こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「神秘のゆらめき 炎」。
「炎の美」なんて気になりますね~。小さい頃、キャンプファイヤーもやりましたね~。秘められた炎の魅力がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、ファイヤー・ザ・ワールドへ。
NHK BS 12/10 17:30 美の壺「神秘のゆらめき 炎」 #nhkbs #tsubo #美の壺 https://t.co/ZLLNc5kLVw
— NHK BS (@NHK_BS1) December 10, 2024
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
京都・仁和寺の金堂(国宝)の壁画「五大明王」。描かれた火炎の意味とは?願い事を書いた木を燃やす「護摩供」も!▽長野・浅間温泉の「たいまつ祭り」。2.5mもの巨大なたいまつ作りから当日の様子まで密着!▽日本伝統の明かり「和ろうそく」。炎が大きく、風がなくてもゆらめく秘密とは?▽日本画の巨匠・速水御舟の傑作「炎舞」。炎を際立たせる驚きの技法▽「たき火の極意」を専門家が指南!<File622>
出典:番組公式ホームページ
【出演】大林 實温…仁和寺執行長/佐藤 好輝…曹澤寺住職/大西 明弘…和ろうそく工房3代目/山﨑 妙子…山種美術館館長/伊澤 直人…野営家
草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「願いを込める」
美の壺 大林 實温さん 仁和寺執行長 京都市右京区 仁和寺金堂
真言宗御室(おむろ)派の総本山「仁和寺(にんなじ)」は、平安時代に創建された門跡寺院で皇室にゆかりの深い寺です。桜の名所としても有名ですよね~。
金堂(国宝)には、炎にまつわる壁画があります。本尊の阿弥陀三尊の裏側に広がる「裏堂」に描かれた≪五大明王壁画≫で、江戸時代の初期のものです。
執行長の大林實温さんにお話をうかがいました。五大明王は、明王の中でも中心的役割をになう5つの明王を描いたもので、すべて火炎の光背を背負っています。
中央に配される不動明王は、真言宗の中で特に大切とされる仏様で、さまざまな煩悩や欲望、業を焼き尽くすそうです。
炎の象徴の不動明王と一体となる供養の「護摩供(ごまく)」は、炉に火をたいて仏を招き、願いを書いた護摩木を中に入れ、願いを叶えます。
大林さんによると、すべてのものを焼きつくすおそれもあるそうですが、マイナスをプラスへ、さらにプラスをのばし、炎で私たちをより高めるのだと教えてくださいました。
仁和寺の五大明王壁画は、長く非公開でしたが、370年の時を越えて2018年初公開されました。
仁和寺秋の特別拝観
第51世門跡再任記念
国宝金堂裏堂 「五大明王壁画特別公開」開催中五大明王特別御朱印(書置きのみ)金堂前の納経所にて授与中https://t.co/qE1oUwL0fa #仁和寺 #五大明王特別御朱印 pic.twitter.com/7u485RChf6
— 仁和寺 (@Ninna_ji) October 20, 2023
(仁和寺@Ninna_jiさん、アップありがとうございます。)
美の壺 木村鈐一さん 氏子 柳原忠志さん 町会長 長野県長野県松本市 御射神社春宮(みさじんじゃはるみや)
長野県松本市にある浅間温泉の火祭りは、古くから伝わる祭りで巨大なたいまつに火をつけ温泉街をねり歩きます。御射神社春宮の祭礼として毎年10月に行われます。
今年も10月12日に行われました。氏子の木村鈐一さんによると五穀豊穣の祭りですが、神様が煙にのって奥社へ行かれるため火をつけて煙を出すためだったそうです。
「浅間温泉たいまつ祭り」に密着しました。9月、たいまつ作りがはじまります。麦わらを丸めて締めあげてつくります。高さ2.5メートル、重さ200キロの大きなたいまつです。
祭り当日、火おこしを行い、「御神火(ごじんか)」とよばれる神聖な炎をお供え、地域の安泰を祈とうします。
夜7時、40基のたいまつが集まり、2時間かけて燃えるたいまつをかついで神社まで運びます。第八町会町会長の柳原忠夫さんは、火がつくと心がわきたち、ワクワクするそうです。
