こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「土に息吹(いぶ)く 備前焼」。
備前焼の大皿が好きです〜。存在感があって、厚手でゴツゴツとした感じがいいですよね~。
いろんな備前焼がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。いざ、BIZENワールドへ。
【きょうの #NHKBS #美の壺】は #土に息吹く_備前焼
京都の備前焼ギャラリーでさまざまな景色を楽しみ、陶芸家の工房ではそれらの景色が一緒に楽しめる大壺を愛で、陶工兄弟の土へのこだわりと備前焼の食卓を紹介!草刈正雄邸には、“親戚”( #平山浩行 )も登場!
後5時30分 #NHKBS pic.twitter.com/lrgZ2PlAa2— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) October 8, 2024
目次
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
京都・備前焼専門ギャラリーの店主が語る、さまざまな「景色」の味わい方▽陶芸家・星野聖さんが生み出す迫力の「大壺」▽備前の陶工として初めて人間国宝となった金重陶陽。その流れをくむ陶工・金重周作さん陽作さん兄弟による、伝統の「土づくり」と、暮らしの中の備前焼▽巨大!備前焼の大鳥居▽300年以上残る国宝「旧閑谷学校 講堂」のシンボル・備前焼の瓦▽草刈正雄邸には平山浩行登場!<File617>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】伊藤 泰二郎…ギャラリー店主 星野 聖…陶芸家 金重 周作…陶工 金重 陽作…陶工 下澤 尚志…由加神社本宮禰宜 若林 一憲…旧閑谷学校顕彰保存会事務局長
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「炎が描く」
美の壺 伊藤 泰二郎(いとう たいじろう)さん ギャラリー店主 京都市下京区
京都・五条の京町家にある「備前焼ギャラリー青山」は、備前焼専門のギャラリーです。
2020年、東京・青山より移転してきました。
日本建築やモダンな空間にあう作品がならんでいます。おうちの中にいるみたいですね。
私もこんな風にしつらえがしたいです(#^^#)
店主の伊藤泰次郎さんによると、備前焼は、さまざまな景色を見せてくれるそうです。
備前焼の中で最もオーソドックスな景色は「胡麻(ごま)」です。長時間、焼かれた灰がゴマのようにプチプチとしていることからです。
「ひだすき」は、まいた稲わらと土の鉄分が反応して赤くなり、たすきのようなもようを生みだします。
「窯変(ようへん)」は、灰の中で長時間たったもようです。備前の中で最も人気のある景色だそうです。あえて他の作品とくっつけて焼いたあとが赤くなりました。
時には、作家が意図しない景色にもなるそうで、偶然の産物もなかなかいいですね。
伊藤さんは、夕日のようないつか見た風景が、日本人の自然感に合っているし、どんなものができるかワクワクするのも備前焼の魅力のひとつだと語ってくださいました。
大甕や大壺をお探しの皆様へ
備前焼ギャラリー青山では6月23日より備前焼作家・星野聖展を開催致します。18日間焼成された星野さんの大甕や大壺は、豊かで力強い景色が特徴です。ホテルや旅館のエントランスに実際に展示頂いております。7月1日までの開催となっております。月曜日休廊です。 pic.twitter.com/UJRpEJ32T1— Bizen Gallery Aoyama (@shiroitsubaki) June 16, 2018
(Bizen Gallery Aoyama@shiroitsubakiさん、アップありがとうございます。)
美の壺 星野 聖(ほしの せい)さん 陶芸家 岡山県瀬戸内市牛窓町
日本のエーゲ海と称される岡山県・牛窓町に工房を構える星野聖さん。
、師匠の森陶岳(もりとうがく)氏にならった「半地下式穴窯」で年に1度、冬に18日間かけて窯だきをします。
