こんにちは!らら子です。
今回は、若手の人形遣い桐竹勘介(きりたけかんすけ)さんをご紹介します。
勘介さんは師匠の三世桐竹勘十郎(きりたけ かんじゅうろう)さんと一緒に『にほんごであそぼ』にも出演しています。黒衣姿なのでお顔は「おなじみ」じゃないかも💦
愛されキャラでなにかと話題になることが多い勘介さんのプロフィールを見ていきます。
【大阪・国立文楽劇場よりお知らせ】史上初!?『ふしぎな豆の木』に白衣登場!(モデルは桐竹勘介です。) pic.twitter.com/HuSTp524P3
— 国立劇場文楽公演(東京・大阪) (@bunraku09) July 24, 2015
目次
桐竹勘介さんのWiki的プロフィール、本名、出身、芸歴、受賞歴は?
桐竹勘介さんは中学卒業後、15歳で文楽に入門しました。テレビや新聞で紹介されたこともあるので、ご存知の方も多いのでは?
誕生日:平成6(1994)年7月28日
出身地:神奈川県藤野町(現・相模原市)
本 名:小川卓也[芸歴]
- 平成21(2009)年11月 三世桐竹勘十郎(きりたけ かんじゅうろう)に入門
- 文楽協会研究生となる
- 平成22(2010)年 4月 国立文楽劇場で初舞台
- 桐竹勘介(きりたけ かんすけ)と名のる
[受賞歴]
- 平成30年 4月 平成29年度文楽協会賞
- 令和 2(2020)年 3月 令和元年度大阪文化祭賞<第一部門>
- 令和 4年 3月 令和3年度文楽協会賞(人形の部)
中学生時代から楽屋に出入りしていて、平成21(2009)年の秋に正式に入門。
師匠は文楽界のファンタジスタ桐竹勘十郎さんです。
半年の見習い期間を終えて平成22(2010)年に初舞台となりました。
コロナ禍で休演が続く中での若手文楽会では三世桐竹勘十郎さんと共に、二人三番叟を演じて拍手喝采でした。
実力も確実にスキルアップしていて、受賞もたびたび。
令和 4年 3月 令和3年度文楽協会賞(人形の部)も受賞しました。
桐竹勘介さんは年は若いがキャリアは長い。15歳入門のルートは?
文楽の演者(技芸員)になるには、国立文楽劇場の研修生になるか、勘介さんのように直接お師匠さんに入門して文楽研究生になるかの2通りあります。
ご興味ある方はこちらもご覧くださいね。
技芸員とは?読みや意味をわかりやすく解説:技芸員になるには?年収はどのくらい?
研修生は養成期間は2年間なので、中卒でも初舞台は17歳になっちゃいます。
勘介さんのように中学を卒業してすぐ15歳で舞台に立つのは珍しく、先輩の吉田簑紫郎さん以来とのことです。
2019年現在、25歳。若いですねー^^
若くてもキャリアの長い勘介さん、すくすく成長して、平成30(2018)年 4月には、「 平成29年度文楽協会賞」を受賞しています。
令和 2(2020)年 3月には、仮名手本忠臣蔵・山科閑居の段ご一同として、 令和元年度大阪文化祭賞<第一部門>を団体受賞。
将来有望な人形遣いさんです。
桐竹勘介さんの文楽入門のきっかけは?趣味は?
勘介さんが人形遣いを目指したのは、幼稚園児の時に、近所の神社で人形浄瑠璃の公演を見たのがきっかけだそうです。
町の歴史は古く、大石神社という立派な舞台や楽屋をそなえた歴史的な神社があって、そこで人形浄瑠璃の公演があったそうです。
幼稚園児の勘介さん、戦隊もののヒーローを見るような感覚で、人間以上に表情豊かな人形に夢中になって、その時から人形遣いになりたいと思ったそうです。
人形浄瑠璃大石神社奉納公演
舞台、楽屋を備えた大石神社で、地域在住の文楽座の人形遣い、舞台関係者、地元住民らが開催しています。
藤野観光協会 http://info-fujino.com/eventlist/953.html
サイトを調べてみましたが、現在はもう上演されていないのかもしれません。
勘介さんの子どものころに間に合ってよかったですね。すばらしい。やっぱり文楽の女神にほほえまれたんですねー。
そこからブレずに人形遣いになりたいと思い続け、中学生の時に決心。
文楽の本を読み漁り、ひとりで公演を観に行き、ついに夢をかなえました!
文楽関係のおうちに生まれた人も多い中、家族と離れて大阪で入門。
ご両親の理解と支えがあったからできたことですね。
野球少年でもあった勘介さんは、文楽に入門してからは、だんだん人形浄瑠璃にどっぷりの日々で地元の友達と話が合わなくなっているそうです(笑)
桐竹勘介さん映画『ちいさな学校』にちいさな勘介さん時代に出演!?
