豊竹呂勢太夫(とよたけ ろせたゆう)さん:若手の花形のWikiプロフ:いよいよ復帰!

こんにちは~。 らら子です(^^)

今回は、次世代を担う花形として文句なし!豊竹呂勢太夫(とよたけ ろせたゆう)さんをご紹介します。

三味線で一番格の高い鶴澤清治さんと組んで、ビシバシと鍛えられていているそうです。
三谷幸喜さんの『其礼成心中(それなりしんじゅう)』や杉本博司さんの『杉本文楽 女殺油地獄(おんなごろしあぶらのぢごく)』にも出演して話題になりました。

左が呂勢太夫さんですね(右は三味線鶴澤清馗さん)。





豊竹呂勢太夫さん2020年8月に其礼成心中で復活!本公演は9月公演より復帰。

2019年11月公演から病気治療のため休演が続いていた呂勢太夫さん、順調に回復してリハビリ中と伺っておりました。大阪2020年4月公演の配役表にはお名前がありましたが、義経千本桜の静御前で復帰予定が、コロナ渦で公演そのものが休演となり、復帰は延期に。

それに先立つ2020年8月PARCO劇場オープニングで三谷幸喜さん3部作のラスト『其礼成心中(それなりしんじゅう)』で復活!

2020年9月東京公演にももちろん出演。復帰の演目は、絵本太功記(えほんたいこうき)尼ヶ崎の段(あまがさきのだん)の前でした。

床が回ると大きな拍手。少しおやせになったかな?と思いましたが、しみじみとしっとりとした場面で、美声を聞かせていただきました。

呂勢太夫さんと鶴澤清治さんの並びはやっぱりいいですね。




豊竹呂勢太夫さんのWiki的プロフィール、年齢や出身、芸歴は?

さっそくプロフィールを見ていきましょう。

誕生日:昭和40(1965)年12月21日
出身地:東京都
本 名:清家勲

  • [芸 歴]
    昭和54(1979)年 四代鶴澤重造(つるざわじゅうぞう)に義太夫(ぎだゆう)をならう
  • 昭和57(1982)年11月 国立劇場文楽第八期研修生に編入
  • 昭和59(1984)年 五代竹本南部太夫(たけもとなんぶだゆう)に入門
    • 竹本南寿太夫(たけもとなんじゅだゆう)と名のる
  • 昭和59(1984)年 7月 国立文楽劇場で初舞台
  • 昭和60(1985)年10月 五代豊竹呂太夫(とよたけろだゆう)の門下となる
  • 昭和63(1988)年 4月 豊竹呂勢太夫(とよたけろせたゆう)と改名
  • 平成12(2000)年11月 八代豊竹嶋太夫(とよたけしまたゆう)の門下となる

若手の花形と言われる呂勢太夫さん。50代です。
文楽の世界では50代は若手だそうです。

だって、80、90当たり前の世界ですからねー。まだまだヒヨッコらしい^^;

おけいこを始めたのは中学1年生でしょうか。
文楽のおうちに生まれた方ではないようですね。文楽の世界は世襲制でなく実力本位なので、呂勢太夫さんのように研修生になるひともたくさんいます。

文楽の演者になるルートについては以下のリンクもご覧くださいね。

技芸員とは?読みや意味をわかりやすく解説:技芸員になるには?

さて、呂勢太夫さんがちょっとめずらしいのは、直接入門して途中で研修生になっていることと、お師匠さんが2回変わっていることですね。
最初のお師匠さんの竹本南部太夫さんは、入門してわりとすぐ亡くなっていて、
先代の豊竹呂太夫さんの門下へ移って改名。呂太夫さんが亡くなると嶋太夫さんの門下になります。


それと、東京出身です。関東出身の太夫さんが増えましたが、
文楽は大阪が発祥の地なので、基本的にセリフは大阪弁。

東京出身の呂勢太夫さんは、東京訛りを克服するのが大変だったのでは??

