こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「たおやかに咲く藤」。
今が見頃の花ですね。藤棚って癒されますね~。そんな癒しの藤がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、満開の藤ワールドへ。
【まもなく! 夜7:30は #美の壺 #藤 】
圧巻の大藤から、神社に眠る藤の名宝 #文様 #切子 #藤染め “幻の布”と言われた #藤布 まで・・・今夜は藤づくし!!
BSプレミアム・BS4K #美の壺をつけてつぶやいてね pic.twitter.com/JSsHIrhTLg— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) May 13, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
700年の時を刻む、春日大社の圧巻の藤!衣・かんざし・文化財なども藤づくし!▽栃木にある600畳もの大藤。前代未聞の移植プロジェクトとは?!▽広重らも描いた藤の名所・亀戸天神社。その藤を職人が切子で表現!▽気鋭の染色家による「藤染め」。フレッシュな若葉が生み出す極上の色!▽長年“幻の布”とされてきた「藤布」。職人が30年かけて習得した技とは?▽草刈正雄邸には“藤娘”?!<File556>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】樹医 塚本こなみ 花切子職人 目黒祐樹 染色家 星名康弘 織元 小石原将夫
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「時をまとい華やぐ」
目次
美の壺 奈良県・春日大社 藤の花を散りばめて
藤は、日本固有のマメ科の植物で垂れ下がって花を咲かせます。奈良県春日大社は、平安貴族 「藤原氏」と縁のある神社です。春の神事 上巳節供養が行われていました。
狩衣に浮かび上がる藤巴紋、巫女さんの衣は藤棚紋、髪には藤のかんざしが挿され、そこかしこに藤があしらわれています。春日大社の宝物にも藤にまつわるものがあります。
≪藤花松喰鶴円鏡≫は、藤原氏が奉納した胴鏡です。藤の花が鏡の中にあしらわれています。
春日大社国宝殿の学芸員 渡邊亜祐香さんは、神様に奉納した鏡は、たくさんありますが藤の意匠が組み込まれているのは、春日大社ならではものなのです。と紹介くださいました。
絵巻物≪春日本・春日権現験記≫には、さまざまな場面に藤が登場しています。藤は藤原氏の繁栄の象徴でした。
境内横には、「砂ずりの藤」があります。近衛家が奉納したそうです。樹齢700年の棚づくりの藤で4月上旬につぼみとなり、中旬には見ごろとなります。きれいですね。
https://twitter.com/popopon0501/status/860471581214089218
(Pぽん🌸@popopon0501さん、アップありがとうございます。)
美の壺 塚本 こなみさん 樹医 あしかがフラワーパーク物語
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」のシンボルは大藤です。元々は、早川農園の250畳の大藤として地元の人々に愛されていました。
都市開発のため足利市迫間(はさま)町への移転が決定しました。しかし、樹齢130年の藤の移動は不可能だと思われていました。
樹医の塚本こなみさんのもとへ大藤の移植の話が持ち上がりました。立派な幹で生命感を感じさせる藤だったそうです。
幹に傷が入ると腐食につながってしまうため塚本さんは、ある手法で藤を移植させることを考えました。
幹を石膏で固定して移動させるのです。移植は大成功しました。現在では、1000㎡・600畳にまで広がり、8万房ものの花をつけるようになりました。
あしかがフラワーパークで藤を担当する村岡伸朗さんは、邪魔になる枝を取って手入れをしています。
樹医の塚本さんは、治療とは手当のことで、手を当てることで何ができるかを考えるそうです。さまざまな人の思いで花を咲かせているのですね。
おはようございます✨
『枝葉の症状はすべて根にある。樹木はそれぞれ個性があり、桜、松、藤とすべて異なります。樹木の個性を知り、根の環境を整えることは簡単なことではないのです。ですから、樹の気持ちになり、樹が私たちにどうして欲しいか考えることが大切なのです。』樹木医の塚本こなみ氏 pic.twitter.com/PRP9yvyWtN— 吉村龍泉 (@IfMj14I37clBle8) May 3, 2021
(吉村龍泉 @IfMj14I37clBle8さん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「暮らしの中に咲く」
美の壺 目黒 祐樹(めぐろ ひろき)さん 切子職人 藤をガラスに刻んで
東京・江東区の「亀戸天神社」は、江戸時代より藤の名所でした。
藤と太鼓橋をモチーフとしたものは、多くの浮世絵絵師によって描かれています。歌川広重の≪名所江戸百景≫の亀戸天神社の境内が印象的です。
実は、亀戸は切子職人の町としても知られています。切子職人の目黒祐樹さんは、亀戸天神社の藤は、子どもの頃から見ていて馴染みがあるそうです。藤紫の色が魅力的です。
目黒さんは、「目黒硝子工芸社」で花切子を主に制作をされている二代目です。藤を切子で表現しました。使う道具は、金剛砂と呼ばれる研磨剤をつけたダイヤモンドホイールで削ります。
模様や彫る深さによってホイールを使い分けて作ります。蔓は、あらめに、葉は、おさえながら削ります。花びらの形は立体的になるよう職人技です。色も藤色の被せガラスです。
