こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「小さな芸術 干菓子」。
干菓子、大、大、大好きです。季節感もあって口の中で広がっていく甘さがいいですよね~。かわいくて美しい干菓子がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、甘味ワールドへ。
【きょうの #NHKBS #美の壺】は #小さな芸術_干菓子
瀬戸内レモンにすだち・・・和三盆糖の地元・香川県で新感覚の干菓子!直径1.5cmのコーヒー豆や、ギター型の菓子木型に職人が挑戦!
後5時30分 #NHKBS pic.twitter.com/i6VNeQJ7Dw— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) August 19, 2024
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
朝顔、あじさい、鮎(あゆ)など夏の風物がぎっしり!京都で愛される季節豊かな詰合せ▽狂言師・茂山逸平さんは大の干菓子ファン。父の人間国宝記念など祝いごとには干菓子でことほぐ!▽茶席での干菓子の役割と趣向を茶道家が指南!茶会に向けた干菓子作りに密着!▽瀬戸内レモンにすだち… 和三盆糖の地元・香川県で新感覚の干菓子▽前代未聞!直径わずか1.5cmのコーヒー豆の菓子木型に職人が挑む!<File613>
出典:番組公式ホームページ
【出演】茂山 逸平…大蔵流狂言師 今西 善也…和菓子店店主 北見 宗幸…茶道家 長野 祐治…和菓子職人 泉田 志穂…和三盆メーカー代表 市原 吉博…菓子木型職人
草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「小さき中に思いあり」
美の壺 茂山 逸平さん 大蔵流狂言師 京都市
狂言師・茂山逸平さんの稽古後のお楽しみは、干菓子です。
この日は、鶴と亀のモチーフの和三盆糖でできたものです。美味しそうですね。
稽古の合間や舞台が終わった後、ちょっと糖分がほしいときにいただくそうです。京都で生まれ育った茂山さんは、幼い頃から干菓子に親しんできました。
軽く、日持ちもよいことから海外へ行かれる時には、おみやげとして持ち歩くことも多いそうです。
干菓子好きの茂山さんは、事あるごとにオリジナルの干菓子を作ってもらいます。
父で人間国宝の茂山七五三(しめ)さんの喜寿の祝いには、宝づくしのモチーフのものを、人間国宝に選ばれた時には、きなこに水あめを練り上げた州浜(すはま)を贈りました。
茂山さんにとって、すはまは、きなこ棒のおいしい版だそうです。
わかりますよね^^
長男・慶和(よしかず)さんが、「千歳(せんざい)」に挑戦した時には、舞台の装束と同じ松や鶴、流水をイメージした干菓子をあつらえました。
観に来てくださった方へ、舞台の雰囲気を持って帰ってもらいたいと準備されたそうです。
応援してくださる方へのメッセージになればと贈っているそうです。
干菓子は人を結びつけるお菓子ですね。
倅慶和の千歳の披キが、なんとか無事に終わりました!
ご来場頂きました皆様、助けて頂きました皆様❗️
本当に有り難うございました‼️
同じくして三番三を披いた竜正くんも、よぉ〜頑張った❗️
内祝は鍵善の善ちゃんに無理言うて押して貰った御干菓子‼️ pic.twitter.com/hMJDfrbIy8— 茂山逸平 (@IppeiShigeyama) September 23, 2022
(茂山逸平@IppeiShigeyamaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 今西 善也(いまにし ぜんや)さん 和菓子店 店主 京都市東山区
京都東山区にある「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」は、茂山逸平さんもしばしば注文をする京都の老舗和菓子店です。
どれも手がこんだ細工がされて美味しそうですね。
こちらのお店は、くずきりでも有名なお店です。店主の今西善也さんによると、干菓子は、小さくて手軽だが京菓子の長い歴史がいっぱい詰まっているそうです。
種類もさまざまです。
寒天と砂糖を煮詰めたパリッとした食感の琥珀糖や結びや意匠をかたどったゼリー生地の半生菓子、木型に生地を入れて型を抜いてつくる生砂糖(きざとう)や落雁があります。
