こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「あかあかと燃ゆる 炭」。
脱臭剤として愛用されている炭、私のクローゼットにも入ってます。炭の魅力がたっぷり出てきます♡ 番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、炭ッコ暮らしワールドへ。
【明日の #NHKBS #美の壺 】は #炭
日本では30万年もの歴史を持つ「炭」▽炭にこだわる#鰻屋。▽炭の最高傑作、#紀州備長炭 は365日絶え間なく作り続ける職人の技の結晶。▽ #裏千家茶道家 による #炭手前。▽ #北大路魯山人 が愛した火鉢
20日 夜7時30分 #BS #あかあかと燃ゆる_炭 pic.twitter.com/pZaaPZE9vA— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) December 19, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
日本では30万年の歴史をもつ炭▽炭にこだわるうなぎ屋。表面はカリッと身はフワッと焼き上げる炭の威力▽炭の最高傑作、紀州備長炭。365日炭を作り続ける秘密と職人の根気▽茶事で欠かすことのできない菊炭。裏千家茶道家による炭手前。考え抜かれた炭の組み方から茶事で感じる炭の移ろいまで▽炭の暖房・火鉢。美食家、北大路魯山人も愛用した火鉢とは?築170年の古民家でいろりを囲んで家族団欒。<File 594>
出典:番組公式ホームページ
【出演者】鰻屋店主…吉岡隆 製炭士…岡崎光男 裏千家茶道家…大前宗貴
【ナビゲーター】草刈正雄 【語り・天の声】木村多江
美の壺:1つめのツボ「白き魔術師 備長炭の味わい」
美の壺 吉岡 隆さん 鰻屋店主 福岡県北九州市小倉北区
福岡県北九州市で人気のうなぎ店「鰻屋 かざん」のこだわりは、備長炭の炭です。店主の吉岡隆さんは、炭火で焼くと、うなぎの表面はカリッと、身はふっくらとして、二度とガス火の調理には戻れないと言います。
炭をくべる音もいいですね。備長炭は、遠赤外線が食材の芯にまで火を通すことから料理人に好まれています。吉岡さんに炭火の技を見せていただきました。
うなぎを極端に火の間近まで近づけます。この5、6分の時間が勝負だそうで、うなぎをたたくようにカリッと焼く「こなし」の技がうなぎの身をふっくらとさせます。
炭に落ちたタレやうなぎの脂が炭の香りとあいまって、うなぎをふくよかな香りに仕上げます。
吉岡さんは、炭は自分と同様、それ以上の調理師かもしれないと炭の力は、絶大だと語ってくださいました。美味しそうですね。炭の香りが画面を通して届きそうです。
【掲載店舗の紹介】
鰻屋かざんうなぎ屋かざんでは、出来る限り地産の美味しい食材や旬の物を使っています。 鰻の仕入れは100%国産で育ったうなぎを使います。https://t.co/28yOFbpMwMhttps://t.co/UKLS2ESoKt#北九州テイクアウト#北九州テイクアウトマップ#みんなのテイクアウト#北九州 pic.twitter.com/BsgAz7yZnH
— 北九州テイクアウトマップ (@bentoKTQ) April 18, 2020
(北九州テイクアウトマップ@bentoKTQさん、アップありがとうございます。)
美の壺 岡崎 光男さん 製炭士 和歌山県みなべ町
備長炭は、炭の中でも最高傑作のひとつです。表面が白いことから「白炭(しろずみ)」と呼ばれ、金属のような高い音に特徴があります。平安時代に空海が中国から技術を持ち帰り広めたと伝えられています。
和歌山県みなべ町は、備長炭の最高級「紀州備長炭」の生産地です。紀州では、1000年余りに渡り炭がつくられています。
先人の知恵や根気が詰まった備長炭づくりを製炭士の岡崎光男さんにみせていただきました。原材料であるウバメガシの林で炭焼きに必要な木を1本ずつ伐採します。
木の長さや大きさを整え窯に入れます。窯の素材は、レンガと赤土にこだわります。窯に木材を入れる時は「たて詰め」にして空気を循環させます。
炭づくりは、火を絶やすと環境が失われるため、365日絶え間なく行われます。窯に火を入れて2週間、「口焚き」、「炭化」の工程を経ます。
