感想:宝塚花組ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲットイットNICE WORK IF YOU CAN GET ITナイワ東京国際フォーラム(ネタバレあり)柚香光(ゆずかれい)永遠輝(とわき)せあ

こんにちは。2021年が明けてから観劇づいているらら子です。
東京国際フォーラム花組公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT(ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲットイット)』にいってまいりました。

いやー楽しかったです!

ガーシュウィンの音楽もいいし、ブロードウェイらしさも満載!配役も神だし、このところの憂鬱な気分を吹っ飛ばしてくれました。さっそくみなさまに感動をシェア♪




目次

東京国際フォーラム花組公演:感染症対策と入場方法・時間

1月7日に緊急事態宣言が出されて公演時間が繰り上げになったりしています。

会場入口は一列でぞろぞろと並んでテープで仕切られたところをぐるぐると周りながら入る方式。空港とかのと同じ。

手指消毒したら自分で半券をちぎって、ちぎった半券を係員に見せてから箱に入れる方式でした。入口でぞろぞろと行列になるので早めにいった方がいいと思います。

客席に入れるのは開演30分前から、終演後のトイレは使用不可でした。




東京国際フォーラム花組:『NICE WORK IF YOU CAN GET IT(ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲットイット)』とはどういう意味?ざっくりあらすじ

わー!花組!カレーくん!ガーシュウィン!わー!チケットとるとるー!と思ってチケットを取ったので、ちゃんとタイトルが分かっていませんでした。

観劇直前まで紅ゆずるさんの『 Catch Me If You Can(キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン)』と混同していたのは内緒です。

ざっくりあらすじを言うと、舞台は禁酒法時代のNYロングアイランド。お金持ちのボンボンでプレイボーイのジミー(柚香光)は、四度目の結婚式の前夜に違法に酒類を提供するスピークイージーでどんちゃん騒ぎ。酔を覚まそうと裏口から出てみると、酒の密売人一味のビリー(華優希)に出会う。ボーイッシュでチャーミングなビリーに惹かれていくジミー。苦労人のビリーは家業も知らないというジミーのあんぽんたんぶりに呆れるが、キスをきっかけに惹かれて行く。

NICE WORK IF YOU CAN GETってどういう意味かを調べてみたら、「うらやましい仕事だ(小学館 プログレッシブ英和中辞典)」とか「しっかりやれば良い結果が出る( Eゲイト英和辞典)」、「それができたら素敵(某ブログ)」とか、いろいろな意味が出てきました。

この場合のお仕事ってアルコール密売のこと??でも、密売人以外にも、何気なくみなさん職務に忠実なんですよね。上院議員も警官もニセ執事も……。





東京国際フォーラム花組:オープニング

さてさて。目を惹くのは時計のようにぐるりと鍵盤が輪になったセット。空中にあります。

オープニングの曲はチューニング(音合わせ)から入るような演出なんですが、その時にちゃんとA(ラ)の音の鍵盤が光ったので「おお」と思いました。

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ガーシュインの曲が流れ鍵盤が点滅して、幕が開くとそこはマンハッタンのスピークイージー(禁酒法でのバー)。れいちゃん(柚香 光)演じるお金持ちのアホぼんジミーの独身最後のパーティーのさなかです。

れいちゃんは本当にこういう役が似合うなー。とびきりハンサムで甘くておバカ。天然に自己陶酔型。育ちのよさから人当たりもいい。でもどこかにすごいコンプレックスを抱えていそう。

ジミーのお取り巻きの踊り子たちの中でひときわ目立つのが玉の輿を夢見るジェニー役の音くり寿ちゃん。抜群のうまさ。身体の動きも顔の向きも表情もいつもハイクオリティ。

おとくりちゃんどんどんきれいになっていくし、別格娘役としていつまでもいてほしいです。




東京国際フォーラム花組:スピークイージーの外にビリー登場

そしてスピークイージーの裏口には、酒の密売人がどんどん酒を運ぶ。密売人トリオの1人ビリーが華優希ちゃん。はなちゃんももうすぐ退団かぁ。

れいちゃんとのコンビでミーマイが観たかったんですけど、今回のミュージカルで似たような感じの役だったのでミーマイ見られなくても脳内変換できそうです(笑)

