感想『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』宝塚ラテン グルーヴ月組

こんにちは。らら子です。

月組の宝塚ラテン グルーヴ『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想です。

深海で繰り広げられるラテンショー。青を基調とした衣装、息をつかせぬ展開で大満足です!

『応天の門』の感想もごらんくださいね。

宝塚『応天の門』感想(辛口):月組-若き日の菅原道真の事-月城かなと&海乃美月




『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:深海からのチョンパがまばゆい!

DeepSeaは深海。今回ワタクシらら子が観劇したのは2階席前方。

舞台遠いかなーと思ってたんですが、幕が開いたら舞台の床にさざ波のようなライトが当たってて、とってもきれいなんです。

暗い海の底を覗き込むみたいで、し・ん・ぴ・て・き!

深海をひとり、ふたりとダンサーが横切って行って、やがてチョンパ!照明がつくとそこには海神たちが勢ぞろい。きゃー!!!まばゆい!素敵。

お芝居でビジュアルが封印されていたせいか、ショーのまばゆさが目を射抜きます。

ラテンのかさばるお衣装(←ほめてます)の人たちが所狭しとわさわさキラキラ踊りまくる。舞台の奥の方まで、わっさわさキッラキラ。

このお衣装、魚のひれっぽい飾りがついてるのね。

年に一度のカーニバル。

お芝居では公家役で動きが少なかった男役たちも炸裂。月組の娘役ちゃんたちの美しいおみ足も眼福。

月城かなと(つきしろかなと:以下れいこ)さんの、羽根がふさふさついたパイナップルの葉のような幅を取るかぶり物!(←ほめてます)。ラスボス感は国宝級。

なんであんなトンデモなものが似合うのかしら。美しいわー。他の場面でも、やたら羽根がついてたり、派手な飾りがついたソフト帽かぶってたり、何でも来いですねー。

トップ娘役の海乃美月(うみのみつき:以下うみちゃん)さんも、踊りまくること踊りまくること。




『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:鳳月 杏、風間柚乃の魅力も炸裂。ありちゃん不在が寂しい。

ラテンショーといいつつ、オラオラ感が少な目。月組がやるとちょっとまったりするのねというのが面白かったです。

そして鳳月 杏(ほうづき あん:以下ちなつ)がサラサラッとダンディに登場。

ごつっと熱っぽく風間 柚乃(かざま ゆの:以下おだちん)さんが歌い踊る。

あー、暁千星(あかつきちせい:以下ありちゃん)がいないんだなーと改めて感じます。星組で確変中のありちゃん、月組にいないのはちょっと寂しい。

おだちんは大変好きですが、お歌はもうちょっとがんばってほしい。しかし、終盤れいこさんとドレス姿のちなつさんが色っぽく踊るシーンはおだちんのソロ歌にのせて。

これが音域が広く難しいお歌ですよ。おだちん本人比で上達しているのはとても感じます。がんばってー。

設定がDeep Seaだけあって、舞台の上の方の空間が広いのも海の底感があって楽しい。

光月るう組長と白雪さち花副組長が、舞台奥の高いところで昭和ムード歌謡っぽく歌ってるのも良き。大人の魅力ですねー。

この二人は総踊りでも組んで踊っていて、余裕しゃくしゃくな上に二人熱く見つめ合って、踊る喜びを爆発させていて、胸がいっぱいになりました。

ちなつさんがいかにも下にお衣装着こんでます、みたいな裾の長い上着で登場。素敵。

背景の幕に映像で海月(クラゲ)がいくつもぷかぷか浮いているのは海乃美月ちゃん登場の予告ですね。

緑のお衣装のうみちゃんは人魚姫。男役をはべらせてちなつさんを待ちかねています。うみちゃんのお衣装のお腹周りの布の色が合っていなかったのがちょっと残念。




『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:娘役群舞ツートップ!彩みちる&天紫 珠李そして、きよら羽龍

今、月組を支える娘役といえば、別格の白雪さち花さんに次いで、99期の彩みちる(いろどりみちる)ちゃんか、101期の天紫 珠李(あまし じゅり)ちゃんなんですね。

この二人はそれぞれ銀橋もわたるし、娘役群舞の長も任されている。どっちも魅力的ですよねー。

私の友達は、みちるちゃん一筋なんですが、私は、じゅりちゃんのはみ出した魅力にひかれるんです。

みちるちゃんも宝塚の娘役としてはちょっと型破りでコケティッシュ、でもきっちり仕事をする感じ。じゅりちゃんは身体の動きも表情もコケティッシュよりは「色っぽい」。

この二人が対称の位置で踊りまくっているのを見ると、ぞわぞわとした喜びが湧いてきますよ。

今回、お芝居のじゅりちゃんはイメージが合っているとはいえない藤原高子だったので、ショーで爆踊りするじゅりちゃん楽しかったです。

きよら羽龍ちゃんは、なにかと休演が続くのが心配。今回も本拠地宝塚でショーを休演していました。お芝居の方ははげしくないにせよ群舞でふつうに踊っていたので、大したことがないといいのですが。

