こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「心を聞く 和の香り」。
いい香りは癒されますね。幻の香り「蘭奢待」など、かぐわしい香りがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、癒しワールドへ。
【今夜の #美の壺 は #心を聞く_和の香り 】
淡路島に流れ着いた一本の木切れ
島の人が薪にしてたくと、得も言われぬ
芳香を放った‥‥「日本書紀」より
その淡路島では今でもお線香や現代の暮らしに合う
香りが作られています。
癒されますよ♪
夜7:30~ BSプレミアム・BS4K#アロマの線香#べかこ pic.twitter.com/zPUlGzAxd1— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) July 15, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
目に見えない香りに親しむため、日本人は様々な形を編み出してきた。室町時代には芸道「香道」が確立、500年に渡って受け継がれてきた。その源である「香木」は、輸入品で元々希少な上、近年は環境の変化でほとんど手に入らなくなっている。志野流香道では今年5月、家宝である香木「蘭奢待(らんじゃたい)」を徳川家康公に供える献香式を執り行った。そのドキュメントと日本人のと香りとのかかわりを描く。<File561>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】香木店会 長山田英夫 香道御家流二十三代宗家 三條西堯水 志野流香道二十代家元 蜂谷宗玄 志野流香道 家元後嗣 蜂谷宗苾
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「時を超えて伝える」
目次
美の壺 山田英夫さん 香木店会長 香りを放つ樹木
香りは、目に見えなく時の流れと共に消える儚い存在です。京都市上京区の香木専門店「山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)」は、江戸時代から続く香木の老舗専門店です。
店内には、香りを楽しむ匂い袋や手紙に香りを忍ばせる文香(ふみこう)など和の香りのグッズが並んでいます。
目に見えない香りに親しむため、江戸時代には、香りを当てるゲーム「組香(くみこう)」に使われる道具ができました。
また、香袋を結ぶ結び目には、鶴亀の縁起物や梅などの花結びに見立てるなど細やかな日本人独特の感性があふれています。
香りの源は、香木です。香木は、用途に合わせて使い分けます。粉まで大切に使われるのは、希少価値が高く限られているためです。
山田松香木店の会長 山田英夫さんによると、木の中の樹脂が溜まり樹木自体が枯れていく中で長い年月が流れ、熟成され、香りを発するようになるのが香木だそうです。
香木は、日本では作れません。海外のもので、ほとんどが20世紀に採りつくしたのだそうです。
スタジオには山田松香木店の山田英夫会長がお越しくださいました!
3人でお香、香りについてトークしますよ〜#サラピン #KBS京都 #京都工芸繊維大学 #山田松香木店 #森谷威夫 #澤田美恵子 pic.twitter.com/HgqzQfQVpG— さらピン!キョウト|KBS京都ラジオ (@kbs_sarakyo) April 5, 2021
(さらピン!キョウト|KBS京都ラジオ@kbs_sarakyoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 鯉住 清八郎さん 線香メーカー職人 和の香りのルーツ
兵庫県淡路島は、線香の生産量が日本一です。そして、和の香りが始まった場所でもあります。日本書紀には、「595年夏、沈水、淡路島に漂着」とあります。
3寸の大きさの香木が、淡路島に流れ着いて薪に混ぜて燃やしたところ、不思議な香りが広がり献上したとあります。
嘉永3年(1850)創業の線香メーカー「梅薫堂(ばいくんどう)」の職人 鯉住清八郎さんは、この道50年のベテランです。今では珍しい手作りの線香作り職人です。
機械から押し出される線香を取り出し、折れているものを選別します。淡路島の気候や風土が線香づくりに活かされています。
「べかこ」と呼ばれるスライド状の格子窓を開け閉めして海から吹き込む風を取り込みます。2週間かけて線香を乾燥させます。
この時の乾き具合は、音で確認します。長年の経験とセンスが物を言うのですね。
【新着】古今東西 かしゆか商店【淡路島の線香】https://t.co/n6D72Zr4dt
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは兵庫県の淡路市。伝統的な手作りの製法を今なお続けている工房で…#casabrutus— casabrutus (@CasaBRUTUS) July 7, 2022
(casabrutus@CasaBRUTUSさん、アップありがとうございます。)
美の壺 土川 真子(つちかわ しんこ)さん 香りの開発者 癒しの香りを求めて
線香づくりに新たな動きもあります。土川真子さんは、香りの開発に携わって25年になります。
土川さんの仕事場には、フランスのハーブオイルなど世界中からの香りの原料がズラリと並んでいます。
土川さんが勤める株式会社大発は、西洋の香りも取り入れ独自の香りを追及しています。
液体と香木の香料をブレンドして火を灯した後にどのように香りが変わるのかが難しいそうです。
土川さんの自宅での香りの楽しみ方を拝見しました。朝は、ハーブ系のすっきりしたお香を焚き、夜は、香木系で気持ちを落ち着かせます。
暮らしのシーンに合わせて香りを使い分けています。仏事だけでなく日常の生活の中に香りを取り入れ、日々癒しを求めています。
