こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「平安の美」。
十二単に源氏物語…みやびな世界ですね~。平安時代に生まれたかったです~。
千年をこえた美がたっぷり出てきます♡番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、平安京ワールドへ。
【明日の #NHKBS #美の壺 】は #平安の美
みやびな王朝文化が花開いた平安時代の美意識
#光る君へ の題字を手がけた #根本知 さんが語る平安の心のかたち。貴族の男性をとりこにした #平安装束 #かさね色目 。#源氏物語 に使われた色を再現! 現世に現れた浄土 #毛越寺庭園
19日(火)後5時30分 #BS pic.twitter.com/QeDIsl4kxp— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) November 18, 2024
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
みやびな王朝文化が花開いた平安時代▽和歌とともに生まれた「かな書」の魅力とは?▽「かな書」の発展を支えた装飾料紙。千年の時を超えて受け継がれる職人の技▽貴族の男性をとりこにした平安装束のファッション▽「源氏物語」に描かれた平安装束の色の秘密。▽末法の世に阿弥陀(あみだ)への信仰が生み出した「阿弥陀(あみだ)三尊来迎図」。そして、現世に現れた浄土、毛越寺(もうつじ)庭園の秘密とは?<File621>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】根本 知…書家/小室 博之…料紙職人/山科 言親…衣紋道 山科流30代 家元後嗣/吉岡 更紗…染色家/加須屋 誠…仏教美術史家/藤里 明久…毛越寺 貫主
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「心を言の葉にのせて」
美の壺 根本 知(ねもと さとし)さん 東京・世田谷区
大河ドラマ「光る君へ」の題字を手がけた書家の根本知さんが登場します。
男性の方が書かれていたのですか…。
女性の方だと思っていました。失礼しました((+_+))。根本さんは、平安時代に誕生した「かな書」を探求してきました。
もともと、かな書は、日本のことばである「やまと言葉」を表現するにあたって、中国の漢字のままでなく、発する音をあらわす日本独自のものとして発展していきました。
例えば鶯(うぐいす)という字は、漢字なら一文字になりますが、発する音は「う・ぐ・い・す」と4つの音が存在します。
その音をメロディーのように文字がつながる美しい筆づかいが「連綿体」と呼ばれる書独自の技法です。
美しいかなの字ですね。まるで生きているみたい~。
かな書は、和歌とともに書き手の息づかいがリズミカルに文字に落とし込まれ、相手に思いを伝えました。
根本さんは、柳の葉が書道においてとても大事なことで、心模様を自然の柳の葉に見立てて考えているそうです。
昨日は #光る君へ 書道指導の根本知先生によるかな書道ワークショップに参加しました。字に入りきらないものを重んじる、似た字形を続けずくびれを作るなど、自由さが逆にセンスを問う緊張感…
クランクアップ時の様子や今後劇中で登場する書のちょっとしたネタバレも伺いました。年末まで楽しみです。 pic.twitter.com/V77wwQK9z2— 眞木環 (@_mk_tmk) October 28, 2024
(眞木環@_mk_tmkさん、アップありがとうございます。)
美の壺 小室 博之さん 洋子さん 料紙職人 茨城県・常陸太田市
平安時代のかな書を支えたものに「装飾料紙」と呼ばれるかな用の和紙があります。染めた紙に色とりどりの装飾がほどこされています。
わあ~。きらびやかで美しいですね。
王朝趣味ただような雅な和紙です。優雅で平安時代って感じがしますね~。1000年続く装飾和紙の伝統的技術を守り、今に伝える工房を訪ねました。
茨城県常陸太田市にある「翠祥堂大里工房」の小室博之さんは、25年にわたり料紙づくりにたずさわってきました。
その工程をみせていただきました。
