感想:宙組公演ル・グラン・エスカリエ- 『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』宙組特別公演

こんにちは。らら子です。

宙組特別公演 『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』
見てきました。久しぶりの宙組、時々「ひとりいないんだ……」という思いがよぎりますが、全員の舞台にかける意気込みが伝わってきて、感無量でした。
あらためてご冥福をお祈りいたします。




感想:宙組ル・グラン・エスカリエ:80分間ノンストップ!レベルの高さにびっくり!

タイトルのル・グラン・エスカリエ(Le Grand Escalier)は、その名の通り大劇場の大階段。

110周年にふさわしく過去作品のオマージュが次から次へと繰り広げられるショーです。

幕開きは青白赤のトリコロール。ワタクシらら子の大好物の羽根おうぎに娘役ちゃんもシルクハットですよ。

はなやか~(#^^#)

ぐらーん、ぐらーん、えすかりえー♪というテーマ曲も明るくて覚えやすい。

1927年の『吾が巴里よ<モン・パリ>』から、つぎつぎと名曲の数々が歌い継がれていきます。まるで1組だけでやるタカラヅカスペシャルみたいです。

本来はお芝居ファイナルファンタジーとの2本立てだったのが、ショーだけになりましたが、公演時間は通常のショーより20分近く長い80分。

しかもノンストップです。

それぞれの曲が特別公演用のアレンジになっているので、ふだんのショーの3倍ぐらい大変なのでは??と思いました。

お衣装替えも多く、バックステージはそうとうドタバタなのでは?と想像できます。

実際、舞台上でターバンが解けちゃったり、飾りが外れかけちゃったりするのをワタクシらら子も目撃しました。

十分な準備ができないまま場面転換している様子が伝わってきます。





感想:宙組ル・グラン・エスカリエ:歌ウマがざくざく

正直なところ、宙組ってこんなに歌ウマが多かったっけ??と思うぐらい、堂々たるソロを聞かせる場面の数々に驚きました。

たしかに「コーラスの宙組」とはいわれてますが、こんなにソロが歌える人がいるなんて新鮮な驚きでした。

今回の曲はテーマ曲以外は、過去の名作ばかりなので若手の出演者にも耳馴染みのある曲ばかりとは思いますが、ちゃんとしたパフォーマンスとなると話は別です。

公演が中止になっている間も、それぞれがきちんとお稽古を積んできていたことがよくわかりました。
今や宙組を支える歌ウマといえば、No1は若翔 りつ(わかとりつ)さん。黒いガウチョパンツで朗々と歌い上げていました。この人がいれば安心。

他にも、今まで特に歌の人という印象がなかった副組長の秋奈るい(あきなるい)さんとか、102期のホープ風色日向(かぜいろひゅうが)さんとか、新たな歌うま登場!と、うれしい驚きでした。

長らく休演だった103期の亜音有星(あのんゆうせい)さんが復帰したのも、うれしいですね。
キラキラもパワーアップ!

ピンクのお衣装で、大路りせ(おおじりせ)、泉堂成(せんどうなる)の美形105期コンビを従えて、銀橋を歌い渡った時はまぶしすぎました。




感想:宙組ル・グラン・エスカリエ:桜木みなと・瑠風輝

トップを支える95期の桜木みなとさん。
キラキラずんちゃんがすっかり大人のスターとして舞台上に現れました。
この人は、トップコンビを支え、組子をつなぎ、どれだけの思いでここに立っているのか。

そのワタクシらら子、おもわず涙がこぼれてしまいました。

やわらかい雰囲気も、王子さまぶりも、おちゃめな笑顔も変わらないのに、それどころか大人の余裕でニヤリと笑ったりするのに、なんだか痛々しく思えてしまいました。

ずんちゃん、ラブ。

3番手の98期の瑠風輝(るかぜひかる)さん。いい意味でおじさま風味が出てきて貫禄十分。今回の公演でもほとんど出ずっぱりの大活躍です。

体調崩さなければいいけど……と思っていた矢先、休演が決定。前日に観劇したヅカ友によると、フィナーレの序盤は不在、出てきてもちょっとふらついているようだったとのこと。

代役の多さと複雑さを見ると、現場の混乱も想像できます。酷暑の中、みなさんどうぞご無事で千穐楽まで駆け抜けられますように。

そして何より、今回のらら子的MVPは101期の鷹翔千空(たかとちあき)さん。うまいだけでなく舞台姿の押し出しの良さが好きなんですよね。

今回は、蛇のダンスで大活躍。基本的にそのメイクのままだったので、人一倍妖しい魅力をふりまいていました。

こってぃが宙組にいてよかった!




感想:宙組ル・グラン・エスカリエ:トップ娘役・春乃さくら細腕繫盛記

トップ娘役の春乃さくらさん。102期。前トップ娘役の潤花ちゃんと同期なんですね。

実はトップお披露目公演の『Xcalibur エクスカリバー』 までノーチェックでした。

新人公演ヒロインもエトワールも経験済みなので、うまい人なんだろうなとは思っていましたが、あまり印象に残らなかったというか。

美人だし、すらっとしてメリハリのあるスタイルもいい。今回はベージュでレーシーな雰囲気のだるまのお衣装もあるのですが、とても似合っていて素敵😻

クラシックなわっかのドレスを着て、チャップリンの『街の灯』のテーマ曲に乗せたソロ歌もしっとりして聞かせます。

歌もダンスも上手だけど、変な癖がなくて、押しつけがましいところが一切ない。

そのくせパーンと舞台上ではじけるような思い切りの良さがある。お芝居がうまいのは『Xcalibur エクスカリバー』 でも実感しました。

このスキルの高さと自ら発光するような明るさで、キキちゃんはずいぶん助かっているだろうなと想像します。

「嫁」といういい方は、個人的には好きではないですが、ここであえていう。いいお嫁さんが来たなあぁ。

さくちゃんを見ていると昭和のドラマ『細腕繫盛記(ほそうではんじょうき)』というタイトルを思い出します。や、中身は知らないんですけど(笑)

以前、インタビューに答えて「「品のある、大人の娘役に。そして、どんな役にも染まれる舞台人に」なりたいと言っていた春乃さくらさん。

夢はかないつつあります。





感想:宙組ル・グラン・エスカリエ:トップスター・芹香斗亜

そしてそして、トップスター芹香斗亜さん。さすがに、ちょっと線が細くなりました?オラオラ感をうすめて、ひたすらノーブルに真面目に舞台を務めています。

星→花→宙と異動した芹香斗亜さんは、各組の演目メドレーである本作品は有利ですね。

『ノバ・ボサ・ノバ』の独唱では、驚きのロングトーンを聴かせてくれました。花組時代の『Conga!!』も熱い。

ポスター写真でも着用していた、黒い変わりタキシードを着ての銀橋のソロシーン。宝塚の名曲『愛の旅立ち』を銀橋で歌います。

この胸の叫びを君に 伝えることが出来るなら
たとえ命 尽きるとも 僕は何も恐れない

歌詞が泣けます。

天国の彼女に向けて芹香斗亜さんが、切々と歌い上げているような気もします。

お待ちかねのデュエットダンスも、透明感があって優しさにあふれていて幸福感にあふれていました。水色のお衣装も良く似合っていました。

これからどんなトップコンビになっていくのか、新たな風が吹き込んだ宙組がどう変わっていくのか、楽しみでなりません💕





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