こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「生きている器 甕(かめ)」。
かめは、あまりなじみがありません~。日本全国のかめに隠されたヒミツがたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、かめ甕ワールドへ。
【明日の #NHKBS #美の壺 】は #甕(かめ)
究極の用の美!
今、人気の小さな塩がめ。インテリアにも!
平安、鎌倉時代の #常滑焼 の甕の知られざる形
美術陶芸家、#吉川正道 さんが挑む大がめ制作
茨城、#大甕神社 の不思議
沖縄 #柳宗悦 も愛した #厨子がめ
29日(火)後5時30分 #BS pic.twitter.com/GmcEl8FM2f— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) October 28, 2024
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
調味料入れとして今、人気の「かめ」。料理家が愛用するかめコレクションはインテリアから漬物用まで大活躍!愛知、常滑でつくられた平安、鎌倉時代の大きなかめ。土に埋めて使われていた!?美術陶芸家が昔ながらの技法を用い天草陶石でつくる白いかめ。二千年以上の歴史を持つ茨城の大甕(おおみか)神社。磐座に秘められたかめの神秘。沖縄で大切にされてきた厨子がめは亡き人と今を生きる人をつなぐ命の器。<File619>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】中村 真里子…道具店 店員/早川 信隆…道具店 店主/ワタナベ マキ…料理家/小栗 康寛…とこなめ陶の森 資料館 学芸員/富田 真行…黒糖焼酎杜氏/吉川 正道…美術陶芸家/朝日 敏興…大甕神社 宮司/上江洲 史朗…陶工
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「いつも暮らしに一役」
美の壺 早川 信隆さん 道具店店主 中村 真里子さん 道具店店員 愛知県常滑市
やきものの町、愛知県常滑市にある「えんける道具店」は、どこかなつかしさを感じるお店です。
もともとは古本屋だったそうです。
店内には、七輪や湯たんぽなど昭和のくらしによりそってきた道具がならんでいます。
その中でひときわ主張しているのが、さまざまな色や大きさの「かめ」です。
小ぶりでかわいいですね(^・^)
ちいさなかめは、塩を入れるのに購入する人が多いそうです。
店員の中村真里子さんによると、素焼きは、湿気とりの状態の高く、塩のサラサラを保つそうです。
一方、砂糖は、湿気を取り過ぎると固まる性質があるため、釉薬がかかっている方が良いそうです。
目からうろこですね~。店主の早川信隆さんは、かめのある暮らしを提案しています。
梅干しやみそなどを作る人が減少している現代、今のくらしにあったかめを追求した結果、店頭にあるようなものになったそうです。
米や小麦、スパイスなど、毎日使うと愛着がわいてくらしの中でかめがひとり歩きしているようだと語ってくださいました。
いろんな使い方ができて、くらしの発見ですね。
【再入荷:どうぞごゆっくりお選びください😊】
えんける道具店 加藤さんのつくる甕常滑焼きの街、愛知県常滑市で店舗を構える「えんける道具店」には、
岐阜県多治見市で13代続く職人、
加藤さんがつくる愛嬌のある甕です。https://t.co/0wBfDEGDtb pic.twitter.com/56Bb39MVdZ— プロキッチン (@prokitchen_shop) September 8, 2023
(プロキッチン@prokitchen_shopさん、アップありがとうございます。)
美の壺 ワタナベ マキさん 料理家
料理家のワタナベマキさんが登場します。
ワタナベさんは、かめのあるくらしを楽しんでいます。20年前、料理を通じて集めはじめました。
ひとつひとつフォルムがちがっていて可愛く、実用的でインテリアにもなって気に入っているそうです。
