こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「トキ」。学名をニッポニア・ニッポン。
朱鷺とも書く美しい鳥。その美しい翼をモチーフにした芸術がたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
[telemap]美の壺 1101_ https://t.co/mlhSuGpnzC
— ぶぶ (@yhoobooboo) November 1, 2019
いざ、トキワールドへ。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
飛んだ時に見せる美しい翼の色。
▽「とき色」の着物に染織家が桜の枝で挑む!
▽世界中で上演された上海歌舞団の舞台「朱鷺(とき)」。プリンシパルが4年かけてみいだしたトキの表現とは?
▽佐渡の土で、トキを制作し続ける陶芸家のレリーフ紹介!
▽原点は日本最後のトキ「キン」。日本画家がトキを絵の中で自在に飛ばす!
▽かつて日本の空から消えたトキ。復活を支えた教師が記録した、貴重な映像公開!
<File488>出典:番組公式ホームページ
【ゲスト】長崎巌,諏訪好風,池田脩二,本多孝舟,上海歌舞団
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)
美の壺:ツボ1 内に秘めた品格の色
美の壺:トキの写真を撮り続ける佐藤富士美(さとう ふじみ)さん
羽を広げたときに赤い色が見えるトキ。
20年毎の神宮式年遷宮に併せて調製される伊勢神宮内宮の御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)の一つ、須賀利御太刀(すがりのおんたち)はトキの羽が使われているそうです。
https://twitter.com/kaze_iv/status/1420399350685913088
佐藤富士美さんは、トキの写真を撮り続けています。
トキの生態を見守る岡久雄二 (環境省希少種保護増殖等専門員)さんは、トキの羽の色について、「おそらく野生下に存在するエビやカニの赤い色素を取り込んで、羽の色にいれることによって鮮やかな色を発現している」と説明してくれました。
内側だけが赤いのは、紫外線に当たらないからと考えられています。
美の壺:ゲスト 共立女子大学博物館長 長崎巌(ながさき いわお)さん
長崎先生の講義は、美術館や博物館のレクチャーなどで何度か聞いたことがあります。研究熱心で、博識で、とてもわかりやすいお話が印象的な方です。
今回はトキ色のシャツに赤いネクタイをしめて番組登場ですね♡トキへのリスペクトでしょうか、おしゃれな方です。
大阪市生まれ。1976年東京藝術大学美術学部芸術学専攻卒、82年同大学院美術研究科博士課程満期退学、東京国立博物館学芸部法隆寺宝物室勤務、84年同工芸課染織室、90年染織室長。2002年共立女子大学家政学部教授。2005年きもの文化賞受賞。 出典:ウィキペディア
トキ色は、桃花色(ももはないろ)とも言います。長崎先生の持っている江戸時代の色見本帳には、「とき羽色」という文字も。
「もしフラミンゴみたいに全身あの色だったらおそらく日本人は「とき色」という名前をつけてそれを愛するってことはしなかったでしょう」と語ります。
美の壺:ゲスト 染織家 諏訪好風(すわ こうふう) さん
山形県米沢市で天然染料を追求する染織家 諏訪好風さん。草木や花などを用いた天然染料で糸を染め、織物を織っています。
諏訪さんの息子さんであり染織家の豪一さんとともに野の花工房を運営しています。
「飛んでいるトキの羽の色を見てあれを再現したいと思わない染織家はいない」と語ります。
紅花や茜を試しましたが、やはり桜が一番だそうです。
桜の枝を煮出し、毎回違う色の煮汁の中からトキ色を探します。トキ色を見極めるか、諏訪さんは味覚で判断します。赤いとピリッとする辛味がするそうです。
美の壺:2つめのツボ 大空を再び
美の壺:ゲスト 上海歌舞団(しゃんはいかぶだん)
中国の伝統舞踊にバレエやコンテンポラリーダンスの要素を融合させた上海歌舞団の「舞劇『朱鷺』-toki-」。
2015年に全国30会場で上演され、12万人もの客席を動員しました。朱鷺(トキ)の精と人間の青年との種族も時空も超えた愛を描いています。
プリンシパルは朱鷺の精を演じる朱潔静(ジュ・ジエジン)、人間の青年を演じる王佳俊(ワン・ジヤジュン)の二人です。出典:イープラスSPICEインタビュー(2017.7.28)
舞劇「朱鷺」
人間と朱鷺の千年の時空を越えた愛、
自然の荒廃と保護への警鐘、
そして繊細かつ壮麗な舞踊ーー2014年、2015年と全国で感動を巻き起こした美しく、儚い感動の物語が再び・・・
— @Press【公式】 (@Press__official) January 27, 2020
美の壺:トキ博士 佐藤春雄(さとうはるお)さん
トキ博士と言われた佐藤春雄さん。息子の辰夫さんが、在りし日の姿を語ります。
国の特別天然記念物トキの保護、研究における第一人者。1950年ごろから佐渡島で高校教諭をしながらトキを観察し続け、53年には佐渡朱鷺愛護会(現・佐渡とき保護会)を設立して保護を訴えた。トキが繁殖期に羽を灰色に変化させる生態をいち早く調べた。
出典:https://www.asahi.com/articles/ASGDB6D22GDBUOHB01D.html
こうした方々のたゆまぬ努力で、トキの生態は解明され、命をつないできたんですねえ。
美の壺:最後のツボ 心象風景を描く
美の壺:ゲスト 池田脩二(いけだ しゅうじ ) さん
池田脩二さんは佐渡汽船のときわ丸のエントランスホールにある、朱鷺のレリーフを手掛けた方です。
粘土をブレンドして、心象風景の時の姿をレリーフとして生み出します。羽と顔が一体化している。
そのような姿はないけれど、ありえないなかでのリアリティを追求することによって生き生きと飛んでいる姿を現すのだそうです。
池田さんは佐渡市で朱鷺オカリナの里「城南窯」を主宰しています。
併設したカフェでは景色と作品が楽しめます。
美の壺:ゲスト 日本画家 本多孝舟(ほんだ こうしゅう) さん
日本画家の本多孝舟さんの作品「朱鷺飛翔 北山崎」。
東京・世田谷にある真光寺(しんこうじ)の襖絵を手がけました。
三陸は北山崎に朱鷺が親子で飛ぶ姿を描いています、東日本大地震の鎮魂を込めて描きました
出典:日本画家孝舟の部屋
世田谷区給田にある天台宗の富元山瑞泉院 眞光寺(真光寺)です。
本多さんは29歳の時に佐渡で初めてトキを見て以来、トキに魅せられて40年トキを描き続けています。
自分がトキになったつもりで日本各地を飛ぶ姿を描いています。
絵の原点は最後の日本産トキだったキンだそうです。
キンは2003年に死ぬまで35年間、佐渡の保護センターで飼育されてきました。年齢は人間でいえば100歳前後。
調査の結果、突然羽ばたいて飛び上がった拍子に、保温室の扉に頭をぶつけたのが死因とわかりました。(出典:毎日新聞「余録最後の日本産トキだったキンが死んだのは…」毎日新聞)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
美の壺・合わせて読みたい バックナンバー
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2020 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。
今回の『美の壺』初回放送は2019年11月1日でした。番組内容もこの時点のものです。
いつものスケジュールは、BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時30分~です。
人気のある回は数か月後~数年後にEテレ「美の壺・選」でも放送しています。こちらは日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。
BS4Kの放送も始まりました。『美の壺』は基本的に木曜日放映が多いですが、時間帯は不定期なので要チェックです。
NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。
【参考サイト】
番組公式ページ https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
再放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/2/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/