美の壺 「春を待つ香り」<File 499>お店や場所はドコ?NHK美の壺:出演者情報もお見逃しなく!

こんにちは~。らら子です。

今回のNHK 『美の壺』は、「春を待つ香り」
春らしい花束やフレグランス、日本古来のお香、美味しそうなものもたっぷり出てきます♡
番組で紹介されたスポットやお店をご紹介。

いざ、香しき春ワールドへ。



美の壺:放送内容、出演者情報

【番組予告】

ふとした瞬間、漂う「春の香り」の世界へご案内
▽パリ出身のフラワーアーティストが作る春の庭のような豪華なブーケは香りで春を表現
▽アールヌーボーの華麗な香水瓶
▽世界で一つだけの香りを調合、春の移ろいを表現するアロマフレグランス
▽香木の小片から梅を感じる日本独特の香り文化。その極意は“姿無くして梅を感じる”
▽里山に春を告げる香りの使者は郷愁を誘ったり、思わずご飯が食べたくなったり…。
<File499>
出典:番組公式ホームページ

【ゲスト】シリル・ルヌー,井崎真奈美,負野和夫,成松幸恵
【出演】草刈正雄 木村多江(語り・ナレーション)





美の壺 :一つ目のツボ「心躍る香りの魔法」

美の壺ゲスト: シリル・ルヌー(Cyrille Renoux)さん

パリ出身のフラワーアーティスト、シリル・ルヌーさんの”唯一無二”の華やかなブーケが登場します。お店の名前はAutour des fleurs 花空間(はなくうかん)

大田市場で花をえらぶシリルさん。選ぶときは花の香りをかいでいます。
香りが鼻を選ぶ重要なポイント。
花を束ね、一気に行けるのがシリルさん流。まるで庭がそのまま器に入ったようです。

フラワーアーティスト。パリに生まれ育つ。フラワーデザインの名門「エコール・デ・フルリスト」卒業。「クリスチャン・トルチュ」「リリアーヌ・フランソワ」などの老舗店で研鑽を積んだ後、「エリック・ショバン」「ギヨン・フルール」など一流ブティックの責任者を歴任。加えて、「エルメス」「クリスチャン・ディオール」などハイブランドの装花を数多く手掛ける。
出典:花空間公式サイト





美の壺ゲスト: 井崎真奈美(いさき まなみ)さん

天然香料で創るアロマフレグランスを提唱する井崎真奈美(いさき まなみ)さんが登場します。井崎さんはアロマローズの代表取締役。

井崎さんが代表をつとめるアロマローズはアロマとハーブの教室。世界にひとつだけのそれぞれの人にぴったりな香りを香水と同じ調香技術で生み出すそうです。

自然の香りが持つパワーに驚き、アロマテラピーインストラクター、ハーバルセラピストなどの資格をとり、「アロマローズ」を設立
出典:アロマローズ公式ページ

世界でひとつだけの香り、どんなんでしょう。一度調合してもらいたいですね。





井崎真奈美(いさき まなみ)さんがブレンドする春の香り

井崎さんに春の香りをイメージした香りをブレンドしてもらいました。

香りにはつけたてはトップノート、少し経過した香りはミドルノート、消える前はラストノートと、三段階があります。井崎さんはゆっくりと移ろっていく香りをイメージ。

トップノートは「早春の香り」。香料は、ナルシス、ユズ、アニス(八角)。
ミドルノートは「春らんまん」。香料は、ピンクロータス アルバローズ、リンデンブロッサム(菩提樹)
ラストノートは「春の終わり」。香料はアンブレッドシード、ホワイトティー、トンカビーンズ。

アンブレッドシードはムスクの香りに似て、なんと、トンカビーンズは桜餅の香りと同じだそうです。





美の壺:2つ目のツボ「姿なくして花を感じる」

京都・山田松香木店(やまだまつこうぼくてん)

京都といえば町のそここに漂うゆかし香。お香の名店・山田松香木店が登場します。

お店のプロフィールはこちら

当社は江戸・享保年間に薬種業を始め、其の後、明和から寛政年間にかけ、薬種の扱い品目を香りに特化し、香木・芳香性薬種(香原料)を中心とする香木業に移行致しました。
(中略)
屋号は、香松屋(こまつや)・香具屋・沈香屋などの名称が使われていましたが、後に旧屋号に因み、現社名となりました。

出典:https://www.yamadamatsu.co.jp/company/outline.html

製造部の堀田千尋さん。技術者っぽいお姿です。

漂ってくる香りを浴びながら作業をしていらっしゃるそうです^^お香の種類は、焚きしめる印香、服や小物に忍ばせる匂い袋など用途に応じてさまざま。




平安時代の梅花(ばいか)を再現

平安時代の貴族たちは薫物(たきもの)今でいう練香(ねりこう)を楽しみました。

『薫物秘宝』という香りの調合の書物に載っている、春の香り「梅花(ばいか)」を堀田さんが再現してみます。

材料をそろえてみると麝香(じゃこう)、貝甲(ばいこう)、などで、梅は見当たりません。
梅を使わず、梅を感じさせるのが和の香りの醍醐味。

基調になっているのは沈香(じんこう)、蜜を入れて練り上げて、黒い墨の粉を入れます。

練香は空薫(そらだき)という昔ながらの方法で楽しみます。温めた灰の上に載せると華やかな香りが広がり甘い香りが残るそうです。





美の壺ゲスト: 負野和夫(おうの かずお)さん

負野和夫(おうの かずお)さ。は、京都にある日本最古の香の老舗である薫玉堂(くんぎょくどう)の22代目当主です。お店の創業は桃山時代。歴史はゆうに420年を超えます。