干菓子の詰め合わせ≪園の賑わい≫は、かつて祇園祭にあった芸妓たちの仮装したお練りをイメージしてつくったものだそうです。
タテ23㎝×ヨコ13㎝の木箱に朝顔や鮎、季節感漂う色とりどりの干菓子がすき間なくぎっしり、なんと69個も入っています。中身は、季節によって少しずつ変わります。
四季折々の宝石箱のようで名前のとおり華やかですね。
今西さんは、花街に店を構えているので、箱をあけて「わぁ〜」となるように仕上げているそうです。
話がはずむコミュニケーションツールになれば作り手としてもうれしい限りだと語ってくださいました。
京都の外回りの仕事で、昼食前に「鍵善良房」に行って甘露竹を買ってきました
夏らしい青竹に入った水羊羹
帰宅したら冷蔵庫に入れて、明日頂きます
季節の和菓子、大好物です#鍵善良房 #甘露竹 pic.twitter.com/NatJ2EX3em— ぱとりしあ 8/21打首獄門 8/24藤井風 8/25歌舞伎「狐花」 9/12「破門フェデリコ」 (@patoriy) August 21, 2024
(ぱとりしあ 8/21打首獄門 8/24藤井風 8/25歌舞伎「狐花」 9/12「破門フェデリコ」@patoriyさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「取り合わせの妙を楽しむ」
美の壺 北見 宗幸(きたみ そうこう)さん 茶道家 東京・新宿区
北見宗幸さんは、東京高田馬場の茶道会館で講師をつとめる裏千家教授です。 北見宗幸さんによると茶の湯の世界で干菓子は、重要な役割があるといいます。
お茶席では、練りきりやまんじゅうなどの主菓子(おもがし)を濃茶でいただき、干菓子は薄茶でいただきます。
主菓子は、茶会の雰囲気を想像して考える楽しみがあり、最後に提供される干菓子で、催された茶会のとり合わせを確認するそうです。
また、干菓子の盛り方にも決まりがあります。
2種類の干菓子が出され山のものを上、海のものを下というように盛りつけ、自然界の姿をそのまま菓子として表現しています。
なるほど、懐紙の中に絵が描かれているみたいに並ぶんですね。北見さんは、さまざまな干菓子のデザインを考えてきました。
たとえば夏は、せんべいでうちわ、琥珀糖をホタルに見立てたり、冬は、雪輪もようの焼印、すはまで敷き松葉を表現したりします。
国際弁護士が集う茶会では、なんと裁判につかうハンマーと台をモチーフにしました。
北見さんにとって菓子は、自分の考えや遊び心がいちばん出せるものだそうです。
【喫茶去】
裏千家茶道教授の#北見宗幸 さんをお迎えしました!はなさんのお茶の先生でもある北見さん!
お茶にまつわる昔話や興味深いお話を
聞かせてくれました!来週も北見さんをお迎えして、
茶道の魅力に迫っていきますよ❣️#lovelyday847#はな金 pic.twitter.com/O14hxJi9L8— Lovely Day (FMヨコハマ) (@LovelyDay847) January 5, 2024
(Lovely Day (FMヨコハマ)@LovelyDay847さん、アップありがとうございます。)
美の壺 長野 祐治(ながの ゆうじ)さん 和菓子職人 東京・西東京市
東京・西東京市の住宅街に老舗和菓子屋「吉祥寺 亀屋萬年堂(かめやまんねんどう)」の工房があります。
吉祥寺亀屋萬年堂は、明治38年の創業以来、店を持たず注文を受けて茶席の菓子をつくっています。
3代目当主で和菓子職人の長野祐治さんは、北見宗幸さんの父の代より菓子づくりを担ってきました。
北見さんから富士山のふもとにある浅間(せんげん)神社の茶会でもよおされる菓子の依頼がありました。
今回のお題は、「富士山」と「滝」です。南蛮菓子でポルトガルの由来のある有平糖(あるへいとう)という、ポリポリしたと食感のあるアメを使って滝をイメージさせます。
有平糖は、砂糖と水あめを銅なべで煮つめて冷ましアメ状にします。
やわらかいうちに白と青の2色の生地を引っぱってたたむ工程をくり返し形成して乾燥させ糖化すると、波しぶきをイメージした菓子ができあがりました。
もうひとつのお題、富士山は、せんべいを用います。有平糖の滝との組み合わせを考え白のせんべいを選び、白雲からでる富士山を表現しました。
できあがった干菓子を北見さんに届けます。
北見さんは、お客さんが見た風景を後から思いおこして楽しんでもらえる菓子を望んでいました。茶人と職人の思いがひとつになりました。
なごみ4月号(淡交社)
