美の壺 熊野「よみがえりの聖地 熊野」<File612>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「よみがえりの聖地 熊野」。
熊野古道、長い道ですよね〜。 ワタクシもバスで乗り継いでちょっとだけ歩き体感しました。熊野の神の秘密が、マイナスイオンもたっぷり出てきます♡

番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、スピリチュアルワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

熊野本宮大社など3つの神社を中心とした熊野。▽中世に上皇たちが歩いた熊野古道。熊野が「日本第一霊験所」となった理由とは?▽神武伝説が残る岬で語られる、黒潮の彼方にある永遠に変わらない世界、「常世(とこよ)」の秘密。▽神々の母イザナミの墓とされる巨岩、「花の窟(いわや)」は黄泉(よみ)の国への入り口!?▽熊野の象徴、那智の滝の霊験と、聖なる山で修行を積む山伏が語る、熊野の美とは?

<File612>

出典:番組公式ホームページ

【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺:1つめのツボ「いのち巡る祈りの道」

美の壺 森 武史さん 写真家

紀伊半島の南端部、和歌山県と三重県にまたがる「熊野」は、神々が住まう地といわれています。熊野三山と呼ばれる熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社には、多くの人々が祈りを求め訪れています。

熊野古道のひとつ「中辺路(なかへち)」は、熊野本宮大社を目指して人々が歩きます。世界遺産登録から20年、今では多くの外国人でにぎわう地となりました。

三重県出身の森武史さんは、30年に渡り熊野古道に通い続けています。熊野の神秘性や異界へと続く道、その道にみせられた人々の姿を撮り続けてきました。

森さんに熊野の魅力を紹介していただきました。和歌山県田辺市の「滝尻王子」は、熊野三山の結界、霊場の入口とされた場所です。究極のパワースポットですね。

森を鏡として自分の心を映し出す時、感じるかすかな気づきが熊野古道の美なのだと森さんは言います。熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」が見えてきました。

昔の人は命がけの旅で、山また山へと苦難を乗り越えるところに真の価値があり、たどり着いたときの喜びはひとしおだっただろうと語ってくださいました。

(三重テラス【公式】@mie_terraceさん、アップありがとうございます。)




美の壺 九鬼 家隆(くき いえたか)さん 宮司 和歌山県田辺市 熊野本宮大社

明治時代に水害にあうまで熊野本宮大社があった大斎原は、熊野信仰の中心の地でした。いまからおよそ2000年前、熊野の神々が降りたったことから熊野信仰がはじまりました。

山と水に囲まれた豊かな自然が熊野の神々をうみだしました。平安時代後期、疫病や天災が相次ぎ、人々の間に極楽浄土を求める末法思想が広がりました。

死者の魂が帰る熊野は、仏の住む浄土として考えられ、上皇たちが、国家の安寧を求め「熊野御幸」が行われると庶民も熊野を目指し「蟻の熊野詣」と呼ばれ、多くの人が熊野を訪れました。

なんと、後白河上皇は34回、後鳥羽上皇は28回も熊野に訪れたそうです。すごい数ですね。

熊野の神は、「信・不信を問わず、貴賤を問わず、女人の不浄を嫌わず全てを受け入れる奥の深いおおらかな神」だと人気が出ました。

熊野本宮大社の宮司の九鬼家隆さんによると、熊野は何もかも聖域なしで受け入れるいやしの場所として信仰が生まれたのだろうと、熊野が「日本の第一霊験所」と言われるゆえんを教えてくださいました。

(くまたにたかし@Kumataniさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「異界へとつながる 黄泉がえりの地」

美の壺 町田 宗鳳(まちだ そうほう)さん 僧侶・比較宗教学者 三重県熊野市「楯が崎」

僧侶で比較宗教学者の町田宗鳳さんと古代の伝説が残る岬へ向かいました。この地は、緑もエネルギーも深く、ほかの山では、感じられない特別なパワーを感じると言います。

森をぬけると「楯が崎」と呼ばれる岩塊が見えてきました。美しい絶景ですね。真っ青で熊野灘に楯のようにそそり立っています。険しさと美しさが同居してるようです。

楯が崎は、太古の火山の噴火によってできました。日本を統一した神武天皇が、熊野のヤタガラスに導かれ上陸した伝説があります。神武の兄は嵐にあい、永遠に変わらない「常世」へと旅立っていきました。

