和希そら退団!なぜやめるソラカズキ!?理由は幸せの選択?雪組かずきそら

こんにちは。らら子です。
さびしいお知らせ。和希そらさんの退団です。

2024年2月11日(雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団。

『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』ハーバート・グリーンハウ・スミス役が宝塚の男役での最後の役名となります。

2023年9月19日に千穐楽を迎えた『双曲線上のカルテ』で、和希そらさんの魅力を余すところなく堪能したと思ったばかりです。

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いったいなぜ今?これからどうするの?眠れないままワタクシなりに考えてみたいと思います。




和希そら退団:宝塚のレベルを超えたタカラジェンヌ

和希そらさん。歌・ダンス・芝居と三拍子そろった実力派。

小柄な容姿を武器にシャープな切れのあるダンス、女役もこなし、スポーツ紙では、「輝く男」「センスの塊」「色男芸を極めた」と大絶賛。

男性ファンも多かったように思います。

OGにも人気があって、同じく小柄な男役だった元・星組トップスター安蘭けいさんも「小粒でぴりりと辛い」と、ベタ褒め。

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元・雪組トップスターの壮一帆さんとは、『心中・恋の大和路』の忠兵衛を演じたもの同士という縁もあり、トーク番組で対談。

熱心に芸との向き合い方を質問していたのが印象的でした。

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宙組から雪組への組替え後は、トップスター彩風咲奈さんとも相性がよく、雪組に新風を吹き込んだと、組からもファンからも歓迎されていました。

御園座でのボニーアンドクライドは、彩風咲奈さんの兄の役。いい意味で宝塚らしくないリアルな芝居がとてもよかった。

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トップスターの条件ともいえる東上公演(東京での公演)主演は、2022年『心中・恋の大和路』に続き、2023年『双曲線上のカルテ』も果たしました。

これからどんな和希そらを見せてくれるのかと思った矢先の退団発表。




和希そら退団:予兆はあった?『双曲線上のカルテ』千秋楽挨拶

2度めの東上公演主演『双曲線上のカルテ』。

ワタクシも何回か見させていただきましたが、その度にソラカズキは進化していました。

ダンスはさらにキレがよく、空気をまとっているように軽やかで緩急自在。

歌はのびやかに情感たっぷりと。そして芝居は、細やかに心の機微が伝わってくる。

大粒の涙をポロポロとこぼしながら、歌い、芝居するソラカズキ。なにか心の奥で共鳴するものがあるのかなと感じていました。

そして何より、その芸の高さがカンパニーを引っ張り、宝塚じゃない別物を見ているようでした。

ラスト近く天国の入り口のシーン。

「お前は他人に喜びを与えたか」と質問され、一瞬とまどってしばらく考え、過去に思いをはせながら「はい」と力強く答える段取りです。

これが千秋楽では、しばらく考える時間がとても長かったのです。

千秋楽だから感極まったのか、それともなにか別に思うところがあるのかと思わせました。

千秋楽の挨拶は、いつものような明るい「そらちゃん節」。明るくふざけたことも言っていました。

が、達成感と感謝の気持ちでいっぱいと言ったあとに続けて、

自分にとってより良い最善の幸せを選んで幸せに生き抜く。
たとえそれが今までなかった道だとしても、
誰かから見て不正解だといわれる道だとしても、
自分が選んだ道を、
一度きりの人生を後悔なく生きる。

というようなことを言って、ドキッとさせられました。

まさかね。

と打ち消しましたが、宝塚を出て、新たな道に進みたいっていう決意表明に聞こえました。




和希そら退団:劇団が活かしきれなかった?大人の事情?