民芸店で出会った大分・小鹿田焼(おんたやき)のかめには、梅干しが入っています。
おとなりにあるかめは、島根・出西窯(しゅっさいかま)のものでこちらも梅干しが漬けられています。
昔ながらの使い方なのにワタナベさんが使うとなぜかオシャレ感満載です。かめに漬けた梅干しは、呼吸をしてどんどん美味しくなるそうです。
梅干しもかめも生きているのですね。
ワタナベさんは、かめ好きが高じてうつわ作家にオリジナルのかめをつくってもらいました。こぶりのもので食べきりサイズの漬物用として愛用されています。
料理は、時間や自然の力をかりてできるものですが、かめの力でさらにおいしくしてくれると語ってくださいました。
お重がなくてもOK。いつものお皿でお正月らしく盛り付けるコツを料理家・ワタナベマキさんに教えてもらいました。ぜひ試してみてくださいね。https://t.co/mYYFYbR6Hu pic.twitter.com/IYicb74qKu
— 北欧、暮らしの道具店 (@hokuoh_kurashi) December 29, 2021
(北欧、暮らしの道具店@hokuoh_kurashiさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「縁の下の力持ち」
美の壺 小栗 康寛さん とこなめ陶の森 資料館 学芸員 愛知県常滑市
かめが実用の道具として盛んに使われはじめた平安時代、愛知県の知多半島には2000~3000の窯があったそうです。
今の常滑(とこなめ)市ですね。
とこなめ陶の森資料館の小栗康寛さんにかめについて教えていただきました。
かめの形は、つぼと比べて口が大きく、裾がすぼまっています。用途は、水や穀類を貯蔵する目的として使っていました。
底が、裾すぼまりになっているのは理由があるそうで、土に埋めてつかうための道具だったそうです。
土に埋めて使うなんて!知りませんでした。
口縁部分のふくらみのあたりまで埋めていたそうです。かめは、穀物のような重い物を入れることができます。
当時の輸送にも適していました。
水など液体を入れてもこぼれない、100年以上経った藍の染料をいれることもできる、かめは、縁の下の力持ちで暮らしを支える道具だったそうです。
むかしの人の知恵、ワタクシらら子ただ感心するばかりです。
#名鉄のハイキング
とこなめ陶の森資料館入り口に神秘的な白い壺。
中は常滑焼の歴史等が展示。
2階から1階の展示を見る場所もあります。 pic.twitter.com/G2WAxgTC07— ひまつぶつぶ (@Himatub14422046) October 14, 2024
(ひまつぶつぶ@Himatub14422046さん、アップありがとうございます。)
美の壺 富田 真行さん 黒糖焼酎杜氏 鹿児島県奄美大島市名瀬入船町
奄美大島で国産の黒糖焼酎をつくる「富田酒造場」が登場します。
創業より73年間、変わらず昔ながらの製法で一次、二次と、540ℓの大かめで仕込まれています。
発酵の温度を一定に保つため32個のかめが地中に埋め込まれています。
杜氏の富田真行さんによると、かめは、ひとつひとつ蔵つき酵母だと言われるように、土着の菌のようなものが潜んでいるそうです。
かめには、たくさんアルコールを作るかめあれば、香りが強いかめもあるそうです。それぞれに個性があり、最終にひとつにまとまって味の奥行きをつくっていくそうです。
富田さんは、昔から伝わっているかめを大切に使ってきました。この伝統のかめが、最大の長所で、富田酒造場オリジナルの味になっているそうです。
奄美大島の土中のかめが伝統の黒糖焼酎をうみだしているなんて、じっと静かにいい仕事をしてるんですね。
富田さんは、今後も大切に大かめを使っていきたいと考えています。
富田酒造場の銘柄として、「龍宮」、「まーらん舟」、「かめ仕込」、「らんかん」などがあります。
奄美の風土を感じる逸品ですね。
奄美大島初日は黒糖焼酎「龍宮」の富田酒造場さんに見学にお邪魔しました!
原料のことから製法のことまで実際の製造現場で懇切丁寧にご案内いただき、すごく勉強になりました!
