鶴澤藤蔵(つるざわ とうぞう)さん のWiki的プロフ:四代続く文楽の血筋を継ぐ熱い花形三味線

こんにちは~。 らら子です。
今回は、文楽三味線の若手花形、鶴澤藤蔵(つるざわ とうぞう)さんをご紹介します。
藤蔵さんといえば初めて文楽に触れたひとでも思わず引き込まれてしまう、グルーブ感満載の熱い演奏でも人気です。

最近では、人気歌舞伎役者・尾上右近(おのえ うこん)さん主宰の「研の會」にも出演して話題が盛り上がりました。

どんな方なのでしょうか?さっそくプロフィールを見ていきます。



鶴澤藤蔵さんのプロフィール、年齢や出身、芸歴は?

こちらが藤蔵さんのプロフィールです。

誕生日:昭和40(1965)年1月15日
出身地:大阪府
本 名:尾崎一良

[芸 歴]

  • 昭和51(1976)年 十代竹澤弥七(たけざわ やしち)に入門、文楽研究生となる
    • 祖父・鶴澤藤蔵(つるざわ とうぞう)の前名・鶴澤清二郎(つるざわ せいじろう)を名のる
  • 昭和53(1978)年 鶴澤清治(つるざわ せいじ)門下となる
  • 昭和58(1983)年 7月 大阪・朝日座で初舞台
  • 平成23(2011)年 4月 大阪・国立文楽劇場において二代鶴澤藤蔵を襲名

藤蔵さんの父は九代・竹本源太夫(たけもと げんだゆう)さん。祖父は初代・鶴澤藤蔵、曽祖父は七代・竹本源大夫と、太夫と三味線弾きを交互に出す、文楽のおうちに生まれます。

四代目にあたる藤蔵さんは10歳で十代・竹澤弥七(たけざわ やしち)さんに入門します。祖父の前名である鶴澤清二郎(つるざわ せいじろう)と名のり、文楽研究生となります。

残念ながら弥七さんは入門後に亡くなり、鶴澤清治(つるざわ せいじ)さんの門下となります。17歳で今はなき大阪・朝日座で初舞台を迎えます。

31歳で父・源太夫さんとコンビを組む相三味線(あいじゃみせん)となります。平成26(2014)年の源太夫さん引退まで勤めます。

平成23(2011)年に父の竹本綱大夫改メ九代目竹本源大夫と同時に親子で襲名となり話題になりました(当時は太夫の表記が大夫)。




鶴澤藤蔵さんの受賞歴。父・竹本源太夫(たけもと げんだゆう)さんと共著「文楽の家」も出版

こちらが藤蔵さんの受賞歴です。すごいですね。主な賞を総なめという感じです。
素質にも環境にも恵まれ、さらに努力を惜しまなかった結果のあらわれですね。

[受賞歴]

  • 平成 2(1990)年 1月 第9回(平成元年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
  • 平成 2(1990)年 1月 第17回(平成元年)文楽協会賞
  • 平成 4(1992)年11月 平成3年度因協会奨励賞
  • 平成 6(1994)年 1月 第22回(平成5年)文楽協会賞
  • 平成 6(1994)年12月 平成5年度因協会奨励賞
  • 平成 9(1997)年 2月 大阪舞台芸術賞奨励賞
  • 平成10(1998)年 1月 第17回(平成9年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
  • 平成10(1998)年 1月 第26回(平成9年)文楽協会賞
  • 平成10(1998)年 7月 平成9年度因協会奨励賞
  • 平成13(2001)年 1月 第20回(平成12年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
  • 平成14(2002)年 7月 平成13年度因協会奨励賞
  • 平成15(2003)年 1月 大阪文化祭賞奨励賞
  • 平成15(2003)年11月 平成14年度因協会賞
  • 平成16(2004)年 1月 咲くやこの花賞(演劇・舞踊部門)
  • 平成18(2006)年 3月 第25回(平成17年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
  • 平成23(2011)年10月 第31回伝統文化ポーラ賞奨励賞
  • 平成24(2012)年 4月 第31回(平成23年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
  • 平成24(2012)年 6月 平成23年度(第68回)日本芸術院賞
  • 平成29(2017)年 4月 第36回(平成28年度)国立劇場文楽賞文楽優秀賞

平成23(2011)年 3月には、父である故・九代竹本源太夫との共著で「文楽の家」(雄山閣)も出版しています。




世襲制ではなく実力本位の文楽の世界。その中で四代続くという珍しい文楽一家に生まれた藤蔵さん。お母さまは地唄のお師匠さんで、小学生の時から舞台にも出ていたという藤蔵さんは、当然のように三味線弾きになったという印象があります。

でも、ご両親は特に藤蔵さんを文楽の道に進ませようとは考えていなかったそうです。ところが、俳優の故・大川橋蔵さんに勧められてその気になったとか。

橋蔵さんは、「息子さんをこの世界に引っ張りあげたらどうですか。のちのち、良い話し相手になりますよ」。父君は、藤蔵さんの幼少の頃から、文楽のさまざまな舞台へつれていった。楽屋にも入った。
出典:歌舞伎・文楽インタビュー

