こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「金沢の手仕事」。
金沢といえば工芸のまち。お菓子や海鮮もいいですが、見た目もあざやかなものが多いですよね~。金沢が生み出した手仕事がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、Kanazawaハンドメイドワールドへ。
【きょうの #NHKBS #美の壺 】は #金沢の手仕事
金沢伝統の着物 #加賀友禅 は 加賀五彩を基調とした表現豊かな色と、写実的な柄が特徴。精緻に描かれた景色はまるで一服の絵画(うっとり・・・)。 優美な世界を生み出す職人技に迫ります!
後5時30分 #NHKBS pic.twitter.com/r9PBVuZhfc— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) September 16, 2024
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
厚さ1万分の1ミリ!金箔(ぱく)の秘密は、半年かけて作る専用の紙にあり!▽金箔(ぱく)5万枚!日本有数の量を誇る本願寺金沢別院の本堂。さまざまな輝きを組み合わせて作る黄金の世界▽金沢伝統の着物「加賀友禅」。加賀五彩を基調とした表現豊かな色と、写実的な柄が生み出す優美な世界!▽金沢で独自に発展した「水引」。工房で代々受け継がれてきた華麗な職人技!
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出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】青嶋 繁夫…箔打職人 奥田 雅子…加賀友禅作家 馬場 華幸…お茶屋女将 津田 六佑…水引工房五代 津田 宏…水引工房四代
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「荘厳な輝き放つ」
美の壺 高橋 祐大さん 浄土真宗本願寺派本願寺金沢別院
金箔は、日本の建築や美術、工芸に欠かせません。
金を1万分の1ミリにまでうすくしたもので、ほとんどが金沢でつくられています。
1万分の1ミリですって!なんていう薄さなんでしょう。
金沢市にある「浄土真宗本願寺派 本願寺金沢別院」の本堂は、一面、金箔が、ほどこされています。その数なんと5万枚の金箔です。
本願寺金沢別院の高橋祐大さんにおたずねしたところ、本尊の阿弥陀如来の浄土というのは、光だといわれいて光の浄土を金箔で表現しているそうです。
こんな光り輝くところに阿弥陀さまはいらっしゃるんですね。よくみるとお堂の中の輝きは微妙に違います。壁の金箔は、下地に和紙が貼られています。
一方、柱は、漆が下に塗られてしっとりとしているそうです。壁面がギラギラすると落ちつきませんよね。
適材適所に金箔が使い分けられているなんて素晴らしい。
金ぱく1枚1枚に仏さまをうやまう気持ちが込められているのだそうです。ということは、5万枚分の思いが込められているのでしょうか。深さを感じました。
浄土真宗本願寺派石川教区 金沢別院
親鸞聖人750回大遠忌法要が行われました。
県内各地より満堂の参詣。
記念法話は、 三嵜霊証師。 pic.twitter.com/NI74loGhSs— 日曜法話の集い・金沢浄土真宗 (@nitiyouhouwa) June 22, 2015
(日曜法話の集い・金沢浄土真宗@nitiyouhouwaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 青嶋 繁夫さん 箔打職人 金沢金箔
金箔をつくる製法「縁付金箔(えんづけきんぱく)」が、2020年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
本願寺派金沢別院は、金沢市の金箔工房「箔座(はくざ)」の金箔が使用されています。
純金にわずかの銀と銅を混ぜたものを1000分の1ミリまで厚さをのばして一定の大きさに切りそろえ、1枚、1枚、紙にはさみます。