黒糖レンガブロックも生で見られました。原料の多様性と土地ならではの特徴がすごいです、焼酎!#龍宮#黒糖焼酎 pic.twitter.com/JXeIeR81Oq
— にほんしゅ 北井/きき酒師の漫才師 (@nihonshukitai) March 4, 2024
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美の壺 吉川 正道さん 美術陶芸家 愛知県常滑市 代表作《雫Shizuku》
吉川正道さんは、デザイナーを出発点として、常滑で作陶の経験を積んだ日本を代表する現代陶芸家です。
常滑といえば朱泥のイメージが強いですが、吉川さんは、青白磁の作品を制作しています。
青白磁のひんやりした常滑焼。なんだか新鮮ですね。
そんな吉川さんをつき動かすのは、平安時代のかめです。キャリア60年の作家が、900年前に思いをはせ、作品からこみあげる技術力や手さばきなどに対峙します。
代表作《雫Shizuku》は、北極や南極の氷河を連想させる作品で、常滑のかめづくりの技法を用いて青白磁の土でつくられています。
磁気でかめを制作する現場におじゃましました。
昔ながらの作り方で底をぶ厚くして土を縄状にして積み上げていきます。昔ながらの作り方で大かめをつくる人は少なってきたそうです。
吉川さんは、古くから伝わる技術をうつすことは、先人から能力をもらうことだと言います。
指あとは、呼吸で外見ばかりでなく内側からこみ上げてくるエネルギーを感じ取り、命をつなぐかめに美を追求していくのだそうです。
セントレアの一階で、とってもイケたらインスタレーションを見た。地元は常滑、常滑焼のは代表的な作家、吉川正道さんによるもの。 pic.twitter.com/nRyzO6QDUu
— KawaseY (@jeanplastic) September 7, 2023
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美の壺:最後のツボ「魂の宿る場所」
美の壺 朝日 敏興さん 宮司 茨城県日立市 大甕神社(おおみかじんじゃ)
大きなかめと書いて「大甕(おおみか)」とよばれる神社の本殿をめざして、参拝者がけわしい岩山を登っていきます。
うわ~参拝も大変ですね。見ているだけでワタクシ膝が痛くなってきました。
2000年以上の歴史がある大甕神社には、不思議な神話が残っています。岩山に星の神、「甕星香々背男(みかぼしかかせお)」が宿る岩と考えられています。
石名坂地方を支配していた星の神様が織物の神、武葉槌命(たけはづちのみこと)に退治され、岩山に閉じこめれたとされています。
宮司の朝日敏興さんによると、穀物が自然発酵して酒が醸し出され飲んだところ、えもいわれぬ恍惚感を感じ、かめには霊力が宿ると考えられてきたそうです。
また、かめは、女性の子宮にもたとえられます。
甕という字は、「母胎」とも読むことから、新しい生命が宿る神秘的なものとしてとらえられ復活や再生など、よみがえりの霊力があると考えられている、と、教えてくださいました。
なるほど、だから眺めたり触ったするだけで安心感があるのかもしれませんね。
茨城県日立市の「大甕神社(おおみかじんじゃ)」。泉神社から1.5㎞程西に位置。甕星香々背男(みかぼしかがせお)という星の神の荒魂が拝殿奥の岩山に鎮められています。境内には極彩色の東天紅鶏(天然記念物)が放し飼いにされていました。 pic.twitter.com/Nl8E35zqZ7
— めめんと@ややオタクな占い師 (@helma897) August 26, 2024
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美の壺 上江洲 史朗(うえず しろう)さん 陶工 沖縄県読谷村
民藝運動の父、柳宗悦もコレクションしていたという厨子甕(ずしかめ)。亡き人の洗骨(せんこつ)を入れるかめです。
洗骨というのは、沖縄に残る風習で、葬った死者の骨を海水や酒などで洗い、再び埋葬するそうです。ワタクシ初めてしりました。
そのために使う厨子甕、現地の言葉ではジーシガーミーというのですね。今ではつくる人も少なくなってきました。
上江洲志朗さんは、数少ない厨子甕(ジーシガーミー)をつくる陶工です。
外観は首里城を思わせるかたちで琉球王朝以来続いた伝統的な埋葬を象徴させるものです。
埋葬にもかめが使われるなんて生から死までずっと一緒なんですね。
現代では、用途も多様化してきました。上江洲さんがつくる厨子甕は、大切な品物をおさめるかめとして沖縄県外の人も購入されるそうです。
上江洲さんは、亡き人がおさまるジーシガーミーもつくります。
型をつくり四隅に土を入れ外枠をつくります。上江洲さんがつくるジーシガーミーに入りたいという人もいるそうで心をこめてつくります。
屋根のかたちをしたふたは、手間と時間がかかります。
屋根瓦の模様や番人にたとえられる、しゃちほこの装飾をします。かたちができると上江洲さんは、魂がいつでも出入りができるよう穴をあける儀式をします。
心がこもっていますね。
ジーシガーミーは、大切な沖縄の文化なので何とか残していきたいと、厨子甕への思いを語ってくださいました。
益子の #濱田庄司 記念館。収蔵品、たてものすべて素晴らしかったが、沖縄の骨壺、ジーシガーミーという新たな発見が。#民藝 pic.twitter.com/OmNCtF2Ow1
— もんもんちゃん (@monmonchin) January 18, 2020
(もんもんちゃん@monmonchinさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。