竹本千歳太夫(たけもと ちとせだゆう)さん のWiki的プロフ:切場語り昇格!いつでも大熱演!次世代の文楽をになうホープ。切語り

こんにちは~。 らら子です。
今回は竹本千歳太夫(たけもと ちとせだゆう)さんをご紹介します。

スキンヘッドに大きな目鼻、顔いっぱいに大きく口をあけた大熱演。のびやかではっきりとした発声が印象的です。

2021年4月から切場語り(きりばがたり)に昇格が発表されました。切場語りとは文楽のクライマックスシーンを任される最高に格の高い太夫のことです。切語りともいうようです。

どんな方なのでしょうか?さっそくプロフィールを見ていきます。





千歳太夫さんのwiki的情報。プロフィール、年齢や出身、芸歴は?

千歳太夫さんのプロフィールです。芸歴は次の項目で。

  • 誕生日:昭和34(1959)年
  • 出身地:東京
  • 本名:清水賢治

[芸 歴]

  • 昭和53(1978)年 4月  四代竹本越路太夫(たけもとこしじだゆう)に入門
  • 昭和54(1979)年 4月 竹本千歳太夫と名のる
  • 昭和54(1979)年 7月 大阪・朝日座で初舞台
  • 平成17(2005)年 1月 八代豊竹嶋太夫(とよたけしまたゆう)の門下となる

[その他]

  • 平成21(2009)年 平成21年度文化庁文化交流使(海外派遣型)

千歳太夫さんは、東京生まれです。そういえば千歳太夫さんと同じく次の時代をせおう若手中堅の豊竹呂勢太夫さんも東京生まれ。大阪の芸能である文楽、しかも関西のイントネーションの太夫のホープ2人が東京生まれというのも面白いですね。

千歳太夫さんは、高校卒業後に、名人四代竹本越路太夫(1914年 – 2002年)さんに弟子入りして門下となります。その後、同じ越路太夫門下の八代豊竹嶋太夫さんの門下となります。

2009年には、平成21年度文化庁文化交流使(海外派遣型)として、チェコ、ドイツ、オーストリアに派遣されています。



千歳太夫さんの受賞歴は?

千歳太夫さんは若い頃から勉強熱心で、大きな代役がつくことが多かったそうです。
こちらの受賞歴の多さをみるとそれも納得です。がそれを示していますね。

[受賞歴]

昭和57(1982)年 1月 昭和56年度文楽協会賞
昭和57(1982)年 8月 昭和56年度因協会奨励賞
昭和60(1985)年 1月 大阪文化祭賞奨励賞
昭和60(1985)年 1月 第4回(昭和59年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
昭和60(1985)年 1月 昭和59年度文楽協会賞
昭和60(1985)年 8月 昭和59年度因協会奨励賞
昭和62(1987)年 1月 昭和61年度文楽協会賞
昭和63(1988)年 1月 昭和62年度文楽協会賞
平成元(1989)年 1月 昭和63年度文楽協会賞
平成 3(1991)年11月 平成2年度因協会奨励賞
平成 4(1992)年 1月 平成3年度文楽協会賞
平成 5(1993)年11月 平成4年度因協会奨励賞
平成 8(1996)年 1月 第15回(平成7年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成10(1998)年 1月 第17回(平成9年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成10(1998)年 7月 平成9年度因協会奨励賞
平成12(2000)年 3月 平成11年度芸術選奨文部大臣新人賞
平成12(2000)年 7月 平成11年度因協会奨励賞
平成20(2008)年 2月 平成18年度因協会奨励賞
平成21(2009)年 3月 第30回松尾芸能賞(優秀賞)
平成23(2011)年 4月 第30回(平成22年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
平成26(2014)年 4月 第33回(平成25年度)国立劇場文楽賞優秀賞
平成29(2017)年 2月 平成28年度大阪文化祭賞 優秀賞
平成29(2017)年 4月 第36回(平成28年度)国立劇場文楽賞文楽大賞
令和 3年 3月 第40回(令和2年度)国立劇場文楽賞文楽大賞
平成 4年 3月 令和3年度(第72回)芸術選奨演劇部門 文部科学大臣賞
令和 5年 3月 第42回(令和4年度)国立劇場文楽賞文楽大賞



千歳太夫さんの入門のきっかけは?家族は?弟子は碩太夫さん。

千歳太夫さんは、中学生のときに道春館の段(どうしゅんかんのだん)を聞きます。

そのときに、語っていたのが後に弟子入りする竹本越路大夫さんでした。千歳太夫さんは、新聞のインタビューで「このとき初めて師匠を見た。すごい迫力だった記憶がある。」と言っています。

ご家族のことはよくわかりませんが、文楽のお家の方ではないようです。中学生のときに、東京で文楽を鑑賞する環境にあったということですね。

今はお弟子さんが一人。最近人気急上昇でこのブログでもアクセスが多い超若手の竹本碩太夫さんです。千歳太夫さんの一番弟子ですね。



人間国宝の相次ぐ引退後、千歳太夫さんのますますの飛躍が期待されている!

千歳太夫さんや呂勢太夫さんの師匠の嶋太夫さんや、人間国宝の方々がつぎつぎと引退して、今、文楽は世代交代の波が押し寄せています。

それにつれて、千歳太夫さんたちの若手中堅(といってもアラカンですが^^;)の抜てきが多くなってきました。

2016年に妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)が上演されたときは、世代交代が話題になりました。

それが一挙に若返った。千歳太夫も呂勢太夫も文楽の世界ではまだまだ中堅。「40、50は洟垂(はなた)れ小僧」といわれる世界。「驚いた。胃が痛くなった」と、戸惑いを隠さない。

出典:産経ニュース2016.4.10 10:30

最近では、千歳太夫さんや呂勢太夫さんが大きな役をやっていても、当たり前のように受け止められています。

が、ご本人たちは想像を超えた重責だと思います。



千歳太夫さんの特技や趣味は?インスタグラムやTwitterは?

千歳太夫さんは意外に「個人情報」が見つかりません。ご本人もインスタやTwitterも芸名ではやっていないようです。特技や趣味もなぞ。わかったら追記します。

らら子的萌えポイント

らら子が初めて、千歳太夫さんを認識したのは三谷文楽『其礼成心中』。神様の声をひょうひょうと語るのびやかなお声とお姿に「お?」と注目。

その後、本公演でも注目。武士役も貫禄があってかっこいい。おばちゃん役もおばちゃんぽくていいので、てっきり大阪出身の方かと思っていたら東京の方だったんですね

舞台で出身がわかるようなことは普通はないと思いますが、なんとなく思い込んでいました。

切場語りとして、これからますます重要なお役が増えるであろう千歳太夫さん。お体にお気をつけてますますのご活躍をお祈りしております。



参考にさせていただいたサイト:

文楽4月公演、中堅太夫を抜てき 語り手育成、世代交代急ぐhttps://www.nikkei.com/article/DGXLASIH14H0R_V10C16A3AA2P00/

人間国宝相次ぎ引退 中堅若手を抜擢、新時代へ期待https://www.sankei.com/entertainments/news/160410/ent1604100006-n1.html

「重鎮抜けた穴埋め奮闘 千歳太夫」 読売新聞2017/9/6 夕刊

平成21年度文化庁文化交流使(海外派遣型)http://culturalenvoy.jp/envoys/envoy_kaigai/h2105.html

「第8回文化庁文化交流使活動報告会」開催http://www.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2011_05/series_05/series_05.html





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツユニット(レスポンシブ)