美の壺 「粋でいなせ 江戸のおやつ」<File643>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「粋でいなせ 江戸のおやつ」。
3時のおやつは、何にしましょうか~。きなこ餅は、ほっこりとしていいですよね~。甘くて江戸っ子に愛されるおやつがたっぷり出てきます♡ 番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、おやつドキ!ワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

素朴ながら愛され続ける江戸前のおやつ。その伝統とこだわり▽べらぼうにうまい!歌舞伎俳優・中村隼人(はやと)さんが愛する浅草の甘味▽花見の定番はとっておきの桜葉に包まれたこしあんの桜餅▽絹のようにやわらかな街道筋の団子▽職人技!皮を薄くのばしてあんこを味わう“きんつば”は魚河岸の屋台の人気おやつ▽亀戸天神の名物“くずもち”誕生秘話▽満月のようにまんまるの最中を作り続ける老舗の親子<File643>出典:番組公式ホームページ

出演者・キャストほか
中村 隼人…俳優・歌舞伎役者/山本 祐子…桜餅店女将/小泉 邦夫…桜葉農家/澤野 修一…団子店店主/細田 将己…和菓子店社長/神山 恭子…くず餅店社長/倉本 勝敏…もなか店18代目/倉本 朋実…もなか店19代目女将

草刈正雄(ナビゲーター) 木村多江(語り・天の声)




美の壺:1つめのツボ「お出かけのお楽しみ」

美の壺 中村 隼人(なかむら はやと)さん 俳優・歌舞伎役者 東京・浅草

歌舞伎俳優の中村隼人さんが登場します。

1993年11月30日生まれで、父は二代目中村錦之助、祖父は初代中村萬壽(四代目時蔵)、大叔父に俳優・萬屋錦之介という歌舞伎のサラブレッドです。

中村さんは、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に出演、長谷川平蔵宣以を演じています。高校生の頃から13年に渡り、若手の登竜門「新春浅草歌舞伎」に出演されていました。

浅草は、中村さんにとって青春の地ですね。そんな中村さんが浅草にきたらぜひ食べたいのが、浅草・梅園の「あわぜんざい」です。きび餅とあんこをあわせたシンプルなおやつです。

浅草では、あわがよくとれることからあわを用いましたが、梅園のあわぜんざいは、餅きびを使います。アツアツのもちを食べると、つぶつぶの食感があんにからまって美味です。

紫色にキラキラにかがやいた、こしあんときび餅の黄色の色合いがすごくおもしろいと中村さんおすすめの一杯です。子どもころ、祖母と浅草寺へお参りしたときの帰りのお楽しみでした。

黄色いつぶつぶの餅きびは、食感が残るよう、五分つきにしています。あんは、よく練って、ツヤツヤした紫色で粋なコンビネーションです。

お参りに行ったことより、おばあちゃんとあわぜんざいを食べた思い出の方が強烈に残っていると言う中村さん、味覚って変わらない、不思議だと話してくださいました。

(アミ@ami08ahさん、さん、アップありがとうございます。)




美の壺 山本 祐子さん 桜餅店女将 東京・墨田区向島

春、花見客でにぎわう隅田川、向島の桜並木。

8代将軍徳川吉宗が植樹をすすめ、桜の名所となりました。江戸時代の浮世絵には、向島の花見の様子が描かれています。

竹カゴに入っているたくさんの桜もち。それを運ぶウキウキとした女性の表情が印象的です。

隅田川近くでお店を構える1717年創業の老舗「長命寺 桜もち 山本や」は、浮世絵にも描かれていた桜もちです。

江戸時代から桜もちだけを扱っています。塩漬けの桜の葉が、数枚、白いもちをおおっています。

あら~。ぜいたくな桜もちですこと(#^^#)

女将の山本祐子さんにお話しをうかがいました。

創業者の山本新六が、長命寺で働いていた時、土手に植えられていた桜の葉がたくさんあり、何かできないかと思い考えたのが「桜もち」でした。

まるで江戸時代のSDGsですね。

この桜もちが、花見客に大人気となりました。葉っぱがたくさんついているのが特徴で、桜の葉の香りづけと、もちが乾燥しないようにもちを隠すように2~3枚の桜の葉で包まれています。

