こんにちは! らら子です。
今回は、「第54回大阪市市民表彰」も受賞し、人間国宝に一番近いのでは?とウワサされる豊竹呂太夫さんを紹介します。
直木賞作家の大島真寿美さんの義太夫の師匠としても注目が集まっています!
呂太夫さんは、前名の英太夫(はなふさだゆう)さんから六代目・呂太夫(ろだゆう)さんを襲名(しゅうめい)した時は、NHKでも特番されました。テレビや新聞でもおなじみなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
どんな方なのでしょうか?さっそくプロフィールを見ていきます。
目次
豊竹呂太夫さんのwiki的情報。プロフィール、年齢や出身、芸歴は?
呂太夫さんは、20歳で入門ですね。おじいさんも太夫なのに入門は遅い??
文楽の家に生まれた演者さんは、小中学生のうちに入門する人も多いですが……。
誕生日 昭和22(1947)年4月16日
出身地 大阪府
本名 林雄治[芸 歴]
- 昭和42(1967)年 8月
- 三代竹本春子太夫(たけもと はるこだゆう)に入門
- 祖父十代豊竹若太夫(とよたけ わかたゆう)の幼名豊竹英太夫(とよたけはなふさたゆう)と名のる
- 昭和43(1968)年 4月 大阪毎日ホールで初舞台
- 『増補大江山(ぞうほおおえやま)』「戻橋(もどりばし)」の左源太
- 昭和44(1969)年 7月 昭和44年4月春子太夫の逝去により竹本越路太夫(たけもとこしじだゆう)の門下となる
- 平成29(2017)年 4月 大阪・国立文楽劇場において六代豊竹呂太夫を襲名
- 『菅原伝授手習鑑』「寺子屋の段」で披露
[受賞歴]
- 昭和46(1971)年 9月 国立劇場奨励賞
- 昭和53(1978)年 1月 昭和52年度文楽協会賞
- 平成 6(1994)年 1月 第13回(平成5年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
- 平成15(2003)年 1月 第22回(平成14年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
- 平成29(2017)年 8月 第47回JXTG音楽賞(邦楽部門」
- 平成30(2018)年 4月 第37回(平成29年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
[著書]
平成29(2017)年 3月 「文楽・六代豊竹呂太夫」(創元社)
本は文学者の片山剛さんがインタビューして、解説を書いています。
豊竹呂太夫(とよたけ ろだゆう)さんの襲名前の名は豊竹英太夫(とよたけ はなふさだゆう)さん。祖父は十世豊竹若太夫(とよたけ わかたゆう)さん。
呂太夫さんのおじいさんの若大夫さんは、
生前、孫が文楽の道に進むことに反対だったそうです。
呂太夫さんのお父さんもサラリーマンだったと。
青年時代の呂太夫さんも、おじいさんの言いつけ通り太夫になるつもりはなかったそうです。大学にいって小説家をめざそうかなとしていたころ……。
祖父の若大夫さんが昭和42年に亡くなります。
と、先代の呂太夫さんに勧められて太夫の道を歩み始めます。
若大夫さんの愛弟子の春子大夫(はるこだゆう)に入門します。
呂太夫さんがおじいさんのいいつけを守らなくてよかったですね(笑)
前名の英太夫は、若大夫の幼名だそうです。
幼名って何歳までいうんでしょう??ほんとに子ども時代じゃなですよね。
お師匠さんの春子大夫さんが亡くなると、名人・四世越路大夫さんの門下になります。
東京の襲名披露公演は、らら子も行きました。
先代の呂太夫さんはハンサムだったそうです。
襲名の披露の挨拶である舞台上の口上(こうじょう)では、
みなさんがお祝いの言葉を述べる中、三味線の鶴澤清治さんが
「先代の呂太夫さんは、役者かモデルになったらよかったと思うほど大変な美男子でした。……せんだい、は。」
というからくちの挨拶をして場内爆笑でした。
清治さんてばお茶目。
毎日アドリブ無しでおなじ口上を言ってたみたいです(笑)
口上の司会は豊竹呂勢太夫さんでした。
豊竹呂太夫さんのWebページが充実。派手な帽子をかぶりこなすダンディーなおじさま。
演者さんで自分のWebページを持っているひとはそんなに多くないと思いますが、豊竹呂太夫さんは公式サイトがあります。
運営はファンの方なのでしょうか?
2000年開設なのでもう20年ぐらい続いている立派なページです。
観劇記やオフショット、オフショットや呂太夫さん自身のフォト日記や文章も載っています。ダンディな洋服姿も見られますよ。赤い帽子かぶってたり。これがまた似合う😁
弟子は豊竹希太夫さんと豊竹亘太夫さん。
希太夫さんや亘太夫さんの結婚式の写真とかバンバン載ってます。
一番弟子の結婚がとてもうれしかったんでしょうね♡
目じりが下がりっぱなしです。
呂太夫さんはFacebookもあります。
日記やテレビの出演情報などはホームページでの報告ではなく、
Facebookがメインにしていくそうです。
豊竹 呂太夫さんの投稿 2018年3月11日日曜日
その方が簡単だし、ファンの方とも交流しやすいですしね!
インスタグラムやTwitterはみつかりませんでした。
呂太夫さんは、一般の人を対象に、義太夫のお教室をしています。
定期的に発表会もやっています。生徒さんは有名人も多いそうです。
直木賞作家で『あやつられ文楽鑑賞』などで知られる三浦しをんさんや、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』の大島真寿美さんも生徒だそうです。
らら子的萌えポイント
文楽を観始めてまだ2-3年の頃。初めて大阪の文楽劇場に行きました。
完全アウェーでキョドキョドしていた耳に、周りのお客さんの話声がはいってきました。
「次の人間国宝言うたらハナブサダユウかロセタユウやな。」
うわ、みんな大阪弁……。へー、そうなんだハナブサダユウという人はそんなにすごいんだと思いながら床が回るのを楽しみにしていたのを憶えています。
ハナブサダユウさんはあまり動かず、まるで朗読をしているように静かに語るひとでした。
「○○と、いった、と、さ。」みたいな感じ。
嶋太夫さんのようにほとばしっている太夫ばかりじゃないんだ!と意外に思いました。
大夫さんもいろいろだ。この人はインテリの人に好かれそうな気がする、と思いました。
でももうちょっと声を大きくしてくれたほうがいいなーとも思います。
これからの文楽を背負う呂太夫さん。ますますのご活躍をお祈りしています。
参考にさせていただいたサイト:
公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html
豊竹英太夫 改め 六代豊竹呂太夫 襲名披露 特設サイト https://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/h30/bunraku45.html
豊竹呂太夫のページhttp://hanafusadayu.com/
Facebook https://www.facebook.com/yuji.hayashi.35977