こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「 黒の風格 羊羹(ようかん)」。
羊羹ってコーヒーに合いますよね~。甘くておいしい羊羹がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、羊羹ワールドへ。
【正解は、ようかんでした】
画像は左上から…
・練りようかん
・ドライフルーツ入りのようかん
・シャリシャリ食感の小城ようかん
・福島の玉ようかん…夜分に失礼しました。
今週の「美の壺」は『黒の風格 羊羹』をお送りします。
16(金)夜7:30[BSP][BS4K]https://t.co/oBU9Jmz0gC pic.twitter.com/ZUDYsZPKBB— NHK広報局 (@NHK_PR) September 15, 2022
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
甘い羊羹(ようかん)のルーツは中国の羊のスープ!▽まるで万物を吸い込む宇宙!?漆黒の肌に映る金蒔絵▽福島県の江戸時代から変わらぬ製法を守り、薪(まき)で練り上げられた名品▽薄氷のような砂糖の衣を纏う佐賀県の小城ようかん▽“シャリ”が生む砂糖の神秘的な世界▽海外でも絶賛!ラム酒が香る、ワインとマリアージュするようかん▽まるで絵画!切り分けると月が満ち青い鳥が羽ばたくメルヘンの世界が広がる!
出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】和菓子店店主 太田達 虎屋文庫研究員 森田環 和菓子店店主 和田雅孝 和菓子店店主 村岡安廣 和菓子職人 稲葉基大 和菓子職人 浅野理生 和菓子店店主 鈴木哲也・鈴木静
【出演】草刈正雄 藤田弓子 木村多江(語り・ナレーション)
草刈さんの「おばさん」として登場したのは、藤田弓子さんでしたね!草刈さんにとってはおばさんじゃなくてお姉さんでは??
いつまでも若々しくてはつらつとしていらっしゃいます!美の秘訣はやはり羊羹??
美の壺:1つめのツボ「ひときれに宿る光」
美の壺 太田 達(おおた とおる)さん 老舗和菓子店主 京都・上京区
京都に残る江戸時代の学問所「有斐斎弘道館(ゆうひさいこうどうかん)」は、江戸中期の京都を代表する儒者・皆川淇園(みながわきえん)が創立した学問所です。
かつて若者が学問を学ぶ学舎でした。皆川淇園は、有斐斎弘道館で円山応挙など多くの文化人と親交を結んでいます。
現在は、建物や庭園を保存しつつ現代における学問所の再興を目指し茶会や講演会を開催しています。
有斐斎弘道館理事で老舗和菓子店「老松」の主人 太田達さんは、ひときれの羊羹に特別の美が宿っていると言います。
他の菓子のように手を加えていない造形の中に光と影があるそうです。金蒔絵の器に盛られた漆黒の黒い羊羹が光に照らされると星空が浮かび上がったようです。
一期一会の光のアートのような羊羹は、奥深さを感じます。
https://twitter.com/1122kawashima/status/1570024717037477891
(ふぇいつい@1122kawashimaさん、アップありがとうございます。)
美の壺 森田環さん 虎屋文庫研究員 東京・赤坂
室町後期創業の老舗和菓子店「虎屋」が登場します。
虎屋文庫上席研究員の森田環さんに羊羹の名の由来をうかがいました。羊羹は、もともと中国の料理で羊の肉が入ったスープでした。
鎌倉から室町時代に中国に留学した禅僧によって、もたらされました。禅宗は、肉食が禁じられたため小豆やくず粉で作られたものに変化していきます。
室町後期には、公家や武家にも羊羹が広がりました。
虎屋文庫の菓子の見本帖には、すはま型の蒸し羊羹が載っています。
寒天は、羊羹を画期的に変えました。寒天は、保水性・凝固力に優れています。
寒天を使うことで黒く艶やかな煉り羊羹になります。
菓子職人の青木雄二さんによると羊羹のねり上げには、ここだというタイミングがあるそうです。
ねり上げていく内に窯の中の状態が、寒天独持のつやや粘りが出てきました。
400年以上かけて技が磨かれ、今日に至ります。
