竹本小住太夫(たけもと こすみだゆう)さん のWiki的プロフ:名人・住太夫さん最後の弟子:急上昇中の若手太夫!

こんにちは~。 らら子です。

今回は、竹本小住太夫(たけもと こすみだゆう)さんをご紹介します。

ノーブルなお顔立ちで文楽ファンからはコスミンの愛称で親しまれる小住太夫さん。最近めきめきと腕(声?)を上げたと評判です。読売新聞に連載した「小住太夫奮闘記」やインタビューなどでもご存知の方も多いのではないでしょうか?

どんな方なのでしょうか?さっそくプロフィールを見ていきます。



竹本小住太夫さんのプロフィール、年齢や出身、芸歴、受賞歴

こちらが小住太夫さんのプロフィールです。

誕生日:昭和63(1988)年3月20日
出身地:福岡県
本 名:的野景四郎

[芸 歴]

  • 平成22(2010)年 1月 竹本住太夫(たけもと すみたゆう)に入門、文楽協会研究生となる
  • 平成22(2010)年10月 竹本小住太夫(たけもと こすみだゆう)と名乗り、国立文楽劇場で初舞台
  • 平成31(2019)年 4月 六代豊竹呂太夫(とよたけ ろだゆう)の門下となる。

[受賞歴]

  • 平成28(2026)年 4月 第44回(平成27年度)文楽協会賞
  • 平成30(2018)年 4月 平成29年度文楽協会賞
  • 令和 5年 3月 第42回(令和4年度) 国立劇場文楽賞 奨励賞

大柄でどことなくお殿様を思わせるようなルックスの小住太夫さん。本名もサムライっぽくて、かっこいいですね。

小住太夫さんは福岡出身。経済を勉強していましたが、大学4年の時に、住太夫さんに入門して文楽研究生となります。

ここ数年の急に上達したと文楽ファンの間でも話題になっている小住太夫さん、順調に受賞をしています。



竹本小住太夫さんの入門のきっかけ、エピソードは?

文楽の技芸員(演者)になるには、直接師匠になる場合と、文楽研修生になって研修所で2年研修を受ける場合があります。

小住太夫さんは初めから太夫になると決めていたので、直接入門したということですね。

文楽研究生と研修生の違いについて詳しくはこちらもご覧くださいね。

技芸員とは?読みや意味をわかりやすく解説:技芸員になるには?年収はどのくらい?

21歳の比較的遅い入門ですが、1月に入門、10月に初舞台です。小住太夫というお名前に師匠の期待と愛を感じます。

師匠の住太夫さんはご自分にも弟子にも厳しい稽古で知られた方です。初舞台までの期間の短さを思うと、想像を超えた厳しいお稽古があったのでしょうね。

最後の弟子として押しかけて来た青年に、住太夫さんも格別に思い入れがあったようです。インタビューや著書のなかでも時折、小住太夫さんについて語っていらっしゃいます。

師匠の竹本住太夫さんは2014年に惜しまれつつ引退、2018年に亡くなります。その後、2019年からは豊竹呂太夫さんの門下に移ります。



竹本小住太夫さんの文楽入門のきっかけは?家族は?

小住太夫さんは、伝統芸能と縁があるおうちではなく一般家庭の3人兄弟の末っ子として生まれました。

大学進学したころ、テレビで初代・吉田玉男さんの追悼番組を見て文楽に興味を持ち、文楽に限らずいろんな名人の芸を生で見ておこうと思ったそうです。

NHKの「人間国宝ふたり」というドキュメンタリーの再放送を見て興味を持ちました。絵画や文学は後世に残りますが、舞台芸術はそうではない。今の芸は今だけのもの、見逃してはいけないと思って、毎年12月にある博多座の文楽公演に行ったのが最初です。

出典:きりり。次世代の横顔 file. 01 文楽太夫 竹本小住太夫

初めは人形遣いにも興味があった小住太夫さん。福岡の博多座公演をはじめ、大阪や東京でもで文楽を鑑賞するようになります。





名人・住大夫さんの最年少の弟子として入門をはたす

ちょっと意外ですが、小住太夫さんはすぐに太夫になろうと決心したわけではないそうです。

文楽や素浄瑠璃を聞きにいったり、しばらくは古典芸能ファンとして飛行機や夜行バスに乗ってはあちこちに観に行くうちに、やはり文楽、特に住太夫さんに惹かれていったそうです。

たまたまゼミの先生が文楽三味線野澤錦糸さんと知り合いで、そのご縁で住太夫さんの楽屋を訪ねることができ、そこで気持ちに火が付いたとか。野澤錦糸さんは、住太夫さんの引退まで18年間コンビを組む相三味線(あいじゃみせん)を勤めていました。

こういう時に、やはり縁というか文楽の女神様っているんだなーと思います。するすると糸をつたうように出会うべき師弟が出会うんですね。

就職活動時期になって、太夫になる決心を固めた小住大夫さん。ご両親には最初は反対されたそうです。師匠の子住太夫さんもご高齢ですでに新弟子は撮らない方針。野澤錦糸さんに何度もお願いして口をきいていただき、ご両親の賛同ももらってめでたく入門となったそうです。

師匠は常々、「高齢の師匠の弟子はかわいそうや」と気にされ、限られた時間で浄瑠璃という芸の怖さを少しでも教えようと必死で指導してくださいました。

読売新聞「小住太夫奮闘記」2018年8月20日付

その後、師匠も必死の指導、弟子も必死で食らいつくという修行の日々を重ねられたのですね。




竹本小住太夫さんの特技や趣味は?インスタグラムやTwitterは?

小住太夫さんは文章がうまいですね。読売新聞に「小住太夫奮闘記」という連載エッセイを担当していました。文章がうまいだけでなく、お人柄が伝わってくる素直でわかりやすい文章です。

豊松清十郎さんのブログによると、「方向音痴」だそうです。あ、これは特技ではないですね。インスタグラムやTwitterも見つかりませんでした。
見つかったら追記しますね。





らら子的萌えポイント

小住太夫さんは、恵まれた大柄な身体を生かした伸びやかな声が魅力です。最近では、高音がよく出るようになって、すごくうまくなったと評判です。初舞台から10年。住太夫さんの教えがたっぷり詰まった小住太夫さん。呂太夫さんの元で花開かせてください。ますますのご活躍をお祈りしております!

参考にさせていただいたサイト

  • 公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html
  • 日本経済新聞 若手に期待集まる 住大夫引退後の文楽界 2014/6/28付https://www.nikkei.com/article/DGXNASIH23001_U4A620C1AA1P00/
  • 朝日新聞「新編・上方風流」2018年5月7日付 https://www.kansai-square.com/kamigataburi/2018/06/post-13.html
  • きりり。次世代の横顔 file. 01 文楽太夫 竹本小住太夫 http://kokon.jp.net/?p=2799
  • 豊松清十郎、焦らず、怠けず、諦めず http://seijuro5th.blog113.fc2.com/blog-entry-81.html





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