こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「心を癒やす 宿」。
お宿は、旅の醍醐味ですよね。一度は、訪れたい宿がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、旅籠ワールドへ。
合わせて美の壺「宿の朝食」<File412>もご覧くださいね。
日常を離れ、別世界へ誘う名宿!
伊豆・ #修善寺 の老舗旅館では1万坪の敷地に広がる庭園に #能舞台 !#数寄屋建築 の巨匠が駆使した居心地を良くする技とは!#美食家 が集う滋賀の宿では郷土料理「#なれずし」の創作メニュー !
今夜19:30~ BSP BS4K pic.twitter.com/LTNuFUcDXb
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) June 7, 2023
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
多くの文人に愛された修善寺温泉の老舗旅館▽一万坪の敷地に広がる日本庭園の美▽池に浮かぶ能舞台で日本文化の粋を堪能!▽秋田・別世界へいざなう圧巻の吹き抜け▽80人の大工が技を競った木の建築▽兵庫・城崎温泉には名工が手掛けた数寄屋の宿▽伊豆長岡温泉・名匠の技が光る極上の客室▽石川・囲炉裏を使った野趣あふれる料理に舌鼓▽滋賀・美食家が集う宿▽華やかに進化する郷土料理の味わい!<File581>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】旅館女将…浅羽魅咲 ホテル支配人…村木一彦 旅館当主…西村総一郎 旅館料理長…関直斗 旅館女将…和田智子
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「日常をはなれ 酔いしれる」
美の壺 浅羽 魅咲(あさば みさ)さん 能舞台がある老舗旅館女将 静岡県修善寺
修善寺は、平安時代に弘法大師によって建立された寺です。古くから温泉地として栄え、多くの文人に愛されました。
修善寺の老舗旅館「あさば」は、山々の自然と調和した宿です。正面の門には、唐破風の屋根に梅の彫刻が施されています。
門をくぐると1万坪の日本庭園が広がり、まるで別世界に訪れた雰囲気です。
「あさば」は、532年前、浅羽弥九郎幸忠が開いた宿坊より始まります。
客室からは、池と能舞台が望め四季折々の風景が楽しめます。能舞台のあるお宿なんて素敵ですね。
能舞台がここにあるわけを、女将の浅羽魅咲さんがお話してくださいました。
もとは明治後期に旧大聖寺藩の最後の当主、前田利鬯(まえだとしか)子爵よりの寄進。
能をたしなむ7代当主の浅羽保右衛門が、お客さまに親しんでもらいたい一心で、東京にあった能舞台を移築させたそうです
お台場から伊豆の港まで船で運び、伊豆から馬車で運ばれ……、なんと3年をかけて。
能舞台では、能や狂言が上演され極上の時を提供しています。日が暮れると幻想的です。浅羽さんは、水と木々に囲まれ日本文化の粋を味合う極上のひと時を過ごしてほしいと語って下さいました。
ふるさと納税で修善寺の老舗旅館「あさば」の宿泊券頼んだら、めちゃくちゃ達筆なお手紙届いたw pic.twitter.com/QBheAQZk3A
— ルナティーク (@lunatique_oph) December 19, 2022
(ルナティーク@lunatique_ophさん、アップありがとうございます。)
美の壺 村木一彦さん ホテル支配人 秋田県小坂町 十和田湖
秋田県小坂町の「十和田ホテル」は、地元の天然秋田杉を使った宿です。1939年、幻に終わった東京オリンピックで外国客を迎えるために開業しました。
外観は、ヨーロッパ風のログハウスのようですが、中へ入ると一変、和のしつらえが、目をひきます。
吹抜けは、秋田、青森、岩手から宮大工を80人集め建てられ贅の限りを尽くしました。玄関に入った瞬間に日本の和風の技術を見せたいという思いからでした。
欄間は、細い木を幾何学文様に組み立てられ、天井は、杉の皮を張り丈夫に作られています。
2階へ入ると十和田湖の景色が望め21部屋の客室があります。1室ごとに宮大工が担当をして、各々の好きな材料、建築方法で作られ技を競い合いました。
支配人の村木一彦さんによると、リピーターのお客さまは、毎年、毎回、趣の違う部屋に泊まり、部屋の建築を感じられるそうです。木の文化を伝えたい職人の思いがこもった空間です。
「十和田ホテル」は1939年の開業で、1940年に開催予定だった「幻の東京オリンピック」を前に、訪日観光客のために政府の要請で建てられたホテル。山荘風の本館は、東北3県の宮大工の手によるもので、天然の秋田杉がふんだんに使われています!
