こんにちは~。らら子です。
今回のNHK 『美の壺』は、「徳島の手仕事」。
鳴門金時にすだち… 人形浄瑠璃もありますね~(*’▽’)
徳島にはどんな手仕事があるのでしょうか?徳島の自然が生んだ手仕事がたっぷり出てきます♡番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。
いざ、阿波の手仕事ワールドへ。
美の壺:放送内容、出演者情報
【番組予告】
徳島県を西から東へ流れる大河「吉野川」。その流域では様々な「ものづくり」が生まれた▽明治時代に一人の女性のひらめきで生まれた「阿波(あわ)正藍しじら織」▽地元の土と、独特の技によって生み出される大谷焼の甕。▽吉野川流域に自生する良質の竹と匠の手仕事で生み出される「阿波踊り竹人形」とボランティアの有志が復活させた「美馬(みま)和傘」。▽川と大地とが育んだ「徳島の手仕事」の世界へ!<File636>
【明日の #NHKBS #美の壺 】は #徳島の手仕事
伝統の綿織物 #阿波しじら織 がミニスピーカーに変身!
元祖サスティナブルな #大谷焼 の使い方。
今や貴重! #寝ろくろ の技とは?
草刈さんと #金長狸 ?!
13日 後9時15分 #BS pic.twitter.com/FiaV6tyISy— NHK びじゅつ委員長 (@nhk_bijutsu) June 12, 2025
【出演・キャストほか】吉崎 準二…ワイヤレスミニスピーカー製造会社 代表 / 長尾 伊太郎…阿波しじら織 織元四代目当主 /藤澤 英文…阿波踊り竹人形 職人 / 森 行雄…大谷焼窯元四代目 当主 / 森 明治…大谷焼 職人 / 住友 聡…美馬和傘 職人
草刈正雄(ナビゲーター) 木村多江(語り・天の声)
美の壺:1つめのツボ「ひらめきは誕生の源」
美の壺 吉崎 準二(よしざき じゅんじ)さん 木製工業会社代表 徳島市
徳島県の「吉野川」は、水害や洪水被害の多い「日本三大暴れ川」のひとつです。吉野川流域では、さまざまなものづくり文化が発展していきました。
吉野川からうみだす肥よくな土から綿花が育まれ、この地は、古くから綿織物がさかんにつくられています。そして、綿織物は、木工の手仕事と出会い、新たな姿が誕生しました。
誕生したのは、「ワイヤレスミニスピーカー」です。なんとかわいいスピーカーですこと!思わず手に取りたくなる品々です。木と織のコラボレーション、意外性もあって素敵なミスマッチですよね〜。
スピーカー本体は、天然木でできていて、ネットの部分は、さまざまな柄の布が貼られています。つくったのは、「ヨシモク(吉崎木製工業)」の代表 吉崎準ニさんです。
吉崎さんは、オーディオマニアでもあり、制作する中で「阿波しじら織」を使うことを思いつきました。やってみると意外と良かったそうで、織り目が高域音をやわらげて非常にいい音になったそうです。
木から放つ音と阿波しじら織のやわらかな雰囲気にいやされそうです〜。
旅に連れていきたい!徳島・阿波の伝統工芸「しじら織布」を生かした「ヨシモク」の木製ミニスピーカー https://t.co/0LEdbm9JBW #PopUp813 #haconiwaCATCHUP #yoshimoku pic.twitter.com/BSp8d5x8hc
— 田畑 理絵 (@omatsu_sandayo) April 15, 2016
(田畑 理絵@omatsu_sandayoさん、アップありがとうございます。)
美の壺「阿波しじら織」の誕生はひらめき
阿波しじら織の誕生は、明治の初め、ひとりの織女 海部(かいふ)ハナさんのひらめきからでした。阿波しじら織の浴衣や着物は、涼しくていいですよね〜。風合いも好きです!
