こんにちは~。 らら子です。
今回は、文楽三味線の鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)さんをご紹介します。
キヨシロウじゃなくてセイシロウです^^
クリっとしたお目目が印象的な清志郎さん、将来有望な若手三味線弾きとして、
インタビュー記事にもよく出ているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
どんな方なのでしょうか?さっそくプロフィールを見ていきます。
https://www.facebook.com/kouhouiida/photos/a.578434538851822/1477195072309093/?type=3&theater
目次
鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)さんのプロフィール。年齢や出身、芸歴、受賞歴は?
こちらが鶴澤清志郎さんのプロフィールです。清志郎さんにぴったりな早春の新緑を思わせる爽やかなご本名ですね。
誕生日:昭和49(1974)年4月1日
出身地:長野県飯田市
本名:沢柳春彦[芸 歴]
- 平成 4(1992)年 4月 国立劇場文楽第15期研修生となる
- 平成 6(1994)年 4月 鶴澤清治(つるざわ せいじ)に入門
- 鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)と名のる
- 平成 6(1994)年 6月 国立文楽劇場で初舞台
[受賞歴]
- 平成11(1999)年 7月 平成10年度因協会奨励賞
- 平成14(2002)年 1月 第30回(平成13年)文楽協会賞
- 平成15(2003)年 1月 第31回(平成14年)文楽協会賞
- 平成16(2004)年 1月 第32回(平成15年)文楽協会賞
- 平成16(2004)年 1月 第23回(平成15年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
- 平成16(2004)年 3月 平成15年度大阪舞台芸術新人賞
- 平成16(2004)年 9月 平成15年度因協会奨励賞
- 平成17(2005)年 4月 第24回(平成16年度)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
- 平成17(2005)年 4月 第33回(平成16年)文楽協会賞
- 平成25(2013)年 9月 平成25年度大阪文化祭賞グランプリ
- 平成27(2015)年 2月 平成26年度咲くやこの花賞(演劇・舞踊部門)
清志郎さんの出身は、人形浄瑠璃がさかんな長野県飯田市です。
高校卒業して文楽研修生となり、修了後は人間国宝の鶴澤清治さんに入門します。
平成6(1994)年に鶴澤清志郎さんと名のって初舞台です。
お稽古熱心で知られる清志郎さんですが、めきめきと腕を上げて文楽協会の賞を総なめ。そのあとも、つぎつぎと外部の新人賞などを立て続けに受賞して、「大阪文化祭賞グランプリ」「咲くやこの花賞」などの大賞も射止めます。
鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)さんの文楽を始めたきっかけは?
清志郎さんの故郷、長野県飯田市は昔から、人形浄瑠璃芝居が盛んなのだそうです。地元の人たちが手作りで上演する「今田人形座」という地芝居(じしばい)があります。
清志郎さんは、小学校卒業まで詩吟や舞踊を習い、中学では「今田人形クラブ」に所属。中学卒業後は地元の「今田人形座」で人形遣いをやっていました。
さて清志郎さん、中学生くらいのときにプロの人形劇団(=人形浄瑠璃文楽)があることに気づいていました。高校時代に、文楽に入れてもらおうと大阪の国立文楽劇場を訪ねます。
ところが、文楽の人たちは東京公演中で留守。警備の人に頼んで中を案内してもらって、帰ったそうです。すごい行動力です。なんだか少年時代の清志郎さんのまっすぐな瞳が目に浮かぶようです。
その後、高校を卒業して研修生になりますが、はじめは人形遣い志望だったんですね。
研修生になると、三業(三味線・人形劇・太夫)をぜんぶ習うそうですが、ここで三味線と出会って、「義太夫の三味線に男らしさを感じた」そうです。
三味線の魅力にどんどんひかれて、1年後に人形遣い志望から三味線志望へと転向します。文楽の女神、ここでほほえんじゃいました♡
鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)さんと同郷の人形遣い吉田簑之(よしだみのゆき)さん
長野県飯田市といえば、超若手人形遣いの吉田簑之(よしだみのゆき)さんも同郷です。
吉田簑之さんは、父、祖父、と今田人形座の人形遣いのおうちに生まれて、文楽人形遣いの道へ。
数年前には2人そろって飯田市で公演。故郷に錦を飾りました。同級生や家族、地元の劇団の方々も、誇らしい気持ちだったでしょうね。
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清志郎さんは、代役や迷うたびに大きく成長
若い頃から次世代のポープと期待されている清志郎さん。
とんとん拍子に成長しているのかと思ったら、ご本人はたびたび壁にぶつかって、やめたくなるような時があるそうです。
そして、そんな時にこそ大きな賞を受賞して、踏みとどまっているといいます。
清志郎さんは、入門時から譜面を手書きで写し、舞台に出ている以外は、三味線を弾いているか、舞台を見ている(聞いている)そうです。
数年前には、鶴澤燕三(つるざわ えんざ)さんの病気休演で代役を弾くことになりました。
燕三のペアのお相手は「切場語り(きりばがたり)という最高の格の豊竹咲大夫(とよたけ さきたゆう)さん。
つまりその演目の一番のクライマックスシーンです。
凡人のらら子にはそうぞうもできない、すごいプレッシャーでしょうねー。
無事に大役を果たし、翌年に「さくやこの花賞」を受賞しました。
それまで、ご本人は迷いがあって、受賞して初めて「まだやれるかな」と思ったと。
文楽の女神様、文楽のエライひと、
清志郎さんが三味線をやめないように、どんどん賞をあげてください。
鶴澤清志郎(つるざわ せいしろう)さんの特技や趣味は?インスタグラムやTwitterは?結婚は?
残念ながらインスタもTwitterも芸名ではやっていないようです。
時間がもったいないので、空いた時間があれば三味線の稽古をしているとか。
体調管理のために朝昼とジョギングをしていて、全身の筋肉がほぐれて、コンディションがよくなるそうです。
桐竹勘十郎さんと吉田玉男さんの共著、「文楽へようこそ」では、公演の合間のジョギングで見つけた文楽ゆかりの墓碑の紹介をしています。
桐竹勘十郎,吉田玉男『文楽へようこそ』小学館,2014.
らら子的萌えポイント
くりくりとしたお目目が印象的な清志郎さん。
やや前のめりな感じで姿勢を正して、まっすぐに三味線を弾く姿が、いつも初々しくストイックに感じられます。
らら子はこの記事をまとめるために、インタビュー記事をいろいろ読みましたが、文楽も、文楽の在り方も、ご自身もとても冷静に分析している人だなと感心しました。
これからは、代役ではなくだんだん大曲が回ってくると思います。
ますますのご活躍をお祈りしています\(^o^)/
参考にさせていただいたサイト:
公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html
文楽三味線・鶴澤清志郎 咲くやこの花賞、芸に迷い…希望頂く
https://www.sankei.com/entertainments/news/150404/ent1504040015-n1.html
歌舞伎文楽インタビュー 鶴澤清志郎http://www.nohkyogen.jp/kensyo/int/bunraku-kabuki/53/seisiro.html
文楽と未来 | 鶴澤清志郎 http://www.thefuturetimes.jp/archive/no05/tsuruzawa/