とらや「虎屋文庫の羊羹・YOKAN」展が赤坂で開催、歴史からトリビアまで“羊羹”にフォーカス – https://t.co/ikBn02nOKh pic.twitter.com/AmgRlBulqx
— Fashion Press (@fashionpressnet) September 27, 2019
(Fashion Press@fashionpressnetさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「歴史が味を深くする」
美の壺 和田雅孝さん 和菓子店主 福島県二本松市
江戸時代から続く二本松藩御用達の羊羹があります。
8代続く老舗和菓子店「玉嶋屋」の「本煉羊羹」です。ガス・電気を使わずナラの薪を使った当時の製法で作られています。
エンマと呼ばれる竹べらで餡をねりあげます。包装は、昔ながらの竹の皮です。こだわりを感じます。
8代目の主人和田雅孝さんがもう一つの商品を紹介してくださいました。
雅孝さんの祖父にあたる6代目又吉さんが考案した「玉羊羹」です。昭和12年、戦地でも甘い羊羹が食べられるようにと県知事と軍の依頼により作られました。
日の丸羊羹という名で販売されました。ゴムに羊羹を詰めて食べる時は、楊枝をさしてゴムを破ります。
戦後、日の丸羊羹は、店の名より「玉羊羹」と商品名を変え80年の時を超えて今なお作り続けています。
現在、玉羊羹は、江戸時代のお殿様が食べた味を令和の時代にも気軽に楽しめるものとなりました。
玉羊羹、可愛いですよね。たらいに水を張ってヨーヨーすくいのように遊んでも楽しいです。
https://twitter.com/equu/status/1271582966875951104
(いくみん@equuさん、アップありがとうございます。)
美の壺 村岡安廣さん 和菓子店主 佐賀県小城市
佐賀県小城駅周辺には、羊羹のお店が立ち並んでいます。
和菓子店「村岡総本舗」村岡安廣さんが、JR小城駅のホームで販売した箱を紹介して下さいました。
戦後から昭和30年ごろに使われていたものです。村岡総本舗は、特製切り羊羹で知られています。
隣接する「羊羹資料館」は、原料の砂糖を貯蔵していた蔵だったものです。小城羊羹の歴史・資料を展示しています。
小城羊羹は、薄氷がはったような見た目です。煉り羊羹の糖分が表面を覆っています。外側はシャリシャリとして中はしっとりとしています。
漆塗りの型(羊羹船)に流し込み表面がうっすら固まったら手ほうきでキズをつけます。
菓子職人の萩原隆文さんは、きれいなシャリ感を出すための大切な工程だと言います。
佐賀は、小倉と長崎を結ぶ長崎街道が通っていて長崎街道を通じて砂糖の流通がありました。
長崎街道は別名シュガーロードと呼ばれ砂糖文化が花開きました。
2021年9月の旅 佐賀①
小城市の羊羹(ようかん)資料館へ。小城羊羹は表面にできた砂糖の結晶が特徴で、小城では明治初期から羊羹の製造が盛んになり明治中期に村岡安吉が村岡総本舗を創立し小城羊羹の知名度を全国的なものとした。同本舗の洋館の元砂糖蔵は小城羊羹の歴史を紹介する資料館となっている pic.twitter.com/tbnMfFDOGs— 山峡の旅人 (@zWNR1fGOKw9KOCa) October 21, 2021
(山峡の旅人@zWNR1fGOKw9KOCaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:最後のツボ「楽しい時間を切り分ける」
美の壺 稲葉基大(いなばもとひろ)さん 浅野理生(あさのりお)さん 菓子職人 東京・太田区
東京・大田区長原商店街にある小さな店「wagashi asobi」。
羊羹を切るとラム酒が広がり美しい断面があらわれました。
中にはドライフルーツが入っています。羊羹を作ったのは、菓子職人の稲葉基大(いなばもとひろ)さんと浅野理生さんです。
二人はスペインの菓子情報誌『so good..magazine』に紹介され羊羹にドライフルーツが入った斬新さが評価されました。
稲葉さんによると友人からパンに合う和菓子を作ってほしいという依頼からはじまったそうです。