煙の色が青く変わると、窯の正面の穴を少しずつ広げ、空気を送り込み、炭全体を燃やし「ねらし」の作業をします。やがて炎が立ちのぼり、1000度の温度で一気に燃え、1/10の大きさに焼き締められ素灰(すばい)をかけ白い備長炭ができあがりました。
岡崎さんは、炭づくりは難しいけれども、いいものができた時は、ほっとするそうです。
【Facebook】 #和歌山県 みなべ・田辺地域に #紀州備長炭 と呼ばれる上質な #備長炭 があるのをご存知でしょうか。原料は県の木と知られる #ウバメガシ です。https://t.co/l0UEK37kcz pic.twitter.com/WvVN2jO7Cy
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) February 21, 2019
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美の壺:2つめのツボ「ゆらぎに宿る 侘び寂びの世界」
美の壺 大前 宗貴(おおまえ そうき)さん 裏千家茶道家
備長炭とならび炭の最高傑作とされるのが「菊炭(きくずみ)」です。放射状の割れ目の断面が菊の模様に似ていることから名前の由来があります。材質は、主にくぬぎなどが使われています。
備長炭の「白炭」に対して、菊炭は、自然に消火させることで黒く仕上がることから「黒炭」とも呼ばれています。
千利休が茶会でお茶をたてるための湯を沸かすのに菊炭を使ったことから全国的に広まりました。裏千家茶道家の大前宗貴さんに、茶事の炭について教えていただきました。
茶事には、大きさや形の違う7種類の菊炭(「胴炭」「丸管炭」「割毬打(われぎっちょう)炭」「丸毬打(まるぎっちょう)炭」「割管炭」「輪胴炭」「割炭」)とつつじなどの小枝に白化粧をした「枝炭」を使います。
お茶を飲むためにいかに火を起こすのかが大切で、炭の移ろいやゆらぎを感じとっていくものだそうです。
茶事は、二刻、四時間に渡りあることから火を持たせるためにいろんな種類の炭を使うように考えただろうと教えていただきました。
川西市特産の菊炭、ご存知でしょうか。
黒川で窯出しが始まり、現場へ入らせて頂きました。良質のクヌギは焼き上がると断面が菊の花びら模様に。
日本の伝統ある茶道の文化に必要不可欠な菊炭、歴史の一端に触れた寒すぎる雨の1日でした。 pic.twitter.com/8XjlAePeOZ— 岡田龍太郎 川西市議会議員 (@okadaryutaro_jp) February 19, 2023
(岡田龍太郎 川西市議会議員@okadaryutaro_jpさん、アップありがとうございます。)
美の壺 炭点前(すみてまえ) 炭の生きざま
茶事には、お湯を沸かすための炭点前があります。大前宗貴さんに炭点前を見せていただきました。
炉の中央に、たね火となる炭を置き、胴炭を組んで丸毬打、割毬打、割管、丸管を置き、導火線になる枝炭に火をつけます。
炭を縦に置くと火力が強くなり、横に置くと弱くなります。ななめがちょうどよい火加減だそうです。
茶会の間、火が保つよう工夫がされています。大前さんは、炭の役割は、お茶を沸かすために火をつくるだけではないのだと言います。
真っ黒な炭に徐々に火がつき、ゆらぎ、灰となっていく、移ろう姿を茶人が楽しむことが大切なのだそうです。
時代は変わったものの、炭を大切にすることが日本の心なのだと語ってくださいました。
炭がパチパチと音をたて、茶事が進み、炭が白くなっていく炭の移ろいは、人の生きざまにも似てますね。一期一会の精神が、炭にも宿っているのでしょうか。
うちの小紫式部がようやく色づきました。去年買った秋明菊は全然咲かないので、また鉢を買って来ました。
初炭点前-前回は全体の流れをやったので、今日は火をつけて。お稽古の後、釜をあげてみると、いい感じに炭に火がついていました。 pic.twitter.com/6WEkG5lsXS— 裏千家茶道教室 花南庵 (@hanananan_cha) October 14, 2020
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美の壺:最後のツボ「炭火を囲み 和むひととき」