歴史ある吹抜けの玄関ホール、とても素晴らしいです!! pic.twitter.com/oGh13TeUu1
— 武田菱 (@takedabishi8) July 22, 2021
(武田菱@takedabishi8さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「至福の時を生む 匠の技」
美の壺 西村 総一郎さん 旅館7代目当主 兵庫県 城崎温泉
兵庫県城崎温泉は、1300年の歴史があり、今に風情を残しています。江戸時代創業の「西村屋」は、庭園を囲んで部屋がある典型的な日本旅館です。落ち着きそうなき客室ですね。
1960年、大工の棟梁平田雅哉(1900-1980)により建てられた新館は、素材を活かし伝統的な数寄屋建築で作られています。
格天井に銘木を使った床の間、部屋は、高床式で作られています。縁側は見下ろすような形で開放的です。平田は、料亭や茶室など400に及ぶ数寄屋建築を手掛けています。
部屋には、数々の技が凝らされいます。障子の組子が交わる部分に装飾を施し、格子は、横にアクリル棒を使い軽やかで美しい仕上がりです。
7代目当主の西村総一郎さんがお話してくださいました。
建てられて60年経った今でも現代的な建物で、お客さまが清々しい気持で時間を過ごしてほしいという平田雅哉の思いが込められていると言います。
部屋の欄間の装飾は、仕事の合間に平田が彫ったものもあります。いろんなしきたりや決まりごとを熟知した上での遊び心を加えました。お部屋に安らぎを感じますね。
「西村屋本館」は城崎温泉にある創業150年の歴史をもつ純和風の旅館。巨匠・平田雅哉氏が手掛けた数寄屋建築の別館など和の情緒溢れる館内。四季の自然美を映す趣のある日本庭園で、浴衣に下駄を履いて散歩も楽しい。心ゆくまで寛ぎたい…。 pic.twitter.com/Y4UJzD9jnc
— 死ぬまでに行きたい温泉旅館・ホテル♨️ (@zeppinhotel) May 27, 2020
(死ぬまでに行きたい温泉旅館・ホテル♨️@zeppinhotelさん、アップありがとうございます。)
美の壺 西塚 保遠(にしづか やすとお)さん 建築家 静岡県伊豆長岡温泉
伊豆長岡温泉にある「三養荘(さんようそう)」は、明治時代の実業家 岩崎弥太郎の一族の別邸でした。
昭和初期に旅館として営業されました。1988年、新たな客室棟ができました。
三間つづきの和室は、新館の代表的な部屋です。床の間と畳の高さを同じにして段差をなくし、アーチ型の洞床(ほらどこ)は、角をなくしています。
手掛けたのは、多くのホテルや旅館を設計した村野藤吾(1891-1984)です。残念ながら村野は、完成を見ることなく他界しましたが、村野の没後、後継者が完成させました。
後継者の一人、西塚保遠さんによると、村野は、建築が表に出るとサービスが隠れてしまうと言い、部屋で過ごす客の印象にこだわったそうです。
たとえば、障子の桟(さん)が太いと光が入って影が出てしまうため、障子の組子を5.5ミリにまで細く。さらに強度を保つため2本の木で支えています。
こだわっていますね。
細やかな工夫がやわらかな空間を生み出しました。村野藤吾の優しさがあちらこちらに見え隠れしています。
【静岡号】今日は伊豆長岡温泉「三養荘」。広々とした玄関に上がると、部屋の中でチェックイン。村野藤吾建築の新館の2棟は約30部屋、全て平屋。まるで数寄屋造の巨大迷路。細部にデザインを感じます。 pic.twitter.com/2YDH138Qgm
— d design travel|最新刊「神奈川号」2023.5.12全国発売! (@d_design_travel) April 18, 2017
(d design travel|最新刊「神奈川号」2023.5.12全国発売!@d_design_travel
