こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「もののあはれ 鈴」。
もののあはれって何でしょう~。鈴にまつわる謎がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、ベルBellワールドへ。
https://twitter.com/nhk_bijutsu/status/1542296862065152002
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
「チリン」「シャリン」「ガラン」♪鈴の音色は実に多彩。北斎も描いた馬鈴に音楽学の専門家が日本人の感性を読み解く。巫女が用いる神楽鈴製作の舞台裏へ。音の秘密は鈴の中に。1600年前、鈴鏡が奈良の古墳群から発掘!その音色とは? 国学者の本居宣長が鈴に託した思いとは。ジャズドラマーで作曲家の平井景さんが鈴をドラムと即興演奏!奈良、天河神社に神代の頃より伝わる御神宝の鈴、テレビ初公開!<File560>
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】二丁目の伊藤さん(伊藤洋三郎) 二丁目の伊藤さんの愛猫 鈴ちゃん 和装小物店 おかみ 北井香里 上越教育大学名誉教授 茂手木潔子 錺金具職人 大井健志 本居宣長記念館 学芸員 井田もも ジャズドラマー 作曲家 平井景 天河神社 宮司 柿坂匡孝
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:1つめのツボ「いつの時代も寄り添うお供」
目次
美の壺 北井 香里 さん 和装小物店おかみ ハレの日の鈴
京都紫野大徳寺の門前にある「京都おはりばこ」は、戦後、糸問屋からはじまった和装小物店です。1階が店舗、2階に工房があります。つまみ細工の北井としても有名。
店内には、桜や梅、菊など、四季折々のつまみ細工の簪(かんざし)があふれています。おかみの北井香里さんは、店内の簪を披露してくださいました。
藤の花の簪は、花びらの先に雫のような鈴がついていて動く度にかわいい音が鳴ります。簪は、成人式や結婚式などの節目には、必須の小物です。
着飾るだけでなく、特別の日の小物です。今まで育った恩や「これからも幸せに…」と願う縁起の小物としての役割もあります。
京都今宮神社には、成長を祝う土山久美さん、花歩さん母子の姿がありました。娘の花歩さんは、7歳になりました。
髪には簪を挿して足もとには、ぽっくりを履いています。ぼっくりの裏には、鈴が入って花歩さんが、歩く度に鈴の音が鳴り場を清めています。
鈴には、厄払いの意味もあります。花歩さんのますますの成長をお祈りします。
「#美の壷 もののあはれ 鈴」
出演等させていただきました!可愛いお参り姿も当店のレンタル着物。さて、気がついた方、いるでしょうか?
実はこの着物、鈴の柄なのです。
まさかの奇跡!! pic.twitter.com/eivkeU7aa0— 京都 おはりばこ@七五三成人式髪飾りコーディネート相談受付中 (@twit_oharibako) July 1, 2022
(京都 おはりばこ@七五三成人式髪飾りコーディネート相談受付中
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美の壺 茂手木 潔子(もてぎ きよこ)さん 大学教授 鈴の音色
茂手木潔子さんは、音楽の専門家です。日本各地に足を運び多種多様の鈴を集めています。コレクションの数は、100あまりになります。最も古いものは、鎌倉時代のものです。
そして、コレクションの中で最も多い種類は、馬鈴(ばれい)と呼ばれるものです。馬鈴は、馬につけられていた鈴です。江戸時代、葛飾北斎も多く描いています。
茂手木さんが、新潟の古道具で見つけた鈴を拝見しました。大きな鈴です。その大きな鈴の中には、いくつかの鈴が入っています。
多くの鈴は、1個だけ入っていますが、こちらはたくさんの鈴が入っています。10個近くの鈴が入っているそうです。
茂手木さんによると鈴が入っているのは、中に神様がいらっしゃるということなのだそうです。いろんな音が混じり合っているのが日本の音らしいそうです。
今日は本コースの茂手木潔子先生のお宅にお邪魔して邦楽器コレクションを拝見してきました。茂手木先生は実際に楽器を見せて、聞かせて、また演奏家も招待して、実践的な授業をしてくださいます。 #和楽器 #邦楽 #日芸 pic.twitter.com/z16OTBzdM6
— NUA日芸作曲・理論コース (@nichigeisakuri) August 4, 2018
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美の壺:2つめのツボ「神を呼ぶ響き」
美の壺 森本安之助さん・大井健志さん 錺金具職人 神楽鈴の匠たち
奈良県にある春日大社が登場します。
神社や巫女の舞に欠かせないのが神楽鈴(かぐらすず)です。神楽鈴は、神を呼ぶときの音色でその場を清めます。
寺社の建造物の装飾や補強、飾金具の技術が活かされているのが神楽鈴です。鈴は、銅7割、亜鉛3割の真鍮で上下に別れています。
錺師の森本安之助さんは、注文主は、人だけど神様仏様へお納めするものなのでどこかで見ていらっしゃる…という思いで作っているそうです。身の引き締まる思いなのですね。
大井健志さんは、この道18年の神楽鈴の匠です。鈴の丸みを損なわない程度に均等に打ちます。たたくことで金属は強くなり清らかな音色になります。
なかなか見られない鈴の中身は鉄を使います。丸すぎても角すぎてもダメなのだそうです。大井さんは、先輩方から受け継いだ伝統の音を守っています。
皇室の安泰祈念 – 春日大社・神楽「君が代」奉納 大神神社・優雅に「浦安の舞」/県内神社で即位礼当日祭 https://t.co/ahwhrVawl7 #nara_np #奈良新聞 pic.twitter.com/oBZZyiLkC9