先生に褒めて頂き線香三昧。そう、私はお線香マニアなのです。#大発 の #楼閣。 甘めの沈香を使ったお線香。大発は色んなお線香を作ってるよね。香水系だけでなく、こういう香木系にも定評あり。工場見学に一度行ってみたい。一緒にどう? 淡路島だけど。#線香 pic.twitter.com/Y7tJyguKMR
— 今春樹(いまはるき) (@now_haruki) November 25, 2020
(今春樹(いまはるき)@now_harukiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「香りに心をあそばせる」
美の壺 三條西 堯水 (さんじょうにし ぎょうすい) さん 御家流二十三代宗家
「香道」は、熱を加えて香木そのものの香りを嗜みます。使う香木は、数ミリです。三條西 堯水(さんじょうにし ぎょうすい)さんは、香道の流派、御家流の二十三代宗家にあたります。
少年時代より父と祖父に香道の手ほどきを受け、1997年、二十三世を継承しました。御家流は、公家流とも言われ、道具類に蒔絵を施すなど、雅な雰囲気を醸し出します。
二通りの香炉を準備するのも御家流の特徴です。香の筋目を簡略したものを「行」、細かく筋目をつけたものを「真」と呼びます。
真には、陰と陽があり逆の筋目模様を施したものを「陰」と呼びます。二つの香炉で世界の二層を表しているそうです。
香炉の世界には、いろんな世界があり、自分と向き合い、探求心を求めています。香炉に手をかざす所作は、立ち昇る香りを逃がさないために手を覆います。
堯水さんは、歴史上の人物が聞いた香りを聞く事で時代を超越していると感じるそうです。聞香とは、香木が話しかけるのを聞くのだと真髄を語ってくださいました。
https://twitter.com/rm86678921/status/1452280736879284230
(🐭cosmo🐭@rm86678921さん、アップありがとうございます。)
美の壺 美の壺 香道のアイテムいろいろ
香道は、500年の歴史があります。主な流派には、御家流と志野流の二大流派があります。香道成立時にできた流派が、途中から二つに分かれました。
御家流は、貴族・公家の流派、志野流は武家の流派です。茶道同様、香道の点前をするときの道具類もさまざまなものがあります。
「乱箱(みだればこ)」は、香道の道具を置く盆のようなものです。「重香合(じゅうこうごう)」は、香木を置くための銀葉(ぎんよう)が収められています。
「本香盤(ほんこうばん)」は、銀葉を並べるための盤で10か12の区画に分かれ貝や象牙の花形の小片が配されています。御家流は、香りを楽しむ事が主です。
一方、志野流は、精神修行や心の鍛錬を目的としています。
青楽火取香炉・聞香炉一双・火道具建・焚空入・竹製灰押さえ・真鍮筋棒・桑銀葉箱・香札箱・銀葉盤(樹脂製)・地敷紙金銀・桑乱箱:「志野流 香道具揃 計十点」 http://t.co/OsUmeROWgu pic.twitter.com/lLnIfsqH1C
— 蓮・慈光美術 (@renjikoh) January 18, 2014
(蓮・慈光美術@renjikohさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「長き眠りから解き放つ」
美の壺 蜂谷宗玄(はちやそうげん)さん 蜂谷宗苾(はちやそうひつ)さん 志野流香道
もうひとつの香道の流派「志野流」は、愛知県名古屋市にあります。厳しく定められた所作は、一子相伝で伝えられています。
二十代家元蜂谷宗玄(はちやそうげん)さん、次期後継者の蜂谷宗苾(はちやそうひつ)さんは、今日も精進を重ねています。
志野流は、初代 志野宗信(しのそうしん)(1443-1523)が足利義政と親しく交わり香道の礎を極めました。
義政より拝領した「蘭奢待(らんじゃたい)」は、名香として家宝となっています。宗信は、古来より伝わる香木を五味「甘(あまい)・苦(にがい)・酸(すっぱい)・辛(からい)・
鹹(しおからい)」に分類する「六十一種名香」を定め香りの表現方法を確立しました。
Renスペシャルイベントvol.3「香りの声を聞く」6月8日
matohu 表参道本店志野流香道の蜂谷宗苾さんにお越し頂き、香道のお話しと貴重な香木を使った組香「あやめ香」をRenメンバーの皆様に体験して頂きました。
初めての本格的な香道に触れて、参加された方も大満足でした! pic.twitter.com/ep3MD6Fpdk— matohu_ (@matohu_) June 9, 2019
(matohu_@matohu_さん、アップありがとうございます。)
美の壺 東京都港区 増上寺 蘭奢待を聞く
東京・港区にある増上寺が登場します。
令和4年5月、志野流にとって歴史的な行事「献香式」を控えていました。献香式は、神仏に香を捧げる大切な儀式です。儀式に使う道具も特別なものを選びます。
捧げるお香は、家宝として守られた「蘭奢待」です。別名東大寺とも言われ正倉院に収蔵されている香木です。足利義政、織田信長、明治天皇の3人のみが切り分けるのを許されました。
150年間、蘭奢待を聞いたという記録はありません。宗玄さんによると通常の香木は、二味、三味の香りを備えていますが、五味を備えた香木は蘭奢待のみだそうです。
宗苾さんは、蘭奢待を徳川家康に献香することを提案しました。260年に及ぶ戦のない礎を築いた尊敬の念によるものです。蘭奢待で世界の闇を吹き飛ばしたい気持ちもあるそうです。
献香の当日、全国から500人以上の人が訪れました。静かに漂う香りは穏やかで心の安らぎを与えてくれます。次に蘭奢待の香りを聞くのはいつのことなのでしょうか。
https://twitter.com/ryoiwamoto1997/status/1530413835517304832
(岩本宗涼 | TeaRoom🍵@ryoiwamoto1997さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年7月15日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。