らら子は関東出身なので、とてもムリっ!と思っちゃいますけど、
舞台で聴いてると、ネイティブスピーカーに聴こえます。




豊竹呂勢太夫さんが文楽をめざしたきっかけは、『新・八犬伝』

中学生で入門した呂勢太夫さん。
文楽をめざしたきっかけは、
小学生の頃に観たNHKテレビの人形劇『新・八犬伝』だそうです。

「新・八犬伝」といえば!NHKによる人形劇の不朽の名作!
滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」原作。
8人の“犬士”たちの戦いを描いた伝奇ロマンです。

NHKテレビの人形劇と言えば
『ひょっこりひょうたん島』とか『プリンセスプリンプリン』とか有名ですよね。

『新八犬伝』!らら子も好きでした!

「大きな気分でいってみよう 仁義礼智忠信孝悌 いざとなったら玉を出せ 力が溢れる 不思議な玉をぉぉぉ~~♫」

って歌いながら毎日見てました*^^*
そういえば、黒子の恰好をした人も出てきましたね。

ご両親が「そんなに人形劇が好きなら」と文楽に連れて行ってくれて、
そこで義太夫にハマっっちゃったとか。ええ〜人形じゃないの( ゚д゚)

ほんと、人間なにがきっかけになるかわからないですよね。

ご両親グッジョブ!です。

入門のきっかけや浄瑠璃オタクっぷりなどのお話は、桐竹勘十郎さんと吉田玉男(当時は玉女)さんの共著『文楽へようこそ』にもインタビュー記事が出ています。

豊竹呂勢太夫さんは人間国宝の鶴澤清二(つるさわ せいじ)さんとコンビを組む

今は、切場三味線(きりばじゃみせん)の鶴澤清治(つるざわ せいじ)さんの
パートナーとして語りを担当する太夫をつとめることが多いです。

コンビを組むことを相三味線(あいじゃみせん)というそうです。
昔は相三味線として、一度コンビをくむと浮気せず一人の相手とだけ組んだそうですが、
今はそこまで厳密ではないようです。人手不足ですしね。

このコンビで、『卅三間堂棟由来-豊竹呂勢大夫 第十七回日本伝統文化振興財団賞受賞記念』のCDも発売されています。

清治さんは、若い頃からどんな何曲もスラスラ弾いてしまうという天才と言われる人です。
竹本織太夫さんのおじさんでもあります。

切場三味線(きりばじゃみせん)というのは、三味線奏者の中で一番上の格で、芝居の一番クライマックスの大事な場面を担当します。

まだ50代の呂勢太夫さんが、そんな格の高い方と組むなんて、実力が評価されてるんですね。
それにしても、プレッシャーも半端ないでしょうね(^^;ビシバシと鍛えられているそうです。

らら子が文楽を観始めたここ数年で、ベテラン太夫さんが引退したり亡くなったりで、
急に呂勢太夫さんや千歳太夫さんに重責がまわってくるようになった気がしています。

またまた世代交代が進むでしょうね。




豊竹呂勢太夫さんの受賞歴がすごい

呂勢太夫さんは受賞歴が半端ないです。


多すぎるので解説すると、
平成 3(1991)年 1月 平成2年文楽協会賞をはじめ、文楽協会賞,国立劇場文楽賞文楽奨励賞,優秀賞、因協会奨励賞など多数の賞を何度も受賞しています。

