こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「いざ鎌倉 武士たちの美意識」。
鎌倉時代って戦のイメージが強いですね~。いろんな国宝がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、鎌倉ワールドへ。
草刈さんが三日月宗近さんと「いざ鎌倉へ!」と、ワクワクしています。え、旅行じゃなく時代???まさか、鎌倉どn!?ゴホゴホ
▽武士ファッション、雅な大鎧
▽鎌倉秘伝の薙刀術
▽北条政子の蒔絵の化粧箱22日夜7:30~BSプレミアム・BS4K#室瀬和美 pic.twitter.com/L75X5q6h7x
— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) July 20, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
世界遺産・厳島神社の貴重な大鎧(おおよろい)。そこには雅でかわいらしい桜模様▽甲冑(かっちゅう)師が語る、貴族文化に憧れた武士の鎧(よろい)ファッションとは?▽義経・弁慶・巴御前が奉納したとされる薙刀(なぎなた)▽鎌倉時代から伝わる秘伝の薙刀(なぎなた)術▽北条政子奉納と伝わる豪華な手箱を特別公開!人間国宝が手箱の技術を読み解く!▽草刈正雄邸には、刀剣の化身・三日月宗近!<File562>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】三日月宗近 (鈴木拡樹) 蒔絵 人間国宝 室瀬和美 甲冑師 西岡文夫 直元流大長刀術宗家 矢吹裕二
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「命をかけて 身にまとう」
目次
美の壺 厳島神社 広島県廿日市市 武士らの美意識
広島県廿日市市にある厳島神社が登場します。
厳島神社は、世界遺産としても有名ですが、武士で初めて太政大臣となった平清盛が熱く信仰した神社として知られています。
厳島神社奉納された美術工芸は、刀剣類や鎧兜など、約4500点にのぼり、うち130点余りが国宝・重要文化財に指定されています。
平清盛の長男、平重盛が、納めた≪紺糸威鎧(こんいとおどしのよろい)(国宝)≫は、原型がほぼ完全に残されている貴重な鎧です。
当時の鎧は、戦に適した機能性と華やかで雅な美意識が隠されています。その中でも「威し(おどし)」は、色や素材で印象が変わるもので武士の美意識のみせどころでした。
鎧の紺色の部分は、当時のままの色です。藍で濃く染めた紺色は勝色(かちいろ)として人気がありました。
一方、源為時所用の≪小桜韋黄返威鎧(こざくらかわきがえしおどしのよろい)(国宝)≫の威は、鹿の革で桜の模様が施されています。
禰宜の福田道憲さんによると、都の文化が入っている鎧だといいます。強さだけでなく雅やかな面も兼ね備えた大鎧なのだそうです。
厳島神社 国宝 紺糸威鎧 これに会いにきたんだよな~\(^o^)/ 現在は紺糸と呼ばれていますが、当時はこれを黒糸と呼んでいました。深く藍で染めた組紐で威し(緒通し)してあります。 pic.twitter.com/s9svtyrB
— 鎧甲冑製作所 佐藤 (@katchusi) July 1, 2012
(鎧甲冑製作所 佐藤@katchusiさん、アップありがとうございます。)
美の壺 西岡文夫さん 甲冑師
横浜市に工房「西岡甲房」を構える甲冑師の西岡文夫さんは、国宝などの日本に古くから伝えられてきた鎧兜の修復や研究、甲冑・組紐の復元・模造製作を行っています。
鉄や革に漆を塗った小札板(こざねいた)にひもを通して上下につなげるのが「威し(おどし)」の作業で甲冑の基本的な構造です。
威しの名の由来は、「糸を通す」「緒を通す」からきています。『尚古鎧色一覧(しょうこがいしょくいちらん)』には、平安から鎌倉、室町時代の絵巻に書かれた威しのデザインが集約
されています。威しの材料は、組紐や革、布をひも状にしたものなどが使われ華やかです。武士は、貴族に仕える身分であったため貴族への憧れがありました。