華ちゃんははいからさんに続いてはつらつとしたおきゃんな少女を好演。しかもアルコールの入った箱をドカンと運ぶ、やたら力持ち。

他の密売人はクッキー役のアキラ(瀬戸かずや)とデューク役の飛龍つかさくんと。アキラはお兄さん株。飛龍つかさくん弟キャラがかわいすぎる。

3人のボスはブラウン・ベアード。3人とも顔は知らないけどめちゃくちゃ恐れてる。いろいろと覚悟を決めて、「OK?」「OK!」と3人の掛け合いがたのしい。




東京国際フォーラム花組:スピークイージーの外にジミー登場

パーティーを抜け出してきたジミーと出会うビリー。家業がナニカも知らない(伏線)けど、相続権を失いたくないから結婚するというジミー。華やかな世界とは無縁に生きていたビリー。

キスをしたことがないというビリーに教育的にキスをするというプレイボーイのジミー。キスされてその気になってしまうビリー。なんと自分からキスをしかけます。きゃ♪

やっぱりこの辺ははいからさんと違いますね。少女漫画とアメリカ人との違い。

その先は本場ブロードウェイだとよろしくするんでしょうけど、その辺はスミレコードなので、やんわりと。でもちょっと、ちょっと、これだけで恋に堕ちちゃうの?

この先は五月雨式に思いついたところを口走っていきます。




東京国際フォーラム花組:ロングアイランドのジミー宅での密売人たち

ところ変わってロングアイランドにあるジミーの別荘。密売人たちは管理人にワイロの酒を渡して追い払い、地下室に酒を400本運び込んで隠そうという魂胆。

クッキーは念のため執事の制服を着て成りすましています。

アキラその制服着るとマスカレードホテルを思い出させます。妙に板についてる。その先劇中でも執事の仕事もテキパキをこなしています。

そこへ新婚旅行のジミーとアイリーンがやってきて、騒動の始まり。ビリーとの再会をよろこぶジミー。ここでも人を疑わない(ように見える)あほぼんジミーをれいちゃんがいい味を出しています。

このご都合主義のトンデモ話をれいちゃんがやるとなんとなく納得しちゃうような。

一方、アイリーンとクッキーの相性は最悪。クッキーは、ビスケット呼ばわりされて散々こき使われます。てっきりこの先この二人は……と思いましたけど……。




東京国際フォーラム花組:アイリーン役ひとこちゃんのおバカ美女っぷりったら!永久輝せあ(とわきせあ)のダンスと美貌に脱帽

もうすごい、ひとこちゃん(永久輝せあ)のアイリーン役。

プログラムのスチール写真みて「うわ、きれい」って思ってたけど、スチール写真よりずっとずっとキレイ!!舞台上で動くひとこちゃん最強です。

参りました。

「自称:世界イチのモダンダンサー」。とにかくじっとしてない笑
なによりひれ伏したくなるような、伸びやかな肢体。その長い脚をおしげもなくあらわにしながら、ダンス上手なひとこちゃんがくねくねと踊る不思議な振り付けも素敵すぎる。

男役が女役をやるという不自然さがある意味話題性というかウリなのに、ひとこちゃんの美女は娘役でもなくザ・女役。
いかにも甘やかされてぬくぬくと金で洗われて育ってきたおバカなセレブっぽい。

ひとこちゃん自身の育ちの良さがいい具合にブレンドされててすごく説得力がある。

参りました(2回目)

新婚初夜に4時間半も泡のお風呂に入っているアイリーン。またこのダンスシーンが眼福。

ひとこちゃんって男役としては線が細いので、雪組から移ってきたころは花組男役のオラオラっぷりの中でどう輝いていくのかなと思ってましたたが、アイリーン役で弾けるひとこちゃんを見て、これからの「男役・永久輝せあ」がとても楽しみになりました。




東京国際フォーラム花組:ダンス上手ばかりで見応えあり!