和希そらさんは2010年入団、何かと風当たりの強い96期です。

トップ娘役は何人も出ていますが、劇団に96期の男役は出世させないという暗黙の了解があるのかと思うぐらい、スター揃いの95期とは差を感じました。

和希そらさんは同期の出世頭。

入団時の成績2番なので、最初に配属された宙組でも、新人公演も早い時期に主演していました。

ショーの群舞ではひときわキレの良いダンスで目立ち、どんどん前の方へ出てきました。『エリザベート』の黒天使など、ピックアップメンバーに入ることも多かったです。

が、本公演の芝居ではあまり役付きがいいとは言えず。役付きは実力以外に大人の事情が入りますから、劇団はあまり売り出す気はないのかなと思っていました。

その中で、トップスターになる朝夏まなとさんに可愛がられ、宝塚の情報番組スカイステージの番組でも美味しいところを当ててもらい、確実にファンが増えて行きました。

しかし、彼女のスキルから考えれば役不足と思うことも多く、和希そらの魅力をもっとも理解していないのは宝塚歌劇団だと思ったこともあります。

予想を超えるスピードで和希そらさんの実力と人気が急速に高まってしまい、劇団の想定していた人事と食い違ったのかなとも思います。

スター路線の男役としてやや遅め、入団9年でバウホール『ハッスル メイツ!』主演を果たします。文句なしの好演で、和希そらの実力を見せつけました。





和希そら退団:組替え前後とコロナ禍

宙組でも名実ともに4番手に昇格。

ようやく役付がよくなってきた頃に、コロナ禍に見舞われます。

一期上の桜木みなとさん主演の『壮麗帝』での二番手役、『夢千鳥』でのバウ主演はコロナ禍でボロボロと休演。

『夢千鳥』は異例の無観客ディレイ配信となりました。

宙組のスターの渋滞が激しくなってきた頃に、雪組へ組み替え。

宙組最後の公演となった、芹香斗亜さん主演の「プロミセス、プロミセス」では、あっと驚くようなしぶい大人の役を演じました。

感想「プロミセス、プロミセス」宝塚宙組東京ブリリアホール

千秋楽の挨拶では、芹香斗亜さんが涙ながらに「宙組の孫のように可愛がられていた」和希そらさんに、はなむけの言葉を送りました。

和希そらさんは、思わず流れてしまった涙を隠し、陽気にはしゃいで見せていました。

本当に、周りから愛されるジェンヌさんです。

雪組に異動して初主演の『『心中・恋の大和路』』は、コロナ禍のため東京公演はほぼ公演中止。本来の千秋楽が初日となり、異例の予備日での公演が実現しました。

それだけ和希そらにかける期待が大きかったということですね。

宙組から雪組への組替え当時の和希そらさんはこちらもごらんくださいね。

和希そら宙組時代~今後は?トップは近い?雪組3番手!年齢は?本名は?身長は?『双曲線上のカルテ』主演!!チケット難加速?

その頃、有力なおばさまがついたという話もありましたが、今となってはどうだったのか。





和希そら退団:もう宝塚にソラカズキの見る夢はないのか?

雪組に組み替えと同時に三番手になり、出番が増えました。

ファンとしてはいつでも真ん中近くにいる和希そらさんを嬉しく眺めていました。

しかし、番手があがったといっても、和希そらさんにピッタリの役はあまり回ってこなかったようにも思います。

劇団は和希そらを活かしきれていないとも感じました。

体当たりの演技というには、スキルがありすぎるし、どの役も的確にこなす美しく落ち着いたベテランになっていきました。

和希そらさんは色んなジャンルのダンスを勉強するのが好き、外部公演も自腹でたくさん観劇に行っていて、どん欲に吸収。

芸事もつねに120%の努力をする人です。

スキル的にも人気的にもトップスターも夢ではないと思っていました。

今は雪組二番手に95期の朝美絢さん。

1期違いの朝美絢さんがトップになるとすると、次のトップスターになるのは数年後。

ちょっとそれは待てないと思ったのかもしれません。

主演作品を立派にやってのけてもう未練はなくなったのか、大尊敬する羽山紀代美先生がお亡くなりになったのも影響しているかも。

新しいチャレンジをするなら今この時だと思ったのでしょうか。留学するのか、あるいはスカウトされたのでしょうか。

たった一度の人生、もっと幸せになる道を選び取った結果、

宝塚のスターシステムから出て、外の世界に行くと決心したのですね。



和希そら退団:『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)』

男役としての最後の役名は、ハーバート・グリーンハウ・スミス。ホームズシリーズが連載されていた『ストランド』誌の編集長だそうです。

破天荒な役を期待していたのですが、意外とまとも?