あれだけ休演が続いても、少人数口とかエトワールとか、活躍の場はちゃんと与えられているので劇団も期待しているのでしょうね。




『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:光月るうの大人の魅力と、千海華蘭の神々しさ、夢奈 瑠音、礼華 はる、彩海 せら

スター路線の男役で特に目立つのは、101期の礼華 はる(れいかはる:以下はる君)、102期の彩海 せら(あやみせら:以下あみちゃん)。

はる君は、ただひょろひょろとした子というイメージでしたが、急に大人びてカッコよくなりましたね。すっとして素敵。

(全然関係ないけど、月組で180cmの高身長はもう1人102期の大楠てら君。二人とも日本女子大付属出身なんですねー。お育ちがいいと身長もすくすく伸びるのかな)

一方、あみちゃんはいつでも明るい笑顔、そして決める時は決める。好対照の二人、観ててあきないです。もっとニコイチで組んでほしい。

そしてそして、ワタクシらら子推しなのは夢奈 瑠音(ゆめなるね)さんですよ。もう、るねちゃんなんて呼べないほど大人。正統派ダンスで若手をしっかり支えるるねさん。アダルティな色気もどんどん増してきましたよ。これからも楽しみ。なんなら組長になるまでいてね。やめないでね。

アダルティな組長といえば、退団者の88期光月るうさん。今回、娘役さんと組んで踊る組長さんをうっとりと見ていました。白雪さち花さんと組み、それから彩みちるちゃんとも組んでました。

みちるちゃん本当にうれしそうに光月るうさんと踊ってました。るうさんは温かいほほえみでみちるちゃんを見つめながらゆったりとリード。す・て・き♪

そして、群舞でも舞台のはしっこにいても目がいくのは同じく退団者の92期千海華蘭(ちなみからん)さんでした。

表情、目の輝き、踊りのしなやかさ、ジャンプ力。いつでもそこには千海華蘭にしか作りだせない空間がありました。何だろうこの人のこの輝きは。

どの瞬間も千海華蘭。どこにいても千海華蘭。つくづく退団が惜しまれます。




宝塚ラテン グルーヴ『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:ムード歌謡ショー&さすがのデュエットダンス

しかし何といっても、すばらしいのはデュエットダンス。派手なリフトこそないですが、大人の魅力満載。黒と金のストライプのお衣装も美しい。

腰をいためているという噂のれいこさんがあまり動かない分、海ちゃんが周囲をくるくる踊ったり、足を上げたり、れいこさんの3倍以上動いています。

一つ一つのポーズも美しいし、幸せなデュエットダンスでした。でもねー。世界観がちょっとDVっぽくないですか?

れいこさんたら海ちゃんをいじわるに無視してみたり、やたらと突き放して床に膝をつかせてみたり。そんなことされてもへっちゃらの負けない女なんですけどね、海ちゃんは。

最後は熱っぽく何度もキス。

ツンデレより最初からデレデレあまあまなダンスが私は見たいです。

エトワール(ファイナルシンガー)は、役代わりだったんですね。初めての試みだそうです。

私が見たときは、咲彩 いちごちゃんでした。きよら 羽龍ちゃんの時も観劇予定なので楽しみ。




『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』感想:月組の底力

芝居の月組。前回はグレートギャツビーの一本もので本格ショーは久しぶり。

トップスターがあまり踊らない。ということで、本公演での月組のショーの力を侮っていました!

今回のショーは、光のささない真っ暗な海底で年に一度のカルナバル。誰も「まだ、みたことがない世界見られる!」っていう世界観も面白いし、暗い中でのきらびやかさが楽しい。

トップスターは踊らない分、芝居っけタップリだし、コミカルなシーンも上品なれいこさんが真面目にやるので、ほほえましく見守っちゃう。

ダンスのシーンは、海ちゃんのサポートもあって見応えあるし、トップスターがはけた後の月組の総踊りパワーがすごい。

いままでは、暁千星さんをダンスソロで踊らせておけば圧巻のダンス力で埋まったところを、メンバー全員でおりゃおりゃおりゃと盛り上げている感じ。いいわー好きだわー。

月組のチームワークの良さ、そして男役娘役ともスターの新陳代謝がぐぐぐっと進んで、これからどうなるのか。次期トップ娘役は、みちるちゃんかじゅりちゃんか、はたまた??

れいこさんの腰はいつまでもつのか?ちなつさんはいつまでいてくれるのか?おだちんトップスターの芽はあるのか??

もともと好きな組ですが、この先をワクワク見守っていきたいと思います。



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