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美の壺:最後のツボ「忘れえぬ 記憶を求めて」
美の壺 和田 智子さん 旅館女将 関 直斗さん 旅館料理長 石川県白山市
全国の白山神社の総本社、白山比咩(しらやまひめ)神社の隣にある「和田屋(わたや)」は、客室にいろりのある旅館です。
築80年の建物にいろりを使った野趣あふれる料理が宿の自慢です。
素朴なお宿ですね。
串うちをした岩魚に塩をふり、いろりの炭火でじっくりと焼きます。外はパリっと、中身はふんわりとしておいししそうですね。
山菜は、板前が採ってきた山うどを炭火で蒸し焼きにします。
料理長の関直斗さんは、いろりが客室にあるおかげで焼いている途中の香りや音が直接お客さまへ届けられ、料理人と客の距離が縮まり楽しいひと時だといいます。
和田屋は、江戸時代の終わりごろ料理屋として創業しました。
時間を気にせず酒や食事や会話ができるように泊まる部屋を用意したことが宿の始まりです。
女将の和田智子さんは、2代、3代とつながっているお客さまも多く、子どものころにおじいちゃんのひざで岩魚の塩焼を食べた思い出を語ってくださる方もいらっしゃるそうです。
金沢から車で1時間弱の石川県白山市にある和田屋さん。囲炉裏のある個室のお部屋で焼いてくれる鮎の懐石料理が絶品でした。人生で初めて鮎は肝が美味しいという意味や、海魚にない川魚の魅力が分かり世界が広がりました。子供が小さいのでお昼食のみでしたが、いつかは(出来れば冬)宿泊したい。 pic.twitter.com/yJxr7kEM2w
— gura suzuki (@gura_suzuki) September 10, 2022
(gura suzuki@gura_suzukiさん、アップありがとうございます)
美の壺 徳山 浩明 (とくやま ひろあき) さん 郷土料理店主 滋賀県長浜市 余呉湖
徳山浩明さんは、滋賀県琵琶湖の北にある余呉湖で地元の食材をいかした評判の店「徳山鮓(とくやまずし)」を営んでいます。
徳山さんは、漁に出て食材を手に入れます。この日は、うなぎがとれました。うなぎは1匹まるごと炭火で焼き山椒を効かせます。頭までふっくらとしています。
店主の徳山さんは、京都で腕をみがきました。
地元で店を出す時、周囲にある、湖・山・川をひとつにつなげて料理を提供する和風オーベルジュを思いつきました。
その中で徳山さんが、ぜひ味わってほしいのが、熟鮓(なれずし)です。
湖魚のニゴロブナを塩漬けにしたものにご飯をはさんで漬け込んだもので、近江の代表的料理です。
独特なニオイがあり、苦手な人が多いですよね。
酸味も美味です。徳山さんは、なれずしの印象を一新させます。山菜をあしらい自家製はちみつソースをかけてフレンチのようです。
その他も近江の食材を生かして斬新でさまざまな料理を作ります。
徳山さんは、初めてのお客さまでも、地元の料理を理解してもらえるようにと考え、メニューにしているそうです。
宿ができて20年が経ちました。徳山さんの思いは、これからも料理を通じて、人が人を呼び語りつがれていきます。
料理通が集う宿「徳山鮓」。自然に恵まれた滋賀県余呉湖のほとりにある和のオーベルジュ。徹底した地産地消のお食事では、旬を追うと同時に、時間をかけて素材の旨みを引き出す発酵料理が人気。この料理を食べるためだけに旅に出たい。 pic.twitter.com/C5pzf0rf98
— Takuma Kondo | 宿屋 (@8kontaku8) June 14, 2020
(Takuma Kondo | 宿屋@8kontaku8さん、アップありがとうございます)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。