はさむ紙は、雁皮紙(がんぴし)と泥を原料にした和紙に柿しぶやわらのアクなどをふくんだ液をしみこませ、たたいて紙をしめる作業を数か月繰りかえす「紙仕込み」をおこないます。
この道50年の箔打職人の青嶋繁夫さんは、金箔作りで最も大切な作業だと言います。1600枚の紙にはさまれた金を少しずつ薄くしていき、まんべんなく平均的な薄さにします。
何回か紙を交換して打ちこむ作業をかさねると厚さ1万分の1ミリの金箔ができあがりました。とろりとしたツヤのあるのが良いそうです。
かなり手間がかかっていますね~。
仕上げに鹿皮をはった台にのせて切りそろえます。金沢の湿潤な気候と職人の技が光り輝く金箔をつくっています。
金沢といえば金箔。箔座でこども箔職人体験に参加して来ました。天然石に箔貼りや箔うつし、箔たたき、抜き仕事、全て体験。満足そうなこっちゃん。良かったね~。外出たら暑くて崩れ落ちそう〜。苦笑#こども箔職人体験 #こっちゃんの夏休み pic.twitter.com/1BWcvDcoOJ
— 武藤(タケトウ)弥生@パン屋スタッフ (@yayoimama32) August 4, 2024
(武藤(タケトウ)弥生@パン屋スタッフ@yayoimama32さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「絵画をまとう」
美の壺 奥田 雅子さん 加賀友禅作家
加賀友禅は、500年前の梅染めの技法から始まった金沢伝統の着物です。
やわらかい雰囲気がいいですよね。江戸中期に京友禅の創始者でもある京都の扇職人 宮崎友禅斎が確立しました。
写実的な柄に特徴があります。奥田染色株式会社の加賀友禅作家の奥田雅子さんは、絵の力だけで表現できるのは、加賀友禅のすばらしいところだと言います。
奥田さんは、日々スケッチをして、どんなところがよくて、どんな風に配置したら絵に勢いが出るのか自分自身で考え作品にするそうです。
加賀友禅は、加賀五彩(黄土、えんじ、藍、草、古代紫)とよばれる色に特徴があります。奥田さんは、この5色をベースにくっきりとした派手な色をころして、さまざまのなじんだ落ち着いた色をつくります。
外側の輪郭から内側へいくほどぼかしていく「外ぼかし」の技法が使われて描かれます。2年をかけて制作した里山の風景の友禅は、絵画のようです。
奥田さんは、華やかで、多彩で、おちつきがあって、自分の思いも形にでき、着てくださる方もいる加賀友禅は、素敵なものだと語ってくださいました。
第42回伝統加賀友禅工芸展
入選 訪問着「巴厘島へ」奥田雅子作者コメント
バリ島へ行った際、バリの伝統的な旗ウンブルウンブルが風になびく姿を見て、すごくきれいで心に残りました。この旗をモチーフにバリの景色をイメージして制作をしました。https://t.co/bnPq71OcFb pic.twitter.com/eFg8GQcNcO— 加賀友禅スタッフ (@Kagayuzen) January 1, 2021
(加賀友禅スタッフ@Kagayuzenさん、アップありがとうございます。)
美の壺 馬場 華幸(ばば はなこ)さん お茶屋女将 ひがし茶屋街
金沢・ひがし茶屋街でも最も古い茶屋のひとつ「懐華樓(かいかろう)」が登場します。
女将の馬場華幸さんが、愛用の加賀友禅の着物姿で、今でも夜になるとお座敷をあげている部屋を案内してくださいました。
ピンクがかった淡いパープルのような絽の訪問着、お上品で素敵ですね。夏の茶花がいっぱい描かれています。
馬場さんは、仕事で着るので、しつらえや座敷にピタッとハマったものを着ると背筋がシャキッとのびるようだと話します。そんな馬場さんには、特別な着物があります。
20歳の成人式に両親があつらえてくれた加賀友禅の振袖です。馬場さんが生まれて初めて着た加賀友禅です。
いろんな思いがつまった着物を今年の成人式でこの振袖を娘の華(はな)さんが引き継ぎました。華幸さんもそうですが、華幸さんのお母様も涙を流して喜んだそうです。
華幸さん、華さんともに初めて着た加賀友禅が同じ着物で、しかも振袖だなんていいですね。娘さんの着姿をみて華幸さんは、本当に加賀友禅はきれいだなと思ったそうです。
