後、第一回衆議院議員選挙で当選しています。ドラマの早川逸馬も、上京する予定の万太郎の人生とも関わります。
植木枝盛は30代半ばで胃潰瘍により東京で急逝。あまりに急だったので毒殺説もあるそうです。早くに亡くなったので世の中からは忘れ去られていました。
植木枝盛の著書には「民権自由論」「天賦人権弁」などがあります。
そういえば、万太郎の「演説」の時も、「天賦人権!」と合いの手を入れていましたね。
他にも、 今の日本国憲法に大きな影響を与えた「東洋大日本国々憲案」を起草し、最高の論客、理論家といわれています。
主張としては、女性にも投票する権利を認める男女同権(女性参政権)や、地方自治を掲げています。
一方で、世界政府やアジア主義などグローバルな視点を持っていたことが分かります。
男女同権(女性参政権) 地方自治(地方分権、反中央集権、連邦制) 世界政府(集団安全保障) アジア主義出典:Wikipedia
実際に土佐の一部の地域では、1880年から4年間、女性に投票権があったそうです。
ドラマで集会に「民権ばあさん」はじめ女性たちが参加していたり、万太郎の姉の綾も関わるなど、「男女同権」はこのドラマのもうひとつのテーマですね。
早川逸馬らんまんに再登場!
「男女同権」の裏テーマ通り、万太郎の妻となる寿恵子も、寿恵子の母や叔母も、後に住む長屋の女性たちも、自分の才覚でどんどん人生を切り開いていきます。
そして、早川逸馬ついにらんまんに再登場!死んでなかった!
しかもドラマでは早川の仲立ちで金銭援助が決定!図鑑への道が大きく開けます。
再会のきっかけとなるのは、寿恵子さんの経営する待合茶屋「山桃」での、とある商談。
セッティングしたのは、後に渋谷を中心とした鉄道王となる、常連客の相島圭一(あいじまけいいち)。
神戸の大富豪・永守徹(ながもりとおる)に出資してもらおうとしています。
永守のモデルは実業家で美術収集家の池長孟(いけながはじめ)。後に万太郎の大スポンサーとなる人物です。
しかし、商談に来るのは永守の代理人で、土佐出身の代議士・早川逸馬だというのです。
相島は、土佐のヤマモモが植えられているこの店を、早川が気に入って商談がうまくいくだろうという期待。
といっても、寿恵子さんと早川逸馬との間に面識はありません。どうつなげるか?演出家の腕の見せどころですね。
「なんじゃあ!この部屋は!」
目の前にいる逸馬に目を見開く万太郎。
「逸馬さん…!?」
「おう。わしじゃ。早川逸馬じゃ」
万太郎は、逸馬に抱きつき再会を喜びました。#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波 #宮野真守 pic.twitter.com/E70ObYwQCN
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) September 13, 2023
早川逸馬ついに万太郎との感動の再会!さわちりょうり(皿鉢料理)って?
相島に案内されて渋谷に降り立った早川。
礼儀正しく女将の寿恵子にあいさつし、相島の期待通り、玄関さきの山桃に目をとめます。
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「ここでおまんに会えるとはのう!(^o^)」
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さっそく実を一つ、おちゃめにを一つに口に放り込みますが、ゴホゴホせきこみます。
座敷に入るとまず出された皿鉢料理(さわちりょうり)をよろこぶ早川。皿鉢料理ってオードブルなんですね。1皿に3~4人前が美しく盛り付けられています。
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「最初にこの皿をどーん!と出してもろたら、男も女もみんなぁで飲めるがじゃき」
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さりげない一言。ここにも男女同権ですよ。じーん。
土佐の酒蔵をやっていた義理の姉夫婦(綾と竹雄)に作らせたと寿恵子は説明します。
相島との商談もうまく進み、最後に一つ早川は永守に託された質問を投げかけます。
「あなたが人生でひとつだけ選ぶものはなにか」
見送りに出た寿恵子から「夫なら、この世に雑草という草はないと答える」と聞いた早川は、万太郎の妻だと気づきます!
いよいよ感動の再会の場で早川と万太郎は、強くハグ!いつまでも語り合います。しかし、ときどきコンコンとせきこむ早川。健康が心配ですね。
さてその先は?こちらもごらんくださいね。
らんまん永守徹(ながもりとおる)は実話?モデルは誰?どんな金持ち?今後どうなる?早川との関係は?NHK朝ドラ
早川逸馬は宮野真守(みやのまもる)民権ばあさん島崎和歌子(しまざきわかこ)も見逃せない!
ドラマで早川逸馬を演じるのは、声優や歌手として大人気の宮野真守(みやのまもる)さん。
1983年6月8日生まれ。「マモ」、「マモちゃん」の愛称で親しまれています。
そう、星野源さんの歌番組NHK『おげんさん』のマモちゃんですよ。
早川逸馬役の熱演に「まさかマモに泣かされる日がこようとは」とネットでも大絶賛の嵐です。
身長は182cmなので、万太郎役の神木隆之介さんと並ぶと威圧感がありますね。神木さん同様に子役出身。所属事務所は劇団ひまわりです。
埼玉県出身で、土佐弁のセリフは大変だったのではと思いますが、モノマネも得意だそうなので、さすが声優、板についています。
ドラマの自由民権運動でもうひとり光っているのは、「民権ばあさん」こと楠野喜江。
実際に「民権ばあさん」と呼ばれていた婦人運動家の楠瀬喜多(くすのせきた)さんがモデルです。
楠野喜江のモデルは、実際に「民権ばあさん」と呼ばれ、高知で自由民権運動に参加していた楠瀬喜多(1836~1920年)です。夫を亡くし、戸主として税金を納めているのに女性に選挙権がないのはおかしいと、女性参政権を訴えました。
出典:高知新聞プラス
楠野喜江役は、高知県出身の土佐弁ネイティブ島崎和歌子(しまざきわかこ)さんです。迫力があって明るくてかっこいい女性ですよね。
高知では、はっきりものを言う元気な女性を「はちきん」というそうです。喜江はまさにはちきん女性。
今は当たり前のように参政権を持ち、義務だからと思って投票に行っているワタクシらら子です。
けれど、投票は権利。この人たちのおかげで政治に参加できるんですよね。ありがとうございます。
まとめ:早川逸馬(はやかわいつま)のモデルは植木枝盛(うえきえもり)?歴史上どんな人?
NHK朝ドラ「らんまん」に登場する高知の自由民権運動の結社リーダー早川逸馬。土佐出身の植木枝盛(うえきえもり)がモデルと言われています。
史実の植木枝盛は、その後第一回衆議院議員選挙に当選します。この先ドラマでも万太郎との接点があるかもしれません。
植木枝盛は自由民権運動で活躍した有名な思想家でしたが、30代半ばで急死したため、歴史から忘れ去られました。
しかし、男女同権、地方自治、世界政府、アジア主義など、多くの進歩的な主張を持っていました。
ドラマでは、婦人活動家たちも登場。女性たちの参加する集会や万太郎の姉の綾への影響などが描かれています。男女同権も裏テーマだと思います。
早川逸馬役は、声優や歌手として人気のある宮野真守(みやのまもる)さんが演じていて、ネットでも演技が高く評価されています。
「民権ばあさん」楠野喜江は、実在の婦人運動家の楠瀬喜多(くすのせきた)がモデル。
高知出身の女優・島崎和歌子(しまざきわかこ)さんが、ネイティブの土佐弁を生かして熱演しています。
この先も、万太郎の人生、そして自由民権運動の行く末から目が離せません。