こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「日本の教会」。
全国にある個性的な教会がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
自然光をふんだんに取り入れた、光あふれる教会。宮大工の技術が光る和洋折衷の教会。パイプオルガンの音色が響き渡る教会。日本でしか見られない教会の魅力をたっぷり!
いざ、聖なる教会ワールドへ。
パイプオルガンについてはこちらもご覧くださいね。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
カラフルなステンドグラスから、鮮やかな“光のシャワー”が降り注ぐ、幻想的な教会。
伝統の瓦屋根にしっくいの壁、柱には建物を長持ちさせる一流大工の技、そして祭壇の脇に床の間をしつらえた純和風の教会。
圧巻は、音楽家・千住明さんオススメの、日本最大級のパイプオルガンが鳴り響く教会。
設計はもちろん、素材を選び抜いて作ったという空間には、どんな音色が響くのか!?
パイプオルガン製作者にも密着!
<File467>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 千住明 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「聖なる空間を生み出す光の演出」
日本の教会 ニコライ堂
高さ35メートルの巨大なドーム、室内全体に金箔が施されきらびやかな装飾の教会です。明治24年に建てられたキリスト教の一派 東方正教会の東京復活大聖堂教会です。
訪れた人々は「綺麗!」「まるで日本じゃないみたい。」「素敵」と感動の言葉を発します。東京復活大聖堂は別名ニコライ堂とも呼ばれ国の重要文化財に指定されたビザンチン様式の建物です。
正面にはイエス・キリストやキリストの母、聖母マリアや聖書に書かれた出来事を描いたイコン画と呼ばれる宗教画があります。
フランシスコ・ザビエルによりキリスト教が日本に伝わって470年が経ちます。全国各地で教会が建てられ地域の文化と深く関わり独自のものへと進化していきました。
印象的な屋根の教会 建築家 竹口健太郎(たけぐち けんたろう)さん 山本麻子(やまもと あさこ)さん
三重県鈴鹿市のあるカトリック鈴鹿教会です。変わった形の屋根です。凸凹しています。この凸凹の屋根は意図があって作られたそうです。
教会の中へ入っていくと優しい光に包まれた明るい空間です。でも、照明もなく窓も見あたらないのです。
印象的な教会の屋根を作った竹口健太郎さん、山本麻子さんがその謎に答えてくれました。屋根の継ぎ目ごとに窓が取り付けられ自然の光をたっぷり取り込んでいるそうです。
天井の窓は、一つ一つ日の当たる角度などを計算し複雑な構造の屋根を作りました。また壁にも計算がされています。
ツヤのある白ではなくマットのある白い壁にすることでより光が柔らかに拡散されるよう工夫がされています。最大限に柔らかい光を取り込むためにいろいろ考えられているのですね。
豊かな発想力と熱意を感じるお二人でした。
テレビ番組、美の壺「日本の教会」に設計しましたカトリック鈴鹿教会が光の美しい教会として取り上げられました。緊張したので心配ですが、よろしければご覧ください。
2月15日(金)BSプレミアム 19:30〜20:00です。https://t.co/50kA6pkRXH pic.twitter.com/D4ABWZG2qf— Kentaro Takeguchi (@001alpha) February 13, 2019
(kentarou Takeguci @001alphaさんアップありがとうございます。)
光のシャワー ステンドグラスの教会
長崎県平戸市の紐差(ひもさし)教会です。昭和4年に建てられました。当時では珍しい鉄筋コンクリートでできています。
この教会が建てられる6年前に関東大震災があり、その教訓で頑丈に作られたそうです。
この教会を手掛けた大工の棟梁で建築家の鉄川与助(てつかわ よすけ)は、日本の教会建築の第一人者で30もの教会を作った人物です。
鉄川は、建物の強度ばかりでなく建物内部に力を注ぎました。十字架を掲げる天使を取り囲むカラフルなステンドグラスには聖書の一節が描かれています。
また西日が差し込む夕方には壁に聖なる光景が幻想的に映し出されていて、まるで礼拝堂全体に光のシャワーが降り注いているかのようです。
ステンドグラスのデザインは単純な形の幾何学模様で神秘的な空間を演出しています。神々の世界でも光は大切なようで、聖書の中でも光の話はよく出てきます。
光そのものが神を表してもいるそうです。教会建築に光を最重要視する理由はそこにあるのですね。
https://twitter.com/sasebokoiki_UJI/status/1268782898657681413
(西九州させぼ広域都市圏(移住サポート)@sasebokoiki_UJI さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「和と洋の出会い」