どのお祭りも心がざわつきますが、炎を運ぶと更にヒートアップするのでしょうね。細いたいまつ、大きいたいまつの順に御神火を移し、最後に神社へ奉納します。
昨晩、長野県松本市浅間温泉にて「松明(たいまつ)祭り」が行われた。
毎年10月上旬の土曜日に開催の祭りで、土曜夜の宵祭り・翌日朝の本祭りのうち、宵祭りを松明祭りと呼ぶ。
この祭りは、御射(みしゃ)神社の春宮に下りてきていた神様を、奉納する松明の煙にのって秋宮へお帰しする祭りだという。 pic.twitter.com/QW3HA36E1S— はるのふるは (@furuha_haruno) October 9, 2022
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美の壺:2つめのツボ「唯一無二のゆらめき」
美の壺 佐藤 好輝さん 住職 曹澤寺(そうたくじ) 滋賀県高島市
平安時代、皿に油をひたしていぐさに火をともしていました。《源氏物語絵詞》でもその様子が描かれています。時代は流れ、和ろうそくが、室町時代に登場、江戸時代に一気に広まりました。
現在、和ろうそくは、おもに寺院で使われています。材料は、はぜの実などからとったロウで、芯は和紙といぐさで作られています。
赤みを帯びた大きい炎で、風がなくてもゆらぐのが特徴です。勢いがあって大きな炎ですね。炎の根元をよく見るとロウがとけて太い芯に吸い上げられ、ロウがたれることなく炎を楽しめます。
滋賀県高島市にある「洞雲山 曹澤寺」は、室町時代に創建、前田家ゆかりの寺です。住職の佐藤好輝さんは、ろうそくについて、お釈迦様は、ともしびをよりどころに色んな所へ行きなさいといわれたそうです。
供養としてろうそくを灯しているそうです。ろうそくは、用途により使い分けています。赤いろうそくはお祝いやめでたい事、祈とうのときに使うそうです。ワタクシも赤いろうそくは、法事のときに使っています。特別感ありますよね~。
炎が大きく上がるので明るく、見ていても心がおだやかになるのだと語ってくださいました。
慶喜が宿泊したとされる曹澤寺(典拠を知らない)、大津・若狭を結ぶ北国街道(若狭街道)、今津の湖岸から北の海津を臨む。 https://t.co/o2Gu66TML6 pic.twitter.com/FKjnlM5EnK
— 中村武生 (@busyo3) November 25, 2021
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美の壺 大西明弘さん 大西みよさん 和ろうそく工房 滋賀県高島市
滋賀県高島市にある和ろうそく工房「大輿(だいよ)」は、1914年創業、110年変わらず同じ手法でつくっています。3代目の大西明弘さんに工程をみせていただきました。
はぜの実からとったロウを使い、塗っては乾かし、塗っては乾かしの工程をくりかえします。大西さんは、手間はかかるがやっぱりはぜだと言います。
芯は、いぐさのズイを乾燥させたひもを巻きつけます。芯をつくるのは、大西みよさん、明弘さんの母でなんと100歳です。わぁ~。お元気ですね。ろうそくつくりが長生きの秘訣なんでしょうね。
みよさんは、手慣れた手つきで器用に巻いていきます。巻いた後、真綿でしめます。仕上げに品種の違うロウを上掛けします。
本体のろうは粘り気があり、仕上げのロウは、サラッとして色がきれいで粘り気も少ないものを使います。2種類のロウは、溶ける温度も違います。
中のロウが先にとけ、上掛けのロウは、中のロウよりとける温度が高く、たれないそうです。なるほど!ロウが芯に吸い上げられるのですね。ロウのたれないヒミツはココですね~。
白くなめらかなろうそくが完成しました。先人たちの知恵が、今日もともしびをはなっています。
源氏の民の
皆さんに見てもらいたい!!
滋賀にある
「和ろうそく」大輿さんに
特注の源氏絵ろうそくを作ってもらいました✨💕
こんな感じに作ってくださいと
絵で持っていった😄
絵ろうそく可愛いんだよなぁ〜 pic.twitter.com/mjsHIS3XFb— けぇ (@ki_chan3ky) April 2, 2021
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美の壺:最後のツボ「生活から芸術まで」
美の壺 山﨑 妙子さん 山種美術館館長 年齢や学歴は?結婚している?