着る人も受け継がれる加賀友禅は金沢の宝ですね。
懐華楼という、歴史的な建物とカフェが合体しているところに入りました。カフェには行かず建物見学のみ。むちゃくちゃかっこよかった。赤い壁は怖い感じはなくて、ひたすらかっこいい。 pic.twitter.com/qOFo6NojkD
— さんぷぅ (@sunpooh12) April 30, 2023
(さんぷぅ@sunpooh12さん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「思いを結ぶ」
美の壺 津田 六佑(つだ ろくすけ)さん 水引工房5代
祝儀袋で使う水引は、簡単にほどけないことや未開封であること、人と人を結ぶことにつながるという意味があるそうです。和紙をこより状にして水のりでひくことから名の由来があります。
水引は、結び方ひとつで心のあらわれがちがいます。最もポピュラーな結び方の「あわじ結び」は、簡単にほどけないことから末長く続くようにという意味があります。
結び切りは、今後同じことが起きませんようにという願いがこめられ、あわじ結びに似た「より返し」は、良いことが幾重にも重なりますようにという意味だそうです。
大正初期創業の水引工房「加賀水引 津田水引折型」は、初代・津田左右吉(そうきち)が、一般的に平面だった水引を立体的にできないかと図案化させました。
そして水引は、金沢で独自に発展しました。五代目の津田六佑さんは、水引とは相手に思いを伝えるのが、いちばん重要なことだと言います。
そんな気持ちの延長線上に自然と水引が立体的になり、相手を喜ばせることにつながり、理にかなったものだと語ってくださいました。
水引は、相手を思いやる心の鏡ですね。さりげないやさしさです。
加賀水引/津田水引🪢
は、石川県金沢市(加賀)の伝統工芸。1915年(大正4年)頃、石川県金沢市の津田左右吉(加賀水引初代)が、立体的な和紙の包み方(折型)と、鶴亀や松竹梅などの造形的な水引の結び方(水引細工)を考案し、結納や金封に飾るようになった。 https://t.co/jiiHG7gqDu pic.twitter.com/kgeeQJpjJs
— モンキー・D・ルフィ (@wilikhor) December 9, 2022
(モンキー・D・ルフィ@wilikhorさん、アップありがとうございます。)
美の壺 津田 宏さん 水引工房4代
水引はどのようにしてつくられるのか、「加賀水引 津田水引折型」の四代目 津田宏さんにみせていただきました。まず6本の水引をそろえて結びます。立体的な部分はひざを使います。
初代の図案をもとに考え出したものを結んでいきます。宏さんは、手づくりは唯一無二の価値があるもので、心をこめれば人に伝わると思うと言います。
数時間をかけて見事な鶴の水引ができました。きれいな左右対称ですね。手で作っているとはおもえないほどの正確さ、いえいえ、人の手だからこその正確さなんでしょうね。
もともと立体的な水引細工は、「折型」とよばれる包み紙を立体的にすることから始まったそうです。津田さゆみさんにその技もみせていただきました。
厚さ、幅、高さに大きなもの、小さいものによってさまざまで100通りあるそうです。こちらも手ごわそうです。包みに文字、水引、全てが合わさって、送る人の心が形となりました。
ワタクシも祝儀袋など封じものをほどく時には、今一度よく水引を見て感謝の気持ちを刻みたいと思いました。
「想いも一緒に伝える加賀水引」
最新記事が投稿されました!今回は加賀水引の工房!
「津田水引折型では、「包む」、「結ぶ」、「書く」という3つのことを基本とし、受け継がれてきた技法や想いを大切にしているということが分かりました。」#とらくら #伝統工芸 #水引https://t.co/dMpmYVeQGc pic.twitter.com/FTKMbI2fQM— とらくら|工藝学生団体 (@TCDC_torakura) November 13, 2022
(とらくら|工藝学生団体@TCDC_torakuraさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。