美の壺 うぐいす<File475>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、ほーほけきょっと春を告げる鳥「うぐいす」

鶯餅や、東京の鶯谷(うぐいすだに)の由来にもなった鶯。

美しい鳴き声はもちろん、愛らしいしぐさまでたっぷりご紹介♡

番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

【聞いても、描いても、真似てもよし】いざ、「うぐいす」ワールドへ。




美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

「ホーホケキョ」の鳴き声は、実は個体によって、音の高さが違ったり、「ホーホケキョキョ」などと鳴き方が異なっていたり、バリエーション豊か。その秘密とは!?
▽喜多川歌麿や歌川広重など、そうそうたる絵師が描いてきた「梅の木とうぐいす」の絵。そのモチーフに、現代の日本画家が、新たな発想で挑む!
▽春定番の「うぐいす色」。着物や帯、和菓子などをご紹介!▽江戸家小猫さんの名人芸も必聴です!

【ゲスト】江戸家小猫,濱尾章二
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)




美の壺1つめのツボ:「心に宿る春のさえずり」

美の壺:ゲスト 江戸家子猫(えどや こねこ)さん

動物モノマネ芸の名人、江戸家子猫さんがうぐいすの真似をしてくれます。
親指を立てて小指をくわえて息を出す。これでどうして鳴き声になるのか不思議ですねー。

芸   種 動物ものまね芸
生年月日 昭和52年(1977)5月11日
出   身 東京都
学   歴 立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科

出典:https://www.mamekana.co.jp/profile/koneko.html

舞台映えする鶯の鳴き声は、リアルな鳴き声ではなくデフォルメが必要だそうです。




濱尾章二(はまおしょうじ)さん 国立科学博物館

うぐいすのさえずりを研究している濱尾章二さんによると、さえずりの意味は以下の2種類だそうです。

[1]縄張り宣言と求愛
[2]警戒

うぐいすにの鳴き声がだんだん上手になっていくのは、鳴き方のバリエーションを増やしてオスとして魅力を高めるためだったんですね。




美の壺2つめのツボ:「万葉の時代から受け継がれる春の息吹」

梅にうぐいすのモチーフは現実には珍しい

うぐいすの卵ってミニトマトみたいに赤いんですねー。

それはそれとして、花札や浮世絵でおなじみの「梅にうぐいす」のモチーフ。浮世絵師の広重は構図を変えて何枚も書いていました。なぜこんなに魅力的なんでしょう。?

日本野鳥の会理事である松田道生(まつだみちお)さんは、梅も鶯もそれぞれ春を思わせるモチーフなので、この二つを組み合わせて春のイメージを強調できたのではないかと解説します。

ところが、現実には、梅の枝の近くにいるうぐいすには、めったに見られないそうです。なぜなら、ふだんうぐいすは地面の近くにいて地面の上にいる虫を食べているので、枝にとまる必要はないそうです。




万葉集に収められた「梅にうぐいす」の歌

いったいなぜ「梅にうぐいす」のモチーフが生まれたのでしょう。

梅のうぐいすの由来は、万葉集。

梅の花散らまく惜しみわが園の竹の林に鶯(うぐひす)鳴くも

作者は、小監阿氏奥嶋(せうけんあじのおくしま)

大伴旅人(おおとものたびと)邸での宴席で詠まれた32首のうちのひとつです。
意味は「梅の花の散るのを惜しんでわが庭の竹の林に鶯が鳴いている」。




日本画家 上村 淳之(うえむら あつし)さん

現代花鳥風月の第一人者である上村淳之さんは三代続く日本画家。祖母は美人画の上村松園さんです。

上村淳之さんのプロフィールはこちら。

1933年 上村松園の孫として京都市に生まれる。
「新制作協会第20回展」に初入選する。
京都市立美術大学日本画科専攻科を修了、「第6回朝日新人展」に招待出品。
京都市立芸術大学助教授となった年から雅号を<淳之>とする。
「第5回創画展」に出品し、創画会賞受賞し文化庁買上。
「第7回創画展」でも創画会受賞。
京都市立芸術大学教授に就任、その後、京都市立芸術大学副学長
(後略)

出典:彩美画廊

繊細な作風で知られる上村さんは、鳥が大好きでアトリエは一部が鳥小屋になっています。そこにいるのはジョウビタキやシジュウカラ。市に特別な許可をもらっているそうです。また、自宅の庭で1800羽以上の超える鳥を飼っって生態を観察しているとか。

「梅にうぐいす」のモチーフを手掛ける上村さん。案外地味な色合いのうぐいすは、梅の花を白くすることによって、際立ってきます。

出来上がったうぐいすは、モデルがいます。それはなんと上村さん自身。
上村さんの描く鳥は写実を超えたオリジナルです。





美の壺最後のツボ:「色で感じる春」

うぐいす餅「御城之口餅(おしろのくちもち)」/本家菊屋

大和郡山の老舗、本家菊屋さんが登場します。

本家菊屋で人気なのは「御城之口餅」。

豊臣秀吉が奈良で開いた茶会のために、特別に用意したお菓子だそうです。
みどりのきな粉の色が、うぐいすのようだということで、秀吉によりうぐいす餅と名付けられたといいます。

https://twitter.com/gorosuke_hoho/status/1084966653148852224

(みーさんアップありがとうございます)




染織史家 吉岡幸雄(よしおかさちお)さん

うぐいす色の染織は、江戸時代から続く染屋染司よしおか5代目当主・染織史家 吉岡幸雄さん。

吉岡幸雄(よしおか・さちお)は、昭和二十一年四月二日、吉岡常雄(昭和六十三年歿)、俊子(平成十年歿)の長男として、京都市伏見区に生まれる。生家は江戸時代から続く染屋で、父常雄はのちに大阪芸術大学教授として教壇に立つとともに、世界の染色研究に没頭。とくに貝紫の研究は他の追随を許さないものであった。伯父に日本画壇の重鎮、吉岡堅二がいる。

出典:吉岡幸雄公式サイト

残念ながら2019年9月に急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。

六代目をついだのは、娘さんの吉岡更紗(よしおかさらさ)さんです。





銀座 もとじ
鶯色の紬を扱う呉服店

吉岡さんが染めた布は、呉服の生地になります。
『美の壺』たびたび登場する銀座にある呉服店「銀座 もとじ」

上品な和服姿できものについて語るのはオーナーの泉二 弘明(もとじ こうめい)さん。

もとじさんは、キモノ男子の回でも登場しました。

こんにちは。お着物大好き!らら子です。 今回のNHK『美の壺』は、「参上!キモノ男子」。いま、男の着物が見直されています。東京オリンピック...

次に、白っぽい大島紬をまとって現れた女性。実は白っぽく見える中に細かく鶯色の幾何学模様が織り込まれています。

涼し気な大島紬はこれからの季節に大活躍しそうですよね。

大島紬については、こちらもごらんくださいね。

こんにちは~。らら子です。 今回のNHK BSプレミアム『美の壺』は、「奄美大島 大島紬(つむぎ)」。 奄美大島の風土が生んだ、...




美の壺:再放送・バックナンバー情報

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2021年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。





美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。

今回の『美の壺』初回放送は2019年04月26日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
2020年4月から番組の放映スケジュールが変わりました。

Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。

BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時40分~です。

BS4Kの放送も始まりました。『美の壺』は金曜午後7時30分、日曜午前6時45分、月曜午後4時00分 そして金曜午前9時00分

NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。

最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。






【参考サイト】
番組公式ページ https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
再放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/2/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル  https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/





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