ぼこぼことした凹凸の生地は、阿波しじら織の特徴です。阿波しじら織ができたエピソードが紹介されていました。ある日、海部ハナさんが、織りあがった生地を外で干していたところ、
突然のにわか雨が降り、生地がぬれてしまいました。それを夏の暑い日ざしの中、干したままで夕方取り入れると、生地は縮み、表面には凹凸があらわれたのです。
それを見たハナさん、見たことのないシボにひらめき、考案の末、凹凸をいかした織物、「阿波しじら織」が誕生したのです。偶然が生んだ産物だったのですね~。
ハナさんのひらめきから阿波しじら織が生まれたように、百数十年の時を経て、吉崎さんは、しじら織のワイヤレスミニスピーカーを生み出しました。
徳島の伝統文化は、数珠つなぎのようにつながってます。
徳島は古来から日本最大の藍の産地で織物が盛んでした。
明治初期に現在の徳島市東部の阿多の機織職人である海部ハナが水濡れした織物を乾燥させた時に偶然できた凸凹に着想を得て、改良の末に凸凹加工の再現性を確立したことがしじら織のはじまりとされています。 pic.twitter.com/imHOHgB8a8
— 旅するミシン店 (@tabisurumishin) March 14, 2025
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美の壺 長尾 伊太郎(ながお いたろう)さん 阿波しじら織 織元 徳島市
「阿波しじら織」は、庶民のふだん着として愛されてきました。糸を天然の藍で染め織りあげます。最盛期には、徳島県内で30万反も制作されたそうです。
魅力は、ざっくりとした肌ざわり、凹凸のシボがあることで空気を通し汗をかいても体にはりつかないことが特徴です。明治30年創業の老舗織本「長尾織布」におじゃましました。
シボの秘密は、たて糸にあります。たて糸を1本ずつ手でつなぎます。着物の反物で1300本、すべてが手ですか〜。気が遠くなる作業ですね。よくみると3本まとめてつなぐところがあります。
たて糸を3本つなぐところが2回、1本つなぐところが6回、くり返すことで、ゆがみが生じます。織りあがった生地を熱湯に通すと、生地が縮まりシボができるのです。
4代目 長尾伊太郎さんによると、しじら織は、ふだん使いにいちばん魅力を感じるそうで、和柄や色合いを表現できたらもっと阿波しじら織の面白さを表現できると思っているそうです。
2023年5月の旅 徳島20
徳島市国府町の長尾織布合名会社へ。経産省指定伝統的工芸品に指定されている、独特の風合い(シボと呼ばれる細かい凹凸)を持ち、天然の阿波藍料を使用して染められた織物「阿波正藍しじら織」の製造工場で、明治30年の創業。こくふ街角博物館の構成施設の一つで、内部見学が可能 pic.twitter.com/iuZowGPDHr— 山峡の旅人 (@zWNR1fGOKw9KOCa) June 12, 2023
(山峡の旅人 @zWNR1fGOKw9KOCaさん、アップありがとうございます。)
美の壺:2つめのツボ「生まれた土地と共に」
美の壺 松浦 亘修(まつうら のぶまさ)さん しょう油店 店主 鳴門市大麻町
鳴門市大麻町の「大谷焼」は、240年の歴史があります。地元ではなくてはならない器として親しまれてきました。その中のひとつが甕(かめ)です。
1826年創業の「福寿醤油株式会社」の9代目、松浦亘修さんに紹介していただきました。専用のかめにしょうゆを入れて各家庭に配達をしていたそうです。
その日に使う分のしょうゆをぬいて、1日1回、片口に移して使い、かめのしょうゆがなくなると新しい物に取り替えていました。わぁ〜、そんな使い方をしていたのですね。いいですね。
福寿醤油は、キレイな水を使いしょうゆやみそをつくっています。こんな使い方もされていました。大谷焼きの器にみそを入れて火にあぶり、ショウガとネギを入れてご飯のおかずにします。
う〜ん!これは、間違いない!美味しそう~。「焼きみそ」は、江戸時代からあった徳島の食文化です。大谷焼は、食卓には欠かさない存在で、徳島の日々の暮らしを支えてきました。
福寿醤油で2年仕込天然醸造醤油とひしほ味噌を購入
昔の大谷焼の大きな樽が渋いたぬ(=´ω`=)🍜 pic.twitter.com/AODd5Dt5Ju— たぬきうどんランド🍜 (@tanutanuland) November 14, 2020
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美の壺 森 行雄(もり ゆきお)さん 森 明治(もり あきはる)さん 森 崇史(もり たかし)さん 鳴門市大麻町
大谷焼の窯元は、6軒あります。「森陶器」の4代目の森行雄さんは、地元の土にこだわり制作をしています。大谷焼の土は、ざらりとした風合いにかすかに金属を感じさせる質感です。
そして、大型の陶器を作るのに適しています。睡蓮鉢や藍甕(あいがめ)などを作っています。かつては製薬会社で使われていたアミノ酸反応釜もつくっていました。
大きなかめをつくる技をみせていただきました。まず、行雄さんの弟で、大型の陶器を専門につくる、明治さんが、手で土を積んでいきます。人がすっぽり入る大きさです。
大谷焼の伝統技法「寝ろくろ」を用います。5代目の崇史さんが寝そべり、かめをつくる手元が見えるようにポジションをとります。難しそう~…。