勘介さんの地元は、相模原市の中でもかなり過疎化が進んでいる地域です。出身の小学校は平成15(2003)年に廃校してしまったとか😢
ブログへのコメントで教えていただいたのですが、その小学校が廃校する最後の1年間がドキュメンタリー映画になっていて、その映画に若き日の(!)勘介さんが児童として出演しているそうです。
『小さな学校』
2012年|60分
監督・編集:村上浩康 撮影:能勢広、父兄の皆さん、地域ボランティアの皆さん
神奈川県藤野町の篠原小学校の廃校までの1年間を綴った珠玉の記録映画。生徒数わずか6人という山間の学校の日常を、子供たちをとりまく親しい撮影者(父兄やボランティアなどを含む)が記録。その映像は子供たちの生き生きとした姿を自然に描き出し、かけがえのない時間を鮮やかに捉えている。個性豊かな子供たちの魅力が素晴らしい。
出典:Space&Cafe ポレポレ坐 https://pole2za.com/event/2020-2-9.html
勘介さんの愛されキャラは、故郷での愛にあふれた日々につちかわれのかもしれませんね。いつか上映の機会があったら、ぜひ見てみたいです。
桐竹勘介さんのパンチパーマが気になる。Twitterやインスタでの文楽ファンの反応は?
中学生のころから楽屋に出入りして最年少時代が長かった勘介さん。
愛され&いじられキャラで、先輩や関係者にも可愛がられすくすくと育ったようです。
Twitterでもちょいちょいツイートされてます。
イヤホンガイドのマスコットキャラくまどりんにも愛されている。
今日で夏休み文楽は最終日だったの!借りてくださった皆様ありがとうなの~!!『ふしぎな豆の木』は東京の日生劇場でも上演するの~。どんどん見にきてなの~!(桐竹勘介さんぼくをだっこしてくれてありがとうなの~。おばけ怖いの~!!) pic.twitter.com/tvV0V8kYMD
— くまどりん@イヤホンガイド (@kumadorineg) August 3, 2015
気になるのは、この髪型。パンチパーマ?そりこみ?似合ってますけど、目立ちますねー。
パンチパーマが気になってる人は、らら子だけじゃなかった!
15歳での入門とあって、当初から話題。「うれしいな」「がんばって」と応援の声も。
@photomm326 15歳のわりにしっかりとしたお顔立ちだった気がします。中卒で自ら飛び込む勇気と決断に拍手です、頑張って欲しいですね。 RT @photomm326 桐竹勘介さんの撮影 http://bit.ly/ac1zun
— おたやん (@ofuku_chang) April 14, 2010
笑福亭竹林さんからのこんな熱いツイートも。
関TVの文楽の特集。中学の時から修行してる桐竹勘介君に、自分の修行時代重ねて涙とまらなんだ。厳しかったからやない。師匠の愛思い出したから…。芸への愛と師弟愛に支えられて伝統は受け継がれたことを知ってるから嬉しいて…!そしてそれが愛のない橋下に蹂躙されてることが悔しいて…!
— 笑福亭竹林(上方落語) (@tikkun13) May 18, 2012
愛されてるなー♡
桐竹勘助さん:動物役はおまかせ!?
勘介さん、本公演もだんだん大きなお役がつくようになってきましたが、配役表にはでない動物役も多くこなしています。
例えば、らら子が見た時は、封印切の段で有名な『冥途の飛脚』で忠兵衛が梅川の元に行くか行くまいかうろうろしていると現れる野良犬役でした。
鳴き声も担当したそうです。
Twitter情報によると、虎の中に入ったり馬の脚に入ったりもしています。
師匠の勘十郎さんのFacebookにも情報が♡
舞台裏でちょこんと座っている姿がかわいいですね。
勘介さん自身のTwitterやインスタグラムは見つかりませんでしたが、たまに、師匠の勘十郎さんのFacebookに一門のホームパーティの様子などがアップされています。
和気あいあいと楽しそうでいいですね^^
らら子的萌えポイント
初めて勘介さんを認識した時は、色黒のお顔にパンチパーマ、耳の上は刈り上げられ、ぴぴっと上向きに整えられた眉毛を見て、「おおお」と思いました。
文楽の人にはめずらしいなーと。コワイ人なのかなと思いました😁
私らら子は、勘介さんや若手の人形遣いさんが出演するイベントで、体験コーナーに参加したことがあります。
じっさいに人形をもったり芝居をしてみたりというさせてもらえて楽しかったです。勘介さんはシャイな感じでしたが、とてもやさしく丁寧に教えてくれました♡
実は、今回調べてみるまで、こんなに若い方とは正直思ってませんでした。
キャリア10年ですもんねー。
これから、どんどん精進して、もっと大きな役がついて、いずれは人間国宝になって欲しいです。
ま、らら子がそれまで生きているとは思えませんけどね(^^;
ますますのご活躍をお祈りしています!!
参考にさせていただいたサイト:
公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html
タウンニュースさがみはら南区版 https://www.townnews.co.jp/0302/2012/10/18/161309.html
豊松清十郎さんのブログ http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-28.html
テレビ大阪うめだ文楽 http://www.tv-osaka.co.jp/event/umedabunraku/
コメント
桐竹勘介さんが小学生のころ出演した『小さな学校』という映画があります。映画を観ても気づきませんでしたが、上映後に分かり検索していたらこちらの記事を見つけました。Twitterにシェアしましたが、ご迷惑などありましたらおっしゃってください。
Twitterのアカウントは@qs0810ks995
「きゅうす」の検索のほうが早いかもしれません。
鈴木組子さま
コメントとツイートありがとうございます❢
勘介さんの母校が廃校になったというのは、ご本人のインタビュー記事で読んだのですが、このような映像に残っていたのですね。ポレポレのサイトから『ちいさな学校』の情報を見て、かわいい少年時代の勘介さんを見つけました。いつか再上映されたら観に行きたいです。
勘介さんは2月は鳴響安宅新関に出演ですね。黒子ではなくお顔が出るお役なので、立派に成長したお姿を見られると思います。ぜひ♥