山本さんは、桜をめでながら桜もちを食べて楽しんでいただきたいと話してくださいました。

(るるりんご@mar19860420さん、アップありがとうございます。)




美の壺 小泉 邦夫さん 桜葉農家 静岡県賀茂郡松崎町

滝沢馬琴らが編さんをした、江戸時代の風俗記『兎園小説(とえんしょうせつ)』。桜もちは人気で、文政7年には、なんと!38万7500個の桜もちが売れたと記されています。

年間38万7500個??使われた桜の葉は、すごい数ですね。

静岡県松崎町は、桜もちの葉「桜葉」のふるさとです。

西伊豆の温暖な気候が桜葉つくりに適していています。約7割が松崎町で作られています。

「株式会社松崎桜葉商店」の小泉邦夫さんは、桜葉のつけ元をしています。

5月~8月に収穫の最盛期をむかえます。葉の裏に産毛がない、ツルツルとした光沢のあるオオシマザクラを使います。

やわらかく形のいい葉を選びます。

摘み取り、50枚ごとに束にしてまとめます。最盛期は、1000束以上の桜葉を加工するそうです。束にした葉は、何層にも重ね、塩漬けにして半年つけこみます。

15年くらい前までは、大きな木の樽に漬けこんでいました。その数は、なんと2万枚です。特別に、2週間漬け込んだ桜葉をみせていただきました。

香りの元、クマリンという成分が、塩漬けにすることで香りが増します。半年つけることでこっくりとした色に変化していきます。

華やかな香りが画面を通して感じられます(#^^#)

(Fuku@fuku_fuku2018さん、アップありがとうございます。)




美の壺:2つめのツボ「小腹を満たす幸せ」

美の壺 澤野 修一さん 団子店店主 東京・荒川区東日暮里

東京・日暮里の「根岸の里」と呼ばれる界わいにある、老舗だんご店「株式会社 羽二重団子」。ワタクシらら子も行ったことがありますが、ただものじゃない風情ですよね。

江戸時代、街道沿いに店を出してだんごをふるまったことがはじまりです。

夏目漱石や正岡子規ら文人に愛されました。

絹のようななめらかな舌ざわりが人気です。店の看板商品は、串だんごです。素朴でひなびた風情のだんごの姿かたちも物語がありました。

店主の澤野修一さんにお話しをうかがいました。

もともと、団子は、神仏へのお供え物でした。それを庶民が食べるなんて、おそれ多いということで、団子をつぶし、真ん中をへこませて串に刺すようになったそうです。

なるほど!だからまん丸じゃないんですね。

よく搗く(つく)ことで粘り気、歯ごたえがよくなり、モチモチとした感触が生まれます。

澤野さんによると、よそが300回搗くのなら、うちは、600回搗くように口伝として伝わっているそうです。

串にささった団子を横に引いて食べるのが本来の食べ方で、串だんごは、すっと焼いてパッと食べるものだそうです。

そして、串にさす団子の数は、4個と決まっている理由も教えてくださいました。

4は決して縁起のいい数字でないのですが、四文銭が登場してワンコインで買えるだんごができました。

澤野さんの店では、焼いてしょうゆをくぐらせた団子のほかに、あんがのっているものもあります。

今では、2個だんごが串にさしてある「ミニ団子」も販売されています。ちょっとが、うれしいですね(#^^#)。

ちなみに「桜もち山本や」と「羽二重団子」は、「江戸3大だんご」ともいわれています。あと一つは向島の「言問団子」、これも美味しいですよね

(ビック・ブリッジ@xiwvueq9FC37823さん、アップありがとうございます。)




美の壺 細田 将己(ほそだ まさき)さん 和菓子店社長 東京・中央区日本橋 「きんつば」

歌川広重の作品に、酒vs菓子の戦いが描かれた錦絵があります。お菓子に扮したキャラクターは、きなこもちにようかん、しるこに隅田川土手の桜もちや串さしのだんご、きんつばもいます。

ユニークな作品ですね。

そんな作品が、描かれるほど、江戸っ子は、菓子好きでした。東京・日本橋の「榮太樓総本舗(えいたろうそうほんぽ)」は、江戸時代に魚河岸で「きんつば」の屋台を出していました。