アイリーン@ひとこちゃんの眼福バスタイムシーン。

しかも泡が実はモブのダンサー「バブルガールズ」のヘッドドレス。ドレスはベビードールなバブルちゃんたちなわけですよ。

なんてオシャレ。

バブルガールズはみんな同じカッコで踊ってるのに、やっぱりどこにいても目立つのが音くりちゃん。私かなり音くりちゃんが好きなことを自覚しました。

さて、お風呂から上がったアイリーンが、バブルちゃんたちの羽根扇できわどく裸身(?)を隠しながらバスタオルを身体に巻き付ていくダンス。

羽根扇から出ている手足が長くてねえー。オシャレねー。

この公演はダンス上手ばかり揃っているので本当に見応えがあります。

タップダンスもいかにもザ・ミュージカルって感じでいいんですよ。最近あまり言われなくなったけど、さすがダンスの花組。

ダンス上手といえば、キョンちゃんこと航琉ひびき (わたる ひびき)さんが休演になってしまったのが残念でした。はいからさんの卯月役でとっても立ち居振る舞いの美しい執事役で今回はバリバリ踊ってくれるのを楽しみにしていたのですが。




東京国際フォーラム花組:原田諒先生演出の英断?男の人の生理現象(オブラート)は意外と直接的でスミレコード的にびっくり

それで、その美しいアイリーンが4時間半もお風呂でいきなり男のサガが呼び起こされたらしく、身体を折り曲げて不自由そうに動くジミー。

うーん。その振り付けは男性のその現象を想起させるけど、これをタカラジェンヌにさせちゃうか、とちょっと驚きました。

原田先生、英断。まあ原作ブロードウェイだしね、大人が見るミュージカルですね。はい。

ところで原田諒先生演出のミュージカルって当たりが多いですよね。月組のピガール狂騒曲もすごく良かった。原田先生の体の中にはブロードウェイが通ってるんだと思います。





東京国際フォーラム花組:れいちゃんのエトロ柄のパジャマとはなちゃんの色仕掛けと専科ゆうちゃんさんの乱入

寝支度をするれいちゃん。パジャマ姿なのにキラッキラですがな。

プログラムのスチール写真にもやたらパジャマ姿のれいちゃんがいましたが、ゴージャス。エトロ柄ですかー。こんなにパジャマ姿が美しいトップさんている?アキラの執事っぷりがまた美しい。

ビリーが色仕掛けで寝室に忍んで来るはずがなぜか鉄砲を持ってくる。おかしいでしょ、それ。でもジミーがあざやかにあしらっちゃうところがさすがトップスター。

ゆうちゃん(汝鳥伶)さんの署長さん。ここに専科さんをもってくるってことは何かあとに大きなことが起きるんでしょうねぇ。だんだん終わらなくなっていたので巻いていきますよ。




東京国際フォーラム花組:アイリーンのパパ(和海 しょう)と叔母さま(鞠花 ゆめ)

アイリーンのパパはマックス上院議員(和海 しょう)、和海 しょう君の美丈夫ぶりったら。体面と体裁ばかり気にする検事も牧師も兼ねている堅物。おひげがよくお似合い。堅物になんてこんな美しいカズミボーイをと思ったら、やっぱり伏線でしたね、うんうん。

パパの妹は堅物で若くして未亡人になり禁酒ナントカ婦人会長エストニア公爵夫人(鞠花 ゆめ)。ゆめちゃんいい娘役さんになったなぁと思います。実力派娘役が相次いで卒業してしまった花組で、貫禄のある役させたらこの方ですよね。