美の壺 増田 剛(ますだごう)さん 炭専門店代表取締役
炭を使った暖房といえば「火鉢」が思い起こされます。昭和のはじめまでどの家庭にもありました。なんだか懐かしいですね。
すでに奈良時代には、火鉢は使われていました。『枕草子』の「春はあけぼの…」の一節には、「火桶け」という名称で火鉢について記されています。
時代は流れ、江戸時代から昭和にかけて、さまざまな火鉢が登場しました。東京大田区で炭専門店を営む株式会社増田屋の増田剛さんに火鉢について教えていただきました。
関東を中心に使われていた「関東長火鉢」は、主に素材はけやきで、対面式になっていて火鉢をはさんで亭主と客人が座って使っていました。
火鉢の中は、ほとんどが胴でできていて、灰を入れて炭がのってひとつの道具として成立したそうです。
関西の長火鉢はテーブル状になっていて、家族や人々が囲むような形でした。火鉢にも地域色が出ていますね。
関東長火鉢
関西長火鉢
桐火鉢使う場所がないわな… pic.twitter.com/x6wyiOTxa1
— E (@Eijiro92) November 26, 2016
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美の壺 岡田 直子さん 吉兆庵美術館 学芸員
美食家 北大路魯山人(1883-1959)もこよなく火鉢を愛用していた人物です。「てんぷらの茶漬け」について、古いてんぷらを火鉢に網を敷いて火にかけると記されています。
吉兆庵美術館には、魯山人がつくった火鉢があります。昭和初期、40歳ごろのもので、自分の店で使うために作った「手あぶり火鉢」≪吹墨風星岡茶寮文字瓶掛≫です。
高さ20センチ程度の二つの火鉢で、店の屋号「星岡茶寮」が、楷書と行書で書かれ、対になっているかのようです。
吉兆庵美術館学芸員の岡田直子さんによると、北大路魯山人は、多彩な人物でいろんな経験をしていて、他の陶芸家には、まねができないような技術が作品に見てとれるそうです。
書家であり落款師でもあった魯山人の書体が独自の世界観を表現しています。
吉兆庵美術館は、和菓子店「宗家 源吉兆庵」が運営する美術館で、鎌倉と岡山にあります。日本の食文化と美術工芸について紹介をしている美術館で北大路魯山人や宮川香山の作品を所蔵しています。
https://twitter.com/miharu_jadeite/status/760384448244219905
( miharu🇺🇦Hexenschuss@miharu_jadeiteさん、アップありがとうございます。)
美の壺 奥野 瑠一さん 千葉県長生(ちょうせい)郡
千葉県の長生郡にある築170年の古民家に住む奥野瑠一さん一家は、古い家に住みたいと8年前に家を購入、自分たちで修復しながら住んでいます。
のどかな雰囲気ですね。総かやぶきの家です。専門の職人さんと一緒にふきかえました。奥野さんのお宅には、かやぶきの家にかかせない「いろり」があります。
いろりの煙は、かやぶきの内側に入りこんで、虫を寄せつけなくなり雨漏りにも強くなります。いろりは、かやぶきの家を守っているのですね。
週末には、いろりを囲んだ楽しみがあります。奥野さんの娘さんが網を持ってきました。家族でおもちを焼きはじめました。
楽しそうですね。奥さんによると、週末になると、家族で食卓を囲み、おもちや魚や肉を焼くそうです。
瑠一さんは、ひと手間加えることで、子どもたちもどうやったら火がつくのか、食べ物がやわらかくなるのか、学べていいと感じているそうです。
ソラミドインタビューを公開いたしました。
古民家を自力で改修しながらの三人暮らしhttps://t.co/4GmuCUmb45
お仕事で訪れたデンマークで、古い家を直して大切に使い続ける文化に影響をたくさん受けられたお話をうかがいました。#古民家 #改修 #千葉県 #長生郡 #空と緑のくらし店 #ソラミド pic.twitter.com/0OfumwAYYg
— ソラミドストア (@soramidostore) October 8, 2019
(ソラミドストア@soramidostoreさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。