美の壺 大正ロマン「和と洋の出会い 大正ロマン」<File572>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺:再放送はいつ?

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「和と洋の出会い 大正ロマン」。
大正ロマンって憧れますね。異国の香り漂うモチーフがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、モダンワールドへ。






美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

ノスタルジック!和洋折衷のアンティーク▽西洋のコンパクトの装飾に金蒔絵の技が▽大正ロマンなファッションで踊るタンゴ倶楽部▽モボやモガも飲んだ!?大正生まれのカクテルにあのお漬物が!▽驚きのデザイン!女学生を魅了した銘仙▽モダンボーイが愛したステッキに宿る職人技▽今回は草刈正雄さん出演の土曜ドラマ「探偵ロマンス」(総合・土曜夜10時)とコラボ!草刈邸にあの名探偵がやってくる!<File573>

出典:番組公式ホームページ

【ゲスト】アンティークショップ店主 稲本淳一郎 陽子、バー・オーナー 鈴木敦、銘仙蒐集家 桐生正子、秩父銘仙織元 新井教央、ステッキ店店主 高橋源一郎、ステッキ職人 高橋英雄
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺:1つめのツボ「時を超えた 和と洋の出会い」

美の壺 稲本 淳一郎さん、陽子さん  アンティークショップ経営

東京・浅草にある「東京蛍堂(とうきょうほたるどう)」は、大正ロマンをキーワードにしたアンティークショップです。

店内に入るとレトロな雰囲気が漂っています。店主の稲本淳一郎さんと陽子さんのご夫妻が迎えてくださいました。

稲本さんは、日本人が生み出した和洋折衷の魅力を知ってもらいたいとお店を作りました。店内には、ビーズバッグやクロッシェ帽子などの品々があります。

かわいいコンパクトの装飾は、金蒔絵の技法が施されています。稲本さんによると大正の人たちは、西洋の文化を理解した上で自分の中に取り込んで表現しているそうです。

例えば「トンビマント」は、袖が大きくなっていて着物でも洋服でも着られるよう工夫がされていて和洋折衷の代表的な一品だそうです。

月に1回、催されている稲本さん主催「クラシックタンゴ倶楽部」は、お店の常連や大正ロマンに魅せられた人々が集い、和洋折衷を生み出した日本に思いを馳せています。

(miho@muguet_mhさん、アップありがとうございます。)




美の壺 鈴木 敦さん バー・オーナー

東京・渋谷に大正時代をイメージしたカフェバー「The Bell Wood」が登場します。

オーナーの鈴木敦さんは、国内外のバーで研鑽を積み、カクテルコンペティション“CHIVAS Masters”のチャンピオンにも輝きました。

オリジナルのカクテル「モガティー」を作っていただきました。モダンガールをイメージしたさわやかな甘さのお酒です。

鈴木さんは、ホテルでカクテルを楽しんでいた文化が、町場に出てきて日本人のバーテンダーが日本人のゲストにカクテルをふるまうことにひかれたそうです。

鈴木さんにとって大切な日本人バーテンダーがいます。前田米吉(1897-1939)さんは、日本のバー文化の礎を築いた人物です。

大正時代末、当時の最新カクテルを掲載したカクテルブック『コクテールkokuteeru』を残しています。

前田さんのオリジナルカクテル「ラインコクテール」を鈴木さんに再現していただきました。ジン、フレーバーワイン、リキュールなどをベースに「らっきょう」が1粒入っています。

カクテルを飲みながら、どんな時を過ごしたのでしょうか。

(酒徒吉風@syutoyoshikazeさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ 「時代を映し 軽やかに美しく」

美の壺 桐生 正子(きりゅう まさこ)さん 銘仙(めいせん)蒐集家

大正末期、女学生をきっかけに日本中に広まったファッションアイテムがあります。「銘仙」と呼ばれる売り物にならない絹糸で織り上げた安価な着物です。

元々は、地味なものでしたが化学染料の普及と共に鮮やかな色や柄が登場するようになりました。きっかけを作ったのは、陸軍軍人の乃木 希典(のぎ まれすけ)でした。

乃木は、学習院院長に就任すると女学生に質素な銘仙を着るようお達しを出しました。乃木の目には、高価な振袖はぜいたくだと感じたようです。

それでもきれいなものを着たいと思う女子学生らが化学染料を用いた華やかなデザインの銘仙を生み出しました。

大正末期から昭和初期の10年の間に1億反の銘仙が売れたそうです。銘仙蒐集家の桐生 正子さんは、学生時代より銘仙のコレクションを始め、その数は600点以上になります。

