こんにちは〜。らら子です。
今回のNHK『美の壺』は「小泉八雲 怪談」。「KWAIDAN」「くゎいだん」です。
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの作品に秘められた謎に迫ります。
美の壺
「小泉八雲 怪談」(BSP 8/4)
[Eテレ]9月3日(日)23:00~23:29
【出演】池田雅之(早稲田大名誉教授)、いせひでこ(絵本作家)、関川鶴祐(琵琶奏者)、小泉凡(島根県立大短期大部教授)、東雅夫(文芸評論家)https://t.co/gLnGOZTlZp pic.twitter.com/cCeWiqTdUO— マーさん (@bellage_martha) September 3, 2017
いざ、怪談ワールドへ。
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】(公式サイトより)
左目を失明、右目の視力も悪かった小泉八雲が「耳なし芳一」に込めた思いとは?「雪女」で描かれたのは、母が子に捧げる“無私の愛”。
4歳で母と生き別れた八雲の、母への思いを、残された記録から探る!「ムジナ」で登場する“のっぺらぼう”(ムジナが化けた妖怪)は、“自分とは誰か”という八雲自身の問いに重なるという。
なぜ八雲は、お化けたちにメッセージを託したのか?「怪談」執筆の背景に迫る!<File 418>
【ゲスト】
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) August 2, 2019
草刈さんも小泉八雲でノリノリです。
美の壺:小泉八雲と「のっぺらぼう」
まず、小泉八雲の経歴のおさらいです。
小泉 八雲(こいずみ やくも、1850年6月27日 – 1904年(明治37年)9月26日)は、ギリシャ生まれの新聞記者(探訪記者)、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家、日本民俗学者。東洋と西洋の両方に生きたとも言われる。 出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)。
出典:ウィキペディア 「小泉八雲」
肖像画はこちら。
伏し目がちになっていますが、実は左目をケガのために失明していたといいます。八雲はこれを気にして左柄からの写真は撮らなかったといいます。
たしかによく見かけるのは右側からの横顔ばかりですね。
「ムジナ」で登場する“のっぺらぼう”(ムジナが化けた妖怪)の説明はこちら。
外見は人に近いが、その顔には目・鼻・口がないという日本の妖怪である。古くから落語や講談などの怪談や妖怪絵巻に登場してきた比較的有名な妖怪であり、小泉八雲の『怪談』の「貉(ムジナ、MUJINA)」に登場する妖怪としても知られる。
出典:ウィキペディア のっぺらぼう
ただし、原作には「のっぺらぼう」という言葉は出てこないそうです。
原文にご興味のある方はこちらから。
KWAIDAN: Stories and Studies of Strange Things, By Lafcadio Hearn, Boston; Houghton, Mifflin and Co., 1904.
http://www.sacred-texts.com/shi/kwaidan/kwai09.htm
和訳は青空文庫に載っています。
小泉八雲『貉』戸川 明三訳:新字新仮名
http://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card42928.html
美の壺:ゲストと著書リスト
今回のゲストは、著作がある方々ばかりなので、経歴と著作も載せておきますね。
早稲田大学 名誉教授…池田雅之(いけだ まさゆき)
早稲田大学名誉教授。専門は比較文学、比較基層文化論。著書に『100分de名著 小泉八雲 日本の面影』(NHK出版)、『ラフカディオ・ハーンの日本』(角川選書)、『古事記と小泉八雲』(かまくら春秋社)他。翻訳に『日本の面影』、『日本の面影Ⅱ』、『日本の怪談』(角川ソフィア文庫)他。
出典:早稲田大学エクステンションセンター
絵本作家…いせひでこ(伊勢英子)
画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京芸術大学卒業。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。『ルリユールおじさん』(2006年、講談社)は講談社出版文化賞絵本賞を受賞、ベストセラーとなる。宮沢賢治とゴッホの研究、スケッチの旅の出会いや実感から、絵本やエッセイを発表しつづけている。近刊に『大きな木のような人』、『まつり』、『最初の質問』(詩・長田弘)(すべて講談社)がある。
