こんにちは。らら子です。
理想の女性上司ナンバー1の真矢みきさん。数年前に芸名を真矢ミキと変えてますますご活躍です。
元宝塚トップスター男役出身だけあって、その身のこなしや低音のハスキーボイスもカッコイイ。発言は名言として、多くの芸人さんにモノマネされています。
真矢みきさんといえば「あきらめないで」を連想する人も多いですよね。元はCMのキャッチコピーの「あきらめないで」に関するエピソードをさぐっていきましょう。
https://twitter.com/nekononushi/status/1418585036526211075
(ウカ@nekononushiさんアップありがとうございます)
目次
真矢ミキCM名言「あきらめないで」元ネタは?「あきらめないで、あなたの肌」のインパクトと集団訴訟事件
「真矢みき」で検索すると「真矢みき あきらめないで」という言葉が出てきます。
「あきらめないで」の元ネタは、2010年ごろに真矢さんが出演した「茶のしずく石鹸」というCMでのキャッチコピーです。
「あきらめないで、あなたの肌」
美しくハリのあるお肌をした真矢さんが、まっすぐこちらを見て語るわけですよ。
このセリフのインパクトは大きく、清水ミチコさんなどの芸人さんたちにモノマネもされ、CMは大ヒットしました。
「え、あなた、まだ使ってないの?」
というセリフも、真矢さんがいうと説得力があり、なんだかすぐに使い始めなければいけないような気持ちになったものです。
CMでは真矢さんがこの石鹸を愛用しているようなイメージの映像が流れて、商品はバカ売れします。しかし、この石鹸を使った人に、深刻なアレルギーが多発します。
製造元の「悠香(ゆうか)」は謝罪しましたが、2012年に集団訴訟事件に発展しました。
真矢みきさんについても「実際は使用していなかったのではないか?」と、批判が集中しました。真矢さん自身も申し訳ないと語り、その後は発言を控えています。
真矢ミキさんの「あきらめないで」というCMはそれ以来、放映されていません。
事件から10年以上経っても、人々の記憶に残る「あきらめないで」。それだけインパクトがあったんですね。
真矢ミキCM名言「あきらめないで」茶のしずく石鹸の訴訟事件
ここで簡単に、茶のしずく石鹸のアレルギー被害と訴訟について簡単に触れておきましょう。
茶のしずく石鹸は、1個あたり60グラムで1980円。当時としても非常に高価なモノでした。なんと、真矢さんのCMのおかげか累計約5千万個の売上を記録します。
茶葉から抽出したカテキン成分などを石鹸に配合し、シミや美白への効果をうたって、売り出された。同商品は1個あたり60グラムの重さだが、その価格は1980円と高価なものである。
しかし、女優の真矢みきさんを起用したCMの効果もあってか、累計約5千万個を販売する大ヒット商品となった。出典:企業法務ナビ「美肌石鹸による重大なアレルギー被害に対し、集団訴訟の動き。」
茶のしずく石鹸には、小麦アレルギーを引き起こす「加水分解コムギ」という成分が含まれており、二千人規模の被害を出しました。
いったん小麦アレルギーになってしまうと、小麦製品を食べられなくなる被害が続くということです。
現在の「茶のしずく」石鹸は小麦由来成分を含まない製品を販売しており、2010年12月7日以前の販売商品である旧茶のしずく石鹸は交換や返金に応じています。
今もなお被害に苦しむ方々の一日も早いご快復をお祈りします。
真矢ミキCM名言「あきらめないで」が五輪開会式でトレンド入り
2021年に行なわれた東京オリンピック2020開会式では、真矢さんは最後に大工の棟梁姿で登場。Twitterトレンド入りしましたが、その言葉も「あきらめないで」。
真矢の参加にネットは反応。「真矢みきに込められた『諦めないで』のメッセージが日本人以外に伝わらないのもったいないな」「諦めないでの象徴なのが強すぎる」「人選が絶妙」という声が集結。コロナ禍でも、あきらめずに頑張ろうというエールと解釈する人が多数あらわれた。
出典:デイリー
たしかに長引く自粛規制や経済の停滞に、人々はなんとなくあきらめムードでした。
そもそも東京オリンピックそのものもコロナ禍による延期があったり、直前にいろんなスキャンダルが起きたりもしています。
そんなこんなで、せっかくのスポーツの祭典もすっきりした気持ちで迎えられなかったのも事実。
それが、開会式での真矢さんの登場で、人々の心にパンパーン!と「あきらめないで」という言葉が浮かんできたんですね。
しかもその「あきらめないで」が、東京オリンピックのメッセージとして腹落ちしちゃったって、すごくないですか。
たぶんオリンピック委員会の方々、そこまで考えてなかったですよね。
この「あきらめないで」元ネタはかつてのCMキャッチコピーですが、今も真矢みきさんといえばこの言葉なんですよね。さて元ネタはなんのCMだったんでしょうか。次へ。
真矢ミキCM名言「あきらめないで」元ネタは『願えば叶う』
「あきらめないで」の元ネタはCMのキャッチコピーだけでなく、別のところにもあります。
それは、真矢みきさんの名言を集めた『願えばかなう! (生き方名言新書)』という本。茶のしずく石鹼より前の2008年に出版されました。
真矢さんと言えば、今は人気の大女優、元・宝塚花組トップスター。しかも、「宝塚の風雲児」と呼ばれて、数々の伝説を残したカリスマスターです。
願うものすべてをなんでもスイスイかなえてきたのかと思っていましたが、実はそうではないのですね。
宝塚歌劇団に入るためには、宝塚音楽学校を卒業する必要がありますが、その時の成績は同期39名中成績が37番。ほとんどビリです。
ご本人曰く、不器用でいろいろなカベにぶつかったそうです。
たくさん工夫して努力して真矢さんを支えたのは、「あきらめない」という思い。ご自分でもこれが才能だと語っていらっしゃいます。
あきらめないことは人生最大の才能である
出典:真矢みき『願えばかなう』小学館,2008.
これが「あきらめない」のほんとうの元ネタなんですね。
真矢ミキCM名言のモノマネ芸人が多い理由はなぜ?
真矢ミキさんといえば、「日本一モノマネされる女優」です。
何気ない一言にも深みが出る独特の話し方ですよね。
この理由は真矢さんのある発声法がポイントだそうです。
ご存知の通り、真矢さんは元・男役。話し方もちょっと男役の名残があります。でも見た目は色っぽさも感じさせる女性です。
真矢ミキさんの発声法などについて、『裏声のエロス』(集英社新書)著者で、音痴矯正を手がけるBCA教育研究所主宰者の高牧康さんによると、このギャップが真似したくなる理由だそうです。
「『見た目は女優、聞くと男役』、このミスマッチが真似をしやすい、したくなる、分かりやすい理由です。さらに、地声のほうが裏声より『倍音』という特別な周波数が出やすいために、個性が出やすいのです」
出典:Exciteニュース
天海祐希さんも低音ボイスですが、見た目も話し方もナチュラルに女性の雰囲気なので、こうしたミスマッチがないそうです。
なるほどねー。
これも真矢さんの計算の上なんでしょうかね。面白いですね。