桐生さんは、ポップでモダンな100年前のものとは思えないデザイン性に魅力を感じると語って下さいました。

(新見美術館@niimibijyutukanさん、アップありがとうございます。)




美の壺 新井 教央(あらい のりお)さん 秩父銘仙織元

銘仙の多くは、関東で作られています。その中でも最も有名な産地が埼玉県秩父市です。秩父銘仙の織元「新啓(あらけい)織物」の2代目新井教央さんは、伝統的な技法「ほぐし

織り」を守り、今も作り続けています。使われている機織り機も大正時代のものです。ほぐし織りは、たて糸だけに型染めをする所に特徴があります。

1本1本に染料が入るため繊細な表現ができます。横糸をたて糸とは違う色にすると、色に変化ができて玉虫色の光沢のある反物ができます。

型染の作業を拝見しました。まるで反物のような1600本の集合体のたて糸をシート状にして染めていきます。型を置き素早く手作業で染めていきます。

にじみがでないよう、熟練の技が光ります。同じく秩父市にウイスキーの蒸留所がある「イチローズモルト」と共同制作した銘仙は、ウイスキーの原料 大麦を抽象化した矢羽根

柄の銘仙です。新井さんは、変わっていくことも銘仙の魅力だと言います。時代を映し出すのも銘仙なのですね。

(マルメ吉田 / malme.design@malmedesignさん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「受け継ぎ 守ってきた思い」

美の壺 高椅 源一郎さん ステッキ専門店社長

大正のおしゃれなモダンボーイは、スーツ姿に身を包み、頭には山高帽子、手にはステッキを携え街中を歩きます。

東京・銀座にステッキという言葉を生み出したお店があります。明治15年創業の「タカゲン」は、元々は刀剣商を営んでいました。

明治時代に入り、創業者の初代高橋源蔵さんが、ステッキを持って街中を歩いている外国人の姿をみて日本で初めてステッキを販売しました。

4代目社長高橋源一郎さんに商品をご紹介いただきました。銀製の持ち手に黒檀の柄のステッキ、竹の根を用いて持ち手の部分を熱で曲げた手製のステッキなどがあります。

南米の材木スネークウッドで作られたステッキは柄の部分が蛇皮のような木目で100万円を超えるものもあるそうです。当時の総理大臣 故・吉田茂さんも利用したお店です。

高橋さんは、いいものを作ってお客様に喜んでいただくことが何よりも大切なことだと語って下さいました。

(花威@GACKT LAST SONGS 2021 feat. K全通!@gackt_c0704さん、アップありがとうございます。)




美の壺 高椅 英雄さん ステッキ工房職人

タカゲン三代目の三男として生まれた高橋英雄さんは、東京江戸川区に工房を構え、この道32年のベテランです。工房の「ステッキ専門 T・HIDEO」へおじゃましました。

持ち手の型を切り抜き、角をなめらかに削ります。手の間隔で厚みを出してカッコいい形を探ります。そして、持ち手と柄をつなぎます。

ここまでの工程にかかる時間は35分程度だそうです。高橋さんは、使ってもらう人がいるので真面目に作りたい。自分の納得するものを届けたいと言います。

高橋さんのオリジナルのステッキを見せていただきました。持ち手の部分に2種類の木材を合わせています。ななめらかな曲線がステキです。

高橋さんが残している木材を見せていただきました。スネークウッドの木材です。自分以上に優れた技術の持ち主が現れた時に使ってもらうために残しているそうです。

ステッキ作りに込められた思いが伝わります。

(REACH 大崎クラフトマーケット@osakireachさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

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美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。

今回の『美の壺』初回放送は2022年2月3日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。

放送スケジュールは2022年4月現在で、

Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。

過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。

BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、

土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。

キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!

NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。