お店のプロフィールはこちら

桃山時代文禄三年(1594年)、薫玉堂は本願寺前の現在の地に於いて、薬種商として創業しました。
以来420余年に渡り、日本最古の御香調進所として伝統を受け継ぎながら、その時代の香りを作り続けています。
出典:薫玉堂公式サイト

さて、どんなふうにお香を楽しんでいくのでしょう。特別な作法があるのでしょうか。





香道で梅の香を聞く

負野和夫(おうの かずお)さんが、香室(こうしつ)で香道の所作を見せてくれます。

聞香炉(ききごうろ)に灰とおこした炭を入れ、心を静めます。今日は春の香り「沈香(じんこう)」を聞きます。沈香は沈丁花の木。虫食いや木が傷んだ時に出る樹液だそうです。

使うのは「外山の梅(とやまのうめ)」。

香道では香りを味覚で表すそうです。志野流の先代の家元は「苦甘鹹(苦い、甘い、しおからい)」と表現したそうです。

志野流のお家元は、『美の壺』青磁の回にもご出演でしたね。

こんにちは~。らら子です。 今回のNHK 『美の壺』は、「悠久なる器 青磁」。 つやつやすべすべな青磁がたっぷり出てきます♡ 番組...

負野さんは、「苦い」は春先の今の寒さ、「甘い」はほのかに香る梅の香りと感じたそうです。




美の壺:最後のツボ「津々浦々に春を告げる使者」

美の壺ゲスト: 成松幸恵(なりまつゆきえ)さん

成松幸恵さんが登場します。

成松さんは鎌倉で小さな盆栽の店ちいさな盆栽のお店 かまくら木花草-moccasouを主宰してます。お教室もあって手のひらに載るようなちいさな盆栽を広めています。

成松さんのプロフィールはこちら

2008年 園芸療法実践家に師事、実践経験を積む。
2011年 国家資格介護福祉士を取得。
園芸療法を取り入れた生活に彩を添える「園芸ピクニック」の活動開始。(苔玉つくり、藍染め体験などのプログラムを行う)
2014年 日本の園芸文化である盆栽の生命美に感銘を受け、「やまと園」店主広瀬幸男氏に弟子入り。
2016年 初心者盆栽教室を開始する。
2017年 「やまと園」の修行を終える
2018年 かまくら木花草 開園

所属団体(公社)全日本小品盆栽協会会員
出典:鎌倉木花草公式サイト

成松さんは、春を前に一鉢ごとに根をほぐして目覚めの前に木が育ちやすい環境にしてやります。

成松さんが目覚めを心待ちにしているのがユキヤナギ。

花はまだ1つ2つですが、「かすかに甘い香りがしてきました。春の香りがしてきました」と嬉しそうな成松さん。

この香りをかぐと、お兄さんと遊んだ子どもの頃のことを思い出すのだとか。

私も、沈丁花の香りをかぐとひんやりした時期の実家の庭を思い出します。



大分県竹田市 春を告げるフキノトウ

大分県竹田市で伝統の郷土工芸品の姫だるまを作る後藤明子(ごとう めいこ)さん・久美子さんが登場します。

姫だるまは家内安全商売繁盛を願いに送られる縁起物。正月を過ぎるとのんびり絵付け作業ができます。

春先に一家が楽しみにしているのはフキノトウ。孫たちとフキノトウ掘りに行きます。
フキノトウはフキの花のつぼみ。フキノトウにはフキノリドという香り成分が含まれていて、後藤さんも香りを満喫。

子どもたちの母である宗子(そうこ)さんは、この家に嫁いでフキ味噌作りの楽しさを知ったといいます。

今年も上出来のよう。

全国に先駆けてフキノトウが楽しめるのは大分ならでは。




美の壺:再放送・バックナンバー情報

美の壺・合わせて読みたい バックナンバー

バックナンバーをまとめてみました。

2020年はこちらからごらんください。
https://bunrakukimono.com/btb-bakuno-2020-5079

2019年はこちら。後半のみです。

こんにちは、らら子です。 2019年7月から始めたこのブログ。記事もたまってきたので月別放送一覧を2019年バックナンバーにまとめてみまし...





美の壺・放送予定。再放送はいつ? NHKオンデマンド登録で見逃し視聴もできます。

今回の『美の壺』初回放送は2020年3月21日でした。番組内容もこの時点のものです。

Eテレ「美の壺・選」の放送は、日曜日午後11時~、再放送は毎週木曜日午前11時~です。

BSプレミアム「美の壺」は毎週金曜日午後7時30分~、再放送は毎週土曜日午前6時30分~です。

BS4Kの放送も始まりました。『美の壺』は基本的に木曜日放映が多いですが、時
間帯は不定期なので要チェックです。

NHKオンデマンドなら月額の見逃し見放題パックや単品視聴ができます。月々500~600本の番組が放送当日または翌日から見られます。




【参考サイト】

番組公式ページ https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/
再放送予定 https://www4.nhk.or.jp/tsubo/2/
NHKオンデマンド https://www.nhk-ondemand.jp/
NHK クロニクル  https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/
NHKの旧美の壺詳細サイト https://www.nhk.or.jp/tsubo/program/




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