明治さんの指示にしたがい手の動きに注意してろくろを回します。2人の息が合うことで大きく美しいかめができあがります。寝そべるスタイルも独特ですね。
森陶器は、国登録有形文化財で登り窯の中で水琴窟の音色が聴けるそうです。体感してみたい空間です。
最後は藍の館で藍染め体験用の藍染料を貯蔵しておく藍甕を製造されている鳴門市にある大谷焼窯元の森陶器さんを見学させていただきました😊現在は使われていない登窯とツタの葉で覆われた工場の雰囲気が良かったです💓#鳴門市 #大谷焼窯元森陶器 #藍甕 pic.twitter.com/DNzzgT4qjG
— Takehiko Kawaguchi📸 (@preceramic) October 20, 2019
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美の壺:最後のツボ「徳島を伝え続ける」
美の壺 藤澤 英文(ふじさわ つねふみ)さん 竹工芸家 美馬市脇町
吉野川流域には、古くから竹が自生していて江戸時代には、暴れ川から守るため竹で防風林がつくられたそうです。戦後、竹からひとつの工芸品ができました。阿波踊りの竹人形です。
徳島県の西部、美馬市脇町にある「阿波踊り竹人形の里 時代屋」に唯一の店として残っています。阿波踊り竹人形をつくるのは、藤澤英文さんです。
藤澤さんは、若い頃から竹工芸に携わり40年、阿波踊り竹人形を作り続けています。徳島といえば阿波踊りだと話す藤澤さんに女性の踊り手をつくっていただきました。
使う竹は、集めてきた地元の竹を2種類使います。竹の節や小枝をたくみに使います。心がけているのは、実際の踊り手の姿です。今、まさに踊っているところを表現します。
同じものを2つとは作れないそうで、作る工程で自然とちがってくるのだそうです。人間と同じですね〜。《阿波踊り百六人立》は、藤澤さんがつくりあげた160体の竹人形が連なる大作です。
土橋アナは今回、美馬市にある「阿波踊り竹人形の里 時代屋」さんを取材させて頂きました!県内では唯一、竹人形を実演・販売されている時代屋さん✨その繊細な竹人形から、モノづくりに対する想いを感じる取材でした😌#いいね徳島 #FM徳島 #時代屋 #阿波踊り竹人形 #美馬市 pic.twitter.com/MMPOSlRqsR
— FM徳島 80.7MHz【公式】 (@fm807) November 23, 2021
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美の壺 住友 聡(すみとも さとし)さん 美馬和傘職人 美馬市
美馬市では、明治時代以前から和傘がつくられてきました。1950年代には、年間100万本も制作され、「和傘の里」として知られていました。しかしながら、和傘は、洋傘に押されて衰退していきます。
「美馬和傘製作集団」の代表で和傘職人の住友聡さんは、定年後、和傘のワークショップに参加、残っていたたった一人の和傘職人から技を学び、美馬和傘の伝統を残すため仲間とともにボランティアで工房を立ち上げました。
住友さんに和傘に隠されたひみつを教えていただきました。白い同心円模様が入っている蛇の目傘は、身分の高い人に差しかける傘で、傘の内側の糸飾りは、陰陽五行からきているそうです。
五色の糸を使うことで内側に結界を貼るという意味があり、中に入る人を守る思想があったそうです。美しいだけじゃないのですね~。そんな意味が隠されているなんて知りませんでした。
住友さんたちは、和傘の材料も独学で作ります。開閉するみぞ板には、ひとつひとつ穴が開いていて、針と糸で傘の骨をつないでいきます。作っていて一番楽しいと住友さんは、話します。
美馬和傘製作集団のみなさんによる実演は、「美馬市伝統工芸体験館未来(みく)工房」でみることができます。うだつのある周辺の街並みも風情があり歴史を感じさせます。
伝統工芸である美馬和傘は美馬市の竹を使用し、材料から仕上げまで手作業で製作しています。その製作過程をやさしく体験できるランプシェードは、和傘と同じ骨組みに和紙を張り、伝統工芸とアートの融合を楽しめます。
お問合せ:美馬和傘製作集団 090-1002-3020 pic.twitter.com/w1MTmqHXrS— 徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」 (@awanavi_jp) September 10, 2019
(徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」@awanavi_jpさん、アップありがとうございます。)
美の壺:再放送・バックナンバー情報
NHK美の壺の【バックナンバー】をまとめてみました。
2019年以降の放送一覧のまとめはこちら。
2022 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2021 年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2020年はBSプレ・Eテレともにこちらが放送一覧です。
2019年はこちらです。
ご参考になさってくださいね。