こんにちは~。らら子です。
今回の『美の壺』は唐津焼。『美の壺』でとりあげられるのは、谷啓さんの時代に続いて2回目ですね。陶器の代名詞として知られた唐津焼き。
江戸時代の一時期しか作られなかった幻の唐津焼が登場します。いざ、深遠なる唐津焼ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
日本の陶器の代名詞「唐津焼」。
わび・さびが特徴とされるが、イメージを覆す唐津焼が続々登場!
400年以上前の、ある一時期にだけ作られ、“幻”と言われる「斑(まだら)唐津」。
白い表面に、うっすら浮かぶ青い斑点が特徴だ。
江戸時代に作られた「武雄焼」は、生命力あふれる雄大な図柄や、釉薬を勢いよくかけ、流れる様をそのままデザインにするなど自由で破天荒。
さらに、常識を覆す新作も!唐津焼の深遠なる世界に迫る。
<File 407>
出典:番組公式ホームページ
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
プロローグ
美の壺:中目黒 唐津焼を使う和創作ビストロ
中目黒の創作ビストロ眞か(しんか)が紹介されます。
食×伝統×ファッションをテーマに『伊勢海老と国産酒』に拘った和創作鉄板ビストロです‼︎ NHK美の壺 「幻の唐津焼」にて眞かが日本の伝統を伝える若手新鋭ショップとして紹介されました‼︎
出典:ビストロ公式サイト
ご覧の通りのお若い店主。目玉は伊勢海老と蕎麦。さらに唐津焼の器ですね。
【ヘッドライン[headline]更新】和創作鉄板ビストロ「眞か(しんか)」2号店は、池尻大橋「清正」。FIREWORK伊藤氏は、伊勢海老と蕎麦を武器に新風を吹き込む https://t.co/gIXMTHalAJ pic.twitter.com/QSu44EpYj7
— フードスタジアム (@fs_hdln) July 2, 2018
佐賀県立九州陶磁文化館館長 鈴田由紀夫(すずたゆきお)さん
ところどころで解説してくれたのは、佐賀県立九州陶磁文化館長の鈴田由紀夫さんです。
陶芸家の応援団としてこれまでたくさんの焼き物に触れてきました。ここでは、学芸員出身の館長として、多くの人に陶磁器の素晴らしさや歴史を伝えています。
出典:遊ぼう佐賀
美の壺:1つめのツボ「炎が呼び出す白と青」
斑唐津(まだらがらつ)
桃山時代に作られた日本で初めての白い器。
特徴は、白に青い色が斑に浮かび上がりますが、その原理はよくわかっていません。
学習院大学教授 荒川正明(あらかわまさあき)さんは、謎めいた唐津焼の岸岳系(きしだけけい)の窯と語ります。
一方、佐賀大学教授 角縁進(かくぶちすすむ)さんは、400を超える器の断面を分析した結果、釉薬の中に含まれる無数の気泡のおかげで白く見えるということを見出しました。
斑唐津の青い斑を追求する陶芸家
梶原靖元(かじわらやすもと)さん
唐津・飯洞甕窯(はんどうかめがま) 梶原靖元さん
400年前の窯を忠実に再現しています。
樹木の葉が燃えると灰となって器に付着し、灰に含まれる成分が釉薬と反応して青い斑ができることを見出しました。
美の壺:2つめのツボ「奔放、豪快、破天荒」
美の壺:武雄焼(たけおやき)
民芸運動を起こした思想家、美術評論家である柳宗悦(やなぎ・むねよし 1889年3月21日 – 1961年5月3日)。
ある時道具屋で見つけた「武雄焼」の大鉢に衝撃を受けた柳は、こんな雄大な焼き物は見たことがないと絶賛。柳から紹介を受けた棟方志功も絶賛し、作品に残します。
それが、二川松絵の大鉢です。
絵唐津とも斑唐津とも全く違う武雄焼は、唐津の異端児とでもいうべき存在です。
美の壺:武雄焼き収集家 川内賢一(かわうちけんいち)さん
収集家の川内さんは、武雄焼の魅力はデザインにあるといいます。
所蔵している江戸時代の打刷毛目犬皿(うちはけめいぬざら)を見せてくれます。
二川松絵の大鉢との共通点は、白い土で化粧していること。
唐津焼は桃山時代に日本全国に流通していましたが、しかし隣の藩で有田焼がブームになります。日本で初めての白い磁器である有田焼に対抗するため白い土で対抗。
美の壺:唐津のかけ流しの手法を継承する窯元
丸田延親(まるたのぶちか)さん
丸田さんは江戸時代から続く窯元です。仲間が次々と廃業する中ひとりかけ流しの技を守り続けています。
黒牟田焼・丸田宣政窯
延親 丸田さんの投稿 2018年10月30日火曜日
美の壺:最後のツボ「挑戦が生み出す新たな伝統」
美の壺: 小杉窯 陶芸家・小杉隆治さん
子どもたちでにぎわう唐津焼専門店として、小杉窯が紹介されます。魚をモチーフにした箸置きが人気。
小杉さんは伝統を大事にしつつ、新たな可能性を追求しています。
お店に出荷〜🐟✨
#唐津焼
#小杉窯
#箸置き
#魚介類
#細工物小杉窯さんの投稿 2020年11月20日金曜日
美の壺:ペルシアンブルーの唐津焼
十四代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)さん
十数年前、今までになかったペルシアンブルーの唐津焼が発表されて話題となりました。
ペルシアンブルーの器を作ったのは十三代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)さん。
中里太郎右衛門陶房
今は、息子の十四代中里太郎右衛門さんが亡き父の遺志を引き継ぎいています。十四代の中里さんは、唐津焼にない物をやった方が自分の中の唐津焼が深まるといいます。
今も、新たな挑戦を続けています。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
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美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2016年9月9日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時30分~です。
BS4Kの放送も始まりました。『美の壺』は基本的に木曜日放映が多いですが、時間帯は不定期なので要チェックです。
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
再放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/2/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/