出典:「出版書誌データベース」(通称:Pub DB)
琵琶奏者…関川鶴祐(せきがわ かくゆう)
日本の代表的な鶴田流薩摩琵琶奏者。奈良市の臨済宗僧侶。
1956年 大阪生まれ。鶴田錦史に師事。1974年 四国八十八ヶ所踏破。
— ぶぶ (@imRLLXRlsIDhnyz) August 3, 2019
島根県立大学短期大部 教授…小泉凡(こいずみ ぼん)
小泉八雲の曽孫の小泉凡さん。小泉尚子さんも登場しています。
小泉 凡(こいずみ ぼん、1961年7月10日 – )は日本の民俗学者。島根県立大学短期大学部総合文化学科教授・小泉八雲記念館顧問、焼津小泉八雲記念館名誉館長。
専門は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の民俗学的研究やケルト口承文化研究など。 出典:ウィキペディア 「小泉凡」
小泉家に伝わる怪談や、不思議な出来事をつづった著作です。
幽霊にも居心地がいいお宅なんですね、きっと。
小泉八雲の曾孫で民俗学者の小泉凡が、小泉家に伝わる怪談や、不思議な出来事を綴った『怪談四代記 八雲のいたずら』(7/22刊)が好評で、現在3刷になりました。http://t.co/8rjghBNfWI pic.twitter.com/zJBiC5TsX9
— 講談社 新刊、なう! (@sinkannow) October 7, 2014
動物とともに暮らしたドリトル先生を彷彿とさせるイラストが表紙になってるんです。
幽霊との暮らし、楽しそうですね。
番組では小泉凡さんの曾祖母で、ハーンの妻、小泉セツさんについての本も紹介されました。
文芸評論家……東 雅夫(ひがし まさお)
東 雅夫(ひがし まさお、1958年4月11日 – )は、日本の文芸評論家、編集者、アンソロジスト。本名、東政男。神奈川県横須賀市出身。神奈川県立横須賀高等学校を経て早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。メディアファクトリー刊行総合雑誌『ダ・ヴィンチ』の増刊号である、怪談専門雑誌『幽』の編集顧問出典:ウィキペディア 「東雅夫」
今回の番組は、東さんが編集顧問を勤める『幽』22号の特集「ハーン/八雲 Retold』の執筆メンバーがズラリと揃ったそうです。
文楽で小泉八雲
小泉八雲の物語の情景が人形浄瑠璃文楽によって上演されます。
人間国宝の吉田和生さん、中堅の吉田玉佳さんが、人形の本体(頭)をあやつり、
若手の吉田和登さんと吉田和馬さんが足の部分と扱っていると思います。
といっても、人形遣いは黒い頭巾をかぶった黒衣姿なので、誰かよくわかりませんね(^^;
ふつうは、文楽の人形は三人遣いといって、頭と、左手、足の3人が必要なのですが、人形が2体以上あるのに、出演者4人は少ないですね。
舞台での上演とは違ってスタジオでの収録なので、事情がちがうかもしれません。
人形浄瑠璃文楽について興味がある方は、こちらもご覧くださいね。
文楽とは?人形浄瑠璃とは?ユネスコにも登録された世界一の人形劇!意味や読みをわかりやすく解説
小泉八雲記念館と小泉八雲旧居
小泉八雲記念館 http://www.hearn-museum-matsue.jp/
国指定史跡 小泉八雲旧居(ヘルン旧居)https://www.matsue-castle.jp/kyukyo/
〒690-0888 松江市北堀町315
美の壺:一つ目のツボ 魂の声を聞く
『耳なし芳一』について。
琵琶奏者の関川さんの演奏に合わせて、人形浄瑠璃文楽が上演されます。
人形遣いは人間国宝の吉田和生、吉田玉佳、吉田和登、吉田和馬、のみなさん。
美の壺:二つ目のツボ 永遠の女性像
絵本作家のいせひでこさんの絵本『雪女』に合わせて八雲にとっての「母」を探ります。
いせさんは、八雲は、雪女という最高に美しく冷たい女を表現したといいます。
小泉凡さん。母子愛をこの世の真理だと思っていたという曾祖父小泉八雲について語ります。
美の壺:最後のツボ お化けとは何か
『むじな』の人形浄瑠璃文楽が上演されます。
人形遣いは吉田和生、吉田玉佳、吉田和登、吉田和馬、のみなさん。
東雅夫さんは、怪談文芸方面から見た八雲について語ります。
お化けについて自分の中にあるけれど得体のしれない未知の感覚といいます。
西洋人が忘れ去ってしまったものを八雲は松江で見出して掘り下げたということです。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2017年08月04日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/