まず、水でぬらした和紙に色をつけ刷毛で全体に散らしてグラデーションがつくようにぼかす「ぼかし染め」をします。
次は、「墨流し」と呼ばれる技術です。
奥さんの小室洋子さんが行います。水に墨と油をふくませた筆で水紋を描き出しその水紋模様を紙に水で浸します。
紙を乾燥した後、金や銀の砂子、箔を散らして装飾をほどこします。
最後に版木に紙をのせます。
今回は、鳳凰のもようが彫られています。銀の砂子部分を刷ると、まるで鳳凰が水面におりたったような景色が浮かびあがりました。
今日は名刺の紙をお願いしていた「かな料紙」を作っている翠祥堂大里工房の小室さんに会いに行ってきました💮#常陸太田市#伝統工芸品#かな料紙 pic.twitter.com/f17AgDA7t1
— FCバンディエラ常陸太田 (@FCBANDIERAOOTA) July 31, 2020
(FCバンディエラ常陸太田@FCBANDIERAOOTAさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「季節の移ろいを衣に映して」
美の壺 山科 言親(やましな ときちか)さん 衣紋道 山科流30代 家元後嗣 京都市左京区
京都に平安時代から宮中に仕えてきた山科家は、衣紋道とよばれる装束の着装や制作を担います。
次期家元の、山科流30代家元後嗣の山科言親さんに装束について教えていただきました。
装束は大陸からやってきて、日本の風土や慣習に合わせて、平安時代の中期から後期にかけて今のかたちになりました。
平安装束は、朝廷の儀礼とともに発展していきました。
男性装束の直衣(のうし)は、男性装束の普段着で略礼装に用いられました。直衣は、特に大きな決まりがないため、思い思いに楽しむことができました。
あら~。素敵な着こなしです。
「かさね色目」は、平安時代の美意識から生まれたもので、襟元に違う色の襟を重ねます。
一番下の紅色の「単衣(ひとえ)」を着せて、その上に「衵(あこめ)」という薄紫色の装束が重なり、さらにその上に長い衣(きぬ)を着ています。
それぞれに色目が違うもので、今回紹介していただいたのは、「松重(まつがさね)」と呼ばれるものです。
山科家のかさね色目は、色標本として体系化され200種類もあるそうです。
「若草」、「九月菊」、「萩」、「雪下」などがあります。植物や四季の移ろいがわかるのものを感じ取って装いにとりいれたそうです。
足付け神事に参加下後は岡崎神社近くの源鳳院に、聖地巡礼!
衣紋道山科流宗家別邸で、扇の展示
事前予約です。
なんと山科の若さんに解説いただけしかも参加3名というレア体験。
奇跡再び😍
江戸時代以降の扇の数々、蹴鞠もさわらせていただけた。神がかった日でした。しあわせ装束の世界 pic.twitter.com/d7gSjHJ6m2— maisyonagon (@misyonagon) August 7, 2022
(maisyonagon@misyonagonさん、アップありがとうございます。)
美の壺 吉岡 更紗(よしおか さらさ)さん 染色家 京都伏見区
いっぱいの衣を重ねた女性装束の五衣(いつつぎぬ)、いわゆる「十二単(じゅうにひとえ)」が生まれ、宮中の女性たちは配色の妙を競い合いました。
京都市伏見区の「染司(そめのつかさ)よしおか」の6代目吉岡更紗さんは、源氏物語の装束の色を再現して平安の色を今によみがえらせています。
更紗さんのお父様は、染織史家の故・吉岡幸雄(よしおかさちお)さんです。美の壺にもたびたび登場なさいました。
美の壺 うぐいす<File475>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
平安時代の装束が現存しないため吉岡さんは、自然の景色や書物を頼りに表現しています。
この日、工房では、黄檗(きはだ)の樹皮を煮出した染料を生糸に染め女郎花(おみなえし)の色目を再現していました。
おみなえしは、秋の七草のひとつで青みがかった黄色の花を咲かせます。
≪源氏物語絵色紙帖≫は、『源氏物語』の野分(のわき)の帖をあらわしたもので、成人していない女性の童女(わらわめ)の衣装、衵(あこめ)が描かれています。
嵐の翌日、野を分けるほどの様子なのに季節にピッタリあった色を着ているそうです。そして、ここにもかさね色目が隠されています。
ワタクシ、平安時代の美意識に感服いたしました~。
