元・宝塚歌劇団男役スターの未涼亜希(みすず・あき)さん。歌・芝居・ダンスと三拍子そろった実力派。「まっつ」の愛称で親しまれ、クールな魅力で人気を集めました。今はどのような活動をしているのでしょうか?
2014年に退団してからは、宝塚歌劇団の公式なOGイベントなどには姿を見せていません。しかし、今でも根強い人気があります。過去の映像作品などを見て、新たにファンになる人も多くいます。
在団中のプロフィール、結婚のうわさ、現在の仕事や芸能活動などを見ていきましょう。
目次
未涼亜希:結婚は?何期?まっつプロフィール花組4番手から雪組3番手へ:当たり役とケガ休演!
未涼亜希(みすず あき)さんは、現在、パートナーの女性と海外に在住しています。
日本国籍であれば、海外在住でも同性婚の婚姻条件は満たされませんので、お二人は婚姻関係にはないと思われます。
未涼亜希さんの愛称は本名の松田有美(まつだゆみ)から「まっつ」。大阪市出身、身長167センチ。1996年宝塚音楽学校入学、1998年入団の84期生です。花組配属。
いわゆる「路線スター」で、スターがひしめく花組で、歩みはややゆっくりながらも役に恵まれ、実力と人気を着実に高めていきました。
81期のトップスター真飛聖(まとぶせい)さんの下で、4番手として活躍。
2010年に雪組に組替えで、同期のトップスター音月桂さん、3期下の早霧せいなさんに次ぐ3番手に昇格。
音月桂さんの退団後は、花組からスライドしてトップスターに就任した82期の壮一帆(そうかずほ)さんを支えます。
2014年の大劇場公演『Shall we ダンス?/『CONGRATULATIONS 宝塚!!』は、けいこ中のケガで本拠地の公演を全日程休演。
お芝居の代役は92期の彩凪翔(あやなぎしょう)さんが務め、東京公演から復帰しました。
主演は、花組時代の2009年にショー『巴里祭(ぱりさい)』。2012年バウホールのショー公演『インフィニティ』。2013年ドラマシティ・日本青年館公演『ブラック・ジャック』。
どの作品も男役スキルの高さを見せつけ、独特の世界観を作り上げました。
2013年『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』では、原作から抜け出したようなアンドレ役を好演。
2014年春『心中・恋の大和路』の 丹波屋八右衛門(主人公・忠兵衛の親友)は、当たり役となりました。
未涼亜希:退団理由はなぜ?退団公演はいつ?なぞのブログの存在
未涼亜希さんは、まだまだこれからと思われる時に退団を選択しました。
退団理由のひとつは、念願の『心中・恋の大和路』の 八右衛門役でラストを飾る「雪山の歌」が歌えたことで決心したということです。
ご本人は数年前のブログで、あと2-3年ぐらいやってもよかった、宝塚歌劇団にも慰留された、と書いています。
ワタクシも、未涼亜希さんはもっと長く男役でいてくれたらよかったなと思う一人です。
宝塚でもう少し上を狙うという選択肢もあったけれど、男役としてやりきったともありました。
当時は、別のステージに進みたいという気持ちが強かったのだろうと想像します。
2014年8月31日『一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA』東京公演千秋楽で退団。壮一帆(そうかずほ)さん・愛加あゆ(まなかあゆ)さんトップコンビの退団公演です。
退団公演中には、未涼亜希さんとの交際を匂わせる女性のブログの存在が話題になりました。
宝塚は寿退団する人も多く、在団中に恋愛禁止ではありません。
けれども普通は、ファンの夢をこわすような話題は、表に出ないようにするものでしょう。
この時期になぜ?とファンは混乱し、ネット上でも多くの憶測を呼びました。
退団関連のファンイベント、フェアウェルパーティーでは、海外移住して新たなクリエイティブ活動をすると明言されました。
退団セレモニーでは、トップの壮一帆さんの意向で、ファンクラブが白一色の服で見送ることも禁止。
退団記念のおそろいのバッグはありましたが、ファンの方々は気持ちの整理がつけにくいだろうと感じました。
未涼亜希:退団挨拶でヅカファンがざわつく騒動
未涼亜希さんの退団公演は、男役スキルの集大成といえるものでした。花組時代から仲のいい壮一帆さんとの息もピッタリ。
ショーの最後にはエトワール(ファイナルシンガー)で、美声を響かせてくれました。