魚河岸で働く江戸っ子たちにとって、きんつばは、サクッとつまめて腹持ちがよく人気でした。

社長の細田将己さんによると、きんつばの「つば」は、刀の鍔(つば)からきていることから丸い形となったそうです。

そして、金(きん)は、縁起がいいことからその名で売られていたと伝わっているそうです。丸いかたちが元祖なんですね~(#^^#)。

江戸っ子は、ケチといわれるのが一番の恥で、粋である事を尊ぶことから、うすい生地を要望されたそうです。

親指ほどのうすい生地に、特製のつぶあんをたっぷり詰めて、皮がやぶれる寸前までせめます。

伝統的な職人技です。諸説ありますが、黄金の焼き色からきんつばとも呼ばれているそうです。ちょっとつまんで、ぱっと食べていただくのが江戸のおやつだと語ってくださいました。

(りゅー@ryu9904さん、アップありがとうございます。)




美の壺:最後のツボ「江戸の暮らしを映す」

美の壺 神山 恭子(かみやま きょうこ)さん くず餅店社長 東京・江東区亀戸

亀戸天神は、江戸時代から花の名所として知られています。

藤棚がきれいですね。歌川広重の浮世でも描かれた人気のスポットでした。境内の茶店で名物だったおやつが、「くずもち」です。その伝統は、200年以上経った現在も受け継がれています。

「元祖くず餅船橋屋」の初代が、故郷で食べていた小麦を蒸したおやつに、きな粉と黒みつをかけたものを茶店で出したのがはじまりです。

故郷の地が、南葛飾(みなみかつしか)とよばれた地域だったことから葛餅(くずもち)と名付けれたそうです。小麦粉?くず粉じゃないのですね。

関東では、小麦粉を発酵させたものがくずもちです。

船橋屋の社長 神山恭子さんにお話をうかがいました。初代が、小麦粉を樽に入れたまま外に放置してしまって偶然にできたそうです。

なんと!ここにも江戸時代のSDGs!

くずもちの原料は、発酵小麦粉でんぷんです。ヒノキのたるに長期間ねかせて発酵させた後、蒸します。その日の気候や温度によって、仕上がりが変化します。

蒸したくずもちを手で触り弾力を確認します。赤ちゃんのほっぺた程度なら合格です。

神山さんは、江戸の文化であるくずもちを次世代に伝えるのが使命だと語ってくださいました。

偶然からうまれた素朴なおやつが江戸っ子の舌と心をうならせます。

(元祖くず餅 船橋屋@funabashiya_さん、アップありがとうございます。)




美の壺 倉本 勝敏(くらもと かつとし)さん 和菓子店18代目/倉本 一成(くらもと かずしげ)さん 19代目/倉本 朋実(くらもと ともみ)さん 19代目女将 東京・港区三田

今もおなじみのおやつ「最中」。

名前の由来は、お月さまの満月からきています。月が最も丸いことから、まるい月に見立てて「もなか」となりました。

なーるほど。

もなかの皮は、米粉をうすくのばしたせんべいのようなものでした。江戸時代後半、2枚のおせんべいにあんをはさんだおやつでした。

東京・三田にある19代続く老舗の「秋色庵大坂家(しゅうしきあんおおさかや)」は、丸い最中を今に伝えています。慶応大学のすぐ近くにありますね!

今は、いろんな形がありますよね~。

女将の倉本朋実さんが店を切り盛りして、職人歴25年の夫の一成さんが、もなかをつくっています。

朋実さんの父、先代の倉本勝敏さんによると、元々、もなかは質のよいお菓子ではなかったそうです。

残り物のあんこをはさんだものでした。そんな気取らないお菓子だったのです。秋色庵大阪家のもなかは、300年以上たった今でもまんまるのお月さまのような姿です。

朋実さんは、丸い伝統の最中を伝えていきたいと考えています。「うちのはちがうよ。食べてごらん。」と、昔からあるものも食べてもらいたいと語ってくださいました。

おだんご、きんつば、そして、もなか…、江戸っ子好みの江戸のおやつは、まるい形が多いですね~。

(和菓子の妖怪@wagashi919さん、アップありがとうございます。)




美の壺:再放送・バックナンバー情報

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。

こんにちは。らら子です。 いつも楽しみに見ているNHK『美の壺』のバックナンバーを2019年後半から現在までまとめてあります。

2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2022年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

ご参考になさってくださいね。