美の壺 「琉球の心を映す 紅型(びんがた)」<File508>お店や場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「紅型」。
琉球王朝の栄華を思わせる紅型たっぷり出てきます♡
紅型の「紅」はカラフルという意味だそうですね。

番組で紹介された工房をご紹介。いざ、鮮やかな紅型ワールドへ。





美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

鮮やかな色彩、生き生きとした模様が特徴の沖縄の染め物、紅型(びんがた)
▽琉球王朝の栄華を思わせる国宝登場!
▽王族にだけ許された色とは?
▽朱色発色の秘密
▽沖縄の自然を模様に映しとる技に密着!
▽沖縄戦で焦土と化した中で作られた貴重な紅型は意外なもので染められていた
▽復興に向け奔走した紅型作家によるタペストリーの志は、首里城焼失を機に新たな紅型へ!16代にわたる歩み。出演:草刈正雄
<File508>
出典:番組公式ホームページ

【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺:1つめのツボ「夢の世界へいざなう」

紅型作家 道家由利子(どうけゆりこ)さん・良典(よしのり)さん

古典舞踊の衣装を手掛ける道家由利子(どうけゆりこ)さんが登場します。
自然豊かな沖縄の北部、今帰仁村で 琉球紅型と琉球藍型を制作している工房です。

紅型工房ひがしや https://www.bingata-higashiya.com/about/

製作過程を見せてくれました。
隈取で遠近感をつけて奥行きを出し、色ムラが出ないよう一気に地を染めていきます。

「顔料が日差しに映えるその柄が踊り手が踊った時によりはっきり舞台で生きてくる」
すごく感慨深いと道家さんは語ります。





琉球舞踊 踊り手 田口博章(たぐち ひろあき)さん

鮮やかな衣装を身にまとって、「諸屯(しゅどん)」を舞うのは、踊り手の田口博章(たぐち ひろあき)さんです。

田口博章(たぐち ひろあき)さんは、幼いころから子役として舞い、国立劇場おきなわ第2期組踊研修生(平成20年4月~23年3月)として、立方の研鑽を積みました。
出典:https://www.nt-okinawa.or.jp/kumiodori-trainee/trainee-tmessage/trainee-taguchi





美の壺:2つめのツボ「命の息づかいを映し取る」

さいたま市の呉服屋 小川聖子さん

小川聖子さんは、さいたま市の「きもの おがわ屋」女将です。

きもの おがわ屋 https://kimono-ogawaya.jp/

紅型を日々の暮らしの中で楽しんでいます。

今回見せてくださったのは、琉球紅型の人気のモチーフの月桃(げっとう)をあしらった帯
と、シダの帯。シダは長寿の柄です。

帯自体の力が強いので、ちりめんのきものに合わせてお茶会にお出かけに活用していらっしゃるそう。本当に素敵な着こなしですね。

小川さんは「身にまとうだけでエネルギーを頂ける」と語ります。





紅型作家 渡名喜はるみ(となき はるみ)さん

小川聖子さんの帯を仕立てたのは渡名喜はるみ(となき はるみ)さんです。
渡名喜さんはNHK「おしゃれ工房」にもたびたび登場。沖縄芸術大学でも教鞭をとっていらっしゃいます。

渡名喜さんは、沖縄の風物をモチーフに光と影を紅型に表そうとしています。
ふつうは波を表すのに、流水紋を使ったりするところ、渡名喜さんは星の形で波の動きを表したりしています。

伝統的な琉球紅型とはまた違う、柔らかなグラデーションがみごとです。

渡名喜さんは「静かに見える海でも風があるので水が動いている。風や光を受け止めたまま
布に表したい。毎日自然を見ること自分の中の栄養素」と語ります。





紅型作家:知念冬馬(ちねんとうま)

紅型三宗家といわれる知念家、城間家、沢岻(たくし)家。

知念冬馬(ちねん とうま)さんは、王朝時代から続く知念家の10代目。

知念紅型研究所 https://www.chinenbingata.com/about

祖父の知念貞男(ちねん さだお)さんが得意とした「おぼろ型」に取り組んでいます。

知念さんは「おぼろ型」の魅力は紅型の本質に通ずると考えています。
「より生き生きと命を吹き込むことを表現したい」と語ります





美の壺:最後のツボ「心の風景を染める」

平良(たいら)家に残る戦後直後の紅型

沖縄県那覇市首里の平良家に残る紅型。

生地は米軍から配給された食料袋の布、ペンキで柄を描き、黄色はキニーネで染めたそうです。当時は、マラリアが流行していて、キニーネはマラリアの特攻薬だったんですね。

この紅型を作らせたのは、俳優の平良良勝(たいら りょうしょう)さん。
この衣装を身にまとって、収容所の看守の前で華やかに踊ったそうです。

当時の映像が映し出されました。

焦土で夢見た故郷です。




紅型作家:城間栄市(しろま えいいち)さん

紅型三宗家といわれる知念家、城間家、沢岻(たくし)家。
城間家16代目の城間栄市(しろま えいいち)さんが登場します。

城間びんがた工房(しろまびんがたこうぼう)
https://www.facebook.com/shiromabingata/

栄市さんの祖父の城間栄喜(しろま えいき)さんは、紅型の復興に多大な功績を残した名匠です。
戦後、日本軍が残していった地図に型紙を彫り、絵具を絞りだす口金に薬莢(やっきょう)を使って創作を続けたそうです。

祖父・栄喜さんが型紙を彫り、父・栄順(しろま えいじゅん)さんが布を染め、記憶の中の首里城を紅型にあらわしました。

1992年に復元された首里城は、2019年に消失してしまいます。

今、16代目の栄市さんは首里城タペストリーを製作中。先代に学び新しい図案を考えています。紅型への中国の影響に思いをはせ、 8匹の龍を描きます。

心の中にあるカラフルな首里城を目指した父・祖父とは一味違う、力強い首里城の紅型が生まれようとしています。




美の壺:再放送・バックナンバー情報

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。

2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。

こんにちは、らら子です。 毎回楽しみにしているNHK『美の壺』。2020年の放送一覧をまとめてみました。お役に立てれば幸いです。 ...

2019年はこちらです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...

同じ沖縄つながりで芭蕉布の回はこちら。

こんにちは~。着物大好き、らら子です。 今回の美の壺。一度は袖を通してみたい芭蕉布の特集と聞いてやってまいりました。 何度も再放送されて...

ご参考になさってくださいね。





美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。

今回の『美の壺』初回放送は2020年8月7日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。

放送スケジュールは2020年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時45分~です。

BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
日曜日午前6時45分、月曜日午後4時00分、金曜日午前9時00~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!

NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。

最近では「ないエンタメがない」がキャッチコピーのU-NEXT(ユーネクスト)も話題ですね。最初の31日間は無料おためし期間だそうです。





【参考サイト】

番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル  https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツユニット(レスポンシブ)