ワタクシは、宝塚大劇場でも東京宝塚劇場でも複数回ずつ観劇でき、ご縁があって千穐楽(せんしゅうらく)も東西の両方で見送ることができました。
ふつう退団挨拶では、この日を迎えられた喜びと関係者やファンへの感謝の言葉がならびます。ところが、未涼亜希さんの退団挨拶はちょっと変わっていました。
宝塚大劇場では、過去の主演作『ブラック・ジャック』のセリフをもじって「今さら生き方を変えようとは思わない」と言い放ってニヤリ。
東京での退団挨拶では、「今、本当に幸せです!」と話し始め、「悔いも思い残すこともありません、ちょっとこの場をお借りして……」と挨拶を中断。
そして、背後で見守る雪組全員に向き合って、「もっと残していけるものがあったのに力不足で申し訳ない」と顔を見渡しながら声をかけ、「みんな、大好きです!」と力強く。
うるわしい話ですが、そのためにしばらく客席に背中を向けることになりました。
その後、客席に向き合って「17年間ありがとうございました!」とぴょこんとおじぎ。拍手はなかなか鳴りやみませんでした。
カーテンコールで退団者が一言ずつ求められた時も、言いたいことはさっき言ったからと、トップスターの壮さんへのラブコールのみ。
長年支えたファンやお客へのお礼の言葉がない退団挨拶は、ワタクシは初めて聞きました。
楽屋落ちに終始したようなこの退団挨拶は、ネットでも波紋を呼びました。
ワタクシは、自らを「思った以上に不器用」といい、マイペースでまっすぐな彼女らしいとも思いましたが、違和感はのこりました。
幸せといいつつ辛そうにも見えたし、いろいろ思うところがあったのでしょう。
未涼亜希:今は?同性婚?パートナーの女性は?退団後はyumiUKとしてイギリス・ロンドンへ
未涼亜希さんは退団後すぐに、yumiという芸名で活動を始めます。本名が有美(ゆみ)さんなので、本来のご自身に戻るという思いが込められていたのでしょうか。
退団後はイギリスにわたり、「yumiUK」というブランドを立ち上げます。
活動内容は、ヒーリング効果のある石のアクセサリーやアロマ、化粧品のプロデュースと販売。
英国ならではのヴィンテージ、アンティークジュエリーなどのセレクトショップをリアルとオンラインで展開ということでした。さらに歌手としての芸能活動です。
ともに海外移住した女性とは今も恋愛関係にあるようで、ブログからも仲むつまじい様子が伝わってきます。
パートナーの女性は、タカラジェンヌのメンタルサポートをしていた方です。
ブログやネットの情報によると、雪組時代に未涼亜希さんがケガで休演した時に、サポートを受けたのがお二人が親しくなるきっかけだったそう。
未涼亜希さんは、退団前にプライベートで異性関係のトラブルがありました。
この時に、パートナーの方が世間の目をそらすために例のブログを立ちあげ、自分が噂の的になることで身を挺して守ってくれたと、ご本人のブログにはあります。
未涼亜希:現在はyumiWienウィーン拠点:日本でコンサート活動も
yumiこと未涼亜希さんは、現在はウィーンに拠点を移していて、yumiWienという名義も使われています。
ウィーンでの生活は、パートナーと黒猫のsnowちゃんとの暮らし。猫の名前は雪組にちなんでいるでしょうか(^^)
猫はこれまでも何匹か飼っていたようですが、宝塚時代を連想させる名前がついているのは、宝塚ファンとしてはうれしいですね。
文字通り猫かわいがりしているのが、ほほえましいです。
ウイーンでは、高名な専門家に歌やダンスのレッスンを受けるかたわら、現地でパフォーマンスをしたり、動画配信をしたりしています。
動画は公式ブログ、インスタグラムなどで配信されています。今もやっぱり魅力的だなと思います。
今の方が、宝塚在団中より幸せな顔をしているとご本人も言っています。現在のゆったりとしたパフォーマンスのペースが、ご本人も納得なのでしょう。
退団後の現在も、宝塚の下級生(後輩)と小規模ホールや教会などでジョイントコンサートを開催しています。
宝塚歌劇の名ナンバーに、新たな楽曲やパフォーマンスをプラスした内容です。コンサートに行った友達は、もっと上手くなっていてとても良かったと言っていました。
コンサートでは、yumiこと未涼亜希さんがセレクトしたアクセサリーなどの物販時間があり、お見立てなどもして貰えるとのことです。
あのエエ声で勧められたら、断るのはむずかしそう( *´艸`)
未涼亜希:現在はエルメス聖地巡り?セレクトショップ?