— 奈良新聞(Nara Shimbun) (@nara_np) October 23, 2019
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美の壺 古代の鈴
4000年前の鈴、「縄文土鈴」が、山梨県で発掘されました。内部に土の玉がこめられています。祭祀に使われていました。
奈良県の新沢千塚古墳群(にいざわせんづかこふんぐん)から5つの鈴のついた鏡≪五鈴鏡(ごれいきょう)≫が出土しました。
鏡は、手のひら大の大きさで鏡の周りには5つの鈴がつけられています。また、同時代の埴輪には、腰の周りに鏡をつけているものもあります。
奈良県立橿原考古研究所付属博物館に収蔵されています。新沢千塚古墳群は日本を代表する総数600基からなる古墳群です。4世紀の終わりごろ、1600年前頃のものでです。
1600年前の鈴の音色が紹介されました。まるで虫が、鳴いているような音色です。神様との対話に使われていたそうです。
https://twitter.com/xkumaco/status/1454075156293316622
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美の壺 本居宣長(もとおりのりなが)の愛した鈴
三重県松阪市にある、江戸時代の国学者本居宣長の旧邸が登場します。
本居宣長は、昼間は医師として働き、夜には研究に明け暮れていました。研究していた書斎につけられていた名が「鈴屋(すずのや)」です。
この書斎で35年間、古事記の解読をしていました。宣長は、鈴が好きで愛用していたそうです。鉄製の鈴や茄子の型をかたどった古鈴などたくさんあります。
特に大切にしていたのが息子に作らせた「柱掛鈴(はしらかけすず)」です。疲れた時にはこの鈴を鳴らしていました。
本居宣長記念館の学芸員井田ももさんによると、こんな音が鳴ってほしいとイメージがあって再現したものだと考えられているそうです。
そして、古事記の解読は、当時の声を、音を聞きたいという思いがあったのだと語って下さいました。
宣長が歌った歌に「とこなべに わがかけて いにしえしのぶ 鈴がねの さやさや」があります。鈴の音色を聞きながら宣長の思いが偲ばれます。
昨日、本居宣長記念館にて購入した掛鈴に駅鈴、あと松阪もめんの手拭い
去年の鈴奈幻想絵巻のTLで見て以来欲しかったのよね
駅鈴は焼き物で一つ一つ音が違うので、鳴らして好きな物を選ばせてくれました pic.twitter.com/ElN4ORQbsR— Mr.オリマ (@mr_orima) June 2, 2019
(Mr.オリマ@mr_orimaさん、アップありがとうございます。さん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「自然ととけ合う」
美の壺 平井景さん 作曲家 鈴とのコラボレーション
ジャズドラマーで作曲家の平井景(ひらいけい)さんが登場します。
2015年度NHK『ポルトガル語』、『イタリア語』、ラジオ番組のテーマ曲なども手掛けています。
平井さんが、最近作曲した曲「changing~チェインジング~」では、世界各地の鈴が作品作りに活かされています。
曲の中に鈴が入っているものとそうでないものと比較して聴いてみました。鈴が入っていることで深みを感じます。
平井さんにとって鈴とは、心地よい違和感なのだそうです。違和感が表現したものは、移りゆく時間や希望、願いといった心の叫びのようなものだそうです。
平井さんは、さまざまなところでライブ活動をしています。そんな平井さんが、鈴の音色に触発された場所があります。
奈良県天川村にある天河神社です。拝殿のすぐ隣に能舞台があります。神や自然の接点に鈴があるように平井さんは感じるそうです。
5/30春日大社で開催の奈良トリオライブ
平井景さんの曲を、ドラム、チェロ、バンドネオンという前代未聞の編成。この3人ならではの新アレンジ。足りないものは何もない、むしろ新しい感動の世界観!孤高の音でした!また秋に開催?#奈良ムジークフェスト #春日大社 #平井景 #西谷牧人 #北村聡 pic.twitter.com/QzHIEF7tNu
— 島田奈央子 naoko shimada (@jazzy_naoko) June 13, 2022
(島田奈央子 naoko shimada@jazzy_naokoさん、アップありがとうございます。)
美の壺 柿坂匡孝(かきさか まさたか)さん 宮司 音の神様
宮司の柿坂匡孝さんの家は、大峯本宮天河大辨財天社を代々継承した社家です。匡孝さんで66代目になります。
天河神社の拝殿には、御神宝の五十鈴に由来した鈴があります。なぜ五十鈴と呼ばれるかというと、天河神社には、50の神様がいらっしゃるからだそうです。
五十音の「ア」から「ワ・ヲ・ン」までは50の音があって、それぞれに神様がいらっしゃるいます。すなわち、日常の生活の言葉の中の神様が「言霊」なのです。
五十鈴からなる言葉と鈴の音を重ね、やおよろずの神が宿ると信じられていました。神代の頃より御神宝の五十鈴が辨財天の元に納められています。御神宝が今回初めて公開されました。
鈴をかたどった御神宝の表面には、渦のような溝が描かれています。辨財天は、水の神様です。水が流れて清められるように、災いを払う鈴の音は、古より日本人の心に宿る音色です。
https://twitter.com/flapper0123/status/1543595839683059714
(ikko(いっこ)@🇬🇧イキタイ@flapper0123さん、アップありがとうございます。)
草刈家に訪れた二丁目の伊藤さんちの愛猫「鈴ちゃん」は、草刈家のかつての飼い猫「みいちゃん」にどことなく重なります。
みいちゃんの魂が鈴ちゃんに移り草刈さんに会いに来てくれたのかもしれませんね。
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年7月1日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。