たて糸の藍色とキハダで染めたヨコ糸が織り込まれ、たてとよこの違った色の糸が、光に当たって玉虫色を放ちます。
自然のかすかな移ろいに心通わせる平安の色彩美、最高です。
返礼品のご紹介。染司よしおか六代目 吉岡更紗さんが、自然の植物から汲み出した色で染めたコースター【杜若のかさね】です。https://t.co/a8YLIaaMy6#クラウドファンディング #古典の日 #古典 #朗読 #源氏物語 #放送部 #演劇部 #応援 #吉岡更紗 #返礼品 #リターン #コースター #杜若 #麻 pic.twitter.com/Izcx8S6Rcb
— 古典の日 (@kotennohi) June 19, 2024
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美の壺:最後のツボ「闇の向こうに光を求めて」
美の壺 加須屋 誠(かすや まこと)さん 京都・鴨川
平安時代中期の11世紀中頃、仏の教えが衰え、世の中は乱れました。都では、武士の台頭による争乱が起こり、地震や干ばつなどの災害がくり返されていました。
仏教美術史が専門で平安の闇に焦点をあててきた加須屋誠さんが登場します。
加須屋さんによると、鴨長明の『方丈記』には、道や河原に亡くなった人の亡骸が横たわり、それは、まるで現世の地獄絵のようだと、その様子が記されているそうです。
人々は、そんな末法の世に不安や嫌気がさし、死後の仏の世界に憧れをもつようになります。
臨終の際、阿弥陀仏が観音菩薩と勢至菩薩をしたがえて迎えにくる900年前の平安仏画≪阿弥陀三尊来迎図≫は、あざやかな色彩の描写で人々の浄土へのあこがれを今に伝えています。
加須屋さんは、「臨終の際、床の中で地獄や来世に対する恐怖も大きかっただろうが、阿弥陀様が極楽からお迎えに来てくれて、魂を浄土まで連れていってるなら最後も心も安らいだのだろう」と、当時の人々の来迎図への心のよりどころを語ってくださいました。
地獄に堕ちた亡者、さまよう餓鬼、病に苦しむ人々、追われる疫鬼たち…
美術展ナビで東京国立博物館のやまと絵展に関連して、加須屋誠先生の『完本 六道絵巻』をご紹介いただきました! https://t.co/VXPf6M0yTR— 中央公論美術出版 (@chukobi_chukobi) October 21, 2023
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美の壺 藤里 明久さん 毛越寺(もうつうじ)貫主 岩手県磐井郡平泉町
岩手県の平泉は、平安時代の後期、奥州藤原氏が100年の栄華を誇った地として今に伝わっています。平泉の「毛越寺の庭園」は、仏の浄土をうつした庭です。
前九年・後三年の役を経て命を落とした生きとし生けるものの霊を仏の力で慰めようとした理想郷です。東西190メートル、南北60メートルを中心とした庭は、大海の姿を表現しました。
度重なる火災や兵火で焼失するまでは、橋が架かり池の周りには数々のお堂があったそうです。
広いお庭ですね。当時はもっと豪華だったんでしょうね。
水辺の岩は荒磯を表現、その先には、2.5メートルの巨岩の立岩、穏やかな曲線の海辺には砂洲を表現しています。
毛越寺管主の藤里明久さんに紹介していただきました。
経典に記されている浄土の池は四角でインドや中国、アンコールワットも四角なのだそうです。
ですが、日本は自然の景観に学ぶことがとても大切でそこからいろんな要素をくみ取って作庭に活かしたそうです。
山、川、海は、仏様を囲むように配置されていて、自然の神々によって仏様を守っている姿と考えれています。
人が心を洗われ救われた現世の浄土だと教えてくださいました。
あこがれの眼差しが生んだ桃源郷、人々は、庭園にどんな思いを馳せたのでしょうか。
岩手県平泉 毛越寺(もうつうじ)
ご本尊 薬師如来の御朱印です。
庭園は極楽浄土の世界が広がっています。
中尊寺の金色堂は煌びやかで、
ここは雅びなのです。
外国人観光客は少なかったです。 pic.twitter.com/HFBkx6yG9N— Kazu (@kanmi53) November 22, 2024
(Kazu@kanmi53さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。