威しには、貴族文化への憧れのあらわれだったのかもしれませんね。鎧は、戦場へ向かういわば「死に装束」だと西岡さんは言います。
戦に臨むために着飾り戦場で目立とうとした意識があったのではと当時の武士について話して下さいました。
いざ鎌倉!NHK「美の壺」
鎌倉武士の鎧のお話しで、甲冑師の西岡文夫さん出演
立花宗茂の甲冑の修復はもちろん
着装用の誾千代モデルの甲冑は西岡甲房の手になるものです
そして
文化審議会で昨日、文化財保護のため国が伝承を支援する選定保存技術者へ認定の答申がありました
おめでとう御座います! pic.twitter.com/RbYdkLIO9v— Kaori Ueno (@tanomin) July 23, 2022
(Kaori Ueno@tanominさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「その輝きに心を映す」
美の壺 大山祇(おおやまづみ)神社 愛媛県今治市
源平合戦の舞台となった瀬戸内海に奉納された武具の数が日本一の神社があります。愛媛県今治市大三島町は、「神の島」と呼ばれています。
大山祇(おおやまづみ)神社は、村上水軍、河野水軍が崇めた神社でもあります。古から数々の宝物が奉納されています。
奉納された武具の数は国宝・重要文化財だけでも169点もあります。宮司の三島安詔さんによると戦勝の祈願、御礼として自身が使ったものや身近なものが奉納されたそうです。
歴史上の英雄たちが奉納したものの中に薙刀(なぎなた)があります。薙刀は、長い柄の先に反りのある装身具で、突く、斬る、薙ぎ払うといった攻守万能の刀です。
源義経、巴御前、弁慶が奉納したという薙刀が並んでいました。特に薙刀使いの名手だった弁慶の薙刀は、刃物の長さ1メートル、重量2キログラム超で反りも大きい薙刀です。
https://twitter.com/Mitsui_SUSANOO/status/1388374615278292994
(MITSUIの部屋(神社・御朱印・登山)@Mitsui_SUSANOOさん、アップありがとうございます。)
美の壺 矢吹裕二さん 直元流大長刀術 直元流宗家
直元流大長刀術は、鎌倉時代より秘伝として守り受け継がれています。僧兵や武士が平安時代末期より戦国時代にかけて戦いに用いた長刀術です。
『太平記』には、「長刀水車に回して踊りとりかかる」と記されています。持ち手を切りかえる所作が水車に見えることから「水車」と名付けられています。
その技は、今でも伝えられています。道場にお邪魔しました。稽古に使う長刀は、長さ9尺(2.7メートル)の木刀です。
長刀は、相手との距離を保てて遠い所から技を仕掛けられることが利点です。直元流宗家の矢吹裕二さんが長刀術を披露してくださいました。
「雲乱」という型は、長刀の切先を三日月に見立てて、乱れた雲をかき分け三日月が垣間見られるという所作です。
直元流大長刀術は、森羅万象を目標として型に色付けをしていく物語風の技なのだそうです。800年の時を超えて武士の精神が受け継がれていました。
今日行われた古武道奉納もどの流派も力強い演武でした
動画は直元流大長刀術という流派だそうです
身の丈の1.5倍はありそうな薙刀?を使った演武は迫力が凄かった… pic.twitter.com/ElSzjJwaNT— ダン (@sirius_glow) May 4, 2018
(ダン@sirius_glowさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「きらめく技の玉手箱」
美の壺 三嶋大社 静岡県三島市 国宝梅蒔絵手箱
静岡県三島市にある三嶋大社は、源頼朝が源氏再興を祈願したことでも知られています。 北条政子が奉納したといわれている手箱《梅蒔絵手箱(国宝)》が残されています。
漆と蒔絵を施した豪華絢爛の手箱です。咲きほこる梅花と飛翔する雁が蒔絵で表現されていて鎌倉時代を代表する蒔絵の代表作品です。
