美の壺 檜「かぐわしき癒やしの木 ひのき」<File614>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「かぐわしき癒やしの木 ひのき」。
ヒノキのお風呂は、香りもよく落ち着きますよね~。ひのきのヒミツがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、ジャパニーズウッドワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

日本が世界に誇る「木の文化」を支える「ひのき」▽森林浴発祥の地・長野木曽谷の「ひのきの森」を歩く▽香りと美しさを誇る木曽の「ひのき風呂」は職人技の結晶!▽伊東豊雄さんの現代建築に見る「ひのき」の魅力▽「ひのき」が生み出す国宝・薬師寺東塔の美!その秘密とは!?▽伊勢神宮が進める「ひのきの森」200年計画!▽日本一の「大ひのき」と守り人の物語▽草刈さんが「ひのき」の日曜大工に挑戦!〈File 614〉

出典:番組公式ホームページ

【ゲスト】下原 洋子…森林散策ガイド 志水 保仁…製材工 熊倉 英雄…桶職人 伊東 豊雄…建築家 海野 聡…東京大学准教授(日本建築史・文化財) 石井 浩司…薬師寺宮大工 棟梁 山本 祥也…伊勢神宮 技師 中西 直樹…伊勢神宮 権禰宜 椎葉 吉次郎…大ひのき 守人

【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)




美の壺:1つめのツボ「その美しさと香りを堪能する」

美の壺 下原 洋子さん 森林散策ガイド 長野県木曽郡上松(あげまつ)町

檜(ひのき)は、「火の木」とも「日の木」ともいわれ、日本にはなくてはならない尊い木です。

長野県木曽谷は、ひのきの一大生産地として知られ、青森、秋田とともに日本三大美林のひとつです。

昔、山から切りだされた木は、森林鉄道で運び出されたそうです。最盛期には、総延長400キロ超ありましたが、時代の流れと共にトラック輸送にとって変わりました。

現在は、長野県木曽郡上松町にある「赤松自然休養林」の観光列車として運行しています。木曽ひのきは、青森、秋田とともに日本三大美林のひとつです。

森林散策ガイドをつとめる下原洋子さんは、生まれも育ちも木曽谷で営林署や森林組合で長く働いていました。

美しい木の恵みを多くの人に教え伝えたいと思いガイドをはじめました。

下原さんの父・牧野能一(よしいち)さんは、けん引できる理髪車を考案、山の男たちの髪の毛を切っていた理髪師です。

床屋さんの電車なんて中の構造が気になりますね。現在、理髪車は、上松町の森林鉄道記念館で見られるそうです。

下原さんに樹齢400年になる「ひのき大樹」を案内してくださいました。この森は固有林として保存されています。

特別に幹をハグして木のパワーをいただきました。世界最初の森林浴大会も開かれた地でもあります。

(Aung Thu Ka@AungThuka4さん、アップありがとうございます。)




美の壺 志水 保仁さん 製材工 熊倉英雄さん 桶職人 長野県木曽郡南木曽町

木曽町福島は、中山道の三十七番の宿場町として栄えました。

木曽川を眺めながらのひのき風呂なんて、ぜいたくですよね。ひのき風呂ができるまでをみせていただきました。

㈱志水林業製材の志水保仁さんと息子の健吾さんは、木曽ひのきを切り出します。

木は生き物でそれぞれに違いがあります。保仁さんは、節を見極めて、板目(いため)と柾目(まさめ)に選別します。

ひのき風呂になるのは、木目が、たてに細かくそろっている柾目です。板目は、節が多いためひのき風呂に適さず机などにするそうです。

製材された木が桶工場へ届けられます。

志水木材産業㈱の熊倉英雄さんは、この道23年の桶職人です。丸い桶のひのき風呂をつくっています。

四角い板をアーチ状に丸みをつけて削ります。

その数50枚、木目や色があうように並べ接着で仮組みをして乾燥した後、たがをはめて締め、手カンナで仕上げます。

熊倉さんは、人の肌に触れる大切な工程で、手でさわって光るくらいの輝きを求めて削ります。鏡みたいにピカピカです。

癒しの風呂は、職人技が秘められています。

(志水木材産業@shimizumokuzaiさん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「世界に誇る建築素材」

美の壺 ひのきの図書館 伊東 豊雄(いとう とよお)さん 建築家 岐阜県岐阜市

ユニークな大屋根が印象的な図書館「みんなの森ぎふメディアコスモス」が登場します。ユニークな大屋根が印象的な図書館です。

背景の山と並び立っています。特徴的な大屋根は、横90メートル、タテ80メートル、1万7500本のひのきでできています。

スゴイ数ですね。地元の名産「東濃ひのき」が大量入手できたため実現しました。

設計を手がけたのは、国内外で高い評価を受ける伊東豊雄さんです。

伊東さんもこんなにたくさんのひのきを使ったのは、初めてで、屋根の構造材として大量のひのきで支えられるなんて至福だと言います。

施設の中に入ると壁がなく、しなやかなカーブが空間を支えています。

天井は、ひのきを格子で組み、すき間から風や明かりが差し込みます。来館された親子連れは、「においがよくて自然の中にいるようで癒される」と話してくださいました。

伊東さんによると、天井が貼られていないため吸音しやすいそうです。そして、ひのきは、香りがよく読書をするには最適だそうです。

毎日、訪れても発見がありそうな図書館ですね。

(恵 那@Uij0trDLahjYQx4さん、アップありがとうございます。)