ご本人のブログによると、退団後はオリジナルアロマのプロデュースや、関西でセレクトショップを運営して韓国に買い付けに行ったりしていましたが、今はしていないようですね。
ビジネスとしては、女性パートナーが社長の会社で、未涼亜希さんは取締役。さらに「株主さん」と呼ばれる方々がいて、会社に出資(=金銭的なサポート?)をしているようです。
「株主さん」は、いわゆる宝塚のおばさまや古株のファンの方でしょうか。
買い付けた高級ブランド品をネットで販売したり、時には「お客様」のオーダーで買い物代行をしたり。
ブログによると、現在はエルメスの美しさにほれこんでいるご様子。
VIP待遇の上客となっているようですね。担当店員がいて、レアアイテムも優先的に手に入るんですねー。すごい。
旅先のエルメス店舗にも「聖地巡礼」して、バッグ、スカーフ、チャーム、お洋服をポンポンとお買い上げしている様子が。
エルメスの他にも高級ブランド品を身に着けたり、季節ごとに高級リゾート地に旅してはラグジュアリーなホテルに泊まったり。
お相手からはいつもお花やプレゼントをもらったり、お二人の優雅でラブラブな生活ぶりが伝わってきます。
ワタクシはブランド品には疎いので、ブログにアップされる素敵なお品の数々を、ただただうっとり眺めるばかり。
お値段はきっと……すごいんでしょうね。
未涼亜希:今後の舞台は?病気は?宝塚OGイベントには?CD受注販売
長引くコロナ禍の影響で、日本でのコンサート活動は難しい状況が続いていました。未涼亜希さんも第一にお客さんの安全を考えて、コンサート活動再開には慎重でした。
渡航制限がゆるやかになってからは、ちょくちょく日本に帰国していて、ご本人のブログやインスタには、宝塚観劇や下級生と交流がアップされています。
東京にもマンションがあるようですね。
2022年夏も帰国して、月組大劇場公演『グレート・ギャツビー』や雪組公演の『オデッセイ』と『心中・恋の大和路』を観劇したとあり、かわいい下級生の活躍に胸躍らせている様子が伝わってきました。
『心中・恋の大和路』は特に思い入れが深いでしょうから(^^)
冬には月組の全国ツアー公演『ブラック・ジャック 危険な賭け』をご観劇。雪組と月組の月城かなとさんには特別な思いがあるそうです。
今のところ、宝塚OGの公式イベントに顔をだすことはないようです。三番手までいった方なので、もっと大きな表舞台での活躍を見たいとも思います。
2022年のブログでは、持病や古傷の悪化により治療中とも書いてあって心配していました。その影響もあり日本でのコンサートもたびたび中止になりました。
パートナーの方とウィーンと日本を行き来しながら、民間療法も含めて療養していくとのことでした。
2022年12月に入ってからブログで、実はステージ4の乳がんで、現在は寛解(かんかい)していると明かされました。
受注販売で歌CDの発売も発表されています。
タカラジェンヌ未涼亜希さんのお芝居やダンス、歌声、トークに幸せをたくさんもらった、いちファンとして、どこにいても健やかで幸せでいてくれたらと、ワタクシ心から願っています。