こんにちは~。らら子です。
先日、ネットをぼんやり眺めていて目を疑ってしまったのですが、村上開新堂のクッキーがネットで買えるとか。一体どういうことなんでしょうか?
村上開新堂といえば、明治初期の創業以来140年の歴史を誇る老舗中の老舗洋菓子店です。
半蔵門駅近くにひっそりと佇む風格あるお店。なかなか買えないと口コミでも評判の幻のクッキーなのです。
目次
村上開新堂とはどんなお店?現在は5代目山本道子さんが店主
村上開新堂の歴史は古く明治初年(1868年)にさかのぼります。
初代の村上光保(むらかみみつやす)氏が、国策として洋菓子製造技術の習得を命じられ、日本で初めての洋菓子店を開いたのが村上開新堂の歴史のはじまりです。
以来、日本人の口にあう洋菓子を追求し続け、現在は初代の曾孫にあたる五代目の山本道子(やまもとみちこ)氏が店主として伝統を守っています。
数ある商品の中でも一番人気なのはクッキー。シンプルな缶に隙間なくぴっちりと詰まっています。その気取らないレイアウトながら、ため息が出る美しさです。
村上開新堂のクッキー開けたら、ちょっと気分アガリました⤴️😊#村上開新堂のクッキー pic.twitter.com/i1B3gFMN1x
— Yoshiko Nishimoto (@DJYossyCooking) January 10, 2021
(Yoshiko Nishimoto@DJYossyCookingさんアップありがとうございます)
クッキーの他、ゼリーや生菓子、併設のレストランからの前菜なども販売しています。
村上開新堂のクッキーお値段はさすがに高価格
村上開新堂のクッキーは、私も過去に2度ほどいただいたことがあります。
その時は一番小さな0号缶(19×12cm)と1号缶でした。上げ底も仕切りもなく隙間なくと詰まっていたので、かなり楽しませていただきました。
なんといっても王道のクッキー。最高の材料で丁寧に作られているのです。ぎっしりと缶に詰まったクッキーは、まさに夢心地でした。手作りならではのその歯ごたえ、香り、優しいお味。
昔から変わらぬ味と思いきや、常に新しい味に挑戦しているそうです。
クッキーの種類は全部で27種類。公式サイトによると「抹茶のメレンゲや紅茶とスパイスのサブレは、近年加わったお味です。」とのことです。
サイズは一番小さい0号缶から5号缶まで6種類あって、0号缶6,450円、1号缶 9,300円、2号缶 12,600円、3号缶 15,100円、4号缶 19,900円、5号缶 26,000円だそうです。
村上開新堂のクッキーの購入方法とは?完全予約制
手作りにこだわる村上開新堂のクッキーは、1日に作れる量に限りがあります。そのため完全予約制になっています。
そして初めてのお客さんはこのクッキーを買うことはできません。すでに村上開新堂の顧客となっている、店に登録のある人から紹介を受ける必要があります。
つまり会員限定というか一見さんお断りなのです。
紹介してもらうには登録のある人からお店に直接「この方がいついつお店に伺います。」と連絡をしてもらわないといけません。
そして、紹介された人がお店に出向いて登録手続きをして、初めて登録客として予約ができるようになるという仕組みです。
最近は特に販売が急増していて、すでに1年以上先まで予約で埋まっているという話です。今から登録できたとしても、実際に買えるのは来年以降ということになりますね。
そのため、1年間に紹介できる人数にも制限があります。公式サイトによると、2019年6月から上限3名になり、さらに2021年からは1年に1人しか紹介できなくなったそうです。
めったに食べられない村上開新堂。ますます遠のく幻のクッキー。
村上開新堂のクッキーを紹介できるのはどんな人?
たかがクッキーされどクッキー。
村上開新堂のクッキーはこのように狭き門なのです。
私がいただいた時は、今ほど村上開新堂のクッキー人気が加熱していた頃ではなかったのですね。母の知人がたまたまキャンセルで買えたとかで下さったものでした。
母の部屋に行ったらピンクの缶があって、「なんでここにあるの??」とびっくりして聞いた覚えがあります。
その知人は、とある国会議員秘書さんの奥様だったので、職業柄そういうツテがあったんでしょうねぇ。もう一回は何だったかな?まあとにかく、アクシデント的にこちらに回ってきたようなものでした。
きっと、議員さん周辺とか老舗の旦那とかオーナー社長とか、限られた特権階級の人しか買えないんだなぁとしょんぼり思いました。
もし身の回りで買っている人がいたら、ぜひお願いしたいですけどねぇ。SNSでアップしてる人に「紹介してほしいです」ってメッセする?😁
冗談抜きでここまで人気になると「村上開新堂紹介します。」なんていう紹介ビジネスも成り立ちそうですよね。
村上開新堂のクッキーがネット通販で買える??その真実は?