山種美術館長の山﨑妙子さんは、素敵なお着物でご登場。妙子さんは創立者の山崎種二さんのお孫さんにあたります。
いかにもお嬢様育ちといったお上品な雰囲気の妙子さんですが、お血筋だからすんなり館長に就任したわけではないそうです。
美術館の母体は山種証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)。
山崎種二さんは戦前戦後にかけてのスゴ腕の相場師で、山種のグループ企業を一代で築き上げました。
小さい頃から、おじいさまの膝の上で日本画に親しんで育った妙子さんは、いずれは家業である山種証券の国際部に入ることを見越して、慶應義塾大学経済学部に入学。
国際金融のゼミに所属していましたが、次第に美術館を継ぎたいと思い始めます。
お父さまの富治さんには、日本美術で修⼠号を取るぐらいでなければと条件を出され、大卒後は2浪の末、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程に進学。
修士・博士課程でアートマネジメントの他に日本画の実技も学び、1991年には学術博士を取得し山種美術財団理事・山種美術館特別研究員に就任しました。
2浪+大学院5年で1991年とすると、1984年に大学卒業という計算になりますね。1962年生まれでしょうか。とてはそうはお見受けしない若々しさです♡
美の壺 速水御舟《炎舞(えんぶ)》 山種美術館
東京・渋谷区の「山種美術館」には、たき火を描いた傑作があります。日本画家の速水御舟、30歳の時の作品《炎舞(えんぶ)》です。
山種美術館、ワタクシも大好きな美術館です。
山種美術館といえばこの作品が一番に思いおこされます。山﨑妙子さんは速水御舟を研究して東京芸大で博士号を取得しています。《炎舞(えんぶ)》について解説してくださいました。
大正14年7月から9月にかけて家族と一緒に貸別荘で軽井沢に滞在したときのものです。毎晩、たき火をしては、たき火とそこに群がる蛾をスケッチしたそうです。
ダイナミックな炎が印象的で背景は、黒ではなく赤みがかっていて、御舟がもう一度、同じものを描けといわれても出せない色で、本人も認める傑作中の大傑作なのが《炎舞》です。
背景は、非常に深い紫色をしていて炎と対比して美しく見えます。煙の部分は、金泥を用いて光っているように描いています。炎を舞う蛾は、精緻に描かれ、炎は、仏画をイメージしたような様式化されています。
仏画の雰囲気もありますが、ワタクシは、デザイン的だと感じます。日本画の新しい表現を追求した速水御舟ならではの大傑作です。
本日8/2は速水御舟の誕生日🎊
生涯を通じ作風を次々に変え、画壇に新風を吹き込み続けた御舟。
《炎舞》(重要文化財 #山種美術館 )は最高傑作です✨
暗闇のなか、天に向かって燃え立つ炎とその周りを美しい蛾が舞う様子は神秘的😳
今なお、多くの人の心をつかんでいます😌
※現在は展示していません。 pic.twitter.com/BEyVatTSD2— 山種美術館 (@yamatanemuseum) August 2, 2024
(山種美術館@yamatanemuseumさん、アップありがとうございます。)
美の壺 伊澤 直人(いさわ なおひと)さん 野営家 長野県諏訪郡富士見町
野営家の伊澤直人さんは、「週末冒険会」という人生の糧となるアウトドア体験プログラムを企画・主催して、昔ながらのたき火を実践しています。
自宅の敷地内では、生活のためのたき火を伝えています。伊澤さんにたき火の極意を教えていただきました。まずは、薪の選び方からです。
湿っていると燃え上がらないため、折ったときにパキッと音がするのが大事だそうです。今回は、たきつけに使う細い木や炎を大きく、長持ちさせるための3種類の木を用意しました。
続いては、まきを組んでいきます。丸太のような太い木を置いて細い木から順番に山型に組みます。細いものからでないと燃え上がらないそうです。
調理や暖房、照明など用途によって、薪の組み方や燃やし方を変えるのが屋外でたき火をするのに重要なことだそうです。
同じ燃え方をしているものはなく、何時間でも見られるのがたき火だと語ってくださいました。何だか奥が深いですね。たき火って人と同じなのかもしれませんね。
炎は、人という字にも似てますよね。私たちに寄りそうのが炎なのですね。
冬場、焚き火で暖まりながら眠るための火の燃やし方がこの方法。
暖房効果を得るには、遠赤外線の放射を効率よく、自分の体に受けられるかがポイント。
ほこらのような空間で火を焚く事で温度が下がらず、背面と上部の丸太が燃焼を維持してくれる為、数時間は手を加えずとも、燃え続けてくれる。 pic.twitter.com/KzWEjZUf4K
— 伊澤直人@週末冒険会 (@BCisawa) December 9, 2024
(伊澤直人@週末冒険会@BCisawaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。