見る目にも鮮やかな亀戸天神社の藤花切子ができあがりました。
#江戸切子 のなかでも #花切子 と呼ばれる技法があります。#ガラス面 を #キャンバス のように使って独自の世界を描き出す技法です。写真はいまや希少な存在の花切子職人 #目黒祐樹 さんの #ぐい呑のペア。#トラ猫 の愛くるしさとともに、#芸術的 な #遠近感 も楽しめる作品です pic.twitter.com/s4HkpMMMEP
— Wazamon (@wazamon_JP) April 21, 2021
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美の壺 星名 康弘(ほしな やすひろ)さん 染色家 藤の若葉を染めて
新潟県・越前浜では、藤の季節を待つ人がいます。染色工房「植物染め 浜五」を構える染色家の星名康弘さんは、植物の持つ色に魅せられて染色の道に進みました。
どんな草や木にもそれぞれの色が潜んでいることが興味深いそうです。なんと星名さんは、建築コンサルタントの職歴を持つ異色の染色家です。
地元の新潟県立植物園と協力をして91種類におよぶ草木の見本を作りました。そんな星名さんが心待ちにしている植物が藤なのです。
藤の若葉は、1年に1度出会う鮮やかな色だそうです。フレッシュな若葉を摘み、藤の若葉を染めます。染める生地は、地元の絹織物です。
染液を作り媒染液につけると鮮やかなレモン色が姿を現しました。
染色家 星名康弘さん(植物染め浜五)と和紙職人 田中雄士さん(紙工房泉)とのプロジェクト、「植物色図鑑」の展示が本日より新潟県立植物園にて開催されます。#盆栽#植物染め浜五#紙工房泉#ぼんさい屋とき #新潟県立植物園 pic.twitter.com/anycggYpII
— ぼんさい屋とき (@bonsaiyatoki) August 11, 2021
(ぼんさい屋とき@bonsaiyatokiさん、アップありがとうございます。
美の壺:最後のツボ「古の思いを織り上げて」
美の壺 井之本 泰(いのもと とおる)さん 藤布(ふじふ)伝承の町
京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館には、藤の蔓から糸を取り、織り上げた藤布(ふじふ)が展示されています。藤布は、日本最古の織物とも言われています。
上世屋地区は、藤布が伝承された集落です。藤織りは、70代、80代の女性が織る織物で大変な手間をかけて作られてきました。
標高が高く綿が取れなかったため藤布が織られたといわれています。厚い皮を剥ぎ繊維を取り出し繊維を糸にします。
農閑期には、繊維を糸にする仕事をします。丹後藤織り保存会の井之本 泰さんは、12年前から廃校となった学校を利用して講習会や藤布の普及活動をしています。
井之本さんは、上世屋が藤布を伝える重要な場所だと言います。
身にまとうということは、どのように布を感じていたか、どのような思いで伝えていたのかを理解して伝えることだと藤布の普及についての意欲を語ってくださいました。
織物さんシリーズ「藤布さん」。
昭和30年代、途絶えたと思われていた藤布が再発見されたのが、丹後の上世屋地区。
ここで守られてきた藤布は、最先端の織物に育ち、いま世界の一流ブランドの熱い視線を浴びています。
今日は上世屋で、いまに伝わる藤布の源流に出会いました。 pic.twitter.com/iid4ttMaGE
— 黒板当番 (@kokuban_toban) September 15, 2019
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美の壺 小石原 将夫(こいしはら まさお)さん 織元 藤布を織る
丹後半島は織物の産地です。明治時代から続くさまざまな絹織物の織元があります。
京都府京丹後市の織元「遊絲舎(ゆうしんしゃ)」の四代目小石原 将夫さんは、藤布に魅せられて30年が経ちました。
藤布は絹とは違った素朴さがあり、木の繊維を織ることも藤布がきっかけで知ったそうです。藤布は、織物の原点だと思ったそうです。
小石原さんは、上世屋の山奥に通い藤布について学びました。4月、息子の充保さんと共に藤の蔓を切りに訪れます。
蔓は、切るとき30㎝残します。次の世代に伝えるためだそうです。
上世屋の人々によると、赤みを帯びた縞のある藤「赤藤」を採るのがよいと教わったそうです。小石原さんは、藤布を通じてさまざまな展開をしています。
コースターやしおり制作、「藤こき」や「あく炊き」といった糸を作る本格的な体験までさまざまです。
小石原さんは、藤布を使って帯を制作しています。
経糸に絹、緯糸に藤を掛けて作っていきます。生命感のある藤布をお守りのように紡いで織り込みます。古代のロマンが現代に生き続けています。
パワーみなぎる藤の織物です。
撮影許可頂いて念願の…
現在出展中の阪急百貨店でご一緒している丹後の藤布 #遊絲舎 さんの帯にのせて。帯には刈った藤の蔓(枝)の皮を剥いで灰汁炊き、繊維状になったものを撚って糸状にして織り込んだ帯。まさに藤尽くし。ため息しか出ない♡ pic.twitter.com/wBV5OPrpiQ— 藤岡かほり|藤岡組紐店 (@brenda_kaho) December 7, 2019
(藤岡かほり|藤岡組紐店@brenda_kahoさん、アップありがとうございます。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2023年5月13日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2021年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/