浅野理生さんは、テリーヌみたいなものをイメージしてドライフルーツをまるごといれることで素材の宇宙感を出したそうです。
お二人の羊羹は、パッケージも斬新です。容器は、パウンドケーキ用のものを使っています。断面をイメージしてドライフルーツを置いていきます。容器に濃厚な羊羹を注ぎ込みます。
できあがった羊羹は、フランスパンに載せてワインにも合います。稲葉さんは、羊羹を通じていろんなシーンで楽しんでもらう提案がしたいと語ってくださいました。
https://twitter.com/topi_graph/status/1547185004286918656
(とぴ@topi_graphさん、アップありがとうございます。)
美の壺 近藤俊太郎(こんどうしゅんたろう)さん
神奈川県箱根で茶会が催されています。
茶会の主催者は、近藤俊太郎さんです。若い世代の人々に気軽に茶道に親しんでもらうため活動されています。
その名もアバンギャルド茶会です。2016年1月までに4000人の人が参加しました。近藤さんは、「茶団法人アバンギャルド茶会」を立ち上げました。
茶道ばかりでなく日本の文化と体験の接点の場をプロデュースしています。茶会を覗くと床の間の掛け軸は、アインシュタインの数式が書かれています。
服装もカジュアルです。今回の茶会のテーマは、宇宙です。茶碗は、青い地球をイメージしています。
そして、お菓子は、黒い隕石のようです。真っ黒で艶やかな菓子を切ると鮮やかな断面が姿を現しました。
断面を切り進めると月が満ちていきます。青い鳥の飛んでいる様子も変化していきます。
松坂屋名古屋店8階ギャラリーにて開催中の"現代茶ノ湯スタイル展「游楽ーYURAKU」"に行ってきました。茶BARにて一服いただく。菓子はアバンギャルド茶会オリジナル。 pic.twitter.com/nw3KCfnkbA
— 茶道界の吟遊詩人 (@miyakh7) April 13, 2019
(茶道界の吟遊詩人@miyakh7さん、アップありがとうございます。)
美の壺 鈴木哲也さん 鈴木静さん 福島県会津若松市
近藤俊太郎さんの茶会で登場した羊羹は、福島県会津若松市にある「長門屋」が作りました。嘉永元年創業の江戸時代から続く和菓子店です。
この羊羹の商品名は「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」。
主人の鈴木哲也さんによると、作ったきっかけは、東日本大震災だったそうです。
会津若松市は、比較的被害は少なかったそうですが、避難する人々の姿を見てみんなを笑顔にしたくて作ったそうです。
一緒に羊羹をデザインした妻の静さんは制作当時のメモを見ながら語って下さいました。パラパラ漫画のようにひとつの物語になるものを考えていました。
シンデレラがお姫様になる様子を思い描いていたのですが、手足が難しく青い鳥と月の満ち欠けになりました。
鈴木さんの誰もが笑顔になる菓子作りの精神は、代々受け継がれているようです。江戸時代から作られているロングセラーの「だるま飴」は、黒豆にあめが巻かれています。
絵柄がかわいく食べるのも楽しみです。みんなを笑顔にする羊羹は幸せを運んでくれます。
https://twitter.com/janohana3013/status/1570014415952695297
(花と歴史の郷 蛇の鼻(公式)@janohana3013さん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2022年9月16日(金)でした。番組内容もこの時点のものです。
放送スケジュールは2022年4月現在で、
Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
過去の放送分から毎週金曜日午後0:30〜午後1:00からと毎週水曜日午前5時30分~です。
BS4Kは、BSプレミアムと同じ毎週金曜 午後7時30分で、再放送は回数が増えて、
土曜日午前6時45分、金曜日午後0時30分、木曜日午後11時30~の3回あります。
キレイな画質のBS4Kは美の壺のような番組にはピッタリですね!
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