かまは、斜面を利用して築かれる全長15メートルのトンネル式の穴窯です。
ゆっくりと温度をあげて1180℃になったら4~5日温度を保ち焼いていきます。そうすることで、大きな物も割れにくいのだそうです。
星野さんが、1回の窯で使う木は、25t、木材は、赤松を使います。すごい量ですね。
星野さんは、大壺の作品に理想のかたちを追い求めて作陶をします。
土台に5センチずつ土を積んでは乾燥させる工程を毎日、2週間繰り返して全体のプロポーションが美しくみえるよう模索します。
できあがった作品は、星野さんのさまざまな技が凝縮されています。上部は、わらをかぶせたひだすき、胴部は、こげと玉だれができています。
長時間焼きしめ、窯変が下まで流れています。星野さんは、自分が思いえがく完ぺきな焼けは、なかなかできないそうです。
いやいや、すばらしい、美しい大壺です(^・^)
【姫のお買い物】
物販で販売中の備前焼は、土の自然な風合いが特徴です。作家は星野聖 氏。
様々なその表情に一つとして同じものは無く、使うほど味わいが増してゆきます。とても丈夫で機能面も申し分なし。
ぜひあなただけの一個を見つけてください。#備前焼 #博物館 #岡山 #福島 #名君の大名文化 pic.twitter.com/wM1EmG9jyT— 名君の大名文化 (@daimyobunka) November 11, 2022
(名君の大名文化@daimyobunkaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「土に始まり 使うに終わる」
美の壺 金重 周作さん 金重 陽作さん 陶工 岡山県備前市伊部(いんべ)
備前焼の陶工として初めて人間国宝となった金重陶陽(かねしげとうよう)。明治時代に衰退した備前焼を再興した人物です。
備前焼が衰退した時期があっただなんて意外です。
色彩豊かな九谷や伊万里に比べ、備前焼は地味というか素朴で沁み入りますよね〜。
陶陽の流れをくむ「陶工房 斿(ゆう)」の金重周作さん・陽作さん兄弟は、陶陽の暮らしていた地、伊部で作陶にはげんでいます。
金重さんは、家庭で使えて、いっさい手をぬかないことをコンセプトに現代に合ううつわをつくっています。
なかなかハードルが高そうですね(‘_’)
使うのは、岡山県伊部地方の「ひよせ」と呼ばれる土です。代々の製法で土を砕いてすべて手作業で土をつくります。
周作さんは、手で砕くことで粒子が大きいものもあれば小さなものもあり均等でないことで豊かな表情が出て、土に対する親しみができる、と語ってくださいました。
くだいた土は、少しずつ水に溶けて泥の状態になります。乾燥させた粘土を足で練り、手足を使ってつくった土は、いい質感になるそうです。
しぶや黒田陶苑の公式YouTubeチャンネルを開設致しました。普段中々見ることが出来ない工房での制作風景や展示会の様子などをご紹介していきます。
現在個展を行っています『陶工房 斿』の動画も公開しております。展示作品と共にご高覧戴けましたら幸いです。https://t.co/WfNE9Y6pUG pic.twitter.com/qEk5lXBPRq
— しぶや黒田陶苑 (@kurodatoen_) February 25, 2024
(しぶや黒田陶苑@kurodatoen_さん、アップありがとうございます。)
美の壺 くらしによりそう備前焼
練り上がった土は、1年ほどかけてコシのある土へと成長していきます。いよいよ成形へと進みます。
周作さんは、つくった土は優れた土なので、ろくろでひいた皿も薄く作れて、平たく縁を落としてもくずれない強いコシがあるそうです。
たたら技法でつくる皿は、現代的な四角い皿や、ゆがんだ丸皿もあります。
ほかにも備前焼とは思えないような乳白色をまとった存在感のある皿など、多岐にわたる現代の日本の食生活にもマッチしています。
周作さんは、うつわは、物をのせて初めて完成するといいます。
あまり作り込まないように8割くらいの完成度にして、料理を盛りつけたようすを想像してつくるそうです。
金重さん兄弟のつくったうつわは、暮らしの場としても活躍しています。自宅兼工房におじゃましました。