宮大工が創った教会
神奈川県にある小田原聖十字教会は、世界でもまれな和洋折衷の教会です。十字架の置かれた神聖な場所には木を巧みに組み合わせて作られています。
天井は格子をめぐらせた格天井です。神社や仏閣など格式の高い建築に使われてきた日本古来の技術です。よく見ると欄間などに見かける透かし彫りの技術も見受けられます。
この教会は宮大工の手によって作られたものなのです。
牧師のカン・ヒョンジュンさんは、世界の教会を巡って来られたそうです。日本の聖堂の特徴は、地域に合わせて作られていると話してくださいました。
https://twitter.com/kurumichan9315/status/1096659592728039424
(クルミ@リスタート@kurumichan9315さん、アップありがとうございます。)
世界に3つしかない純和風建築教会
神奈川県藤沢市の閑静な住宅街にある、カトリック片瀬教会です。一見お寺のようですが屋根を見ると白い十字架が配されています。
純和風建築の教会は非常に珍しく世界に3つしか現存しないと言われています。中へ入ると167畳の広い畳の空間に祭壇があり、その両脇には床の間があります。
床の間には掛け軸があり、聖書の一節が描かれています。掛け軸は日本画家、長谷川路可の作品です。信徒の金岩哲也(かないわ てつや)さんは長年、カトリック片瀬教会の歴史について調べています。
柱にわざと割れ目を入れ、乾燥によるゆがみや割れを抑える技術は一流大工の技だと教えてくださいました。壁も漆喰で塗り固められ左官による手仕事です。
このような純和風の教会が作られた背景には、昭和初期の日本が置かれた状況と深く関係していました。
戦争の機運が高まり外国宗教の教会を建てるのが難しく、それでも何とかしたいという信者の思いから作られたものなのです。
現在は信者だけでなく地域の人々の交流の場として使われています。80年もたった今でも使われているなんて地域の人々にとって愛着のある建物なのですね。
カトリック片瀬教会(昭和14年)
寺院のような外観は戦時中、辺りの住民感情を慮ったため
柱に切れ目が入っているのは乾燥による割れを防ぐ大工の技術
祭壇の脇には長谷川路可の絵の掛かる床の間が
聖杯と二体の天使の装飾は、天草四郎の島原の乱の際の戦旗がモチーフです#近代建築 pic.twitter.com/eIDBoMIkUV— ビブラスキ (@vibe_ra_ski) March 30, 2021
美の壺:最後のツボ「祈りを込めた響き」
パイプオルガンの響き 松崎 譲二(まつざき じょうじ)さん
昭和5年建築の日本基督教団浪花教会です。
礼拝堂からパイプオルガンの音色が聞こえてきました。パイプオルガンは鍵盤を押してパイプに空気を送り込み奏でる楽器です。パイプ一本一本、音が違います。
パイプオルガン製作者松崎譲二さんは、パイプオルガンについて教えてくださいました。パイプオルガンは教会の大きさや内部の構造に合わせて一つ一つオーダーメイドで作られています。
縦笛と同じ原理でできていてパイプの材質や太さや長さによって音が違います。パイプを長く太くすると低い音が出ます。音の響きはその時々で違い、一期一会だそうです。
そしてその場へ行かないと体感できないものだと魅力を語ってくださいました。
日本最大級のパイプオルガン 千住 明(せんじゅ あきら)さん
音楽家の千住明さんが登場します。
是非とも聞いて欲しいパイプオルガンがあるとご案内くださいました。上空から見ると十字架の形をした教会です。
日本を代表する建築家 丹下健三により建てられた東京カテドラル聖マリア大聖堂です。昭和39年の作品です。
最大1,200人を収容できる広々とした空間で、パイプオルガンは祭壇の向かい側にありました。
高さ10メートル、パイプ数3122本、床は大理石、壁はコンクリートでできています。音を吸収せず反響しやすい素材です。傾斜する壁や十字形の構造も計算しつくされています。
15年間、専属のオルガニストを務める青田絹江さんが教会の音の響きについて語ってくださいました。天井が高く鍵盤から手を離した時に音が降ってくるイメージなのだとか。
心洗われる音色を聞き極限まで磨き上げられた音の世界を発見しました。
丹下健三 先生が作られた東京都文京区に有る「東京カテドラル聖マリア大聖堂」は珠玉の荘厳さと気品が有ります。その至福の鐘の音色は都会の風に乗って今も人々の心に福音を与え続けて居ます。この教会の事は西島三重子さんが歌う「千登勢橋」の2番の歌詞にも登場してます。https://t.co/Xs0yOs4FUR pic.twitter.com/1tJKbkpDB4
— ALABAMA (@ALABAMA35593901) April 7, 2021
(ALABAMA @ALABAMA35593901さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2019年2月15日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/