今思えば、橋蔵さん、GJ!です。

その後、父に「太夫」になるかと言われた藤蔵さん。子どもながらに太夫は無理そうだと思い、三味線のお稽古を始めたそうです。

とはいえ、子どものうちは大きな太棹三味線は扱えないので、小唄、地唄の三味線をお母さまの手ほどきで開始。

文楽だけでなく邦楽一家なんですね。妹さんは邦楽囃子方の花形、望月晴美(もちづき はるみ)さん、お姉さまもいらっしゃるそうです。

子どもの頃の食事は、お客さんが訪ねてきたり、芸談に花を咲かせたり4時間もかかっていたとか。その時の家族団らんが芸の継承にも一役買ったんですね。やっぱり環境って大事です。



鶴澤藤蔵さん。相三味線として父をささえる。尾上右近(清元栄寿太夫)さんと「研の會」で夢のコラボ。

父が九代目綱大夫を襲名する時に、父の指名で相三味線になった藤蔵さん。若干31歳。

毎公演大きなお役があたり、一時期は心身ともに不調になり休演してしまうなどもあったとか。その苦労は大変なものだったと想像しますが、父は息子を信頼し、「お前の三味線でなかったらよう語らん」と語られたそうです。

源太夫さんは、体調を崩して平成26(2014)年に80歳を前に引退なさいますが、藤蔵さんは、まさに阿吽(あうん)の呼吸で父の太夫をささえました。

また、2019年夏の自主公演「研の會(けんのかい)」では、『酔奴(よいやっこ)』で、豊竹呂勢太夫さん、鶴澤清志郎さんとともに特別出演しました。

「研の會」は、人気歌舞伎俳優「けんけん」こと尾上右近(おのえ うこん)さん主宰。

右近さんは七代目清元栄寿太夫(きよもと えいじゅだゆう)さんとしても活躍中ですが、藤蔵さんは右近さんの義太夫の師匠だそうです。「研の會」に「いつか出ますよ」と約束をしていたのが、今回の上演につながったとか。



鶴澤藤蔵さんの特技や趣味は?公式サイトは?インスタグラムやTwitterは?

藤蔵さんは公式サイト http://tozotozo.blog.fc2.com/ があります。

残念ながら更新はストップしているみたいです。 インスタやTwitter、SNSのたぐいは芸名では見つかりませんでした。趣味や特技もわかりませんでした。

らら子的萌えポイント:ロック&グルーブ!会いに行ける三味線弾き♪

藤蔵さんといえば、やっぱりロック&グルーブと申しましょうか。

迫力の掛け声で気合十分!情熱的!という印象です。

太夫をグイグイ引っ張って、緩急自由自在に駆け巡るかと思えば、とてもセンシティブ。

カッコいいのです。

もう一つ、藤蔵さんといえば、会いに行ける技芸員です。

らら子は関東組なので、半蔵門の国立劇場に行くわけですが、開演前や休憩時間に藤蔵さんをよくお見かけします。

え?さっきまで出てたよね?とか、え?これから出番だよね?というタイミングでロビーで奥様と一緒に紋付き姿でごひいきさんと談笑していたり。

かと思えば、駅と劇場の行き帰りにすれ違ったり。カジュアルな服装で歩いていらっしゃるので、藤蔵さんとは一瞬わからず。

すれ違うと知り合いかと思って「こんにちは」と挨拶しかけてしまいますが、数秒後、「あ、藤蔵さんだ藤蔵さんだ」と気づいて、目礼ぐらいに抑えておきます。

話しかけてみようかなードキドキと思いつつ、遠くから見ています笑

花形として文楽の伝統を守り、次世代へ文楽を伝えていく、要の年代の藤蔵さん。

ますますのご活躍をお祈りしております!



参考にさせていただいたサイト

公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html

文楽三味線 鶴澤藤蔵さんを迎えて「あぜくらの集い」を開催しました。https://www.ntj.jac.go.jp/member/event/643.html

歌舞伎・文楽インタビュー  http://www.nohkyogen.jp/kensyo/int/bunraku-kabuki/83/83i.html

文楽三味線・鶴澤藤蔵 “唯一”実力の世界で苦闘…文楽四代の系譜https://www.sankei.com/west/news/160714/wst1607140009-n1.html

Riseki’s feeling https://ameblo.jp/love-sunshine-moonlight/entry-12129559548.html

第1回 望月晴美 囃子演奏会 | じゃぽマガジン https://japo-net.or.jp/3857

【和をつなぐメッセージ】第2回 鶴澤藤蔵さん(人形浄瑠璃文楽座・三味線)https://polaculture.weblogs.jp/blog/2012/07/wawotsunagu-2.html

義太夫節の情 鶴澤藤蔵 :日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGKKZO07282910V10C16A9BC8000/

尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ https://www.kabuki-bito.jp/news/5570