というように、本当に古くからの常連さんかハイソサエティの人しか買えないですよね。しかもその方々から紹介できるのも1年に1人になってしまっただなんて。
ところが幻のクッキーがAmazonとか楽天で買えるという話を聞いたのです。ワタクシ思わず、素で頬っぺたつねっちゃいました。
紹介無しでネットで買えるならぜひ買ってみたい!
さっそくAmazonとか楽天を確認したところ、確かに商品があります。でも、かなり高い。定価の倍ぐらいのお値段がします。
出品者も村上開新堂の公式ではないです。販売元を見てみてもよくわからない業者さんです。もちろんAmazonが直接売っているわけでもないです。
つまり転売品ということなんでしょうね。
まあ、それでも買う人がいるから出品するのでしょうが、いくら手に入るからってそれを高値で転売する人がお客さんの中にいるってなんだかなぁと思います。
せっかくお客様のためを思って厳密に顧客管理している村上開新堂さんもお気の毒という気がします。
村上開新堂のクッキーは京都にもある??東京と京都村上開新堂の違いは?
ところで、村上開新堂は京都の寺町通りにもあります。こちらはそこまで厳しい紹介制度ではないそうですが、やはり知る人ぞ知る名店。
京都の村上開新堂の公式サイトによると、京都村上開新堂の初代村上清太郎氏が、伯父で東京開新堂の初代である村上光保氏に西洋菓子の製造を教わったのが始まりだそうです。
京都の人は「東京にも村上開新堂が?」とびっくりするそうです。私は関東在住なので「京都にも?」と思っちゃいますが。
私の好きな洋菓子屋さん。その3
京都府京都市中京区
村上開新堂
老舗の焼き菓子舗
奥には喫茶室もあり、ゆったりくつろげる。頼んでから焼くクッキーは宅配されるまでかなり待つが堪らぬ美味。私のイチオシはマドレーヌ。程良いバターの香ばしさと甘さが後を引く味。プリンも舌がとろける風味。 pic.twitter.com/wKzb7gQ7Ga— 光と影 (@KrjggXZo4ZxRtN5) November 15, 2019
(光と影@KrjggXZo4ZxRtN5さんアップありがとうございます。)
村上開新堂のクッキー:京都は東京と種類と缶が違う
京都の村上開新堂はプリンやマドレーヌも人気のようですね。
東京の村上開新堂のクッキーの種類は27種類ですが、京都の村上開新堂のクッキーは11種類。缶も東京は0~5号缶の6種類に対し、大缶と小缶の2種類です。サイズは以下の通り。
- 大缶(780g 縦22.0cm×横16.0cm×高さ7.5cm)
- 小缶(600g 縦21.0cm×横14.0cm×高さ6.5cm)
京都村上開新堂の公式サイトには、電話、Fax、メールアドレスが載っているので、そこから注文することもできます。
商品を購入するには予約が必要で1~2ヶ月待ちだそうです。
村上開新堂ロシアケーキや「山本道子の店」のマーブルクッキー
クッキー以外に村上開新堂でも人気なのが、ロシアケーキ。いかにもレトロな名前ですね。
こちらは、ケーキといってもソフトクッキーのような焼き菓子です。甘すぎず優しい甘さとフレッシュバターの風味がたまらない人気の品です。
トッピングは5種類(アプリコット・レーズン・ブドウジャムサンド・ゆずジャムサンド・チョコ)。
京都村上開新堂でもロシアケーキを販売しています。
また、東京の村上開新堂5代目の山本道子さんも姉妹店「山本道子の店」で、独自のお菓子を売っています。ちらはマーブルクッキーが人気のようです。
「山本道子の店」は紹介がなくても買えます。
クッキーは遠い夢ですが、手の届くところで幸せを手に入れたいと願う、らら子でした。