昼食会の席上、知らないでお酒入りのレモネードを飲むほどに、どんどん酔っていく様子の巧いこと。これからの花組をよろしくお願いいたします!って感じでした。

昼食会といえばウエイトレスに化けた華ちゃんのふっきれた演技がまた面白い。この子を見るといつも「体当たり」という言葉が浮かんでくる。




東京国際フォーラム花組:ジェニー(音 くり寿)&デューク(飛龍 つかさ)の恋の行方:ネタバレ注意

玉の輿を狙うジェニーたんの狩猟本能がすばらしい。クッキーに担がれてデュークがイギリスの公爵だと思い込んで猛アタックを開始。

ジェニ―たんのガルガルした歌(意味不明)もすばらしくよかった。

音くり寿ちゃんは、宝塚的な娘役とは違ったタイプ。可愛いとか美形じゃないし、スタイルもそれほどいいわけじゃないけど、あのマイクロボディが妙にコケティッシュ。音くりちゃんラブ。

女性に免疫がないデュークは戸惑うものの、やがて恋に落ちっていうくだりがとても楽しい。つかさくんがほんとに純朴な男の子にしか見えない。ジェニーのことを考えるとそのことで頭がいっぱいになっちゃうのが手に取るように分る。

この二人、なんか良いカップルになりそう。お互い力を出し合って「いいワル」として、世の中を渡って行きそう。




東京国際フォーラム花組:クッキーの恋の行方(ネタバレ注意)

一方、クッキーに恋心を抱くエストニア。冗談じゃないといいながら恋に落ちていることを指摘されて相思相愛になる二人。

ええー?

そうかこの二人が釣り合いが取れた外見にするためにクッキーは上級生のアキラがやったのねとはいうものの、この二人いつ恋に落ちる暇があったの??

「まだあったばかりだけど」ってセリフをジミーも言ってたけど、「ご都合主義?なんですかそれ?」ぐらいカップル量産。これぞブロードウェイ。幸せだわー。

でもこの二人は幸せになれるとは思えない。だって身分違いすぎるもの。上昇志向の強いジェニーたんとは違い、エストニアはなんといっても公爵夫人。はじめは物珍しさで新鮮かもしれないけど、もって生まれたものが違いすぎる……。





東京国際フォーラム花組:年長グループの恋の行方:最後に伏線回収しまくり

この話のすごいところは次々とカップルが成立して、伏線を回収しつつすべて解決してしまうところ。

結局カップルがいくつできたんだっけ?離れたのは異母兄妹とわかったジミーとアイリーン。ジミーとビリーがまとまることになって、アイリーンが一人さびしく取り残されると思いきや、実は署長が以前から信奉していると告白して、いきなり相思相愛に。

ビスケット呼ばわりするクッキーと実は収まるのかと思っていたけど、まさかの署長。その後のアイリーンのデレデレぶりもすごかもん。

デュークとジェニー、クッキーとエストニア。ミリセント(ジミーのママ)とマックス上院議員が元のさやに戻る?で5組?

ジミーが家業を知らないという伏線が、密売組織のブラウン・ベアードの正体をミリセントが明かしたことで回収。

ジミーは父の後を継ぎ、ビリーは義母の後を継ぐ?全部丸く収まっていいわー。




東京国際フォーラム花組:フィナーレでもひとこちゃんに釘付けときどき音くりちゃん。未知のクリーチャーみたいな二人。

フィナーレは大タップシーンから。アキラとひとこちゃん。すらりと美しい二人がタップを踏み、紳士勢と淑女勢の掛け合いも楽しい。

この作品、人数のわりに役が少ないので、みんなダンスシーンにかけてるんでしょうねぇ。下級生が多い公演ながら、男役のオラオラっぷりも娘役ちゃんたちの個性も花組らしい。

その中でひときわ伸びやかに踊るひとこちゃん。表情も輝いてる。本当に楽しそう。ひとこちゃんってインタビューされてる時に、顔をゆがめたり上半身をゆらゆらしたり、いつもちょっと自信なさげな感じ。

まあゆうてもVISAガールですからキラキラなんですけど。

今回のひとこちゃんはわたくし史上最高のキラキラひとこちゃんでした。

ミュージカルとしてもとても楽しんだし、それぞれの役もあてがき?っていうぐらい合ってたけど、一言でいうと「ひとこちゃんにくぎ付け」でした。





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