別箱公演では破滅的なモテ男を演じることが多かった和希そらさんですが、大劇場公演だと、はっちゃけた役はあまりこないですね。

生田先生、どうぞ和希そらさんの出番と他の組子とのからみを多くしてください。

ショーの野口先生も、歌もダンスもソロもたくさん作ってください。

デュエットダンスも見たいです。よろしくお願いします。

サヨナラショーがない分、和希そら男役の集大成を存分に見させてください。



和希そら退団:もっといろんな役を見たかった!結婚もあり?とにかく幸せに輝いてほしい

ぐだぐだ書き連ねてしまいましたが、気持ちの整理が付きません。

これからいろんな役を見たかった。白い役もダークヒーローも。かっこいいダンスも、甘いデュエットダンスも、もっと見たかった。

でも、とにかく幸せになって欲しい。

『双曲線上のカルテ』にインスパイアされて、「幸せは自分で選ぶ」と何度となく言っていましたが、きっと幸せをつかみとれる。

下級生の頃から見続けて、きれいなお姉さんになった和希そらさん。

もしかして結婚?ていう幸せ??それもあるかもしれないし、女優として花咲かせるのかもしれない。映像の世界でも成功しそう。

どの道を行っても大丈夫。

宝塚出身でトップスターにならなくても、ベルばらのオスカルやアンドレを演っていたら、世間様で聞こえはいいけど、その道は選ばなかったのね。

『双曲線上のカルテ』千秋楽のカーテンコールで、鳴り止まぬ拍手に幕前に出て、

「ぼいるどどいる」「おんざ」「といるとれいる!」を観客一同に練習させてくれた和希そらさん。

どんな気持ちで、退団公演となる作品の名前を出したのか。

退団のその日まで120%以上の努力で、最高の男役を見せてください。

タカラジェンヌらしからぬ芸風、言動も魅力であったのもたしか。

卒業後はたくさんのジャンルに挑戦して、たくさんの経験をして、どこにいても輝いている和希そらを楽しませてください。




まとめ:和希そら退団!なぜやめるソラカズキ!?幸せの選択?宝塚雪組かずきそら

和希そらさんが、2024年2月11日(雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団を発表しました。

和希そらさんは2010年入団の96期です。入団時の成績は2番。ダンス・歌・芝居と三拍子揃った実力派です。

宙組に配属され、小柄ながら抜群のダンス力で頭角を表しました。

新人公演でも早い時期に主演。

当時の二番手だった朝夏まなとさんに可愛がられて、宝塚の専門チャンネル「スカイステージ」の番組にも出演。ファンの注目を集めました。

ショーでは抜群のダンス力を発揮し目立っていましたが、文字通り役不足の状態が続きましたが、人気は急増し、4番手に昇格。

宙組から雪組の3番手として異動。組替え前後はコロナ禍にほんろうされました。

二度目の東上公演『双曲線上のカルテ』では、大粒の流しながら大熱演。歌・ダンス・芝居に加えて色男ぶりが大絶賛されました。

千秋楽の挨拶では、限りある人生、周囲から不正解と言われても、自分の道を進んでいく、それがさらなる幸せにつながるというような意味深長な発言。

スキル的にも人気的にもトップスターも夢ではないと思っていましたが、ご本人の気持ちはもう宝塚を超えたところにあるのかもしれません。

宝塚での男役の集大成を見せてくれたあと、今後が注目されます。





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