北見宗雅先生監修の「丸山隆平さんと感じる茶席菓子のこころ」のお菓子を担当させていただきました。すごく光栄な事、感謝しております。
「茶会のお菓子はなぜおいしいのか」にもお菓子を掲載していただきました。ありがとうございます
よろしくお願いします pic.twitter.com/vazEkyRW7F— 吉祥寺 亀屋 萬年堂 (@kichijojikame) March 25, 2021
(吉祥寺 亀屋 萬年堂@kichijojikameさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「伝統から未来へ」
美の壺 泉田 志穂(いずみだ しほ)さん 和三盆メーカー代表 香川県高松市
干菓子の材料、和三盆の原料は、サトウキビです。
江戸時代には、主に輸入に頼っていました。温暖な気候の四国東部地方は、いち早く和三盆糖の製造に成功。
お殿様にも献上された讃岐和三盆糖は、まろやかで上品な味です。
香川県高松市にある和三盆の専門店「日和(ひより)製作所」の泉田志保さんは、四国の和三盆の魅力を広めたいと、ブランド“HIYORI WASANBON”を立ち上げました。
かわいらしくポップなデザインでユニークです。≪箱盆(はこぼん)≫という商品は、香川県特産の盆栽松の干菓子です。
付属の懐紙に描かれた松の枝に、松や梅の干菓子をのせて自分でつくれる趣向になっています。
興味をそそられる楽しいお菓子でいいですね。
泉田さんは、おいしくて日本文化を感じられる干菓子が浸透しないのはもったいない!と新たな挑戦を始めました。
地元四国の自然やくらしをアイデアにした干菓子をつくります。
瀬戸内レモンや徳島のすだちを使ったものや、ギターかたちは、徳島産の淡い和三盆の干菓子です。
泉田さんは、高松を離れた時期があり、瀬戸内の自然やゆったりとした日常を再確認しました。
そして、この地の風土を感じられるものをつくったそうです。
「日和制作所(高松市)」の和三盆は、「毎日がちょっといい日になるように」という願いを込めて丁寧に手作業で作られており、瀬戸内の景色や日本の風景などをイメージしたアーティスティックなものばかりで、優しい甘さと上品な味わいで、口に含むとさらりと溶けていきます。https://t.co/Tp48EgVtXe pic.twitter.com/IKDH3mjRlh
— うどん県 (@UdonkenKanko) February 17, 2023
(うどん県@UdonkenKankoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 市原 吉博さん 菓子木型職人 香川県高松市
泉田さんは、今までに数十種類の木型をデザインしました。
ギターやコーヒー豆、レコードなど干菓子とは思えません。
木型をつくったのは、同じ高松市に工房持つ「木型工房 市原」の香川伝統工芸士 市原吉博さんです。
全国の和菓子店の木型を専門につくる数少ない職人です。
泉田さんは、市原さんのもとで1年ほど木型について学んだ後、制作を依頼しました。最初は、「なんじゃこれ!」と、なかなか受け入れてもらえませんでした。
コーヒー豆をかたどった木型は、直径1.5cmです。ちっちゃくてかわいいけど職人泣かせのデザインですね。
しかし、市原さんは、希望にこたえられるよう挑戦を重ねました。
十数年がたち、市原さんは、泉田さんについて、企画力、デザイン性に加え、甲斐性と根性もあると言います。
泉田さんがつくる干菓子は、独創的です。
コーヒー豆の干菓子は、和三盆糖にコーヒーとブラックココアをいれたビターな風味でキャンディーみたいです。
レコードのかたちのものは、シナモンやクローブが入ってスパイシーでコーヒーとの組み合わせも相性抜群です。
抹茶以外にもコーヒーや紅茶、フルーツにあった日常的な干菓子を広められたと泉田さんの挑戦は続きます。
四国唯一の菓子木型職人「木型工房市原」と和三盆体験「豆花」 – Traditional wooden mold for Japanese sweets | 物語を届けるしごと https://t.co/GKPJr1WBQw pic.twitter.com/ZiNJ7SYhTF
— ゆうさかな – You Sakana (@yousakana) December 19, 2018
(ゆうさかな – You Sakana@yousakanaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。