町田さんによると、古代の人々は、亡くなると海岸の洞窟に遺体を置いて朽ちていくのを待つそうですが、亡くなった人の魂は、海のかなたへとんでいきます。

しかし、魂は亡くなったきりでなく生と死が行き来するそうです。

(長谷川 鈴司@reijibellさん、アップありがとうございます。)





美の壺 三重県熊野市 花の窟(いわや)神社

熊野は、黄泉(よみ)がえりの地ともいわれています。日本書紀によると、イザナミノミコトは、火の神カグツチを産むときに命を落としたといわれています。

イザナミが葬られてた場所が、「花の窟(いわや)」です。花の窟神社は、日本最古の神社といわれ、花の窟をご神体としています。大きな岩ですね。

巨岩の下のくぼんだ所がカグツチを産んだほこらで黄泉(よみ)への入口だとされています。花の窟神社では、年2回、神なる岩に170メートルの綱をかけた「お綱かけ神事」があります。

五穀豊穣を願うものです。町田宗鳳さんによると、長いしめ縄は、イザナミノミコトが帰っていった黄泉の国と、この世が結ばれるものだと考えます。

そして、綱には季節の花がつるされ飾られています。花は、生み出された新しい命の象徴で、黄泉の国は、死者の国という意味もあるが神話学的には無限のエネルギーが秘めれる宇宙なのだと言います。

黄泉と人の世が結ばれることで新しい生命が生まれ、よみがえるのだそうです。よみがえりのパワーをもらうなんて神秘的ですね。

(新蔵貞治@bo_wai58689さん、アップありがとうございます。)





美の壺:最後のツボ「大自然に住まう神々」

美の壺 三石 学(みついし まなぶ)さん 熊野研究家 和歌山県那智勝浦町 那智大滝 飛瀧(ひろう)神社

熊野の信仰のもうひとつのシンボルといえば「那智の滝」です。高さ133m、日本一の滝です。銚子口の幅13m、滝壺の深さ10m、落下する水量は、毎秒1tともいわれています。

荘厳な滝ですね。ワタクシも行ったことありますが、「ザー」といった音が印象的で響き渡っていました。

熊野にたどりついた神武天皇が、山中に光り輝くものを目にしてこの滝をさぐりあてた伝説がのこっています。「飛瀧神社」は、本殿も拝殿もありません。ご神体は滝です。

変幻自在に姿を変えて人々の祈りを受けとめます。訪れた人は、そのまま瀧に手を合わせて拝みます。山と岩と水が一体となった大自然の曼荼羅です。

熊野研究家の三石学さんによると、那智の滝は自然信仰の最たるものだと言います。山から出る水は命の水で山の霊験と水の霊験を合わせもっているそうです。古代から人びとは、霊験を那智の滝に託していたそうです。

(d-i-b@0813kojiさん、アップありがとうございます。)




美の壺 高木 亮英(たかぎ りょうえい)さん 青岸渡寺住職  那智山青岸渡寺

熊野の滝をまつる熊野那智大社に隣接する「那智山青岸渡寺」は、神仏習合を特色とする熊野信仰を象徴するお寺です。

住職の高木亮英さんは、那智の山々を修行の道場としてきました。修験道は、いろんな山へ分け入り修行をすることでいろんな霊験を積み、得たものを人に手向けてきました。

高木さんが、普段入れない聖域、那智原始林へ案内してくださいました。熊野の神域として守られてきた場所です。滝の上流、聖域の奥に滝が姿をあらわしました。

那智の大滝(一の滝)に次ぐ「二の滝」、別名 如意輪の滝です。那智には、大小48の滝があり、滝を巡る修行がありました。

明治時代の神仏分離より那智四十八滝の実像がすたれていました。高木さんは、滝の再確定に取り組み、山伏の姿となって「那智四十八滝回峰行」を再興しました。

熊野の信仰は、あらゆる宗教を複合、融合し形成されていて、互いに認め合うことが大切だそうです。大自然がくみ取ってくれているのを肌で感じてもらいたいと語ってくださいました。

(週刊ビジュアル戦国王™【公式】@sengokuohさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2022年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

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2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。