備前のうつわは、水との相性が良く、皿に水をぬらして使います。
土地の焼き物は、土地の食べ物とリンクして、表情が豊かになるそうで、金重さんは、使う人にパワーを与えるような仕事ができればと日々挑戦し続けています。
スタッフブログ:陶心
「鵜の目 鷹の目」 新しいカタチの陶房ブランド「陶工房 斿」https://t.co/hWRgeN8rF7 pic.twitter.com/1ag7aGYGoG— しぶや黒田陶苑 (@kurodatoen_) July 28, 2019
(しぶや黒田陶苑@kurodatoen_さん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「歳月を経て輝く」
美の壺 下澤 尚志さん 由加(ゆが)神社本宮 岡山県倉敷市児島
厄除けの総本山、倉敷市児島の「由加神社本宮」に一風変わった備前焼があります。
鳥居が備前焼です。なんと!びっくり!備前の朱赤が映えますね~(^_-)-☆
由加神社本宮の下澤尚志さんにおたずねしました。鳥居は、備前焼が衰退した時期の明治27年に、備前焼をもっとよく知ってもおうと寄進されたものだそうです。
なるほど。そういう先人の努力もあったのですね。
土管の製法のものでパーツをつなぎあわせたもので、鳥居の両脇には、一対の獅子がいます。ともに備前焼です。
地域の人に愛されているんですね。
獅子は、江戸時代後期のもので備前天城・池田氏が寄進したものです。訪れた人は、「100年以上前のものが、よくもっているなぁー。」と感心して、さわる人もいるそうです。
下澤さんは、鳥居にふれて備前焼をもっと知ってもらえる機会になればと語ってくださいました。
ちなみに獅子は、もともとは、親子の獅子だったようですが、子どもの獅子は盗難にあったそうで、今は親獅子だけが立っています。
盗まれちゃったなんてちょっと残念ですが、強さと親近感がもてる神社ですね。
休日の土曜日。高速道路を走りお出かけしています。良い天気に恵まれ、まずは由加神社へ。本宮と奥宮をお参りしました。桜満開の中、神前式を挙げるため神職と巫女に先導され神殿へ向かう「参進の儀」を偶然目の前で拝見。厳かで感動しました。備前焼の鳥居や狛犬も見事。心地よいパワーも頂きました。 pic.twitter.com/CAPvqYsUtV
— つーまま (@tumama224) April 6, 2024
(つーまま@tumama224さん、アップありがとうございます。)
美の壺 若林 一憲さん 旧閑谷学校顕彰保存会 岡山県備前市閑谷(しずたに)
備前市閑谷の旧閑谷学校は、江戸時代前期、岡山藩主 池田光政によって地域のリーダーを育てようと開設された学校です。
300年の時を刻んだ講堂は、国宝に指定されています。
赤い屋根は、備前焼でできています。グラデーションがいいですね。
旧閑谷学校顕彰保存会の事務局長 若林一憲さんによると、講堂の屋根は、備前焼の瓦で大勢の伊部の陶工によって焼き上げたもので約2500枚あるそうです。
備前焼の屋根には、雨風に堪えれるよう工夫がされています。
瓦の下に板葺きの構造がされ、瓦と板の間にパイプを通して外へ出す仕組みです。そしてパイプが備前焼でできています。
なんと!備前焼愛を感じますね(*’▽’)
講堂の瓦のほとんどが割れていないそうです。講堂は、子どもたちの学び舎でした。国宝に指定された現在も地域の子どもたちが学校の行事で使用しています。
若林さんは、備前焼の瓦は、強くて二つと同じものがないことが子どもたちと重なり合い教育にもつながっていると言います。
多くの陶工がたずさわった瓦の美しさを感じてほしいと語ってくださいました。
世界最古の学校、
旧閑谷学校瓦が備前焼
二つならぶ楷の木は
紅葉は落ちてしまったけど
二色が素敵だったはず pic.twitter.com/3xLzXpFA6R— そよ花 (@nonoka57) November 12, 2015
(そよ花@nonoka57さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。