外部の賞もたくさんあって、今回の平成30年度文部科学大臣賞以外にも、こんなにあります。

平成 3(1991)年 1月 平成2年文楽協会賞
平成 7(1995)年 1月 第23回(平成6年)文楽協会賞
〃 第14回(平成6年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成 8(1996)年 7月 平成7年度因協会奨励賞
平成 9(1997)年 1月 第25回(平成8年)文楽協会賞
平成11(1999)年 1月 第27回(平成10年)文楽協会賞
平成11(1999)年 7月 平成10年度因協会奨励賞
平成12(2000)年 1月 第28回(平成11年)文楽協会賞
平成12(2000)年 2月 咲くやこの花賞(演劇舞踏)
平成13(2001)年 1月 第29回(平成12年)文楽協会賞
平成14(2002)年 1月 第30回(平成13年)文楽協会賞
平成14(2002)年 7月 平成13年度因協会奨励賞
平成15(2003)年 1月 第22回(平成14年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成15(2003)年 1月 十三夜会賞
平成15(2003)年 3月 大阪舞台芸術賞奨励賞
平成15(2003)年11月 平成14年度因協会奨励賞
平成16(2004)年 1月 第23回(平成15年)国立劇場文楽賞文楽奨励賞
平成21(2009)年 1月 平成19年度因協会奨励賞
平成21(2009)年 4月 第28回(平成20年)国立劇場文楽賞文楽優秀賞
平成24(2012)年 4月 十三夜会賞
平成24(2012)年 6月 十三夜会賞
平成24(2012)年12月 十三夜会賞 年間大賞
平成25(2013)年 4月 第32回国立劇場文楽賞文楽優秀賞
平成25(2013)年 4月 第17回日本伝統文化振興財団賞
平成29(2017)年 2月 平成28年度大阪文化祭賞優秀賞
平成31(2019)年 2月 平成30年度(第69回)芸術選奨演劇部門 文部科学大臣賞

この先どこまで行っちゃうんでしょうか??



豊竹呂勢太夫さんの特技や趣味は?インスタグラムやTwitterは?結婚は?

Twitterやインスタグラムでも情報発信をしている若い技芸員(演者)さんが増えていますが、呂勢太夫さんのTwitterやインスタグラムは見つかりませんでした。

呂勢太夫さんのことを調べていると「呂勢太夫 結婚」ってキーワードが出てきますが、どうなんでしょうね??

趣味は、文楽の舞台衣装の肩衣(かたぎぬ)、台本、台本を載せる見台(けんだい)のコレクション。

見台。譜面台みたいなものですが、豪華な房が付いてたり、漆塗りでピカピカしてます。

呂勢太夫さんのコレクションは、数も質もすごくて、見台用の土蔵を借りていたり、数はちょっと人に言えないぐらい多いそうです。それを眺めてにんまりしているとか(^ム^)

落語家の桂南光さんは文楽好きで有名ですが、呂勢太夫さんのおうちを訪ねて、
桂南光さんいわく「豪華すぎる机(=見台)」を見せてもらうという新聞企画もありました。

その記事の写真を見ると、たしかににんまりしていた!

見台コレクションの1つがMOA美術館の人間国宝 室瀬和美さんの展覧会でも展示されました。

特技は文楽三味線だそうです。

えーと、趣味が文楽グッズ収集で、特技が文楽三味線の演奏……。
さすが、どこを切っても文楽って感じです^^;




らら子的萌えポイント

「美声の呂勢太夫」と言われる呂勢太夫さんが語る姿は、とてもお行儀がよくて、きちんとしてます。

スーッと出てきてチーンと座ってる感じ。語り始めれば内側から音が響いて身体中が鳴っているように感じます。

情に厚くて全身全霊で語る姿に惹かれます。

美声だけど「謳(うた)う」よりは「語(かた)る」という言葉がしっくりします。

仕事も文楽、特技も文楽、特技も文楽。まさに文楽づくし。

これからますますのご活躍を楽しみにしています。





参考にさせていただいたサイト:

公益財団法人 文楽協会 https://bunraku.or.jp/index.html

国際交流基金 アーテイストインタビューhttps://performingarts.jp/J/art_interview/1308/1.html

株式会社セクターエイティエイト歌舞伎文楽インタビューhttp://www.nohkyogen.jp/kensyo/int/bunraku-kabuki/103/103i.html

南光の「偏愛」上方芸能 語りの進化と素人の意気で
https://mainichi.jp/articles/20160422/mog/00m/040/006000c