水のうねりが丁寧に描かれ、よく見ると絵の中には、漢字が書かれています。白居易の漢詩によるもので、兄弟で出世を遂げた喜びの詩が組み込まれています。
持ち主の教養深さが手箱から読み取れます。手箱の中には、化粧道具一式34点が納められています。鏡や毛抜き、化粧筆の道具に至るまで梅の意匠があしらわれています。
手箱に使った金粉は20種類もあり使い分けられています。三嶋大社宝物館の学芸員奥村徹也さんは、蒔絵には、様々な技法がありますが
梅蒔絵手箱には、全ての基本的な技法が詰まった最初の手箱だと紹介してくださいました。
【大蒔絵展ー漆と金の千年物語 より 北条政子の奉納手箱】⁰「国宝 梅蒔絵手箱」のご紹介です。三嶋大社(静岡県三島市)に伝来した北条政子の奉納と伝わる手箱です。⁰内部には鏡、鏡箱、歯黒箱、といった化粧道具の内容品が揃った最古の遺品でもあり、風俗史上でも貴重な作品です。 pic.twitter.com/edjCDPwkPY
— MOA美術館 エムオーエービジュツカン (@moa_museum) February 17, 2022
(MOA美術館 エムオーエービジュツカン@moa_museumさん、アップありがとうございます。)
美の壺 室瀬和美さん 漆芸家
令和7年、国宝梅蒔絵手箱の模造制作プロジェクトが発足しました。
素材、技法を調査、分析した上で精密に再現することを目的に3年の年月をかけて鎌倉時代の技法が解明されていきました。
当時のプロジェクトの責任者が、蒔絵の人間国宝でもある室瀬和美さんです。室瀬さんにとっての鎌倉時代は、おおらかなイメージだったそうです。
しかし、調査をするに従って計算され尽くされた繊細さを感じ驚いたそうです。その中で最も驚いたことは、金粉の形です。
金粉の形は、現代のものは球体ですが鎌倉時代のものは、粒子が荒いものだそうです。ざらざらとした質感で、粒子一粒、一粒に表情があるそうです。
同じ金でもこんなに違うのかと、再現をするに半年以上かかりました。800年前の技術の再現に成功した室瀬さんは、作品を通して当時の制作者と対話するような充実感だったそうです。
模造作品には、鎌倉時代の職人の気持ちまで組み込まれているかのようです。
スタッフです。本日の朝日新聞夕刊に室瀬が携わった、三嶋大社の国宝「梅蒔絵手箱」の復元模造品が紹介されています。「国宝の再現」を目指したプロジェクト。たくさんの人に知っていただきたいです。
(私のイチオシコレクション)三嶋大社宝物館 奥村徹也 https://t.co/qftTRkwUEe
— 室瀬和美 (@KazumiMurose) July 19, 2022
(室瀬和美@KazumiMuroseさん、アップありがとうございます。)
美の壺 鈴木拡樹さん扮する三日月宗近が登場
草刈邸に鈴木拡樹さん扮する三日月宗近 (みかづきむねちか)が訪れます。平安時代に作られたとされる太刀「三日月宗近」の化身です。
三日月宗近は、天下五剣の一つで日本の国宝に指定されています。現在は、東京国立博物館に所蔵されています。
実は、三日月宗近さんが草刈さんに会いに来るのは初めてじゃありません。
以前、番組にいらした三日月宗近さんは(黒羽 麻璃央(くろば まりお)さんでしたね。こちらも合わせてごらんくださいね。
美の壺 「魂宿る 刀剣」<File511>場所はドコ?出演者情報もお見逃しなく!NHK美の壺
7月22日19:30からNHK BS4K / BSPでOAされる「美の壺」に、「舞台『刀剣乱舞』」より鈴木拡樹扮する三日月宗近が登場。同番組では過去に「ミュージカル『刀剣乱舞』」より黒羽麻璃央演じる三日月宗近を迎えている。関連記事やツイートをまとめた。#美の壺 #草刈本丸 #鈴木拡樹 https://t.co/CpuvSTILei
— ステージナタリー (@stage_natalie) July 22, 2022
(ステージナタリー@stage_natalieさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年7月22日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。