美の壺 海野 聡(うんの さとし)さん 東京大学准教授

「杉とクスノキは船に、ひのきは宮殿に、槙は棺にせよ…」

と日本書紀にも記されている通り日本の建築ではひのきが最高とされてきました。

現存する最古の木造建築の法隆寺の伽藍も、1300年前のひのきでできています。

創建730年(天平2年)、国宝・薬師寺東塔も1300年前のひのき造りの建築です。

高さ34メートルの三重塔は、ひのきの美しさによって生み出されていると言っても過言ではないそうです。

東京大学准教授で日本建築史、文化財が専門の海野聡さんが登場します。

海野さんによると、塔全体を見た時に屋根が大小・大小・大小と3セットになっていて美しいリズムを刻んでいるそうです。

なるほど、ホントですね。納得してしまいます。

薬師寺東塔は、大小の屋根が重なるリズミカルさから「凍れる音楽」と評され塔の美しさを引き出しています。

ひのきは、軽くて比較的強い特徴をいかしながら大きな軒の出をつくっています。

薬師寺東塔は、2009年(平成31)年より史上初の全面解体修理に着手、2021年(令和3年)2月15日に竣工しました。

(滝川幸司@KojiTakigawaさん、アップありがとうございます。)




石井 浩司さん 薬師寺宮大工棟梁 奈良県奈良市西の京町

石井浩司さんは、2009年の薬師寺全面解体修理に参加した宮大工です。12年をかけ大規模修理をおこなったひとりです。

石井さんが、海野聡さんと共に特に印象に残った解体修理の場所を見て回りました。

仏舎利を納めている心柱(しんばしら)は、シロアリの被害で根元がくさり空洞になっていました。

1000年たった虫食いはこんな風になるのですか…。歴史的遺産ですね。修理では元々の心柱を残して同じような木を探して柱をつぎました。

仏舎利は、お釈迦さまの墓のようなもので、建てられた当初の心柱は、残すべきだと石井さんは考えました。

山から木を切るとそこで命は途絶えるが、それは決して死んでいるのではなく、そのままの状態で生きているのだと考えているからです。

技術だけでなく内面も受け入れて修復するのですね。

2018年、東塔心柱立柱式が行われ、心柱は、現代の匠の手によってよみがえりました。

海野さんも技術者の知恵がつまっていて次世代にも絶え間なく続いて欲しいものだと語ります。

石井さんの薬師寺東塔全面修理の奮闘はNHK新プロジェクトXでも紹介されています。

(麻呂・麿@154cm!😊🎉Z@Y1Vxmさん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「数百年の時が育む」

美の壺 山本 祥也さん 伊勢神宮技師 中西 直樹さん 伊勢神宮権禰宜 三重県伊勢市

伊勢神宮は、20年に1度、社殿をたてかえる式年遷宮で知られています。

式年遷宮で、使われるひのきの数は、およそ1万本だそうです。果てしない数ですね。

もともと、式年遷宮で使われるひのきは、伊勢神宮の裏山から切り出されていましたが中世に枯渇し、現在は、他から運ばれています。

伊勢神宮では、100年前から、ひのきの森を復元する計画が進められています。技師の山本祥也さんに100年前に植えられたひのきを見せていただきました。

わあー、育ってますね。

形質の良いものは、2本のペンキで印をつけられ、それに次ぐものは1本のペンキで印されています。

品質のよい木にするために周囲の木は、間伐されます。

切られた木はどうなるのでしょうか。

権禰宜の中西直樹さんに間伐された木を保管する池へ案内していただきました。水中乾燥をさせ、大切に保管されて次の遷宮に使われます。

処分されてなくてよかった。

余すところなく使われているそうです。今年の春、3000本のひのきの苗を植えました。200年後に使われるひのきをつくるためです。

山本さんは、この木が、社殿の柱になるのは見ることはできないが、自分にとって誇りなのだと語ってくださいました。

200年後の主役になるひのきを育てるなんて歴史をつくっていますね。ロマンを感じます。

(中島隆広@nkjm_tkhrさん、アップありがとうございます。)




椎葉 吉次郎(しいば きちじろう)さん 大ひのき守人 宮﨑県東臼杵郡椎葉村

椎葉村の大久保集落に住む椎葉吉次郎さん。

物心ついたころから大きなひのきを見て育ってきました。その大きなひのきは、「大久保のひのき」とよばれています。

樹齢800年以上、枝は四方に分かれ30本以上もあります。

スゴイ枝ぶりですね。まるで人の手ように生えていますね。

樹高32メートル、幹の周りは9メートル以上ある日本屈指の大ひのきです。

日本一のひのきということは、「ひのきの王様」ですね。

大久保のひのきは、国の天然記念物にもなっています。このひのきに近寄れるのは、集落の人だけです。

許可を得て椎葉さんに同行します。御神酒と花を供え、手を合わせて祈りを捧げます。大久保の人にとって大ひのきは、集落の宝、神様の木だそうです。

椎葉さんは、身体が続く限り大切にしていきたいと語ってくださいました。栄枯盛衰を見守ってきた大ひのきさま、これからも変わらずお見守りください。

(【公式】椎葉村交流拠点施設Katerie⛰🐝🐗📚🌴🐦@ShiibaKaterieさん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2022年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

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2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。